ダブルクロスThe 3rd Edition『ナインゴーツ・ブラックアウト』本編(GM:アスハル)

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目次

プリプレイ

GM:点呼開始!
二子玉川玲奈:準備完了!(1/4)
六条院めぐみ:準備完了!(2/4)
竜宮彩香:準備完了!(3/4)
中村:準備完了!(4/4)
全員準備完了しましたっ!

GM
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
 されどその街に、変わらないものなど一つもない。
 何の異常もなかった建物が、強度や築年に関係なく突如崩壊する『崩壊現象』。
 それはかつて、四年前の崩落戦の直前にも観測されていたという、正体不明の局地災害。

「 九匹の山羊を身に付けて 「ここのつさま」に出会えれば どんな願いも 解決する 」
 学生たちの間で実しやかに囁かれる噂。ありふれた流行、他愛もない縁起担ぎ。
 
 姿を消したイリーガル。
 訪れる本部エージェント。
 そして、崩落戦の亡霊が、変わりゆき戻らない街に追い縋る。

『ヤギさん ヤギさん ねがいをきいて
 ヤギさん ヤギさん ねがいをかなえて
 ヤギさん どうか ああ どうか
 ねがいをかなえて わたしのかわりに しんでください』

 捧げられるのは何か。捧げるのは誰か。
 捧げられるのは誰か。捧げるのは何か。

 九つの贄(9 goats)が揃った時、大いなる願いへの鉱脈が開かれる。

ダブルクロスThe 3rd Edition『ナインゴーツ・ブラックアウト』

 ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

GM:トレーラー張り忘れていた
GM:というわけで、始めて行きましょう、大N市の標準的よくあるセッション!
竜宮彩香:よろしくお願いします!
興津和沙:おねしゃす!!
六条院めぐみ:よろしくお願いします!
二子玉川玲奈:おねがいしまー!
GM:ではPC1から、自己紹介をお願いします
GM:PC1、六条院めぐみさん!
GM(キャラクターシート)

六条院めぐみ:はーい。
六条院めぐみ:UGNチルドレンの六条院めぐみだよ!気軽にめぐ先輩って呼んでもらえると嬉しいのさっ!
GM:\めぐせんぱーい/
六条院めぐみ:めぐ先輩はUGNでずっと育ってきた純粋培養のチルドレンなんだよ!
六条院めぐみ:今は高校生という身分を利用しつつUGNのために日々任務をこなしているってわけだ!やったね!
六条院めぐみ:ミコちんこと蓮原ミコトくんにとっても、めぐ先輩は大切な先輩であり、恋人でもあるってわけなのさっ!自分で言うと照れちゃうね。
GM:なんてことだ……こんな可愛いチルドレン先輩なのにもう恋人がいるのか~
六条院めぐみ:えーっと、あとは能力についても説明しちゃおう。
六条院めぐみ:めぐ先輩の能力は他人の視線認識で、それを利用して姿を消したり急に現れたりするのが得意なんだ!
GM:視線を感知・・・・
GM:影浦先輩だ
六条院めぐみ:攻撃は赤・青・緑の3種類の光を武器に纏わせてパワーアップさせるよ!武器ならなんでも使えるけど、主に剣を使うことが多いかな。
GM:ちょっと後ろの方によくわからない固定値が見える
六条院めぐみ:あとは他人の視線を気にしすぎて、見てもらえないことにコンプレックスを持ってたことがあったり、今はミコちんのおかげでそんなことはなくなったり、
六条院めぐみ:そんなとこかな!
GM:ありがとうございます。
GM:ちなみに恋人になったりするセッションはこちら(大N市外)
「狂乱するプロメテウス」(GM:すかいはい)
GM:では、そんなめぐ先輩に送るハンドアウトはこちら
GM
・PC1『六条院めぐみ』用ハンドアウト
シナリオロイス:蓮原ミコト 推奨感情:尽力/不安
 あなたは外での任務を終えて、このN市にやってきた歴戦のUGNチルドレンだ。
 任務の報告を終えた貴方は、同僚であり、私的なパートナーでもあるイリーガル、蓮原ミコトの下を訪れた。
 だが、彼がいるはずの児童養護施設「千尋の谷」に来たあなたは、信じられないものを目にする。
 それは、見る影もなく崩れた施設の建物と、搬送される子供たち。
 院長や子供たちから聞かされたのは、蓮原ミコトの失踪と――そして『山羊の鳴き声が聞こえた』という、一様の証言だった。

六条院めぐみ:ミ、ミコちんが大変だ!
GM:しんでる
六条院めぐみ:これは先輩として、恋人として嫌でもやる気が出ちゃうめぐ先輩だね。
GM:どうすりゃいいのかな
六条院めぐみ:何かミコちんが隠し事……夏とか、海とか、そんな何か……をしていた気がしてたけど
六条院めぐみ:それどころじゃないってわけだね!
六条院めぐみ:あ、そうだ。そのこととは全く関係ないんですが、
六条院めぐみ:全くもって関連はないんですが、
六条院めぐみ:以前のセッションに出た時は130点だっためぐ先輩を今回160点まで成長させるにあたり、
六条院めぐみ:《デスストーカー》を最大レベルで取得しました。やったね。
GM:ドラクエかな??
六条院めぐみ:よろしくお願いしまーす
GM:ともかく、六条院さんはN市も初めてということで
GM:頑張ってね! お願いします~
GM:ではPC2! 竜宮彩香さん!
GM(キャラクターシート)

竜宮彩香:はい!
竜宮彩香:民間警備会社のCEOをやっているごく普通の女子高生、竜宮彩香です。
GM:花のCEO!
竜宮彩香:女子高生生活を送りつつ要人の護衛やUGNのお手伝いなどをしています。
竜宮彩香:ミコちんともその任務の最中に出会って、
竜宮彩香:下の名前で呼ぶほど親しくなったのですが、
竜宮彩香:臨海学校を境に下の名前で呼ぶことはなくなったんだって。何があったのかな。
GM:なにがあったんだろうね(吐血)
竜宮彩香:性能としては単体射撃型。固定値の凄まじい砲台で撃つ!それだけしか出来ないぞ。
竜宮彩香:成長はサイドリールとカスタマイズ:エンチャントを取得して
竜宮彩香:命中率と威力を向上させました。あと調達も上がったよ。
GM:よくわからない調達固定値が見える
竜宮彩香:お金で買った武器をバンバン撃って敵をはちのすにするのだ。
GM:はちのすだーっ
竜宮彩香:金は力……
竜宮彩香:以上!よろしくお願いします!
GM:頼もしいぜ! ではそんな頼れるCEOに渡すハンドアウトはこちら
GM
・PC2『竜宮彩香』用ハンドアウト
シナリオロイス:透庭シノ 推奨感情:興味/隔意
 あなたは学生にして民間軍事会社のCEOを務める、企業家オーヴァードだ。
 臨海学校以降、あなたは普段通りの生活を送っていた。
 そんな中、クラスメイトである透庭シノから、おかしな噂を聞く。若くして世界的バイオリンの奏者である彼女が行っている、流行りの願掛け。
 九個の山羊のアクセサリを身に付け、「ここのつさま」に見初められれば、どんな願いも悩みも解決するのだという。
 所詮は学生の流行――そう思っていた数日後、あなたは奇妙なものを目にする。
 それは、「願いは解決した」と晴れやかに語るシノの姿だった。

竜宮彩香:なんだその怪しいおまじないは!
GM:願いごとを解決してくれるんだってさ
竜宮彩香:金さえあればほとんどの願い事は解決するんだよ~~~!!
竜宮彩香:はやくシノさんを金という真理に気付かせてあげないと
GM:やっぱり金がないと駄目か~
GM:すごいな~あこがれちゃうな~
GM:では、普段通りの任務から始まって
GM:なんかどうにかこうにかやってほしいです 頑張ってね
竜宮彩香:ガンバリマス!
GM:あ、参考セッションはこちら
GM
『その炎の色を見よ』(GM:森田)
『ポータラカより来たるもの』(GM:猫口@)
GM:ではPC3! 二子玉川礼奈さん!
GM(キャラクターシート)

二子玉川玲奈:はーい!N市の外からやってきた、見た目は小学生、中身はアラサー
二子玉川玲奈:二子玉川玲奈、通称にこたんです
二子玉川玲奈:これでもエージェントだぞ チルドレンじゃないぞ
GM:\にっこたーん/
二子玉川玲奈:実験体なので小さい頃からUGNなのはめぐ先輩と同じだ
二子玉川玲奈:竜宮さんとは以前の任務で面識があるぞ
GM:一緒に潮干狩りしたんですよね~
二子玉川玲奈:潮干狩り……うんまあ潮干狩り
二子玉川玲奈:背中に背負ったかばんから蜂型ドローンを飛ばして攻撃したりするぞ
GM:クイーンビー! 格好良いぜ
二子玉川玲奈:データ的には小型浮遊砲による射撃攻撃だぞ。成長で急所狙いを取得して若干火力が上がった。
GM:装甲無視だ
二子玉川玲奈:あとは生き字引とかデータブレインとか自動巡回ソフトがあるので
二子玉川玲奈:ミドルに強いぞ!たぶん!
二子玉川玲奈:今回は唯一の大人の女性ということでね 頼れるところを見せていきたい
二子玉川玲奈:以上!よろしくおねがいします!
GM:大人の女性(見た目小学生) でも頼りにしてます!
GM:そんな二子玉川さんへのハンドアウトはこちら!
GM
・PC3『二子玉川礼奈』用ハンドアウト
シナリオロイス:《銀世界》白木屋・C・スクラッド 推奨感情:執着/嫌気
 あなたは、外部から依頼を受けてN市にやってきたエージェントだ。
 内容は、『客観的な視点から見た、N市の現状を報告せよ』というシンプルな調査任務だ。
 だが、問題はその同行者であった。
 《銀世界》白木屋・C・スクラッド。指折りの本部エージェントでもあり、同時に典型的なアッシュ・レドリック派として知られる男だ。
 どういうわけか、彼は幾人かいた付添い候補の中であなたを直々に指定してきたらしい。
 つまるところ、貴方の任務は二つ。N市の現状報告と――《銀世界》がN市に対して抱く、何らかの陰謀の見極めである。
 うんざりしながらも、あなたは彼と共にN市の受け入れ担当者の下に向かうのだった。

二子玉川玲奈:C……
二子玉川玲奈:ジェットではない
GM:C(キャノン)とかかも
GM:ともあれ、アッシュ派の本部エージェントです
GM:どうせロクなやつではないので、頑張って折衝してね
二子玉川玲奈:ウワーッめんどくさそう 頑張ろう
GM:よろしく!
GM:では、最後!PC4、興津さん
GM(キャラクターシート)

興津和沙:はーい!!
興津和沙:PC4の興津 和沙(おきつ かずさ)です!
興津和沙:星辰館高校でお姫様やってます!
興津和沙:黒川梓にお姫様力で完敗したショックで暴れまわってジャーム化しかけてるのを生徒会に鎮圧されたって過去はありますが
GM:姫ー!
興津和沙:それ以降もUGNイリーガルとして頑張ったりお姫様として頑張ったりしてます!!
GM:ジャーム化が近い
興津和沙:結果、ちょっとずつ姫って読んでくれる人も増えてきて、すごく嬉しい!!
興津和沙:みんなーーーー!!!ありがとーーーーーー!!!
GM:興津さん、最近めっちゃログに出てる
興津和沙:みたいな、そんなキャラです。根本的にお姫様に向いていないけど日々お姫様に向けて努力しています。
GM:本編でもすごい活躍してる
興津和沙:性能的には、強い武器で殴るから強い!それだけ!
興津和沙:え、そんなレジェンダリー、でエピックでウェポンカスタマイズな武器もらっちゃっていいんですか~いいんだよ、興津ちゃんのためなら
興津和沙:みたいな、そんな感じです。
GM:よくわからない武器固定値が見える
興津和沙:ミコちんとはあったことがありませんが、竜宮さんとは『張飛』とか『馬超』とか『姫もどき』とか呼ばれる間柄です。
興津和沙:仲良し!!
興津和沙:そんな感じです。宜しくおねがいします
GM:仲良しJKチームだ~ ほほえましい~
興津和沙:キャッキャッ
GM:では、興津さんのハンドアウト!
GM
・PC4『興津和沙』用ハンドアウト
シナリオロイス:《ナインゴーツ》 推奨感情:好奇心/不信感
 あなたは姫に憧れながらも姫になれなかったUGNイリーガル《夜叉姫》である。
 普段通りに過ごしていた貴方は、ある日の道端で、奇妙な声を耳にする。
 山羊の鳴き声、亡霊じみた影のような男、そして「願いを言え」と問い掛けてくる声。
 《ナインゴーツ》と呼ばれたそれに対し、あなたはあなたなりの回答を返し――そして、その時は、特に何も起こらずに声は消えた。
 数日後、あなたはUGNからの任務を受ける。それは、頻発する建物の崩壊現象と、それに付随する《山羊の声》を調査せよ、というものだった。

興津和沙:山羊とか生贄とか、そんな耶蘇の聖書に書かれてるようなこと言われてもよくわかんねえぜ!!
興津和沙:こっちは日本のお姫様だからな!!
GM:どうしても叶えたい願いがあるなら・・・
GM:戦え!
興津和沙:お姫様は!戦うものだ!鶴姫も甲斐姫もそうしてきた!任せておけ!!
GM:と、いうわけで
GM:セッションを開始していきましょう
興津和沙:しゃす!!
竜宮彩香:よろしくお願いします!
二子玉川玲奈:おなっしゃす!
六条院めぐみ:よろしくお願いします!

オープニングフェイズ:シーン1

GM:ではOP1。登場はめぐ先輩! 侵蝕をお願いします~
六条院めぐみ:はい!
六条院めぐみ:39+1d10
DoubleCross : (39+1D10) → 39+8[8] → 47

GM:では、時系列は少し前。めぐ先輩は優秀な隠密チルドレンであり、あちこち飛び回って仕事をしていました。
GM:そんな中で、珍しく少しだけ時間(と電波)が取れたため、恋人である蓮原ミコトへの通信を行いますが・・…
GM:めぐ先輩側はどんな場所にいたいですか? 普通のビジネスホテル?
六条院めぐみ:どこかの支部かなー。
GM:じゃあ、支部から貸与された通信デバイスを借りてテレビ電話をしていることにしましょうか
六条院めぐみ:はーい
蓮原ミコト:『めぐ先輩。お久しぶりです!』 電話が繋がると、嬉しそうに顔を綻ばせた後輩の顔。
六条院めぐみ:「おっ、繋がったみたいだね。」
蓮原ミコト:『今回の任務は終わったんですか?』
六条院めぐみ:「ふふ、それは機密事項なのさっ。でもしばらくはのんびりできそうでホッとしてるのは事実だよ。」
六条院めぐみ:人差し指を口元に当てながらニッと笑う。
蓮原ミコト:『あっ、そうですね。ごめんなさい』当たり前だが、細かい情報は話せない。
蓮原ミコト:『しばらく…って、どのくらいですか?』
六条院めぐみ:「んーっと。」
六条院めぐみ:どのくらいだったかな
GM:本編開始の1~2か月前・・・くらいかな・・・?
六条院めぐみ:「とにかく、まだミコちんには会いに行けないのは確かかな。」
蓮原ミコト:『う、そうですか……』しゅん、と肩を落とす。
蓮原ミコト:『あ、いえ、めぐ先輩が優秀なのは分かってるんですけどっ』
六条院めぐみ:「ふふふ。臨海学校での思い出はお預けってこと……」
六条院めぐみ:「えっ、優秀かな。」
蓮原ミコト:『こっちも大変ですよ。施設の子は増えるし、任務は……何とかやっていますけど』
蓮原ミコト:『じゃなきゃこんなあちこち飛び回らないでしょう』 ややぶすっとした顔で
蓮原ミコト:『これで評価低いままだったら、僕から文句言いますよ』
六条院めぐみ:「ふふっ、そう言われちゃうとめぐ先輩照れちゃうな。」
六条院めぐみ:「ミコちんはおだてるのが上手いから、誰にでも言ってたらすぐ女の子に惚れられちゃうよ。」
六条院めぐみ:「焦っちゃうねっ。」
蓮原ミコト:『そんな器用なことは出来ませんよ』
蓮原ミコト:『僕が褒める人は、僕がすごいなって思った人だけです』
蓮原ミコト:『ああ、そういえば、最近だと……』
六条院めぐみ:「それならめぐ先輩も安心できるんだけどねっ、でも女心は複雑なのさっ!」
六条院めぐみ:そんなことを言いながら、何だかんだではしゃいでいるのが画面越しにも伝わるでしょう。
蓮原ミコト:『ずっと探していた仇を討った人とか、あと、同じくらいの年で会社の社長やってる人とか』
蓮原ミコト:『そう言う人と知り合いましたよ。僕なんかまだまだだなあって……』
六条院めぐみ:それを聞いて、ソファに座ったまま
六条院めぐみ:「……」 ちょっと考え込んで、
六条院めぐみ:「うーん。ミコちんは自己評価が低いのかなあ。」
蓮原ミコト:『客観的に見てると思いますけど』
六条院めぐみ:「ところでミコちん、そのミコちんがすごいなって思った人たちって女の子だったりするのかな。」
蓮原ミコト:黒く小さなドクターフィッシュ魔眼を周囲にふわふわさせたり
蓮原ミコト:『え。……え、あ、まあ、それはそうですけど』
蓮原ミコト:ちょっとびっくりしたような顔をする。
六条院めぐみ:「……」 ニコッ。
六条院めぐみ:「なるほどねっ!めぐ先輩も早くミコちんのところに行かないと。」
蓮原ミコト:『いやいやいや。違います。違いますからね』
蓮原ミコト:『僕なんて眼中にないですって、向こうも!めちゃくちゃ格好良いんですから!』
蓮原ミコト:『魚屋とか呼ばれてますからね、僕』
六条院めぐみ:「むー。じゃあミコちんが眼中にあるめぐ先輩はかっこよくないってことなんだね。ぐすぐす。」
六条院めぐみ:わざとらしく泣き真似をしたりしている。
蓮原ミコト:『めぐ先輩は……いや、そのっ、勿論、その……』
六条院めぐみ:「……あははっ。」
蓮原ミコト:ぼそぼそこまごまと言葉を濁す
六条院めぐみ:「ごめんねミコちん!ミコちんの反応が見れただけで満足だよ!」
蓮原ミコト:『…………ので』
六条院めぐみ:「もちろんめぐ先輩はミコちんの状況に関わらず、迅速にN市に……」
六条院めぐみ:「?」
六条院めぐみ:「ごめんごめん、何か言ったかな。」
蓮原ミコト:『可愛いので』
六条院めぐみ:「……っ!」
蓮原ミコト:『めぐ先輩は! 可愛いので!』
六条院めぐみ:顔を赤くする。
蓮原ミコト:『だから、会えなくて寂しいです!』
六条院めぐみ:「は、はい。」
蓮原ミコト:言い切って、すぐに口を抑えて、周囲を見回す。
六条院めぐみ:背筋をピンと伸ばして返事をする。
蓮原ミコト:自室なので当然誰が聞く訳でもないのだが。
六条院めぐみ:「えーっと、その。わたしも寂しいから。」
六条院めぐみ:「今度会ったらミコちんのかっこいいところ、またたくさん見たいな。えへへ。」
六条院めぐみ:照れくさそうに、声が徐々に小さくなりながら言い切る。
蓮原ミコト:耳まで赤くなっている。『……善処します。帰れそうになったら、教えてください』
蓮原ミコト:『僕も成長してますから、……楽しみにしてて』   
蓮原ミコト:『………………下さい』 日和る。
六条院めぐみ:「うんうん。またねっ。」
蓮原ミコト:『はい。また』 名残惜しそうに微笑んで、通話を切る。
GM:この日の通信は、それで終わった。
GM:そして二か月ほどのち、六条院さんはなんとか立て続けの任務を終えて、N市へと帰れることになりました。
GM:あなたの端末には、直前に連絡したミコトからのLINEを思い出す。
蓮原ミコト:【すみません(絵文字) その時間は施設の子たちの手伝いがあって……(絵文字)】
蓮原ミコト:【施設の子の誕生日パーティなんです】【終わり次第抜けますので!】
GM:児童養護施設《千尋の谷》。ミコトの出身施設であり、UGNイリーガルとして普段は一人暮らししているものの
GM:普段からよく手伝いに行っている場所でもある。
六条院めぐみ:では、それが終わったら駅前の待ち合わせスポットで待ち合わせ、という返信をしておいて、
六条院めぐみ:隠密状態でその児童養護施設に向かっています。
GM:なんてやつだ
GM:では、ミコトを驚かせようと隠密状態になった貴方は、施設に向かう途中
GM:同じ方向に向かっていく、救急車と消防車を目にする。
六条院めぐみ:(……火事かな?)
六条院めぐみ:周囲に誰の視線もないのを確認しつつ、そのまま施設に向かおうとする。
GM:時刻は夕方。仕事帰りの通行人も多く、野次馬の声も聞こえる。
通行人:「おい、どうした?」「なんか爆発?」「いや地崩れだって。あっちの施設の……」
六条院めぐみ:(……ん?)
六条院めぐみ:「ちょっとおじさんおじさん!」 その通行人の視界の端から、パッと姿を現す。
通行人:「うわっ!?」いきなり声をかけられて驚く「な、なんだ?」
六条院めぐみ:「施設っていうのは、児童養護の施設のこと?」
通行人:「え? あ、ああ。いや、俺も流れてきた言葉を聞いただけで……」
通行人:「ナントカの谷っていう、施設で、地割れが起きたとか……」
六条院めぐみ:「そっか!ありがとね!」
六条院めぐみ:すぐに背を向け、施設の方へ向かう。
GM:では、あなたはオーヴァード隠密脚力ですぐに辿りつくだろう。
GM:停まっている救急車と消防車。
GM:そして、大きく崩れている児童養護施設。
GM:炎や爆発の気配はない。土煙も、そこまで多くは無い。
GM:一目見て、「おかしな」崩れ方をしている。柱の元だけがくりぬかれたように消えていたり看板は右半分だけが崩れて砂になっている。
六条院めぐみ:「これは……」
救急隊員:「誰か!重機はまだか!」「二人救出出来ました!あと何人か!」
GM:運び出されたり、あるいは怪我が軽く、周りで軽く治療を受けて泣いている子供たち。
GM:また、その中に、見知った顔もあるだろう。施設の院長である老婦人。
六条院めぐみ:泣いている子供たちと救急車の後ろで立ち尽くし、崩れた施設を見ていましたが、
GM:ミコトが「由美子せんせい」と呼んで慕っている相手だ。
六条院めぐみ:先生に気付いてそちらに駆け寄ります。
GM:あ、面識はあっていいです。
六条院めぐみ:「あ、あの!ミコちんの先生!」
《千尋の谷/施設長》獅子河原ゆみ子:「ああ、ああ……なんて……」
《千尋の谷/施設長》獅子河原ゆみ子:呼び掛けられて、六条院さんに気付く。
六条院めぐみ:「えっと……わたし、ミコちん……蓮原ミコトの彼女の。」
獅子河原ゆみ子:「ええ、ええ、知っているわ……」
獅子河原ゆみ子:「ミコトがよく話して……ああ、ああ、なんてこと」
獅子河原ゆみ子:「まだ、中にいるの……!子供たちを避難させて……自分は頑丈だからって……」
六条院めぐみ:それを聞いて、ホッと息をつく。
六条院めぐみ:「……良かった、中にはいるんだね。」
GM:建物の倒壊ぐらいで、オーヴァードは死なない。
六条院めぐみ:「ゆみ子せんせい。わたしの勘だけど、たぶんミコちんは大丈夫だと思うなっ。」
六条院めぐみ:「出てきたら頑張ったミコちんをねぎらってあげないとねっ。」
GM:幸いそこまで大きな建物でもなく、崩壊も止まりつつある。
施設の子供:「違う、違うよ、せんせい!」周囲の子供たちが声を張り上げる。
施設の子供:やや遅れて助け出された子だ。
六条院めぐみ:「ん?」
施設の子供:「ミコにい、追い掛けていったの!」
六条院めぐみ:「……げっ。」
施設の子供:「メェーって、メェーって言ってたの」
六条院めぐみ:「ねえキミ。」 その子の横でしゃがみ、目線を合わせる。
六条院めぐみ:「ミコち……ミコにいは、誰を追いかけていったのかな?」
施設の子供:「えっ、あっ」 やや気おくれした顔をするが、すぐに
施設の子供:「メェーッって、鳴き声がしたの!」
施設の子供:「ミコにいじゃないよ! ヤギさんみたいな声!」
施設の子供:「でね、でね、……ひっく」言葉にならない。涙を流す。
六条院めぐみ:「ヤギの声……うーん、わかった、かな。うん、わかったよ。」 その子の頭を撫でてあげる。
施設の子供:「ひーちゃんがね……今日、誕生日だった子がね、声の方に行っちゃって」
施設の子供:「いっぢゃって、み、ミコにいが、すぐ連れてぐるからって、」
六条院めぐみ:「いなくなったのは、ひーちゃんとミコにいだけってことだね。」
施設の子供:「うん、う゛んっ、ごめ、ごめんなさ」
施設の子供:それ以上を話すので手一杯だったのだろう。撫でられながら涙を流す。
六条院めぐみ:「よく教えてくれたね。先輩が褒めてあげちゃう。よしよし。」
六条院めぐみ:「泣かないで泣かないで。2人はわたしが連れて帰るからさ。」
施設の子供:「う゛ぁっ、うあ゛っ、ありがと、マントのおねえちゃ」
六条院めぐみ:「おっと。わたしがマントを持ってたことはナイショだよっ。」
六条院めぐみ:手に握りしめていたマントをバサっと振ると、それはすぐに消え失せている。
六条院めぐみ:見た目はただの制服の女子高生だ。
獅子河原ゆみ子:「ああ、もう、なんてこと……」
獅子河原ゆみ子:「あの子、こうと決めたら止まらないところが変わっていなくて……」
獅子河原ゆみ子:オーヴァードではないが、ミコトが起こした「事件」を知っている。
六条院めぐみ:「大丈夫大丈夫。ミコちんはわたしが連れて帰るから。」
六条院めぐみ:「ゆみ子せんせいまで暗い顔してちゃダメだって。」
六条院めぐみ:わざとらしく困り顔を作りながら笑いかける。
獅子河原ゆみ子:「貴方が。あの子の楔だということは知っています」
獅子河原ゆみ子:「よろしくお願いね……」
GM:ーーーーーーその後
GM:救急隊員の救助と調査、瓦礫の撤去が行われたが
GM:いなくなった二人――「ひーちゃん」と「蓮原ミコト」の姿だけは、どこにもなかった。
GM:翌日、六条院さんの元に、N市の方から任務が入る。N市で起き始めた建物の崩壊現象を調査せよ、と。
六条院めぐみ:強い風の中、養護施設にほど近いビルの屋上から、倒壊した施設を見下ろしている。
六条院めぐみ:「んもう。確かにミコちんのかっこいいところを見たいって言ったけどさ。」
六条院めぐみ:「無茶するのはやっぱり感心しないよね。」 何も持っていないはずの手を振るとバサっという音と共にマントが現れ、
六条院めぐみ:そのマントが翻されると、マントごと姿が消える。
六条院めぐみ:無人の屋上に風は吹き続けている。
GM:ではOP終了!
GM:ロイスとかを取るといい 購入はまだ!
六条院めぐみ:ロイスは取りませんが、
六条院めぐみ:初期ロイスを見せびらかして終わりたいと思います。
GM:初期ロイスに入ってた~~へへ
六条院めぐみ-後輩・恋人/蓮原ミコト/安心感:○/不安/ロイス
GM:不安しかない男でごめんな
六条院めぐみ:安心しているのに不安とはこれいかに
六条院めぐみ:以上です!
GM:はーい!

オープニングフェイズ:シーン2

GM:では、さくさく行きましょう!
GM:次、OP2! 竜宮さん! 侵蝕おねがいします!
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+1(1d10→1)した(侵蝕率:34→35)
GM:イエーイ めっちゃ日常
GM:では、ある日のN市。まだ朝日も出たばかりの時間、竜宮さんは社長室にいる。
GM:CEOとしての日課である、普段通りのメールチェック。
竜宮彩香:朝起きて、身支度を整えた後デスクに座り、近況を確認する。
竜宮彩香:数年全く変わらぬルーチンだ。
竜宮彩香:ここ数か月で変わった事といえば、学校へ行くようになったくらいだろうか。
竜宮彩香:”大N市という特異な場所を見聞するため”というのは建前だった。
竜宮彩香:本当は……
竜宮彩香:PCを閉じ、椅子から立ち上がる。
竜宮彩香:社長室のデスクの背後には水槽。
竜宮彩香:色とりどりの熱帯魚が泳ぐ中、竜宮はある一匹の魚をじっと見ていた。
竜宮彩香:ドクターフィッシュ。
竜宮彩香:ドクターフィッシュが竜宮のすぐ前まで近づいてくる。
竜宮彩香:思わずそれに手を伸ばす。が、ガラスに阻まれ届くことはない。
竜宮彩香:(そうね。)
竜宮彩香:(元々、住むところが違ったのね。)
竜宮彩香:しばらく手を冷たいガラスに張り付けていたが、時計を見て我に返る。
竜宮彩香:学校に行かなければならない。
竜宮彩香:(……何の為に?)
竜宮彩香:(だって、私はもう)
竜宮彩香:額をガラスに付ける。
竜宮彩香:「……………。」
竜宮彩香:気怠そうに首を起こす。
竜宮彩香:「行ってくるわ。」
竜宮彩香:それだけ呟いて社長室を出る。
竜宮彩香:水槽の中のドクターフィッシュは、何も答えない。
GM:―――――――――――――
GM:学校の他愛のない日常が、普段通りにすぎる。
GM:竜宮さんの浮世離れした雰囲気は他人を寄せ付けず、いくらかの噂をする男子生徒はいれど、
GM:直接話しかけてくるような相手は、ほとんどいない。
GM:そして、放課後。
GM:下校しようとしていた貴方は、下駄箱の近くに張ってある大きなポスターを目にする。
GM:【透庭シノさん、全国コンクール進出おめでとう!】
GM:【○月×日、放課後に校内演奏会があります! 皆さん聞きに行きましょう!】
竜宮彩香:そのポスターを横目で見つつ、下駄箱の靴を取り出す。
GM:ドレスを着た細身の少女が、バイオリンを演奏している写真が映っている。
竜宮彩香:「………。」
竜宮彩香:音楽。絵画。彫刻。……芸術。
竜宮彩香:最近はこうしたものに興味を持つ、というより、耽っている。
竜宮彩香:弦楽器の旋律やオペラ歌手の歌声。絵画のタッチの一つ一つを集中して感じることで、
竜宮彩香:その間だけ、海の底にいるかのような冷たく息苦しい物思いから解放される気がするからだ。
???:「なってないな」 
???:不意に、すぐ横から声がした。
竜宮彩香:そちらに顔を向ける。
透庭シノ:ポスターと同じ顔の少女が、腕組みして見上げている。
竜宮彩香:「ポスターの話?」
透庭シノ:「ここは肘まで載せるべきだった」 写真の見切れている部分を指差す。
透庭シノ:「その方が三角形のシルエットも目立つし、僕の美しさも際立つ」
GM:【星辰館高校 2年E組  《悪魔の仔》  透庭(とうば)シノ】
透庭シノ:「写真は完璧にしたんだけどな……ここまで想定してなかった」
透庭シノ:「そうは思わない? 竜宮彩香さん」
竜宮彩香:「相変わらずの自己愛ぶりね、提琴屋。」
透庭シノ:背中にはケースに入ったバイオリン。鞄は持っていない。
透庭シノ:「それほどでもない」
透庭シノ:褒め言葉として受け止めている。
竜宮彩香:「概ね本当のことなのが気にくわないけれど。」
透庭シノ:「君も、興味を持ってくれたんだろう」
竜宮彩香:「ええ。確かに美しい音色よね。」
透庭シノ:「有難う。君が僕のファンになってくれれば、更にファンも増えるだろう」
透庭シノ:「自己愛というより……僕は人事を尽くしているんだけどね」
竜宮彩香:「こうして話しかけてくるのもマーケティングの一環?」
透庭シノ:にこりと笑う。派手さはないが、どこかストイックな、職人のような整った表情だ。
透庭シノ:「それも半分ある。君は目立つからね」
竜宮彩香:「目立つ、かしら。」
竜宮彩香:「ここでは普通に過ごしているつもりなのだけど。」
透庭シノ:「周りの誰とも馴れ合わない美人が、普通に過ごしていれば、それは目立つさ」
透庭シノ:「それに、ちょっとだけ親近感も覚えている」
竜宮彩香:「……で、」
竜宮彩香:「どういう用で呼び止めたのかしら。私を口説くため?」
透庭シノ:「君、今の時点で『この先に進む道』が決まっていると思っているだろう?」
竜宮彩香:「……。」
透庭シノ:「僕もそうだってだけさ。君が何なのかは知らないけどね」
竜宮彩香:靴を地面に置き、下駄箱に背を持たれる。
透庭シノ:「君が芸能人なのか、手に職があるのかは知らないけど」
透庭シノ:「そういう人が聞きに来てくれたってのが嬉しくてね」
竜宮彩香:「……それは、どうも。」
透庭シノ:「このヴァイオリンは《悪魔》と呼ばれた演奏家が使っていた物でね」
透庭シノ:「パガニーニは知ってる?」
竜宮彩香:「人の名前は覚えられなくて。でも、悪魔のような提琴屋についてなら。」
竜宮彩香:「銀を飲んだせいで、手から悪魔が去っていった…。」
竜宮彩香:「そういう話だったかしら?」
透庭シノ:「詳しいね! ふふ。だからそれを遣っている僕も、《悪魔の仔》なんて呼ばれてるわけだけど……」
透庭シノ:「天命なんて待つ必要がない。悪魔の仔たる僕が、人事を尽くしさえすれば」
透庭シノ:「結果は無限についてくる。つまりはそういうわけだ」
透庭シノ:じゃらりと、バイオリンや制服の各所につりさげられたアクセサリーが揺れる
透庭シノ:山羊や、そのキャラクターを模したもの。異様な数だ
竜宮彩香:「悪魔信仰のつもり?」
透庭シノ:「ん? ああ、これは別件――だけど似たようなものかな」
透庭シノ:「最近、流行ってる験担ぎさ。竜宮さんは……そりゃ知らないか」
竜宮彩香:「神も悪魔も碌な事起こさないじゃない。」
透庭シノ:「他のコンクール競技者でも、つけてるやつがいるんだよ」
透庭シノ:「悪魔でも神でもいいけど、それで向こうに変な補正が掛かって負けたらたまらないだろ?」
透庭シノ:「九個の山羊のアクセサリーを身につけて、「ここのつさま」に出会えれば」
透庭シノ:「どんな願いも悩みも解決する……」
透庭シノ:「らしいよ?」 首を傾げる。
竜宮彩香:「………信じられない話ね。」
透庭シノ:「もちろん僕は今後あらゆる全てのコンクールで負けないことを願っているわけだけど」
透庭シノ:「あ、馬鹿にしているな」
竜宮彩香:「だって、見返りも代価もなくそんなことしてくれるものがいる?」
竜宮彩香:「悪魔なら猶更ね。悪魔と呼ばれているくせにそういう警戒心は薄いのかしら。」
竜宮彩香:「七発目の魔弾があなたに命中しても知らないわよ?」
透庭シノ:きょとん、と驚いた表情をする。
竜宮彩香:「……何?」
透庭シノ:「竜宮さん、まるで、『悪魔がいる』ことは信じてるみたいだ」
竜宮彩香:「………」確かに、悪魔の”ようなもの”はいる。
竜宮彩香:自らの中に。あるいは既に人類の半数の中に潜んでいるという推論もある。
透庭シノ:「さっきも言ったけど、僕はやることは全部やる女だからね」
竜宮彩香:「目の前に一人はいるから。」
透庭シノ:「本番の時に『自分はここまでやった』って信じるためのこと」
透庭シノ:「……ふふ。楽しい人なんだね、竜宮さん」
竜宮彩香:「あなたは存外欲張りね。まるで人間みたい。」くすりと笑う
竜宮彩香:「ま、そこまで言うならお好きにどうぞ。」靴を履く
透庭シノ:「ああ、ありがとう。いい気分転換になった」
透庭シノ:「演奏会、聞きに来てね」
竜宮彩香:「ええ。是非。」
竜宮彩香:最後に微笑みを一つ送った後、校舎を去る。
GM:同じ学校の生徒との、会話、。ただ、それですら、普段とは違った、少しだけ珍しい時間だった。
GM:―――――――そして、数週間後。
GM:あなたは、いくつかの事実と、噂を耳にした。
GM:まず、学校の演奏会が中止になった。
GM:コンクール出場を祝うポスターが、学校から全て消えた。
GM:黙っていてもいくつか耳に入ってきた、透庭シノに関するあらゆる功績が、入ってこなくなった。
GM:そして、いつかと同じ、放課後の帰り道。
GM:帰ろうとしていた竜宮さんに、いつかと同じ声をかけるものがいた。
竜宮彩香:下駄箱から靴を取り出したところで、
透庭シノ:「――やあ! 竜宮さん!」
竜宮彩香:「……提琴屋。」声を掛けられそちらを見る
透庭シノ:異様に明るい声。研ぎ澄まされた様子はない。
透庭シノ:代わりに、ありふれた笑顔を浮かべている。
竜宮彩香:「…………どうしたの。」
透庭シノ:「二週間ぶりくらいかな? 元気そうで何より!」
竜宮彩香:「今のあなた、風船みたいよ。ヒトの形のガワに、空元気だけ詰めてるよう。」
透庭シノ:「冷たいな。でもその方が君らしいね」
透庭シノ:バイオリンは持っていない。ごく普通の、学生鞄。
竜宮彩香:「………。」その手を見下ろす
竜宮彩香:「二週間何してたの?」
透庭シノ:「え? 普通にしてたよ。学校に来て、テストの勉強をして、友達と一緒に遊んで」
透庭シノ:「そうそう、君に謝りたいことがあったんだ」
竜宮彩香:「……何かしら?」
透庭シノ:「本当に、効いたよ、おまじない」
透庭シノ:「プラシーボだって、馬鹿にしていたんだけれど、『そうじゃなかった』」
透庭シノ:「どんな願いも『解決』してくれたんだ 九本角のここのつさまが」
竜宮彩香:「そう。」靴を履く。「よかったわね。」
GM:最初に聞かされた、おまじないの文言。どんな願いも悩みも『解決』する。
透庭シノ:手元を見られたことに気付く。
透庭シノ:「ああ、バイオリン? どこかにいっちゃったけど」
透庭シノ:「でも、今、私はすごく毎日が楽しいんだ。……それだけ言いたかったんだ」
透庭シノ:「じゃ、友達に呼ばれてるから」そのまま、校内を駆け抜けるように去っていく。
竜宮彩香:「………踏み入れたわね。悪魔の領域に。」
竜宮彩香:こちらは足早に校舎を出る。
竜宮彩香:歩きながら学生鞄から無骨な携帯電話を取り出し、どこかへ電話をかける。
竜宮彩香:「私よ。今から言うまじないについて調べて欲しいの。」
竜宮彩香:「”学生間で流行している”、”九匹の、あるいは九本角の”、”山羊”。」
竜宮彩香:「これらを用いて、”願いを叶える、悩みが消える”という効能を謳うもの。」
竜宮彩香:「………ええ、お願いね。」
GM:社員からは、恙無い回答が返ってくるだろう。
竜宮彩香:「もしかしたらそのうち、”ラインゴルト”に依頼が来るかもしれないわ。」
竜宮彩香:「私の思い過ごしだったら…そうね。」
竜宮彩香:「無駄骨を折った分だけ補填してあげる。」
竜宮彩香:「確か好みは赤だったかしら?……そう。じゃあ、任せるわ。」
竜宮彩香:電話を切って歩みを進める。
GM:――――竜宮さんのその推測は的中する。
GM:数日後、『山羊の噂』についての調査依頼が、UGNから回されることになる。
竜宮彩香:指定した場所にはすでに車が止まっており、黒服の男たちが竜宮の次の指示を待っている。
竜宮彩香:また一歩、学校から足が遠ざかるような、
竜宮彩香:そんな感覚を覚えた。
GM:お疲れ様です! ロイスとか取って!
竜宮彩香:ロイスはシナリオロイスに取るぜ!
竜宮彩香提琴屋/透庭シノ/羨望/〇不安
竜宮彩香:以上!
GM:有難いぜ
GM:では本日はここまで。次回は……
GM:8月25日(日曜日) 9時開始をまず狙いましょう
GM:では解散ー
竜宮彩香:了解です!お疲れさまでした!
二子玉川玲奈:お疲れさまです!
興津和沙:さっした!!

オープニングフェイズ:シーン3

どどんとふ:「興津和沙」がログインしました。
どどんとふ:「二子玉川玲奈」がログインしました。
どどんとふ:「竜宮彩香」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
GM:ではOP3、二子玉川さんのOPです
GM:浸蝕率おねがいしますー
二子玉川玲奈:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+10[10] → 46

二子玉川玲奈:ぬぬーっ
GM:なんてことだ……。
二子玉川玲奈:でもめぐ先輩のが高いんだな
GM:とりあえず二子玉川さんは、外部のUGNの所属で、今回N市への調査任務ということになります。
GM:任務を通達されるわけですが、どっかの支部の一室で大丈夫ですかね
二子玉川玲奈:大丈夫です!
GM:では
GM:―――――――――――――
GM:あなたは所属する支部の一室に呼び出されていた。
GM:目の前のモニターに、依頼主の姿が映っている。
テレーズ・ブルム:『来たわね。《クイーン・ビー》』
二子玉川玲奈:「どうも。」
テレーズ・ブルム:モニターに映るのは、肩にフクロウを載せた怜悧な雰囲気の少女だ。
二子玉川玲奈:「お呼びがかかったいうことは何か任務ですか?」
二子玉川玲奈:モニターが見える位置の椅子に腰掛ける。
テレーズ・ブルム:『ええ、そうよ。率直に本題に入らせてもわうわね』
テレーズ・ブルム:『クイーンビー。あなた、〝N市〟については聞いているかしら。』
二子玉川玲奈:「んー……まあ、多少は聞いとりますけど。ぜんぜん詳しくはないです」
テレーズ・ブルム:『最低限の知識があればいいわ。むしろ、その方が都合がいい』
テレーズ・ブルム:『12の支部と、数多のFHセルとの恒常的な諍いが続いている大都市』
テレーズ・ブルム:『そこに今回、外部からの、改めての査察が必要であるとの決定が下されました』
二子玉川玲奈:「はあ。査察ですか」
テレーズ・ブルム:『無論、支部長や、出向エージェントからの報告は受けているのだけど』
テレーズ・ブルム:『短期の調査による、しがらみに縛られない客観的な調査』
テレーズ・ブルム:『あなたの任務はその調査……の、補佐になります』
二子玉川玲奈:「補佐ですか。つまり誰かにくっついて行くってことですね」
二子玉川玲奈:メインじゃなくてちょっと安堵
テレーズ・ブルム:『私はミスター霧谷とは違いますから、ストレートに表現しますが』
テレーズ・ブルム:『クイーンビー。貴方には貧乏くじを引かせました』
二子玉川玲奈:「えっ」
テレーズ・ブルム:『調査を提言したのは、アッシュ・レドリック』
二子玉川玲奈:「うわあ」
テレーズ・ブルム:『今回の調査任務で貴方が補佐する相手は、その腹心の一人』
テレーズ・ブルム:『コードネーム《銀世界(アルギュロス)》と呼ばれる男です』
テレーズ・ブルム:『………本当に分かってます?』 
テレーズ・ブルム:本人は無表情だが、代わりにフクロウが70度ほど首を傾げた
二子玉川玲奈:「めっちゃめんどそうやなっていうのはわかります」
二子玉川玲奈:「絶対ろくなことにならんやつですやん……」
テレーズ・ブルム:『本当は単身で行こうとしていたんですが、ギリギリでねじ込みました』
テレーズ・ブルム:『最近のN市の大規模事件発生率を盾に取られると、流石に……』
テレーズ・ブルム:本人は怜悧な表情のままで、代わりにフクロウが羽根で顔を覆った。
テレーズ・ブルム:『いくつか我々が挙げた候補の中から、改革派が選んだのが貴方でした』
二子玉川玲奈:「……はあ」
二子玉川玲奈:「なんでわざわざウチを……?」
テレーズ・ブルム:『分かりませんが、舐められた可能性を指摘します』
テレーズ・ブルム:『御しやすそう、という。《銀世界》は典型的な改革派のエージェントですので』
二子玉川玲奈:「…………ほんまにストレートに言わはりますね……」
テレーズ・ブルム:『私も似たようなものです』
テレーズ・ブルム:『妨害せよ、とまでは言いません。調査任務とは別に、彼らの干渉の度合を報告してください』
二子玉川玲奈:「まあ見た目だけで舐められんのもむかつくし、やらせてもらいます」
テレーズ・ブルム:『その意気です』 フクロウがぐっとガッツポーズを作る。
テレーズ・ブルム:『よろしくお願いします、クイーンビー。』
二子玉川玲奈:「いちおうこの世界長くやっとるし」ぐっと小さくガッツポーズ
二子玉川玲奈:「了解しました」
テレーズ・ブルム:では、それを最後に、テレーズは僅かに満足げに微笑んで、通信は切れた。
GM:―――――――――――――
GM:数日後。貴方は動乱の町、N市に辿りつく。
GM:貴方を送り届けたUGNのエージェントが、気の毒そうな表情と共に貴方に敬礼し、去っていく。
GM:そして、N市の入口を前に、貴方より先に降り立っている男が一人。
二子玉川玲奈:「(……はあ、そんな顔されるとこっちも気が重いわ……そんで、改革派さんは……)」きょろきょろとあたりを見回す
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「はぁん。ここがN市か。いーいィ感じに、汚染されてやがるなァ!」
二子玉川玲奈:「(あれやな……)」とことこと白木屋さんの方に向かいましょう
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:長身痩躯。濃い緑色に染められた癖のある髪。晴天だというのに、片手には巨大な傘を持っている。
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:チンピラというほどではないが、あまり近づきたくない雰囲気のある男だ。
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「んァ?」二子玉川さんに気付く。
二子玉川玲奈:「……ども。白木屋さんで合っとる?」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「ああ、てぇことはお前が《クイーンビー》か? あのフクロウ女の部下の」
二子玉川玲奈:「……《クイーン・ビー》二子玉川玲奈です」ぺこり
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「資料で見た通りだ! っとに小せェんだなァ!」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:ばしばしと頭を撫でる、というよりは叩くような勢いだ。
二子玉川玲奈:「……オーヴァードは見た目で判断せゃん方がええですよ」
二子玉川玲奈:「(痛いわ!アホ!)」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「《銀世界(アルギュロス)》白木屋・C・スクラッドだ。かるーく白木屋サマと呼んでおけよ」
二子玉川玲奈:「はあ(……うわ、めっちゃ苦手なタイプ……ないわ……)」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「さて、で、俺らはどこに行きゃあいいんだっけか」
GM:二子玉川さんには、今回の調査にあたり、こちらでの受け入れ担当エージェントの連絡先が記載されてますね。
二子玉川玲奈:「……ええと、とりあえずこっちの担当のエージェントさんとこ行きましょ」
二子玉川玲奈:端末を操作して待ち合わせ場所等を確認しましょう
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「ああ、そうだったな。……しかし、笑いが止まらねえよな」
二子玉川玲奈:「(……え?ていうかスケジュール管理とかもうちがする感じのやつなん……?)」
二子玉川玲奈:「はあ。なんかおもろいことありました?」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「聞いてるだろ。この街じゃあ、いつでもどこかで、何かしらのR案件が起きてる」
二子玉川玲奈:「話は聞いとります。……あんま笑えやん状況やとは思いますけど」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「つまりそれだけ、軽い案件も多いってことだ。二三片付けて、報告まとめて戻る」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「それで俺の査定は上がり、上から支給される給与も上がる」
二子玉川玲奈:「……はあ」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「給与が上がるのは良い。賞与はもっと良い」
二子玉川玲奈:「(うわ~……完全に仕事ナメとる……)」
二子玉川玲奈:「それは……まあ、ええことですね」生返事。
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「アッシュは影響力を強めて、支部一つ二つを傘下に置きたいみたいだけどな」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「俺はそこそこのジャーム一匹二匹倒して、退散させてもらうとするぜ」
二子玉川玲奈:「なるほど……あ、集合場所あっちですね、行きましょか」
二子玉川玲奈:「(もうなんか適当な報告してめっちゃ怒られたらええねん)」
二子玉川玲奈:「(……あ、それやとうちも怒られるやん……どないしよ)」
《銀世界》白木屋・C・スクラッド:「ハハハ。んじゃあまあ向かうとするかァ」
二子玉川玲奈:苦悩しつつ先導します
GM:では、N市入り一歩目から問題しか感じない男、《銀世界》と伴って。
GM:あなたは魔境・N市へと足を踏み入れた。
GM:OP終了です。ロイスを取るといい!
二子玉川玲奈白木屋さんに連帯感/侮蔑○ で!
GM:わーい

オープニングフェイズ:シーン4

GM:では最後! PC4、興津さんのOP!
GM:侵蝕をお願いします!
興津和沙:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 7[7]+35 → 42

興津和沙:ラッキーセブン!!
GM:バランスの取れた侵蝕だ
GM:では
GM:――――――――――――――――
GM:では、普段はN市の高校生である興津さんは、今日は友人と共に、話題のかき氷屋に来ていた。
黒川梓:「和ちゃん、ここだよ、ここ~!」
興津和沙:「そんな手ぇ振らなくてもわかってるって!」
黒川梓:興津さんの手を引いて、ぴょいんぴょいんと跳ねる。
黒川梓:清楚な白いシャツを押し上げる豊かな胸が揺れ、
黒川梓:周りからの視線も否応なしに集まる!
興津和沙:黒川梓に少し困ったような笑顔を向けてから
興津和沙:その視線を送ってくるヤツらにガンを飛ばします
黒川梓:これが星辰館十二女神の一人にして筆頭との呼び名も高井、《姫》、黒川梓の力だ。
興津和沙:「っていうか、そんなぴょんぴょん跳ねんな!」
雑踏:男たちが慌てて顔を背ける。
雑踏:かき氷屋に並んでいた者たちなどは、ごく自然に順番を譲ってくれたりする。
興津和沙:「そんなんしてるとてめえ、その、あれだ。」
興津和沙:弾けるように豊満な胸と、ふとももを守っている頼りない薄い布に目をやる
黒川梓:「だって~、和ちゃんとお出かけするの、久しぶりなんだもん!」
興津和沙:「だー、あちぃんだからひっつくな!」
黒川梓:「ちょっと暑いくらいがちょーどいいよ~」
黒川梓:「ね、和ちゃんは何食べる?」
黒川梓:メニューを指差す。様々なトッピングが並んでいるが……
興津和沙:上質の絹のような黒川梓の肌が興津にくっつく。
興津和沙:自分は大丈夫だけど、男がやられたらこれ、死ぬな、という気持ちが湧く
黒川梓:最低でも800円。最大で2000円近いものもある。
興津和沙:「んー、そうだな。」
興津和沙:「今日はちょっと、贅沢したい気分だな。」
興津和沙:といいながら財布から5000円札を出す。
黒川梓:「じゃあ別のやつたのんで、はんぶんこしよっ」
黒川梓:「和ちゃん、お金持ち~!」
興津和沙:「あぶく銭が入ったからさ。じゃねえ、入りましたので。」
興津和沙:と笑いながら
興津和沙:人気メニュートップ10とか書いてるやつの中で一番高いものを選びます
興津和沙:高いのに人気メニューに入ってるってことは、高くても食べたいぐらい美味しいって思う奴らがたくさんいるってことのはずだ!
興津和沙:大人のキャラメルシロップのアイスクリーム乗せ!!
興津和沙:「よっし、私はこれにする。梓は決まった?」
黒川梓:「おにいさん、この、きなこミルク金時白玉ブラックダイヤモンドトッピングくださーい!」
興津和沙:「めっちゃトッピング乗せるな、おい!?」
中年の店長:「うぇっ!? へ、へへへへあいよー! 1500円・・・だけどお嬢ちゃん可愛いから10円にしちゃおうかな~」
興津和沙:「おっちゃん、私は?」
中年の店長:「え? 大人のキャラメルシロップのアイスクリーム乗せは1800円だよ」
興津和沙:(言い方が悪かったのかな?)
興津和沙:「ねえ、おじさま、私は?」
興津和沙:少し体を屈ませて小首をかしげつつ両の手で顎を隠すようなポーズを取りながら言う!
中年の店長:「………………」腕組みして。「1,750円」
興津和沙:「どういうことだよ!」
興津和沙:パシーンと5000円札を叩きつけます
興津和沙:「はい、お会計コレでね!私と梓の分一緒に精算してっ!」
並び順を譲った客:「筋は悪くない。努力もしている。だが惜しむらくかな」
並び順を譲った客:「天性の怪物。本物の化け物の後には……あまりに条件が悪いか……」
興津和沙:「なんかいきなり後ろから刺されたんだけど!?」
黒川梓:「わーい、和ちゃん好き~」
黒川梓:やり取りにはほとんど興味なく、興津さんに抱きつく。
黒川梓:「あっちで食べれるんだって。待ってよ~」と、屋外の飲食スペースを案内する。
興津和沙:「ん、そうっすか。」
興津和沙:ちょっとぶすーっとしながら言う
興津和沙:そして振り向き店長を指差す
興津和沙:「親父!次はぜってータダでもいいので食べてくださいって言わせてやるからな!覚えとけよっ!」
興津和沙:ビシッ
興津和沙:と啖呵を切ってテーブルに向かいます
興津和沙:「あーあ、せっかく今日は梓に奢ってやろうと思ってたのに出鼻くじかれちゃった。」
中年の店長:「ご贔屓にー」と微笑ましげに手を振った。
黒川梓:「その気持ちが嬉しいなー」
黒川梓:ぱくぱくと、黒いダイヤモンドに似た小豆とタピオカの乗ったかき氷をスプーンで崩している。
興津和沙:無邪気に笑ってるその顔をつつく。
黒川梓:「ふみゅっ」
黒川梓:「もー、和ちゃん何ー」
興津和沙:「ちげえの。お前は、この前もすげえ頑張ったし。」
興津和沙:「最近だって、勉強とか訓練とかも頑張ってるからさ。」
興津和沙:「私からも、ご褒美をあげたかったんだよ。」
黒川梓:「えへへー。そうかなー?」
興津和沙:むすっとして、顔を横に向けている。
興津和沙:その気持を店長に出鼻くじかれたこととか、梓は10円になったのに自分は50円しか下がらなかった嫉妬とかがない混ぜになっている
黒川梓:「私ね、その、ゴットバルト? になったのも、まだよくわからないから」
黒川梓:「うまくできてるんなら、和ちゃんがねー、良い先生なんだよー」
興津和沙:もう一度ほっぺをつつく、今度は左側のほっぺだ。
黒川梓:「ふええ」
興津和沙:「単語も覚えられてねえのにうまくできてるわけねえだろ。調子に乗んなっ」
興津和沙:悪態をつきながら、その表情はどこか嬉しそうだ
黒川梓:「あ、でも、へびすけは可愛いんだよ~」
興津和沙:「あ、出すなよ。ここで出すなよ。バレたら出入り禁止になるからな?」
黒川梓:「ええーっ」
黒川梓:「へびすけのたまごぱっくん、見せたかったのに」
黒川梓:上げかけた袖を降ろします
興津和沙:「あいつにゃあとで魚肉ソーセージでもわけてやりゃあ充分だろ」
黒川梓:「にんげんのたべものはだめだよ~ 塩分とかがだめなの~」
興津和沙:言いながら自分もかき氷を食べ始める。きめ細やかな氷にキャラメルの甘さが染み込んで…
興津和沙:「うまっ」
興津和沙:「じゃあ、カエルでも捕まえるか?」
黒川梓:「カエルさんがかわいそうだよぉ・・・」
黒川梓:うるうる、と目元を潤ませる。オムライスはひよこさんが可哀想だから食べられないとすら言いかねない表情!
興津和沙:(ええー!?マジか、マジか!?このレベルの慈悲を見せるのが、お姫様なのか!?)
興津和沙:(食物連鎖は当然のことと受け入れている私は、既にお姫様じゃない…!?え、そんな!?)
興津和沙:不意に純粋無垢さを出してくる黒川梓に動揺する!
黒川梓:「和ちゃんはすごいねえ」
興津和沙:「あー、わかったわかった!じゃあ、帰りにペットショップよってこうな。へびすけの餌、一緒に選ぼうぜ。」
黒川梓:「やさしいし、かわいいし、かっこういいもの~」
興津和沙:「……やさしいとかわいいだけで充分なんだけどな。」
興津和沙:ちょっと困ったように笑う
興津和沙:本当はお前みたいになりたいんだけどな。
興津和沙:そう思うけど、それはまだ言葉にはできない。
黒川梓:「私と和ちゃんは、ずっと一緒に――」 と、言いかけたところで。
黒川梓:ずん、という低い振動と、爆発音。
興津和沙:「なんだあ!?」
黒川梓:「わっ、わっ」とかき氷をお手玉する。
GM:さほど大きな音ではない。通りを二つ三つ離れた位置のビルから、煙が上がっているようだ。
興津和沙:ワーディングの気配とかありますか!
GM:察しが良い!
GM:あからさまな気配はない。だが、ほんの一瞬、そのビルを包むように
GM:まるで滲みでたようなワーディングが展開されたことに気付く。
GM:あくまで一瞬なので、人々が気を失っていくなどの実害は起きていない。
興津和沙:「梓。かき氷食ってる場合じゃねえぞ」
興津和沙:言いながら、かき氷をかっこむ、頭がきーんってするのは、我慢する!
黒川梓:「えっと、今のが……」
黒川梓:「わーどでーたってやつだよね」
興津和沙:「ワーディングな」小声
GM:黒川さんは置いていきます?それとも連れていきます?
興津和沙:「とりあえず行ってみようぜ、私らでもあんか手伝えることがあるかもしれねえ。」
興津和沙:一緒について来てほしいです!
GM:OK!
興津和沙:「あー、そうじゃねえな。」
興津和沙:「ついてきて、くれるか?」
黒川梓:「うん」即答レベルで頷く。「和ちゃんと一緒なら、何もこわくないよ~」
興津和沙:その声を聞いて、不安げな眼差しが消える。
興津和沙:「よっし、じゃあ行こうぜ。会計は先払いだから大丈夫!おっちゃんごっそさん、じゃねえ、ごちそうさまでした!」
中年の店長:「ん。ああ、また来てくれよ、別嬪さん達!」
興津和沙:エアコンの効いた店内から出て暑い日差しのなか爆発音の合った場所へ駆け出します
GM:では、貴方たちはすぐに、爆発の起きた場所に駆けつけられる。
GM:雑居ビルの二階ほどにある中華料理屋が崩れ、火の手が上がっている。
雑踏:「なんだ?」「爆発だ! ガス爆発だよ!」「違うって、老朽化で崩れたように見えたぞ」
雑踏:「誰かー! 消防車を呼んでくれー!」「もう呼んだよ」「誰かー! どうして消防車は来ないのー!」
興津和沙:自分でも一応消防署に連絡をする。もう連絡が行ってたとしても誰もしてないよりはいいだろう
GM:正しい判断ですね。複数から掛けられた方が情報の正確性が高まるらしい!
GM:既にサイレンの音は聞こえ始めている。
興津和沙:「梓、お前人の気配とかわかるタイプだっけ?」
興津和沙:自分はそういうこと全く出来ない
黒川梓:「まだ、しらべてもらってる最中だから・・・」
黒川梓:「へびすけがいるだけー」
GM:だが、そこまで大規模な破壊ではない。
GM:ワーディングの気配も一瞬だけだ。一般の対応に任せても問題なさそうに見える。
興津和沙:「だよな。」へびすけに頼むっていうのも、よくわからないし。
興津和沙:「救助は、多分プロの人たちに任せたほうがいい。私達は所詮素人だからな。足引っ張るだけだ。」
興津和沙:「でも、一瞬ワーディングの気配があったことは本当なんだ。」
興津和沙:「もしかしたら、そいつが救助中になにかしでかすかもしれねえ。私達は、それに備えよう。」
GM:少ししたら、消防車とか救急車も駆けつけて救助が始まります。
興津和沙:言って、119番はしたけどUGNには連絡してないことに気づきます。そっちにも連絡する。
興津和沙:綾ちゃんと虹咲さんの顔が浮かんだので迷わず虹咲さんを選ぶ。
GM:では、連絡しようとした、その時だ。
???:「――ああ」
GM:日が暮れた。
興津和沙:「あん?」
GM:灯りが落ちた、と感じるほどに、周囲の喧噪が突然消えて。
GM:その声だけが聞こえた。
???:「そうか。成程。こういう場合はこうなるのか……失敗したな」
興津和沙:「おい、梓!?いるか!?」
黒川梓:「う、うん」
GM:周囲の光景が、ほとんど薄れている。作りかけの世界めいた、異様な夕暮れ。
GM:確かなのは、目の前にある崩かけのビルと、
???:背景に立っている、男の影のような何か
興津和沙:(ワーディング、でもねえ。なん、どうなってんだ!?)
興津和沙:黒川梓の手をぎゅっと握ります
興津和沙:梓が離れないように、或いは自分が消えてしまわないように
???:「――んん。なんだ。また迷い込みか。オーヴァードは要らない……」
黒川梓:ぎゅっと手を握り直す。
興津和沙:「おい、てめえは、なんだ!」
興津和沙:「単なる野次馬ってわけじゃあねえよなっ!」
???:ェエエエエエエェエエエ、と。
???:山羊の声が聞こえる。男の影から。男の声ではなく。
???:「え? ああ……分かってるよ。確認だけはな」
???:「分かってるよ《ナインゴーツ》。――君たち」
興津和沙:「こっちの話を聞きやがれ!」
興津和沙:「あの爆発はてめえの仕業かっ!」
???:「……心外だな」
???:嫌そうに顔をしかめた。
???:「爆発はガスのせいだよ。あの建物、すっかり老朽化してたみたいだな」
???:「すぐにいなくなるよ。君にとっての私も、私にとっての君もな」
興津和沙:「はい、そうですかって信じられるわけねえだろ。私が黒幕でござい、みたいな顔しやがって。」
???:「たまたま混線しただけだ。だから、確認だけはしておく」
???:「君たちの、願いは何だ?」
???:「ああ、ここからはすぐに出られるよ。すぐに、お互い戻れる」
興津和沙:「あん?」
興津和沙:「何言ってやがんだてめえ。」
???:「一期一会だ。私のビジネスマンとしての、座右の銘でもある」
GM:同時に、景色が薄れ始める。
GM:再び、元通りの喧噪。大衆。サイレンの音と、煙を上げるビル。
???:男の姿はもはや陽炎にようになっている。
興津和沙:舌打ちをする。
興津和沙:「じゃあ、あのビルの火災をなんとかしてみやがれ」
???:ェェエエェエエェェエエエエエ
???:山羊の声だけが聞こえる。
興津和沙:「誰も死なねえように、誰も傷つかねえように収めてみろっ!」
興津和沙:男の影を睨みながら、叫びます。
???:「…………ああ」
???:「だから言ったろう、《ナインゴーツ》。オーヴァードになんて聞くものじゃないって」
???:声には、明確な失望の気配がある。
???:「誰かを守りたい。救いたい。傷つけたくない。助けたい」
興津和沙:「出来ねえんなら、さっさと元に戻しやがれ。」
???:「       聞き       飽きた       」
興津和沙:「ああ、そうかよ。」
???:メェェエエェエエエエエェェエエエェエエエエエエ
興津和沙:何故かわからないが、焦燥感だけが強くなる
黒川梓:「…………」響く声に、耳を抑える。
興津和沙:それを振り払うように槍を構える
興津和沙:「なら、てめえぶっ倒して帰らせてもらうぜっ!」
興津和沙:ブンッッ
???:「それでも、あの小魚よりはマシだがな……」
興津和沙:影に向けて思いっきり寒骨白を薙ぎ払う!
???:陽炎が消え、同時に、山羊の声も消え去った。
興津和沙:「梓、大丈夫か!?」
GM:完全に、元通りの町だ。負傷者の回収もあらかた済んだらしく、野次馬もぽつぽつと去り始めている。
黒川梓:「う、うん」
興津和沙:自分が元に場所に立っていることを確認するより早く梓に声をかける
黒川梓:「大丈夫……だよ。和ちゃん」
黒川梓:少しだけ肩が震えている。ぶる、と猫が身を震わせるようにして身体を起こす。
興津和沙:「? 本当に大丈夫か? なんかされたんじゃねえよな?」
興津和沙:心配そうに顔を覗き込みます
黒川梓:「何もされてないよ。これは本当」
黒川梓:「あの人、本当に、ずっとビルの方ばっかり見てた」
黒川梓:「和ちゃんこそ、大丈夫?」
興津和沙:「ん…」
興津和沙:自分の体を確認する。
興津和沙:特に何かされたあともないし、視界も良好だ。
GM:槍にもほとんど手応えはなかった。
興津和沙:「ああ、大丈夫だ。ありがと。」
興津和沙:梓を安心させようと、笑みを作ります
黒川梓:「こういうの、えっと、ほーこくすればいいのかな?」
黒川梓:「ほーれんそう、だよね」
興津和沙:「そうだな。とりあえず私らだったら第一に連絡しとけばいいだろ。じゃねえ、いいと思いますわ。」
興津和沙:「しかし、ま、とりあえず事故があれ以上大事にならなかったのは、良かったかな。」
興津和沙:現場の方に目をやりながらいいます
黒川梓:「そうだねー」
黒川梓:一件は普段通りの声で、頷いた。
GM:――その後、消化活動は恙無く完了し、
GM:老朽化したビルと、その崩壊に伴うガス管の爆発としてこの一件は扱われた。
GM:だが、相手について報告した興津さんには、すぐにUGNから任務が言い渡される。
GM:山羊の声について調査の必要がある、と。
GM:―――――というわけで、OP終了!
GM:ロイスなどを取って下さい!
興津和沙《ナインゴーツ》/好奇心/不安○
興津和沙:以上で!
GM:あいさ!

ミドルフェイズ:シーン5

どどんとふ:「二子玉川玲奈」がログインしました。
どどんとふ:「竜宮彩香」がログインしました。
どどんとふ:「六条院めぐみ」がログインしました。
どどんとふ:「興津和沙」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
GM:点呼開始!
竜宮彩香:準備完了!(1/4)
二子玉川玲奈:準備完了!(2/4)
六条院めぐみ:準備完了!(3/4)
興津和沙:準備完了!(4/4)
全員準備完了しましたっ!

GM:では、ぼんやり始めて行きましょうか
六条院めぐみ:ボンボヤージュ
GM:OPで皆さん事件が起きたり歩いてきたりしたので
GM:皆で集まる合流シーンとなります
興津和沙:集まってやるぜ!
GM:ではシーンプレイヤーは二子玉川さん!
二子玉川玲奈:46+1d10
DoubleCross : (46+1D10) → 46+2[2] → 48

GM:侵蝕だぜ  ではまずニコさん視点から~
GM:―――――――――――――――
GM:N市に名だたるマンモス学校、星辰館高校。
GM:その外縁部から少し離れた場所に、学校所有だが、今は使われていない建物がある。
GM:旧宿舎。かの高校が全寮制だった時代に使われていたが、今ではただのデッドスペースだ。
GM:ごく稀に部活の合宿や、学生たちの肝試しに使われる程度。
GM:あなたたちが呼び出されたのは、その建物である。
羽鳥七海:「お待ちしておりました。《クイーンビー》、《アルギュロス》」
羽鳥七海:ロングスカートの制服姿の少女が、丁寧な所作で礼をして迎える。
六条院めぐみ:47+1d10
DoubleCross : (47+1D10) → 47+6[6] → 53

二子玉川玲奈:「よろしくおねがいします。《クイーンビー》言います」ぺこり
白木屋・C・スクラッド:「おうおう。お前が、先にN市に入ってたお使い役か?」
羽鳥七海:「《エスメラルダ》羽鳥七海です。どうぞ寛いで下さいませ」
羽鳥七海:「ここは、星辰館を「直近の外部」から監視するための支所です。こちらを拠点に動いて頂ければ」
二子玉川玲奈:「助かります。しかしおっきな学校ですねえ」
白木屋・C・スクラッド:部屋の一番奥、大窓の下にあるソファにどっかりと座る。
白木屋・C・スクラッド:「食い物。それに水。ああ、ミネラルウォーターなんて持ってくんなよ!」
羽鳥七海:「星辰館はイリーガルやチルドレンも多く在籍しています。生徒会長も関係者ですしね」
二子玉川玲奈:「なるほどなあ。」
二子玉川玲奈:「……(寛いで言われたかてそんな寛ぐことある?)」
羽鳥七海:「……ぇえ、はい」 ほんの僅かに表情を背け。冷蔵庫から取り出す。
二子玉川玲奈:「ああ悪いなあ、うちの分は自分で用意するからええですよ」
白木屋・C・スクラッド:差し出されたペットボトルの蓋を口で開け、立ち上がる。
白木屋・C・スクラッド:「一通り中を確認させてもらうぜ。俺を受け入れるのに相応しい場所かどうかをなぁ」
羽鳥七海:「はい。至らない所がありましたら、ご指摘くださいませ」
白木屋・C・スクラッド:ペットボトルを片手に、部屋を出て行く。
二子玉川玲奈:「あんま単独行動せんとってくださいよ」
二子玉川玲奈:部屋から出ていくのを見送って「……はあ」
羽鳥七海:「…………」こめかみを抑える。「どうして、このタイミングで」
二子玉川玲奈:「いやホンマすんません……」
羽鳥七海:「いえ、あなたのせいではありませんので……」
羽鳥七海:「それに、本部のエージェントがいらっしゃること自体は有難いんです」
羽鳥七海:「今、このあたりの支部長や階級持ちの人は皆別の任務がありまして」
羽鳥七海:「……来て早々ですが、貴方達にも任務の手伝いをして頂きたいんです」
二子玉川玲奈:「……事前に聞いてはおったけど、なんや忙しそやなぁ」
羽鳥七海:「調べるよりも、体験して頂いた方が早いですね」
羽鳥七海:疲れたように笑う。「事件が起きていない日の方が多いんです。十二の支部があって、なお」
二子玉川玲奈:「そら本部も目ぇつけるわなあ……」
二子玉川玲奈:「ま、大体わかったわ。困っとる人がおったら手伝わんわけにはいかんもん」
羽鳥七海:「有難うございます。私はまだ若輩ですから、頼りにさせて頂きます」
二子玉川玲奈:「力になれるかどうかわからんけど、よろしゅうな」
羽鳥七海:「有難うございます」年長者への礼を向ける。二子玉川さんの年齢についてはきちんと聞いているのだ。
羽鳥七海:「早速ですが、今回の任務について概要を……」
白木屋・C・スクラッド:「――痛ってェな! 何だぁ、お前?」
GM:廊下から、突然スクラッドの大声が響く。
二子玉川玲奈:「……何やろ」めっちゃくちゃめんどくさそうな顔
興津和沙:「あー、ごめんごめん。ちょっと急いでて!」
興津和沙:遅れて快活そうな少女の声が響きます
興津和沙:「ごめんね?痛かった?ケガしてない?」
興津和沙:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 5[5]+42 → 47

白木屋・C・スクラッド:「怪我なんぞするわけねぇだろ! どこの傾奇女だ、こんな屋内でンなボロい槍持ってんじゃねえよ!」
白木屋・C・スクラッド:「出会い頭に人の顔に柄ェぶつけてきやがって!」
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+2(1d10→2)した(侵蝕率:35→37)
竜宮彩香:「あなたも校内で傘なんてぶら下げるものじゃないわ、日傘屋。」
竜宮彩香:怜悧そうな女の声も聞こえてくる。
興津和沙:「うん、ごめん、こっちの前方不注意!」
興津和沙:こっちが悪かったと思ってるので、謝る。けど言い過ぎじゃねえか?こいつと少しムカついている!
寒骨白:「主よ。――今すぐこの無礼な者の首級を取るべきでは?」
興津和沙:「や、竜宮さんそんな喧嘩腰にならなくても、チンピラ相手には軽く謝ってやり過ごしたほうがお得だぜ?」
羽鳥七海:「あー、あ、ああー……」 タイミングの悪さに頭を抱える。
二子玉川玲奈:「七海ちゃん大丈夫……?うちも気分悪なってきたけど……」
白木屋・C・スクラッド:「おい《エスメラルダ》! ここは学生の溜まり場にゃあならねえんじゃなかったのかァ!」
興津和沙:「残念ながら私は斬り捨て御免ができるような身分じゃないんだ寒骨白。っていうか今日はお前物騒だな!?」
竜宮彩香:「喧嘩腰になっているのはあっちよ。」
寒骨白:「出会い頭に侮辱されて捨て置くほど人間ができていない」
二子玉川玲奈:「(……ん。なんや聞いたことある声)」
羽鳥七海:「そのお二人はイリーガルですっ!UGN所属ではありませんので抑えて下さい!」
興津和沙:「だからってこっちまで喧嘩腰になっちゃ…あ?エスメラルダ?」
興津和沙:「あ、やっぱUGNの人!」
興津和沙:スクラッドさんを思いっきり指差します
興津和沙:「聞いてる聞いてる!あれね、私達が今回の件で招集受けたイリーガルね。」
竜宮彩香:「イリーガルというよりはマーセナリ(傭兵)かしら?」
羽鳥七海:「《夜叉姫》の興津さんに、《ラインゴルト》の竜宮社長ですね」
二子玉川玲奈:「あ、やっぱ彩香さんや!久しぶりやなあ」
竜宮彩香:頷く「よろしく。姫もどきに養蜂屋。」
羽鳥七海:「今回は応じて頂いて、有難うございます」
羽鳥七海:「学校では、ほとんど顔を合わせたことはありませんでしたが、お噂はかねがね」
興津和沙:「竜宮さん?誤解を招くような紹介はやめてくださらない?初対面の方がいるんですのよ?」
興津和沙:「私は興津和沙!コードネームは《姫!》よろしくね!」
興津和沙:日頃練習しているカーテシーの構えで挨拶をします。南蛮貴族が使っていた伝統の挨拶だ。優雅!
竜宮彩香:ふっと笑う「失礼、お姫様。前に見た時よりちょっとは成長してるみたいね。」
二子玉川玲奈:「お姫さんなん?それにしてはえらい立派な槍持ってるなあ」
羽鳥七海:「えっ」 慌てて端末を見返す。「すみません、コードネームを間違えるなんて……」
竜宮彩香:「姫は自称よ。」羽鳥さんを見て
興津和沙:「男子三日会わざれば刮目して見よ、とか呉下の阿蒙にあらずって言ってな。人間はhibi成長するものなんですのよ。」
羽鳥七海:「……あれ?」 登録はそのままだ。
興津和沙:「今ね、修正申請中なの。」
羽鳥七海:「あ、そうだったのですね……これは失礼いたしました」
興津和沙:「《姫》のほうがらしいからね!」
興津和沙:全く会長が夜叉姫なんて可愛くないコードネームつけるから
羽鳥七海:「では《姫》と」ごく自然にスカートを軽く持ち上げて礼をする。
二子玉川玲奈:「はあ(それで姫もどきゆうわけなんや)」
興津和沙:(……!え、優雅、私より、なんかこなれてる…!羽鳥さんの挨拶が熟達した能楽者のそれだとしたら私のは田舎の盆踊りのようなもの……!!)
興津和沙:羽鳥さんに脅威を覚えています
白木屋・C・スクラッド:「今回の件ン……?」
竜宮彩香:スクラッドを見て「傘屋と」羽鳥さんを見て「ナナフシ屋。これでフルメンバー?」
白木屋・C・スクラッド:「こっちの監察について、じゃあねぇよなァ。おい」と、二子玉川さんに説明を求める。 
二子玉川玲奈:「……そんなん言われてもうちも知りませんよ……」
二子玉川玲奈:「召集いうことは何か別に……!?」
羽鳥七海:「いえ、実はあと一人……」
六条院めぐみ:「任務のことだよねっ、七海ちん。」
六条院めぐみ:七海ちんの後ろからひょこっと顔を出す。
六条院めぐみ:「あ、どうも!わたしもいるよっ!」
興津和沙:「うわ、いつの間に!」
羽鳥七海:「きゃっ」 驚いて後ろを見る。
六条院めぐみ:いつの間にいたのか、にこやかにみんなに手を振っているよ!
興津和沙:じゃあ手を振り返します
二子玉川玲奈:「い、いつの間に入ってきたん……?」
竜宮彩香:「誰かしらこの奇術師は。こちらもメンバー?それとも敵?」
羽鳥七海:「こちら、チルドレンの《エーデルワイス》です」
六条院めぐみ:「いつの間にって言えば、寛いでくださいのあたりからだねっ。」
興津和沙:「私達が知らない下りだっ」
二子玉川玲奈:「(……めっちゃ最初のほうやん!)」
羽鳥七海:「声を掛けたのは、これで全員となりますね」
六条院めぐみ:「うんうん。七海ちんの下で働いてるんだよ!」
羽鳥七海:「最初から仰ってください、《エーデルワイス》……」
興津和沙:「サウンド・オブ・ミュージックいいよね。」
竜宮彩香:「………。」全員の顔を見比べて
竜宮彩香:「どうやら、私たちとは別の用で来ているらしいのね?傘屋と養蜂屋は。」
白木屋・C・スクラッド:「――……」顎に手をやる。
二子玉川玲奈:「せやね」
白木屋・C・スクラッド:「いや?」
二子玉川玲奈:「……?」
白木屋・C・スクラッド:「俺は、今回の件の責任者だ」
二子玉川玲奈:ポカーン
興津和沙:「そうなの?」
興津和沙:ニコちんや羽鳥さんにも聞いてみる
白木屋・C・スクラッド:「本部エージェント《銀世界》。ま、大船に乗ったつもりで構えてろ」
六条院めぐみ:「ん? よく分からないけど、もしかして助太刀してくれるってことなのかな。」
二子玉川玲奈:「(……な、なにを言い出すねんこのヒト……!)」
白木屋・C・スクラッド:「《エスメラルダ》。概要を説明しろよ」
二子玉川玲奈:「す、助太刀するんはするけども……!そんな強引なことある……?」
竜宮彩香:「………」羽鳥を見る
羽鳥七海:「………………」 やや泳がせる。が。
羽鳥七海:羽鳥は一族総出の平エージェントの家系である。
羽鳥七海:「……『とにかく』、集まって頂いた件について」
羽鳥七海:「皆さんの持ち寄って頂いた情報と共に、説明させて頂きますね!」
二子玉川玲奈:「……(ごめんなあ。ごめんなあ。)」
興津和沙:「お願いします。」
興津和沙:大変そうだなあと思いながら頷く
羽鳥七海:羽鳥まめちしき : 上下関係を振りかざす相手には弱い。
六条院めぐみ:「七海ちんも大変だねえ。」
羽鳥七海:「皆さん、ひとまずお寛ぎ下さい……」
二子玉川玲奈:「はい……」部屋の隅に縮こまって立っていましょう
興津和沙:「はーい。」
竜宮彩香:空き教室の椅子の一つに腰掛ける。
白木屋・C・スクラッド:窓を背に。最初の位置と同じ。
興津和沙:なんか元気がなさそうなニコちんの隣に行きます
興津和沙:そしてこっそり声をかける
興津和沙:「ねえねえ、さっきはこいつのことを褒めてくれてありがと。」
二子玉川玲奈:「……え?ああ、その槍のこと……?」
興津和沙:「そ。」
興津和沙:「おかげで銀世界さんと喧嘩して機嫌悪かったのに、一発で機嫌直っちゃったみたい。」
寒骨白:『見る目のある娘よ……』
二子玉川玲奈:「そら何よりやわ。……また機嫌悪ならやんだらええけど……」
興津和沙:「まあ、そうなったら私も頑張るから。」
興津和沙:「うん、私達は仲良くやってこうぜ、よろしくね?」
興津和沙:小さい子供を元気づけるように、笑顔を作りながらいいます
二子玉川玲奈:「オヒメサマにそう言われるんは心強いわ。よろしゅうな」
二子玉川玲奈:渋い顔を若干ほころばせる。
白木屋・C・スクラッド:日光を背にして目を閉じ、じっと座っている。
六条院めぐみ:「ねえねえ、竜宮社長。」 竜宮さんの隣に座るよ。
興津和沙:そろそろ銀世界さんに睨まれそうだから黙る
竜宮彩香:「何かしら?」
竜宮彩香:いつも通りの笑みを浮かべて応える。
六条院めぐみ:「みんなに何屋とかってあだ名付けてるの?」
六条院めぐみ:「わたしは何屋かなっ。」
竜宮彩香:「奇術師よ。今の、消失マジックみたいだったから。」
六条院めぐみ:「奇術師。マジシャンってやつだね!いいねいいね。」
竜宮彩香:「あなたこそ、みんなにあんな風に話しかけてるのかしら?」
六条院めぐみ:「? そうだけど?」
竜宮彩香:「そのうち撃たれそうね。」くすりと笑う
六条院めぐみ:「おお、それは困っちゃうね!」
六条院めぐみ:「あ、じゃあ竜宮社長はそう呼ばない方がいいってことになるのかな。下の名前を聞こうと思ったのに。」
竜宮彩香:「いえ。話しかけてくれたことはいいのよ。」
竜宮彩香:「突然背後から現れなければ。」
六条院めぐみ:「あっ、そっち。それなら人を選んでやってるから平気だね。」
六条院めぐみ:「七海ちんはそれくらいでは何かしてきたりしないし、他のみんなとは七海ちんを壁にしてたからね。」
竜宮彩香:「………なるほど。奇術師なだけあって他人の視線には敏感なのね。」
六条院めぐみ:「えへへ。そういうことさっ。わたしの特技だからねっ。」
六条院めぐみ:「あ、ところでなんだけどっ、何屋とかってあだ名、竜宮社長以外にも使ってる人っている?」
六条院めぐみ:「もしかして……」
竜宮彩香:「あまり聞かないけれど、どうして?」六条院の様子を怪訝そうに見つけている
六条院めぐみ:「んーとね、わたしのその、付き合ってる人がね、」
六条院めぐみ:ちょっと目を逸らしながらそう言い、
羽鳥七海:皆さんが位置を取ったのを確認してから、椅子の一つに浅く座る。
羽鳥七海:「では、説明の方をさせて頂きますね」
竜宮彩香:「……。」羽鳥に視線を戻す
六条院めぐみ:「おっと、お喋りしちゃっててごめんね七海ちん!」
羽鳥七海:アレに気を遣ってください、とめぐ先輩にだけ見えるように
羽鳥七海:白木屋を指差しつつ。
羽鳥七海:「皆さんに依頼したい調査は大別して二つ」
羽鳥七海:「『建物の崩壊現象』と、『山羊の噂』です。まずは前者から話しますね」
羽鳥七海:「ここ最近、老朽化などしていなかった建物が、突如として奇妙な形に崩壊する現象が」
羽鳥七海:「多発……というほどではありませんが、連発しています」
興津和沙:「爆発だか老朽化だか、区別つかないやつのこと?」
興津和沙:自分が現場を見たそれと同じたぐいのものなのか聞いておきたい。
羽鳥七海:「明らかに異常なのが一、二件。そういった怪しいのが数件ですね」
羽鳥七海:「まだレネゲイド案件とも確定していませんが……興津さんの目撃証言もありますね」
羽鳥七海:「興津さんが見た雑居ビルの爆発も、調査対象です」
興津和沙:「了解。直前にワーディングの気配を感じたってことも、えっと、私ちゃんと報告したよね?」
興津和沙:不安げ!ちゃんと必要な事項をしっかり報告する訓練を受けてない!これから練習していく!
羽鳥七海:「勿論です。ただ、興津さんの見たビルの爆発にだけ関わっていた可能性もありますので」
羽鳥七海:「極端な話、興津さんが見たビルの爆発が、通りすがりのオーヴァード犯罪者による破壊だった場合」
羽鳥七海:「私たちの調査対象からは外れると考えて下さい」
羽鳥七海:「暇を持て余したサラマンダーが、どかーんとしただけ、とかですね」
六条院めぐみ:「建物が崩れちゃって爆発したのか、爆発して建物が崩れちゃったのかは区別がつかないってことなんだね。」
興津和沙:「了解。続けてください。」
興津和沙:それはそれで私はほっとかねえけどな。内心思っている。
羽鳥七海:「はい、調査すべきは『建物の不自然な崩壊』です」
羽鳥七海:「まだ被害も多くはありませんが、『崩落戦』の前後に、同様の現象がいくつか観測されています」
羽鳥七海:「崩落戦について、説明は必要ですか?」
二子玉川玲奈:「いちおうデータではもらっとります」
六条院めぐみ:「4年前にあった、N市でUGNがすっごく忙しかった時期のことだね。」
興津和沙:「なんか前にあった大変な事件って認識のままでも大丈夫なら、必要ないかな?」
竜宮彩香:「………」少なからず、その知識はある。竜宮の家族・兄弟が死ぬ遠因にもなった事件だ。
竜宮彩香:「こちらも問題ないわ。」
白木屋・C・スクラッド:「FHセルとUGN支部が、軒並みドンパチやったって話だろ。続けろ」
羽鳥七海:「はい。ただ、当時の記録は穴空きも多くて……」
羽鳥七海:「まだ被害も多くありませんが、調査対象になったのはこのためです」
羽鳥七海:「第二に……『山羊の噂』ですね」
羽鳥七海:「これは、竜宮社長が既に手をつけて下さっていますが……」
竜宮彩香:頷く
羽鳥七海:「星辰館を初め、学生たちやその関係者の中で広まっている願掛けです」
六条院めぐみ:「願掛け?」
六条院めぐみ:「ヤギの鳴き声の話じゃないんだね。」
羽鳥七海:「九個の山羊のアクセサリーを身に付けて暮らす」
羽鳥七海:「その間、もし『ここのつさま』に出会えれば、どんな願いも悩みも解決する……という」
羽鳥七海:「験担ぎとおまじないの間くらいの話ですね」
羽鳥七海:「《エーデルワイス》の言うとおり、」
羽鳥七海:「そして《姫》も。件の崩落現象……と候補の周辺で、『山羊の声』を聞いているとのことです」
興津和沙:「私は山羊のアクセサリーとかつけてなかったけどね。」
興津和沙:「それに、山羊の声が聞こえただけじゃなくて、うさんくさいおっさんもいたし。」
羽鳥七海:「はい。特に《姫》の聞いた話は、明らかに二者を関連付けるべきものかと思います」
羽鳥七海:「願いを問う男と、山羊の声。そして願いを叶えるという触れ込みの山羊のまじない」
興津和沙:「それに、《ナインゴーツ》って呼び名」
二子玉川玲奈:「めちゃめちゃ怪しいやん」
興津和沙:「偶然ってことはなさそうだよねえ。」
興津和沙:「そういや、《エーデルワイス》ちゃんも鳴き声気にしてたけど、もしかしてどっかで聞いたりしたの?」
興津和沙:「《エーデルワイス》ちゃん、いいづれえな!エーちゃんでいい?」
六条院めぐみ:「あっ、わたしのことだね!六条院めぐみだから気軽にめぐ先輩って呼んでくれてもいいんだよっ。」
六条院めぐみ:「それはそれとして、わたしは直接は聞いてないね。そういう情報は持ち帰って来たけどね。」
羽鳥七海:「崩落現象の、確度の高い被害の一つです」
羽鳥七海:「児童養護施設《千尋の谷》ですね」
六条院めぐみ:「別の崩落現場でもヤギの鳴き声を聞いたって子がいたのさ!」
興津和沙:「おお。さすがチルドレン」
竜宮彩香:「……こちらは」
竜宮彩香:「山羊で願いを叶えたという生徒と話したわ。」
羽鳥七海:「! ……それは本当ですか?」
興津和沙:「わあ、こっちも負けてねえ。さすがは女社長。」
興津和沙:「願いを叶えて、どうだった?そいつは幸せそうだった?」
竜宮彩香:「………幸せそうだったわよ。」
竜宮彩香:「ヴァイオリンのことで悩んでいると聞いたけど、」
竜宮彩香:「次に会った時はヴァイオリンのことなんて頭から抜けているみたいだった。」
羽鳥七海:「……頭から、抜けている」
竜宮彩香:「”そんなものはどうでもいい”とでも言うようにね。」
竜宮彩香:「ええ、悩みは綺麗さっぱり消えてたわ。」
興津和沙:「なるほど。悩みのタネに興味がなくれば、そりゃ幸せだ。じゃねえ、幸せですわね。」
羽鳥七海:「…………それは」 苦々しい表情をする。
六条院めぐみ:「……」
六条院めぐみ:竜宮さんの顔を横目で見つめている。
二子玉川玲奈:「願いを叶えるのに、代償みたいなもんが取られる言うことかな」
二子玉川玲奈:「……前もそんなんあったわ」
竜宮彩香:「……ふふ、その時のおまじないも碌でもない代物だったわね。」
白木屋・C・スクラッド:「『願いを叶える』なんつうモンに、まともなモンがあるわけがないだろう」 皮肉げに笑う
興津和沙:自分のことに置き換えてみる。もし私がお姫様への憧れを無くしてしまえば、きっと、梓への劣等感や、自分のことを認めてくれない周りへの怒りとかも消えて、穏やかに過ごせるだろう。
興津和沙:けど
興津和沙:「幸せだとしても。」
興津和沙:「ああ、そりゃあちょっと違うな。そいつは悩みを乗り越えたいと思ってだけであって、悩みを捨てたいって願ってたわけじゃねえはずだ。」
興津和沙:「そんなん詐欺だ詐欺。絶対クーリングオフするべきだぜ。じゃねえ、べきですわ。」
羽鳥七海:「……山羊のおまじないの方の被害を、見直す必要があるかもしれませんね」
羽鳥七海:「(ときどき語尾を言い直すのは癖なんでしょうか)」
竜宮彩香:「生徒の情報は纏めて送るわ。今うちの情報部が整理してる。」
羽鳥七海:「ラインゴルトの協力、感謝いたします」
二子玉川玲奈:「やっぱ頼りになるわあ」
竜宮彩香:「今話にあった建造物の被害についても調べさせる。」
羽鳥七海:「洗脳、あるいは忘却系の能力を想定してあたる必要があるかもしれません」
羽鳥七海:「崩落現象についても、今のところ被害規模は小さいですが、皆無ではありません」
羽鳥七海:「《エーデルワイス》が遭遇した養護施設の崩落では、」
羽鳥七海:「イリーガル《アンサーシェイド》が、行方不明になっています」
六条院めぐみ:竜宮さんから目を離し、七海ちんの方に向き直る。
羽鳥七海:「どうか、調査の段階でも十分に気をつけて下さい」
六条院めぐみ:「うん。ヤギの声を追いかけて行っちゃった施設の子がいたらしくて、」
六条院めぐみ:「ミコちんはその子を連れ戻しに追いかけたらしいよ。」
六条院めぐみ:声のトーンが落ちる。心配そうな表情になる。
竜宮彩香:「………。」浮かべていた笑顔が消える
羽鳥七海:「山羊ですか……」
興津和沙:「知り合いなの?」
興津和沙:心配そうにめぐ先輩の顔をのぞく
二子玉川玲奈:「その、ミコちんいうんが《アンサーシェイド》?」
六条院めぐみ:「知り合いっていうか、あー、その。」
竜宮彩香:この仕事をしていれば消えたり、あるいは死んだりする人間は少なくない。
羽鳥七海:「瓦礫の中からは発見されていません。仮説は立てられますが……」
竜宮彩香:大抵の出来事は笑顔を浮かべたまま流す術を身に着けていた。
竜宮彩香:――実の兄弟でさえ、そうして葬ったのだ。
羽鳥七海:「行方不明、としか言えません。《アンサーシェイド》蓮原ミコト」
竜宮彩香:しかし、今。
羽鳥七海:「優しく、真面目な子ですよ」
竜宮彩香:がたん
六条院めぐみ:「まあ、ミコちんは決めたら我を忘れちゃうところが……」
興津和沙:「……竜宮さん?」
竜宮彩香:ひときわ大きな音が部屋の中に響く。椅子が倒れた音。
竜宮彩香:いつの間にか立ち上がっていた。
六条院めぐみ:「だ、大丈夫?」
二子玉川玲奈:「彩香さん?顔、怖いで……?」
竜宮彩香:「…………」
六条院めぐみ:「竜宮社長、やっぱりミコちんと知り合いだったの?」
竜宮彩香:「………ごめんなさい。」
羽鳥七海:「どうか、されましたか?」
竜宮彩香:「立ち上がった拍子に椅子が倒れただけよ。何でもない。」
竜宮彩香:ようやく表情をいつもの微笑に戻す。
興津和沙:「あはは、わかった。足元にクモでも出たんでしょ。」
竜宮彩香:「……ええ。知り合いよ。一度、同じ仕事を請け負ってた。」
竜宮彩香:興津の冗談めいた言葉に反駁することすらできない。頭が回らない。
興津和沙:「鉄の女社長でもそういうのにびっくりしちゃうんだな。じゃねえ、しちゃうんですね。」
興津和沙:そんなわけがないと思いながら、冗談を口にする。竜宮さんがまだ触れられたくないと思ってるなら、今はこうやってごまかした方がいい気がするのだ
六条院めぐみ:「……」
竜宮彩香:「あなたも知り合い?」
六条院めぐみ:「…………うん。」
六条院めぐみ:長い間を置いて、頷く。
二子玉川玲奈:「……(こ、これは何や嵐の予感がするわ……)」
竜宮彩香:からからに乾いた咽喉から声を絞り出す。まだ、まだ私は、仮面を保てている。
興津和沙:「あー、知り合いが二人も、そりゃいいや。」
興津和沙:「なら、余計に気合が入るってもんだよな。二人共、知り合いが絡んで冷静な判断ができなくなるから。今回の件は降りさせてもらうとか」
興津和沙:「そういうタイプじゃないでしょう?」
興津和沙:「私も、二人の知り合いってんなら、もっと気合入るしさ。頑張ろうぜ!」
興津和沙:なんとなく重苦しい空気を吹き飛ばそうと明るい声で言う!でも、逆効果だったかもしれないなとも思ったりする!
二子玉川玲奈:「……(この子、天然……?いや、わざとやっとるんか)」
竜宮彩香:「……ええ。もちろん。」
竜宮彩香:もちろん、そんなことはない。
六条院めぐみ:「う、うん。もちろんだよ。わたしはミコちんの先輩で、」
竜宮彩香:私は”ラインゴルト”。誰にも傅かず、誰をもねじ伏せ、そばには誰もいない。
六条院めぐみ:「……恋人だからね。」
竜宮彩香:私 は
竜宮彩香:六条院めぐみの言葉で
竜宮彩香:ひびの入った仮面が崩れ去った。
竜宮彩香:部屋にいる皆に背を向けて、出口へ歩き出す。
六条院めぐみ:「大丈夫だよ。ミコちんは絶対に生きて……」
六条院めぐみ:そう、姫ちんに言いかけたところで、竜宮さんの様子に気付く。
竜宮彩香:「失礼。定時連絡よ。」
興津和沙:時計を見る。
竜宮彩香:「話題に上ったことは調べておくわ。何か不明点があれば少し後に電話かメールを頂戴。」
興津和沙:「わかった。お願い」
興津和沙:「こっちもまた何かわかったら連絡する。」
興津和沙:定時連絡というには、半端な時間だ。
興津和沙:けど、多分、竜宮さんには必要な時間なんだろう。
竜宮彩香:一度も部屋の中にいる人間には顔を向けずに、ドアを開き外へ。
二子玉川玲奈:「……彩香さん、」「……よろしゅうお願いします」
六条院めぐみ:「竜宮さん!」
竜宮彩香:「何……?」ぴたりと足を止める
六条院めぐみ:「そ、その。わたしが言いたかったのはだよ。ミコちんはそう簡単に死んだりしないってことで、その、」
竜宮彩香:「そうね。」
竜宮彩香:「ミコトは簡単に死んだりしない。」
六条院めぐみ:「……!」 パッと嬉しそうな表情になる。
竜宮彩香:「だから無茶をするし、平気で人のために我が身を投げ出す。」
竜宮彩香:「”自分は死ににくいから大丈夫だ”って。」
六条院めぐみ:「……うっ。それはそうだ。」
竜宮彩香:「だから、」
竜宮彩香:そんなミコトが放っておけないし、そんなミコトだからこそ……
竜宮彩香:「………」
竜宮彩香:「…………っ」ぎり、と唇を噛む。
興津和沙:「だから、周りの連中が支えてやらねえとな。」
興津和沙:「私の刎頚の友も、そういうヤツだから、わかるよ。」
竜宮彩香:「分かったようなこと言わないで!!!」
竜宮彩香:悲鳴のような怒号。
興津和沙:「………ッッ!」
竜宮彩香:「…………あ………。」
六条院めぐみ:「……」 竜宮さんの怒る姿を見つめ、
竜宮彩香:声に出した後、我に返る。
興津和沙:「……ごめん。」
興津和沙:見たことのない。いや、前に合った時からは、想像もできないような竜宮さんの表情と、声を聞いて。
六条院めぐみ:目を細める。
六条院めぐみ:「わたしも、ごめん。」
竜宮彩香:「………っ!」皆の視線に耐えられなくなって、部屋を飛び出す。
興津和沙:思考が一瞬止まる
興津和沙:「おい、竜宮さん!」
六条院めぐみ:「……《銀世界》さん、七海ちん。」 後ろを振り返らずに、2人に声をかける。
羽鳥七海:「は、はい」
羽鳥七海:気を遣っている声。
白木屋・C・スクラッド:「ん、んん……?」
白木屋・C・スクラッド:困惑している様子。
白木屋・C・スクラッド:「ああ。つーわけだ。……お前らには俺の傘下のもとで、この件の調査にあたってもらう」
白木屋・C・スクラッド:「俺の顔に泥塗るんじゃねーぞ。……ん? 一人減ったか?」
二子玉川玲奈:「(……このヒト、マジで言っとるん……?)」白木屋さんをジトーっと見る
六条院めぐみ:「ごめん。竜宮さんは知り合いのミコちんが巻き込まれたからショックを受けたのかとわたしは推測したんだけどね、」
六条院めぐみ:「今出て行ったのはわたしのせいかも知れないな。」
六条院めぐみ:「わたし、ここに残ってないとダメだったりするのかな。」
六条院めぐみ:振り返り、スクラッドさんと七海ちんに尋ねる。
白木屋・C・スクラッド:「戦力減らしてんじゃねえよ。だったらその分取り戻せや」
白木屋・C・スクラッド:先程から見ていた二子玉川さんには分かるかもしれない。
白木屋・C・スクラッド:目の前で起きた事象に対して、マジでよくわかっていない顔をしている。
二子玉川玲奈:「(……え?ホンマに……?逆にすごない……?)」
六条院めぐみ:「ありゃ?思ったより優しいね。正直、皮肉の一つでも飛んでくるのかと身構えてたんだけどな。」
六条院めぐみ:「じゃあお言葉に甘えて行ってくるね!」
六条院めぐみ:「あ、一人じゃ心細いから姫ちんも来て欲しいな!」 興津さんの裾をつかむ。
興津和沙:「めぐ先輩だけじゃ。ガッコの中がどうなってるかもわからないだろうしね。」
白木屋・C・スクラッド:「優先順位を間違えるなよ」
白木屋・C・スクラッド:「この件の解決が、最高順位だ。分かってんだろうな?」
興津和沙:「わかってる。」
白木屋・C・スクラッド:「《エスメラルダ》から、ご丁寧な説明を聞いただろうが」
興津和沙:「けど、事を為すには天の時、地の利、人の和が必要とも言うだろ?」
興津和沙:「私達は、それを作ろうとしてんの。なっ、めぐ先輩!」
二子玉川玲奈:「はあ……若いなあ」
二子玉川玲奈:「めぐちゃん、姫ちゃん、そっちは任せたで」
白木屋・C・スクラッド:「チッ。これだから……」
白木屋・C・スクラッド:「ヒトで、その上、ガキと来りゃ、めんどくせぇの二乗だってんだ」
白木屋・C・スクラッド:うんざりするように呟く
六条院めぐみ:「あっ、人間全体のことをヒトって呼ぶ人間、めぐ先輩は見たことないんだよね。」
六条院めぐみ:「まあいっか。そっちも任せるから!えーっと、ニコちん。」
六条院めぐみ:姫ちんと一緒に部屋を出ていきます。
興津和沙:出ていきます
二子玉川玲奈:「……がんばってや。みんな」
羽鳥七海:「え。あ、あの、あの、その、私…………」
羽鳥七海:ちゃんと理解している羽鳥は顔を赤くしたり青くしたりしている
羽鳥七海:とんでもないことをしてしまったのでは? と泣きそうになっている
二子玉川玲奈:「七海ちゃんはちょっと情報整理するん手伝ってもらっていい?……落ち着いてからでええから」
羽鳥七海:「は、はい。……す、すみません……」
羽鳥七海:しずしずとお手伝いの構えをする。
羽鳥七海:「《銀世界》さまは……」
白木屋・C・スクラッド:「あァ? 俺は本部エージェントだぞ」
白木屋・C・スクラッド:「くだらねえ調査任務くらい、お前らだけでなんとかしろ」
二子玉川玲奈:「ちょっと休憩しとってもらってええですよ。うちらがやっときますんで」
白木屋・C・スクラッド:ペットボトルの水を煽る「分かってきたじゃねえか、《クイーンビー》」
二子玉川玲奈:「……はあ」
羽鳥七海:「わ、私は手伝いますから!」
羽鳥七海:「……その、いくつか並行で良ければですけど……」
二子玉川玲奈:「……あんま無理せんでええで」
GM:では、ちょっとしたアクシデントがありながらも、君たちは二つの事件の調査にあたることになった。
GM:働かない本部エージェント『銀世界』のもとで頑張れ!
GM:―――――――――――――
竜宮彩香:旧宿舎の別の部屋に入る。というより、逃げ込む。
竜宮彩香:見せてはいけない顔を見せてしまった。
竜宮彩香:荒げた息を整えた後、窓硝子に映る自身を見る。
竜宮彩香:”ラインゴルト”の不敵で、不遜で、傲慢な貌ではない。
竜宮彩香:目元は腫れて、目は頼りなさげに泳いでいる。
竜宮彩香:”竜宮彩香”の顔。
竜宮彩香:そのまま壁に背を当て、膝を抱えて座り込む。
竜宮彩香:ミコトと逢うことがなければ、こんな思いは抱かなかった。
竜宮彩香:”ラインゴルト”が”竜宮彩香”に変じることはなかった。弱さを押し隠せた。
竜宮彩香:あの優しい少年や、その恋人に迷惑をかけることもなかった。
竜宮彩香:埃の積もった床に指で山羊を描く。
竜宮彩香:――ああ、敵がここにいなくて本当によかった。
竜宮彩香:私は今、”悩みを乗り越える”のではなく”悩みを捨てたい”と願っている。
GM:―――――――――――――――
GM:シーン終了。
GM:次回はクライマックス戦闘です。……え? 違う? ミドル2?
GM:ロイスを取ったり購入をすればいいんじゃないかな
竜宮彩香:GMしっかりして!!!
竜宮彩香:ロイスは蓮原ミコト/純愛/〇隔意でとります。
GM:グワーッ
六条院めぐみ:純愛だ!
六条院めぐみ:竜宮さんに取ろうかな。
六条院めぐみ-恋敵?/竜宮綾香/連帯感/不安:○/ロイス
興津和沙友達/竜宮彩香/親近感○/不安
興津和沙:以上で
二子玉川玲奈:ここは姫にとっとこうかな 感服○/食傷
竜宮彩香:購入はフルオートショットガンを
竜宮彩香:2dx+3>=20
DoubleCross : (2R10+3[10]>=20) → 10[1,10]+8[8]+3 → 21 → 成功

二子玉川玲奈:おお
興津和沙:天才じゃん
竜宮彩香:ウワッ天才だった。持っておきます!
竜宮彩香:以上!
興津和沙:ボデマ
興津和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 4[4] → 4

興津和沙:無理!
二子玉川玲奈:ボデマ!
二子玉川玲奈:1dx+2
DoubleCross : (1R10+2[10]) → 9[9]+2 → 11

二子玉川玲奈:ウーン財産1使って買っとこう
二子玉川玲奈:以上!
六条院めぐみ:うーん
六条院めぐみ:ブルーゲイルかな
六条院めぐみ:マイナーで完全熱工学迷彩服の効果を使用して隠密状態になって、イレーストレースでダイスを2個増やします。
六条院めぐみ:3dx10+2>=20
DoubleCross : (3R10+2[10]>=20) → 6[1,5,6]+2 → 8 → 失敗

六条院めぐみ:だめ!
GM:ではこんなところで

ミドルフェイズ:シーン6

GM:点呼開始!
竜宮彩香:準備完了!(1/4)
六条院めぐみ:準備完了!(2/4)
二子玉川玲奈:準備完了!(3/4)
興津和沙:準備完了!(4/4)
全員準備完了しましたっ!

GM:みんな準備完了しましたねー  のんびりやっていきましょう
興津和沙:ゆるふわダブルクロス!『さんかく!!』
二子玉川玲奈:ゆるクロ△
竜宮彩香:よろしくお願いします!仲良く情報収集だね!
GM:前回のあらすじ: 全員合流したと思ったらしていなかった
GM:何が起きたのか分からないがスクラッドも何が起きたのかまるで分かっていなかった……
六条院めぐみ:スクラッドおじいちゃん、お昼はさっき食べたでしょ
GM:では、ミドル2.情報収集シーンです
GM:シーンプレイヤーは竜宮さん!
GM:他も登場自由です~
二子玉川玲奈:出!
竜宮彩香:出!
興津和沙:でゆ!
竜宮彩香:興津和沙の侵蝕率を+4(1d10→4)した(侵蝕率:47→51)
興津和沙:1d10+47
DoubleCross : (1D10+47) → 2[2]+47 → 49

竜宮彩香:間違えた!
二子玉川玲奈:48+1d10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+2[2] → 50

竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+2(1d10→2)した(侵蝕率:37→39)
興津和沙:しゃ
六条院めぐみ:出るかな~
六条院めぐみ:53+1d10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+3[3] → 56

GM:じゃあ、最初に項目を出しちゃいましょう
GM
・崩壊現象について     情報:UGN ウェブ 8
・『ここのつさま』について 情報:噂話 6
・透庭シノについて     情報:噂話 ウェブ 7
・白木屋・C・スクラッドについて 情報:UGN 8

GM:この四つ!
興津和沙:UGNが得意なので崩壊かスクラッドやらせてほしいです!!
二子玉川玲奈:自動巡回ソフトもあるし生き字引もある 無敵
竜宮彩香:ウェブが得意だから崩壊現象かシノさんについてかな
六条院めぐみ:特にコネとかは持ってないけどUGNはいける。スクラッドかなあ。
竜宮彩香:みんな情報得意そうだし
竜宮彩香:ここのつさまにしましょう
興津和沙:じゃあ、僕崩壊現象よろしいですか。
興津和沙:いくぞ
六条院めぐみ:どうぞ!
二子玉川玲奈:そんじゃシノさん行きましょう
竜宮彩香:2dx ここのつさま
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[6,9] → 9

竜宮彩香:噂話で判定でした!成功!
興津和沙:コネ:UGN幹部使って
興津和沙:3dx+4
DoubleCross : (3R10+4[10]) → 8[1,6,8]+4 → 12

興津和沙:よっし
二子玉川玲奈:自動巡回ソフト、データブレインを使用 生き字引はいらないな
二子玉川玲奈:2dx+5
DoubleCross : (2R10+5[10]) → 7[4,7]+5 → 12

二子玉川玲奈:あ、ウェブで判定しました
六条院めぐみ:コネは持っておらず社会も1なので、
六条院めぐみ:マイナーで隠密状態になって涙ぐましくダイスを増やします。
六条院めぐみ:UGNで判定。スクラッドについて。
六条院めぐみ:3dx+1>=8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 9[3,6,9]+1 → 10 → 成功

六条院めぐみ:やったね!
GM:今気付いたが、きみらわりと社会弱者だな!
GM:だが見事だ! 全員成功!
二子玉川玲奈:社会性がなくても生きているんだ
GM:希望・・・。
GM:さておき、順に公開していこう
GM
【崩壊現象について】
 N市内にある建物が、それまでの硬度・状態に一切関係なく崩壊する現象。
 有名な中華料理屋のある雑居ビル、児童養護施設のような建物から、海浜公園のデートスポットなど、全体的に小規模だが不規則。件数と共に人的被害も増えてきている。
 崩落戦の直前にも、こうした不規則な崩壊が起きていたという記録がある。

 → 【被害建物について 知識:建築 情報:UGN 難易度10】  pop!

GM:では二つ目ー
GM
【『ここのつさま』について】
 学生やその周囲でにわかに広がっている験担ぎの噂話。
 九つの山羊のアクセサリを欠かさず身に付け、「ここのつさま」という存在に見つかれば、どんな願いも解決する、というもの。噂の出どころは定かではないが、この願掛けを行っている人間はかなり目立つため、影響者を追うのは容易いだろう。

 →【験担ぎをしていた者たちについて 情報:噂話 9】  pop!

GM
【《悪魔の仔》透庭シノについて】
 非オーヴァード。全国トップクラスのヴァイオリニスト。
 数年前まではN市内の小さな教室で細々と演奏していたが、あるコンクールの際に著名な審査員の手で偶然才能を発掘され、世界デビューも秒読みと言われていた。
 パガニーニの再来とさえ称されるが、今は全て忘れたようにヴァイオリンから離れ、関係者の中では動揺が走っているようだ。

 →【シノの最近の動向について 情報:噂話 芸術:尾行 12】 pop!

GM
【《銀世界》白木屋・C・スクラッドについて】
 非常に強大かつ分かりやすい功名心と出世欲を持つ本部エージェント。
 アッシュ派の中でも新参だが活動回数は多く、重用されている。だが訓練時代の情報がなく、どこかからの移籍組であるとも囁かれている。
 攻防に長けた万能型で、純度の高いサラマンダー能力者。《銀世界(アルギュロス)》というコードネームは〝ほぼそのまま〟らしい。

pop : なし

GM:というわけで、これで全てだ!
GM:なんか共有をしたり、色々と仲良くしたりするとよい
GM:――――――――――――――
GM:では、スクラッドの許可(?)を得て、出て行った竜宮さんを探しに行ったお二人!
GM:夏はわんぱくな学生たちの肝試しにも使われるという旧宿舎の広い廊下を、歩いたりしていると良い。
六条院めぐみ:「ううーん……」 姫ちんの半歩後ろを考え込みながら歩いている。
興津和沙:「大丈夫?めぐ先輩」
六条院めぐみ:「あっ。う、うん。ありがとね姫ちん。」
六条院めぐみ:「姫ちんで良かったっけ。」
興津和沙:「全然、問題なし」
興津和沙:明るく笑う
六条院めぐみ:「おお、許可が出たね……あの、えっとさ。」
興津和沙:「一応名前は、興津和沙、ね。めぐ先輩がいい安い方でいいよ。」
六条院めぐみ:「うん。じゃあ姫ちんかな。」
六条院めぐみ:「……さっきの竜宮さんが出て行った原因、めぐ先輩はこれかな、って思ってるのがあるんだけど、」
興津和沙:「奇遇だね、私もこれかなってのが、あるよ。」
六条院めぐみ:「姫ちんもそう思ってるなら、そうかな。たぶん同じだよね。」
興津和沙:「だから、吃驚してる。」
六条院めぐみ:「……わたしの言動、不自然だったかも。わざと考えないようにしてたから。」
興津和沙:「……っていうか。」
興津和沙:「行方不明の、ミコトさん?」
興津和沙:「それがめぐ先輩の恋人ってマジなの?」
六条院めぐみ:「うんうん。それはホント……のはず。一応。たぶん……。」 ごにょごにょと声が小さくなっていく。
興津和沙:「お、チルドレンも照れたりするんだ。」
興津和沙:「スゲー、新鮮。私の周りそういう素直な反応するヤツいねえから。じゃねえ、いませんので。」
六条院めぐみ:「えへへ。めぐ先輩も女の子だからね。」
六条院めぐみ:「まあ、照れるのもあるけど、ちょっと恋人って断言する自信がなくなってるかな。今は。」
興津和沙:「………あー」
興津和沙:あの竜宮さんの様子を思い出す。
六条院めぐみ:「竜宮さん、ミコちんと絶対に何かあったはずなんだよね。」
興津和沙:「確かに、ありゃ相当イかれちゃってる感じがするからなあ。」
興津和沙:「ただの片思いだとは、思えない?」
興津和沙:なんか、戦いのときとは違う緊張感を喉元に感じながら、めぐ先輩に言葉を返します
六条院めぐみ:「……」 唇をキュっと結ぶ。
興津和沙:「ああ、ごめん!私また余計なこと言っちまった!」
興津和沙:「いや、だってさあ!私の知ってる竜宮さんがただの片思いであんなんなるとは思えないんだもん!すげえカッコいんだぜ、あの人!」
興津和沙:「自分ひとりでなんでもできるみたいな顔してさ、実際何でも出来て、それでいてさらっと人のこと気遣ったりしてさ。」
興津和沙:自分でもテンパって何いいってるのかわからなくなってきている!
六条院めぐみ:「……うん、そうだよね。ミコちんも言ってたんだ。同い年くらいで社長やってるすごい女の子がいるって。」 返す声のトーンが低い。
興津和沙:「…だー、ごめんごめん!元気だしてめぐ先輩!!」
六条院めぐみ:「……う、うん。わたしこそごめんね。しっかりしないとなのに。」
興津和沙:「っていうか、大丈夫!本人の口からそんなこと言ってるなら大丈夫!」
六条院めぐみ:「そ、そうかな?そうだよね?やっぱり。」
興津和沙:「大丈夫大丈夫、後ろめたいことあったらその人のこと言わないもん」
六条院めぐみ:「……確かにそうだよね。」
興津和沙:なんだか、本当にチルドレンとかじゃない
興津和沙:普通の女の子と話しているような気分になる
興津和沙:「論理的に考えれば、たしかにそうなんだけど。」
六条院めぐみ:「でも良かった。姫ちんがいなかったらめぐ先輩、今頃は部屋を出たところで立ち尽くしちゃってたよ。」
興津和沙:「ムダに広いからね、この学校。」
六条院めぐみ:「?」
興津和沙:「いや、論理的に考えれば、たしかにそうなんだけどさ。」
興津和沙:「でも、不安な気持ちって、消えねえよな。」
興津和沙:じっとめぐ先輩の顔を見る
六条院めぐみ:「……う。ごまかしてるのはバレてるみたいだけど。」
六条院めぐみ:「ま、まあそれでもめぐ先輩は元気が取り柄だからね。多少のカラ元気はお手のものなのさっ。」
興津和沙:明るく笑うめぐ先輩をみて、ああ、この人は本当に優しくて、いい人なんだな、と思う
興津和沙:「そうやって、なかなか会えない彼氏さんの前でも、笑ってやってるんだ。」
興津和沙:「羨ましいな。あんたみたいな人と深く付き合えたなら、こっちまで明るくなれそうだ。」
六条院めぐみ:「おっと。嬉しいけどめぐ先輩の心はミコちんのものだからねっ!姫ちんにはあげられないかな。」
六条院めぐみ:ウィンクしながら胸の前で大きくバッテンを作る。
興津和沙:「それは残念。」
興津和沙:「でも、そこまで言い切れるぐらい好きならさ。」
興津和沙:「『ミコちんの心もめぐ先輩のものだからね』とも言い切っちまえよ。」
六条院めぐみ:「そ」
興津和沙:「そうすりゃ、カラ元気から、カラが取れちまったりするんじゃねえの?じゃねえ、ありませんの?」
興津和沙:トンっとバッテンを作ってる手に拳を打ち込みます
六条院めぐみ:「それ……は……」
興津和沙:「私はさ」
六条院めぐみ:「それは……わたしにはミコちんが必要だけど、ミコちんがわたしを必要かは……」
六条院めぐみ:「……分からないっていうかだね……」 ごにょごにょ
興津和沙:「わからないなら、わからせちまえっ」
興津和沙:「私は、自分を『姫』って言い切って、自分に自信をつけてるんだ。」
興津和沙:「だから、めぐ先輩も自分を『ミコちんの恋人』って言い切っちまえよ。」
興津和沙:「そうすりゃ、自信つくぜ。フラフラしてる男だってガッチリ掴めらあ、じゃねえ、掴めますわ」
六条院めぐみ:「……」 姫ちんの顔をじっと見る。
興津和沙:じっと見返します
六条院めぐみ:「うん。ありがとね、姫ちん。」
興津和沙:「えっと……すいません、フラフラしてないです。」
興津和沙:怒られるかなって思って先に謝ろうとしたけど怒られなかった!!
六条院めぐみ:「あはは、そこはいいとして。その前だね。」
六条院めぐみ:「分かってる。めぐ先輩はミコちんの先輩で、」
六条院めぐみ:唾をごくっと呑み込む。
六条院めぐみ:「……恋人だからね。」
六条院めぐみ:「うん、自信をつけるために言い切るのは昔からやってるんだ。めぐ先輩はミコちんのめぐ先輩なの。」
興津和沙:その言葉を聞いて、こくりと頷く
六条院めぐみ:「……やった上で不安なのも事実ではあるんだけどね。続けてくしかないよね。うんうん。」
興津和沙:「それでも不安なら。」
興津和沙:「もう本人にぶつけるしかねえですよ。」
興津和沙:少し前に憧れのお姫様が、自分の前から消えた事件のことを思い出す。
興津和沙:あの時は、ただひたすら信じようとした。信じれば、あいつは絶対それに応えてくれると信じて、あいつの無事を信じた
興津和沙:「だって、めぐ先輩の大事な人なんだろ?絶対、大丈夫。」
興津和沙:「向こうも頑張ってくれてるよ。」
六条院めぐみ:「うん。簡単には死なないからね、ミコちんは。」
六条院めぐみ:「あんまり頑張りすぎないで欲しいくらいなのさっ。」
六条院めぐみ:そうこうしている内に、旧宿舎を歩き終わってしまった……ということでもいいかな。
六条院めぐみ:「いなかったね、竜宮さん。」
興津和沙:「どっかにいるはずなんだけどな…」
六条院めぐみ:「事件現場とかに行ったのかな。直接会いたいけど……」
興津和沙:「んー」
興津和沙:「めぐ先輩、大体ここの構造覚えた?」
興津和沙:「覚えてくれたんなら、一回別々に探さない?私は上から、めぐ先輩は下から。」
六条院めぐみ:「うーん……」
六条院めぐみ:「いや、わたしは戻ろうかな。」
興津和沙:「事件の方も、ほっとけねえもんな。」
六条院めぐみ:「それもあるんだけど……姫ちんが連れてきた方がいいと思う。」
興津和沙:「あははは。」
興津和沙:「めぐ先輩、人をノセるのがうまいねえ。」
六条院めぐみ:「さっきはわたしも焦ってたから出てきちゃったけど、その、竜宮さんから見たらわたしが……えっと……。」
興津和沙:「支部長とかにも向いてるんじゃねえの?じゃねえ、ですの?」
興津和沙:「わかった。私がしっかり連れてくるよ。」
六条院めぐみ:「……うん。ありがとう。めぐ先輩としたことが、さっきからお礼言ってばかりだね。」
興津和沙:「いいっていいって、お姫様は、みんなを幸せにするもんだからさ。」
興津和沙:そう言って、また旧校舎を探索しようとして一瞬足が止まります。
興津和沙:「あのさ。めぐ先輩。」
興津和沙:「こんな時に聞くのも、変なのかも知れないけどさ。」
興津和沙:「いっこ、聞いてみてもいいかな?」
六条院めぐみ:「ん?」 何かを取り出そうとする仕草を途中で止め、姫ちんの方に顔を向ける。
興津和沙:「恋ってさ。」
興津和沙:会えないことが狂おしいほど不安になるほどに
興津和沙:強くてカッコいい人が、想像でも出来ない勝ったぐらい儚げな表情を晒してしまうぐらいに
興津和沙:「そんなに、素敵なものなの?」
六条院めぐみ:「……」 口元を緩ませる。目を細めて笑う。
六条院めぐみ:「内緒かなっ。」
興津和沙:「あははは。」
六条院めぐみ:「それはめぐ先輩26の秘密の一つだからということにしておこう!それじゃ!」 急に現れたマントが姫ちんとの間に入ってめぐ先輩の体を隠し、
六条院めぐみ:ひるがえったマントと共にその場から消える。
興津和沙:「ありがと。先輩」
興津和沙:めぐ先輩の表情に答えをもらったような気持ちになりながら、もっかい竜宮さんを探しに行きます
竜宮彩香:旧校舎の空き教室の一つに、竜宮はいた。
竜宮彩香:壁に寄りかかり、膝を抱いて座り込んでいる。
竜宮彩香:興津が以前会った時より、その姿はとても小さく頼りなく見えるだろう。
興津和沙:ガラガラっとドアの開く音がします
興津和沙:カツン、カツンと革靴の音が響き
竜宮彩香:慌てて立ち上がる。
興津和沙:その音が竜宮さんの隣で止まる
興津和沙:「よっ」
興津和沙:「定時連絡は終わった?」
竜宮彩香:「………。」顔を背ける。「ええ。終わった。」
竜宮彩香:興津に背を向けながら窓の外を見つめている。
竜宮彩香:「………ごめんなさい。」
興津和沙:「こっちこそ。」
興津和沙:「ごめんな。無神経だった。」
興津和沙:「気ぃ使ってるつもりなのに、かえって怒らせちゃった。ごめん。」
興津和沙:竜宮さんの方をみず、教室の黒板を見ながら話している
竜宮彩香:「…………。」窓に手を置いて、指で硝子を叩く。
竜宮彩香:苛立っているのか、あるいは逡巡しているのか。
興津和沙:「あのさ、竜宮さん。」
竜宮彩香:教室の沈んだ空気とは裏腹に、外からは明るい声が聞こえてくる。
竜宮彩香:おそらく部活動に興じる生徒の声だろうか。
興津和沙:「私の話、聞いてもらえるかな。」
竜宮彩香:その声を聴きながら、とん、とん、と指で硝子を叩いている。
竜宮彩香:「ええ。」
興津和沙:「"夜叉姫"でもなくて、"お姫様"でもない。『興津和沙』の話。」
興津和沙:「竜宮さんは驚くかも知れねえけどさ。」
興津和沙:「最近、私のことを『姫』って呼んでくれる子がいるんだよ。」
竜宮彩香:「………。」とん、とん、とん
興津和沙:「ふわふわしてて、可愛くて、お菓子が好きで、ちょっと間が抜けてて。」
興津和沙:「なのに、時々カッコいい男の子。」
興津和沙:「私はさ。」
興津和沙:「"お姫様"に憧れてて」
興津和沙:「"お姫様"になりたいって思ってて。」
興津和沙:「でも、その憧れは自分だけのもので。」
竜宮彩香:「………。」興津の言葉を旋律に変えるかのように、とん、とん、と一定の音が部屋に響いている。
興津和沙:「誰に何を言われようが、関係ないし、その気持は揺らがないって思ってたんだ。」
興津和沙:「でも、前に急にその子が『姫』って呼んでくれなくなってさ。」
興津和沙:自分の気持ちを言葉にしている。人には言ったことのない言葉を綴ろうとしている。
興津和沙:「そん時、すげえ寂しくて。」
興津和沙:「すげえ辛くてさ。」
興津和沙:「私はこの人に『姫』って呼んでほしいんだって思っちゃったんだ。」
興津和沙:「私は、私が自分のことを『お姫様』だって思えればいいと思ってたはずなのに。」
興津和沙:「誰かに、『姫』って呼ばれたいって強く思ってた。」
興津和沙:「……あのさ。」
興津和沙:「竜宮さんは、そのミコトさんって人になんて呼ばれたいの?」
竜宮彩香:「……………。」とん、とん…………
興津和沙:「”ラインゴルト”? "女社長"?」
竜宮彩香:………………
竜宮彩香:音が、消えた。
興津和沙:「誰かに、そう思われたい。そう呼ばれたい自分ってのはさ。」
興津和沙:「あると思うんだ。」
興津和沙:「竜宮さんは」
興津和沙:「強い人だよ。」
興津和沙:「私は"ラインゴルド"としての竜宮さんしか知らないけど」
興津和沙:「そのあんたも、凄いかっこよかった。」
興津和沙:「でも。」
興津和沙:「そのかっこよくて強い自分以外の名前で。」
興津和沙:「誰かに呼ばれたいって、思ったりしないの?」
竜宮彩香:ことん、と違う音が響いた。硝子に額を付ける音。
竜宮彩香:「……”彩香”って呼ばれたかった。」
興津和沙:「………」
竜宮彩香:「”ラインゴルト”でも”竜宮さん”でもなく。”彩香”って呼んで、」
竜宮彩香:「持っていたものを全部かなぐり捨てて、ミコトのものになりたかった。」
興津和沙:黒板に目を向けながら、竜宮さんの言葉を聞いています
竜宮彩香:「……でも、ミコトには心に決めた人がいる。だから、もういいの。」
興津和沙:「そんなに、いい男なの? ミコトさんってのは。」
興津和沙:「知ってる。」
興津和沙:「あの人も、いい人だよな。」
竜宮彩香:「ミコトは、いい人よ。良すぎるくらい。みんなにとっても深い愛情を振りまいている。」
興津和沙:「可愛くて、明るくてさ。自分がつらい状況でも人に気ぃ使って。」
竜宮彩香:「だからつい、独り占めしたくなっちゃった。」
興津和沙:「へえ。」
興津和沙:「意外と、甘えん坊なんだ。”彩香”さんって人は。」
竜宮彩香:「……。」顔を赤くする。
竜宮彩香:背後から見ても、耳が赤くなっているのが見て取れるかもしれない。
興津和沙:意外なものをみるように、それをみています。
興津和沙:「あの、さ。」
竜宮彩香:「………うん。」
興津和沙:「私と竜宮さんって。」
興津和沙:「互いに”ラインゴルト”と"夜叉姫"のことしか知らねえよな。」
竜宮彩香:「……そうね。」
興津和沙:「もうちょっと、仲良くなれねえかな。」
興津和沙:少したどたどしく言葉をつなぐ
興津和沙:「”彩香"と"和沙"ってほどじゃなくても、せめて、"竜宮"と、"興津"ってぐらいには。」
興津和沙:「いや、あの、違くてさ!」
興津和沙:「私は、私の倫理観的に、あんたとミコトさんのことは応援できない。」
竜宮彩香:「しなくてもいいわ。私もそう思っているんだから。」
興津和沙:「浮気もダメだし、二股もだめと思うから、うん、応援できない。それはごめん!」
興津和沙:「でも、幸せになってほしいんだ。友達だと思ってるから。」
興津和沙:「だから、だからさ。」
興津和沙:「そのミコトさんって人に。」
興津和沙:「”彩香”さんとして会うぐらいはいいと思うんだ。」
興津和沙:「強くてカッコいい女じゃなくて」
興津和沙:「弱くてカッコ悪くて、でもそのミコトさんってのが大好きな女として会ってさ。」
興津和沙:「泣くなり、わめくなり、思いっきり気持ちをぶつけるぐらいは、いいんじゃねえかな。」
竜宮彩香:「…………。」手で涙を拭って振り返る。いつもの張りつめた凄烈な笑顔ではなく、柔らかな微笑。
興津和沙:「泣き喚くって、すっきりするぜ。
興津和沙:「私もジャーム化仕掛けた時一回やってるから知ってるんだ。」
竜宮彩香:「もう、ぶつけたの。ぶつけて、ミコトの胸で泣いた。」
竜宮彩香:「だから、これでもう終わり。もういいはずだった。けど、」
興津和沙:「それでも、好きなんだ。」
竜宮彩香:「私は弱くて悪い女ね。」
竜宮彩香:「それに未練がましい。」
竜宮彩香:「………これが”竜宮彩香”なの。態度だけ大きい癖にちっぽけで性格が悪くて、」
興津和沙:「ああ、そうだな。」
竜宮彩香:「あの人に、嫉妬を隠せずにいる。」
興津和沙:右手を、竜宮さんの肩に寄せる
興津和沙:そのまま、竜宮さんを自分の方に引き寄せる
興津和沙:「私はさ。」
竜宮彩香:「………」少し驚くが、振りほどいたりはしない。興津の手に自分の手を添える。
興津和沙:「竜宮さんに初めて会った時、『この人は一番お姫様から遠い人だ』って思ったんだ。」
興津和沙:「強くて、カッコよくて、人を寄せ付けない。そんな人はお姫様じゃないって。」
興津和沙:「でも、違ったんだな。」
興津和沙:「あんたは、やっぱりお姫様じゃないけど。」
興津和沙:「それは彩香さんが、誰よりも『女の子』だから、なんだな。」
興津和沙:「『女の子』の涙を受け止めるのも、『お姫様』の仕事だからさ。」
竜宮彩香:「……もし、あなたが王子様なら。」
竜宮彩香:「きっと私はとっても幸せなお姫様になれてたかもね。」
興津和沙:「悪かったな、王子様じゃなくて。」
竜宮彩香:「いいのよ、お姫様。」
興津和沙:ポン、と肩を叩き、竜宮さんを離します
興津和沙:「じゃ、本物の王子様を助けに行こうぜ。」
興津和沙:「あんたの、王子様じゃないのは残念だけどさ。」
竜宮彩香:「……ええ。ありがとう。」
興津和沙:「でも、それでも会いたいって気持ちはあるんだろ?」
竜宮彩香:「私の王子様じゃないけど」
竜宮彩香:「王子様の幸せは願ってるの。……嫉妬してる身で言えた事じゃないけれどね。」
興津和沙:「仏陀じゃねえんだ。嫉妬を完全に捨てるなんて無理だって。」
興津和沙:「ああ、うん。」
興津和沙:「恋ってのは、どうにもままならないねえ。」
興津和沙:「楽しい?」
竜宮彩香:「…………。」恋は、
竜宮彩香:苦しくて、辛くて、寂しくて、痛い。
竜宮彩香:けれど、想っている間は確かに―――
竜宮彩香:ぐしゃぐしゃと、足で床に描いた山羊の絵を消す。
竜宮彩香:「楽しかったわ。忘れられないくらい。」
興津和沙:「そりゃあ、よかった。」
竜宮彩香:「……行きましょうか。」
興津和沙:めぐ先輩にも、竜宮さんにも、こういう言葉を言わせて、こういう顔をさせるミコトってヤツは
興津和沙:ああ、本当に、いい男なんだろうなって、思う。
竜宮彩香:「待たせてごめんなさい。」
興津和沙:「いいえ。こっちこそ貴重な話を聞かせてもらって嬉しかったぜ。」
興津和沙:「彩香さん。」
竜宮彩香:「こっちもお姫様の意外な話、楽しかったわ。」
竜宮彩香:「和沙。」
興津和沙:「私も恋の一つやしてみよっかな。マリー・アントワネットも恋多きお姫様だったし。」
興津和沙:「いや、あれはやりすぎだけどな。」
興津和沙:笑いながら、教室から出ていく
竜宮彩香:「ギロチンに掛けられても知らわいわよ。あなたなら力づくで脱出しそうだけれど。」
興津和沙:「あ、さっき集合場所のメール着てたからさー、直接そっち行こうぜ。彩香さんならタクシーぐらいちゃちゃっと呼び出せるでしょ?」
竜宮彩香:「そうしましょうか。」携帯電話を操作する。
竜宮彩香:「呼ぶのはタクシーじゃなくて、こっちだけどね。」
竜宮彩香:けたたましい回転翼の音。旧校舎の空き地にヘリコプターが着陸する音だ。
興津和沙:「ブ、ブルジョワ~~~~!?」
竜宮彩香:「お姫様らしい乗り物でしょう?」くすりと微笑む。もういつもの顔に戻っている。
興津和沙:「っていうかヘリってこんな簡単に呼び出していいの!?」
興津和沙:「お姫様っていうか、セレブっていうか…ま、確かに特別感はあるね!」
興津和沙:「よっし、先回りして驚かせてやろっか!」
興津和沙:と言ってヘリに向かっていきます!ひゃっほう!!
GM:では、無事に合流したあなたたちは
GM:調査対象であるところへ、各々の手段で向かうのだった……
GM:――――――――――――――――
GM:N市、海浜公園 展望台  (現在は立ち入り禁止区域)
GM:虫食い状態で穴だらけになり、崩れた斜め上半分が、撤去も出来ずに砂浜にめり込んでいる
GM:雑居ビルや孤児院と比べても、かなり分かりやすい「異常」である。
羽鳥七海:「こちらが、ほぼ確実に『崩壊現象』の被害にあった場所ですね」
二子玉川玲奈:「はー……こらどう考えてもR案件やなぁ」
羽鳥七海:「単純な外部からの『破壊』とは違う……モルフェウス等が考えられますが」
羽鳥七海:「新しい情報があればと思いましたが……二子玉川さん、どうですか?」
羽鳥七海:人の聞きそうな場所ではコードネームでなく名前で呼ぶ。
二子玉川玲奈:「うーん……他のところも見てみやなわからんなあ」
二子玉川玲奈:「こういうんってええと……崩壊戦やったっけ、あんときもあったんかな」
羽鳥七海:「そうですね。候補地を一通り巡りましょう」
羽鳥七海:「UGNの正式な記録、というよりは」
羽鳥七海:「当時の新聞などを、戦後に改めて調査した結果出てきた前兆の一つ、という感じです」
二子玉川玲奈:「崩壊戦?崩落戦?言うくらいやからこんな感じのがいっぱい起こったんやろなあ」
羽鳥七海:「隠蔽理由として『震災』が使われるということですからね」
二子玉川玲奈:「……なるほどなあ。」
六条院めぐみ:そこまで話したところで、海岸の2人から見える位置に赤青緑の三色の光が明滅する。
六条院めぐみ:"エーデルワイス"六条院めぐみが到着した合図だ。
羽鳥七海:「それだけの被害があった。私が派遣されたのはその後ですが。。。」
二子玉川玲奈:「……ん。あれ……」
二子玉川玲奈:「UFO?」
羽鳥七海:「いえ、あれは確か六条院さんの合図……」
二子玉川玲奈:「めぐちゃんか、あっちはうまくいったんかな……」
六条院めぐみ:「そうそう、わたしが到着したというわけだねっ。」 塔の残骸の中に声が反響し、
六条院めぐみ:振り向けば、いつの間にか海岸と逆側の壁に背を預けている。
羽鳥七海:「…………本当に」 姿を現されてから、ようやく振り向く。
二子玉川玲奈:「うわっ、びっくりするわ」
羽鳥七海:「同じ隠密エージェントとして、妬いてしまいますね」
六条院めぐみ:「えー、合図したのに。」
二子玉川玲奈:「合図したんと違う方向から姿現すん、暗殺とかの手口やで……」
六条院めぐみ:「で、さっきの話の続きだけどっ、」 気にせず話を続ける。
六条院めぐみ:「こういう崩れ方ならモルフェウス以外にはバロールか、オルクスの能力者ってところかな。」
六条院めぐみ:「とりあえずサラマンダーじゃなさそうだよねっ。」
羽鳥七海:「サラマンダーでこれは難しいでしょうね」
六条院めぐみ:うんうん、と頷く。
二子玉川玲奈:「どやろな、炎と氷を合わせてプラズマがどうとかっていうやつがあったけど」
羽鳥七海:「時空系ですか。確かに風化したような破損口もありますが……」
六条院めぐみ:「あの後、竜宮さんのことは姫ちんに連れてきてもらうように頼んだから、わたしは《銀世界》さんが何か出さないか見張ってから来たんだけど、」
六条院めぐみ:「ボロとかね!」
六条院めぐみ:「でも見てた限りじゃ、あの人は普通に本部エージェントだったねっ。」
六条院めぐみ:「アッシュ派の中でも新参だけど重用されてて、あとはどっかからの移籍組かもって言われてるのは調べてあったのさっ。」
二子玉川玲奈:「ほえー……何やコネで上り詰めたとかそういうんだったら良かったのに」
羽鳥七海:「それはまた……助かります」
竜宮彩香:と、話しているところで回転翼の音が近づいてくる。
六条院めぐみ:「あとは《銀世界》さんは万能型のサラマンダー能力者で、ほぼそのまんまなコードネームで……」
二子玉川玲奈:「意外ときな臭いとこはなさそうやな……ってなになに!?」
六条院めぐみ:「おっとっと。情報共有は揃ってからだよね!」
羽鳥七海:「『銀世界』で傘を手放さない、となるとやはり氷雪の……」
竜宮彩香:空に浮かぶは”ラインゴルト”の竜騎兵。戦闘ヘリMi-24。
羽鳥七海:呟きかけて空を見上げる。「相変わらず、目立つ方ですね……」
二子玉川玲奈:「やっぱ稼いどるとこは違うなあ……」
六条院めぐみ:「……」 ヘリが着陸するのを見守る
竜宮彩香:着陸した竜騎の横腹が開き、二人の姫を地面に降ろす。
羽鳥七海:「…………」やや不安げに竜宮さんの様子をうかがう。
興津和沙:「あー、楽しかったー!」
竜宮彩香:「急に席を立ってごめんなさい。」
六条院めぐみ:「……」 壁に背を預けたまま、七海ちんとニコちんの後ろから竜宮さんを見ている。
竜宮彩香:片手には情報の詰まったファイル。
竜宮彩香:仕事にも支障はない。いつもの調子に戻っている。
二子玉川玲奈:「……うん、問題ないで。仕事はちゃんとしてくれとるみたいやし」
竜宮彩香:「これ、例の山羊のまじないの調査結果ね。」
竜宮彩香:全員にファイルを配る。
羽鳥七海:「……」ほっ、とあからさまにならない程度に、胸を撫で下ろす。
興津和沙:めぐ先輩に向けてさりげなくVサインをします
六条院めぐみ:姫ちんにウインクを返すよ。
羽鳥七海:「流石、お早いですね」 海からの風に気をつけながらめくる
竜宮彩香:「九つの山羊のアクセサリを身につけて、”見出して”もらえれば願いが叶うんですって。」
興津和沙:「私はアクセサリをつけてなかったから、願いは叶わなかったのかな。」
竜宮彩香:「まじないを真剣にやっている人間を監視・尾行したい場合でも判別できるというわけね。」
羽鳥七海:「九つの山羊のアクセサリー、確かに、目立ちますからね」
二子玉川玲奈:「そんでその願いを叶えてもらった……彩香さんが言っとった子のことは軽く調べてみたんやけど」
二子玉川玲奈:「透庭シノちゃん。めっちゃ有名な子やってんな」
竜宮彩香:「…そうね。その筋では有名だと聞いているわ。」
二子玉川玲奈:「ネットニュースあたったらすぐヒットしたわ。……ただ、悪いニュースが」
羽鳥七海:「一度、演奏を聞いたことがあります」
羽鳥七海:「技巧の方が本当に凄まじい方でした。パガニーニの再来、というのもその点からでしょう」
二子玉川玲奈:「その子、急にヴァイオリン辞めて業界激震やって。彩香さんが言うとった通りや」
竜宮彩香:「ヴァイオリンを辞めた代わりに、本人は幸せそうにしていたけれど」
竜宮彩香:「具体的にどう人を幸せにするのかしらね、その山羊は。」
竜宮彩香:「手口や手段が、同じようにまじないで幸せになった人の”症状”から類推できれば良いのだけれど。」
興津和沙:「願いが叶わなくてすいません。」
二子玉川玲奈:「いやいや、願い叶っとったらあかんやろ……たぶん」
六条院めぐみ:「つまり、ヤギのアクセサリーを持ってた人を調べればいいってことだね!」
興津和沙:「っていうのは、まあいいとしてこっちも情報一つ。」
興津和沙:「羽鳥さんの言う通り、空から見ても崩壊現象の発生箇所は不規則にしか見えなかったね。」
興津和沙:「完全に気まぐれで起こってるとしか思えねえ、じゃねえ、思えませんわ。」
竜宮彩香:「不規則ねえ。」
羽鳥七海:「私が動くことになった原因でもあるんです」
羽鳥七海:「崩壊地点が全ての支部に跨っていて、山羊の噂も、特定区域というよりは学校・学生が起点で広まっているので……」
興津和沙:「それと関係ないんだけど、確か4年ぐらい前にも街でこんな騒ぎなかったっけ?」
興津和沙:「ほら。でっかい地震のせいでなんかうやむやになっちゃったけどさ。」
羽鳥七海:「興津さんは、当時からこの町に?」
興津和沙:「バリッバリの地元民だよ、私は。」
興津和沙:「祭りとか、超出るし。屋台とか、超引くし。」
羽鳥七海:「(引く方ですか)」
二子玉川玲奈:「(ヤンキーや……)」
興津和沙:「ヤンキーじゃないからね、郷土愛の強いお姫様だからっ!」
二子玉川玲奈:「な、何も言うてへんで」
六条院めぐみ:「地域密着型の姫ってことにしとこう!」
興津和沙:「めぐ先輩わかってるっ!」
興津和沙:ビシッと両手の人差し指でめぐ先輩を指します
竜宮彩香:「親しみやすい姫ですこと」くすりと笑う
興津和沙:「で、私の記憶だとそんなンあった気がするんだけど。」
六条院めぐみ:「その大きい地震ってことでうやむやにしたのが崩落戦の時なんじゃないかな。」
興津和沙:「実際どうかな?なんかわかったりしない?」
二子玉川玲奈:「もうちょい他んとこも調べてみやな何とも言えやんなあ」
羽鳥七海:「崩落戦との関係性についても調べたいところですね」
羽鳥七海:「興津さん、貴方は、たとえばその槍で、こういう破壊はできそうですか?」
羽鳥七海:崩れ切った展望台を示す。
興津和沙:「え?なに?私疑われてる?」
興津和沙:「いや、流石にコレは無理じゃねえかな。無理だよね、寒骨白」
興津和沙:「こいつ元々馬上槍で、対人と対軍に特化してるヤツだから。」
興津和沙:「特に攻城兵器ってわけじゃねえんだよな。」ぶっとい朱い槍を見上げなからいいます
寒骨白:「我と主の力なら、規模だけでは不可能ではないが」
寒骨白:「単純に、破壊の質が異なっている」
羽鳥七海:「もちろん、疑っているわけではないです」苦笑する。
興津和沙:「どういうこと?」
寒骨白:「破壊には余波がある。そこの壁に我を突きこめば」
寒骨白:「当たった場所を最大として、周囲に崩壊が伝播する。物理ならばそれが当然だが」
寒骨白:「この塔の破壊は、それがない。まるで……なんというか……主」
寒骨白:「主が君臨しようとしている部の者が、絵描きの板があるであろう」
興津和沙:「ipadとかな。いろいろあるな。」
興津和沙:「現実に、絵筆を入れてるみたいに。」
寒骨白:「然り。世界の外側から、自由なる者が」
寒骨白:「その塔の一部を、自由に、闊達に消した、或いは抜き取った」
寒骨白:「そのような印象を受ける」
興津和沙:「4次元からの干渉ってか。」
興津和沙:みんなに寒骨白の知見を説明します。
寒骨白:「断言はできぬが……」
二子玉川玲奈:「……ようわからんけど、物理的な破壊やなしに、時空系の干渉って感じか」
六条院めぐみ:「……壁とかを選んで消したってことだね。」
竜宮彩香:「………その槍、話せたのね。」
竜宮彩香:「ともかく、手口としてはオルクスかバロール……」
六条院めぐみ:「あとモルフェウス!」
竜宮彩香:「少なくともオーヴァードの仕業ではありそうね。」
羽鳥七海:「その線が濃厚ですね。UGNが把握しているFHエージェントで」
羽鳥七海:「いえ、FH以外でも。類似の能力者がいないかどうかあたってみましょう」
興津和沙:「あとは現場の壊れ方の再検証かな、こういう見方があるって上でやればなんか別の発見もあるかもしれねえし。」
二子玉川玲奈:「ともかくもうちょい調査続けよか」
羽鳥七海:「そうですね。噂に関しては、他にも該当者がいないかどうか」
羽鳥七海:「崩壊に関しては、現場の再調査……」
六条院めぐみ:「そうだね。『ここのつさま』の方と並行して調べる感じだ!」
六条院めぐみ:「悩みを消しちゃう方と、建物を消しちゃう方ってわけだね!」
竜宮彩香:「了解。”ラインゴルト”の耳目にお任せあれ。」
羽鳥七海:「期待させて頂きますね」 スカートを持ち上げてカーテシー。
GM:では、改めて詳細な調査を開始することとなった。
GM:シーン終了! ロイスとか購入を取ろう!
二子玉川玲奈:ロイスは保留!購入はとりあえず応急で
二子玉川玲奈:1dx+2
DoubleCross : (1R10+2[10]) → 9[9]+2 → 11

二子玉川玲奈:購入!以上!
興津和沙先輩/六条院めぐみ/敬意○/罪悪感
興津和沙:ボデマ!!
興津和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 8[8] → 8

興津和沙:無理!!
六条院めぐみ:姫ちんに取ろうね
六条院めぐみ-後輩/興津和沙/感謝:○/狼狽/ロイス
竜宮彩香:ロイスは保留、購入はボデマ
竜宮彩香:2dx+3>=12
DoubleCross : (2R10+3[10]>=12) → 10[6,10]+6[6]+3 → 19 → 成功

竜宮彩香:興津さん!このボディアーマーをどうぞ!
興津和沙:ありがとう彩香さん!!
六条院めぐみ:購入は、えーっと
六条院めぐみ:ブルーゲイルかなあ
六条院めぐみ:3dx+1>=20
DoubleCross : (3R10+1[10]>=20) → 9[3,8,9]+1 → 10 → 失敗

六条院めぐみ:だめだねっ!
GM:――――――――――――――――

マスターシーン

???:「……はっ、ひぃっ、ひぃっ」
???:「ははは!どうしたんだよ! 鬼ごっこは、まだ終わりじゃないぞ!」
GM:どことも知れぬ路地裏で。
GM:大柄な男と、まだ幼児とも言える少年が、走っている。
GM:片や高らかに笑いながら。片や、恐怖に顔を引き攣らせて。
???:良く知っている。呆れるほど思い返した光景だ。
???:男は、近隣のヤクザの地上げ屋で。
???:子供は、そのヤクザが地上げしようとした資金難の施設の子供。
GM:そして、異様な点は一つだけ。
GM:大柄で強面のヤクザが、涙を流して逃げ惑う側で。
GM:まだ小学校がせいぜいの子供が、それを笑いながら追い掛けている。
ヤクザ:「ぎゃっ!」 中空を走った黒い影に、脚の肉を削られ倒れる。
ヤクザ:「も、もう勘弁してくれ!許してくれ!もうあの施設からは手は――ぎぃっ!」
ヤクザ:耳を削られる。肩を。悲鳴をあげて、のたうち回る。
子供:「許す?ははっ、そんなわけ、ないだろ!」
子供:覚えたばかりの奇怪な暴力を、欲望のままに振り回す。奇しくも才能があった。
子供:容易く堕ちにくい体質。路地裏に蹲るヤクザを、一方的に削っていく。
子供:「だって、だって、お前は悪い奴だ!」
子供:「せんせいが言ってた。悪いことをした奴は、」
子供:「何をされたって、文句は言えないんだって。――何をしたって、良いんだって!!」
???:この後、どうなるかも分かっている。
???:UGNチルドレンの、とある訓練生に鎮圧されるまで、彼はこの暴虐を振るい続けた。
???:《コンセントレイト:キュマイラ》《魔獣の衝撃》
子供:「もっと、もっと泣けよ! 喚け――」  その幻像が、別方向から殺到した黒い魚群に飲み込まれる。
ヤクザ:「やめ――」 同じく、魚群に呑まれて消えさる。血の一滴も残らない。
???:「う、うう…………ううう……げほっ!」
蓮原ミコト:激しく咳き込む。全身はドクターフィッシュの魔眼に覆われていない所の方が少ない。
蓮原ミコト:…………声が聞こえる。
蓮原ミコト:追われるヤクザと、それを追う稚拙な暴君の声が。これで、何回否定しただろう?
蓮原ミコト:願いを言えと。あの男は。そう言った。
蓮原ミコト:「…………先輩……」
蓮原ミコト:ここには路地裏しかない。呟いた声が、配管の間で反響して、消えた。
GM:―――――――――――――――

ミドルフェイズ:シーン7

どどんとふ:「二子玉川玲奈」がログインしました。
どどんとふ:「竜宮彩香」がログインしました。
GM:というわけで三日目初めてゆきましょう
GM:点呼開始!
竜宮彩香:準備完了!(1/4)
興津和沙:準備完了!(2/4)
二子玉川玲奈:準備完了!(3/4)
六条院めぐみ:準備完了!(4/4)
全員準備完了しましたっ!

GM:ではお願いします~!
GM:というわけで情報収集シーンです
GM:シーンプレイヤーは引き続き竜宮さんです 侵蝕ひっく
GM:他は自由!
二子玉川玲奈:出!
二子玉川玲奈:50+1d10
DoubleCross : (50+1D10) → 50+10[10] → 60

竜宮彩香:出!
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+2(1d10→2)した(侵蝕率:39→41)
竜宮彩香:ひっく
六条院めぐみ:え、竜宮さん低っ……!?
興津和沙:出!!
興津和沙:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 10[10]+49 → 59

興津和沙:ぎゃん
六条院めぐみ:どうしましょう。
GM:どちらにせよ必要になったら出てもらうかも
二子玉川玲奈:情報は3つだしとりあえず休んでてもいいかも?
竜宮彩香:そうぜ!ここは私に任せておくといいぜ!
興津和沙:ここは俺たちに任せてめぐ先輩は先に行って!!
GM:では、とりあえず3人かな
GM:情報収集項目を出すぜ相棒
GM
【被害建物について 知識:建築 情報:UGN 10】
【験担ぎをしていた者たちについて 情報:噂話 9】
【シノの最近の動向について 情報:噂話 芸術:尾行 12】

二子玉川玲奈:おのおの得意なものに挑戦するが良い
興津和沙:うおおーー!!噂話とか!しらねーーー!!不良だから!!
興津和沙:UGNいかせてもらうぜ!!
竜宮彩香:うおおーー!ゲン担ぎ行きます!
興津和沙:コネ:UGN幹部を使って
興津和沙:被害建物について
興津和沙:3dx+4
DoubleCross : (3R10+4[10]) → 4[2,4,4]+4 → 8

興津和沙:ご、ごめん!!
GM:なけなしの財産
GM:・・・あ、ない
興津和沙:ない…
竜宮彩香:あ、じゃあ
竜宮彩香:被害建物についての方がいいかなあ
竜宮彩香:カバーするぜ!
竜宮彩香:情報:
竜宮彩香:情報:UGN、コネ:UGN幹部を使って判定!
竜宮彩香:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[5,6,6,10]+2[2] → 12

竜宮彩香:フッ…成功……
興津和沙:天才かよ…
二子玉川玲奈:グッド! では引き続きシノさんを尾行しよう
二子玉川玲奈:《生き字引》、自動巡回ソフト、データブレインを使用 情報:噂話
GM:やばい
二子玉川玲奈:11dx+2
DoubleCross : (11R10+2[10]) → 10[1,1,2,3,5,5,8,9,9,10,10]+9[8,9]+2 → 21

竜宮彩香:つよい
興津和沙:大天才かよ…
二子玉川玲奈:侵蝕60→61
GM:情報王じゃん
六条院めぐみ:出ましょう。
六条院めぐみ:56+1d10
DoubleCross : (56+1D10) → 56+1[1] → 57

六条院めぐみ:では、験担ぎをしていた者たちについて で振ります。
六条院めぐみ:マイナーで隠密になって……
六条院めぐみ:3dx10+0>=9
DoubleCross : (3R10+0[10]>=9) → 6[3,6,6] → 6 → 失敗

六条院めぐみ:あ、だめですね。全然だめ。
二子玉川玲奈:ば、バカな
竜宮彩香:めぐせんぱーい!
興津和沙:きびしい時代だぜ
GM:…………
GM:ミドル、弱っ!!
六条院めぐみ:芸術か知識ならもう少しダイスが振れたけど、情報はだめだめだよ!
興津和沙:3DXふりゃあ6は出ると思ったんだ…
GM:では、気を取り直して抜かれた情報だけ。
GM
【被害建物について 知識:建築 情報:UGN 難易度10】
 興津和沙の証言をもとに再調査が行われ、被害建物が確定した。
 児童養護施設「千尋の谷」。海浜公園のデートスポット。雑居ビルの中華料理屋。古代生物の特集をしていた博物館。治安の悪い地区の路地裏の一角。現状ではこの五つである。
 起きている現象は「構成素材の希薄化」である。
 不規則に30%~90%近く密度が消え去っており、ガス爆発や建物の崩壊は、これに伴う副産物だったと思われる。

GM
【シノの最近の動向について 情報:噂話 芸術:尾行 12】
 ヴァイオリンから離れ、楽しく暮らしている。……ように見える。
 だが、深夜、誰にも気づかれないように注意深く抜け出していることが分かった。
 行先は、彼女が初めて才能を見出されたコンクールがあった、N市内のコンサートホールである。頻繁に通い、何もせず帰ってきているが、どこかその様子は危うい。
 また、彼女のライバルでもある少女、伴野伊織が同じく山羊に願っている。彼女はシノよりかなり前から「願いの喪失」状態に陥っているようだ。

GM:追加情報はなし!
興津和沙:「えーっと。」
興津和沙:「さっぱりわからん。」
興津和沙:「壊れた建物の材質の話ってどこで聞けばいいの?リサイクルセンター?役所?」
羽鳥七海:「廃材回収業者、ですかね」
六条院めぐみ:「わたしはヤギのアクセサリーをつけてた人の話は聞いたんだけど、」
六条院めぐみ:「ごめんねっ!情報としては役に立つレベルじゃないんだ!」 パン、と手を合わせて謝っている。
竜宮彩香:何も言わず数枚の紙を机の上に広げる
竜宮彩香:「ここ。」
興津和沙:「なるほど。そこに電話して。」「教えてもらえるかな?私、ただの女子高生なんだけど。」
竜宮彩香:「うちの技術班の調査結果よ。」
二子玉川玲奈:「さすが仕事早いわ」
興津和沙:「彩香さんとこ、そんな鑑識みたいなやつまでいんの?」すげーって思ってる
六条院めぐみ:「おお……。」
竜宮彩香:「うちは手広くやってるから。」一枚の地図を広げて
竜宮彩香:「この五か所に異常な構造の変質が見られたわ。」
白木屋・C・スクラッド:「外部に頼りきりになってどうする、馬鹿め」
興津和沙:「部下に任せっきりの人がなんか言ってる!?」
白木屋・C・スクラッド:「だが、確かに多少は使えるらしいな。ラインゴルトだったか」
二子玉川玲奈:「使えるもんは何でも使え、言うと思いましたけど」スクラッドさんに
白木屋・C・スクラッド:「足で稼ぐのはお前らの仕事だろう?」
竜宮彩香:「ええ。今後ともごひいきに。うちのウリは…別だけれどね。」
興津和沙:「で、その異常な変質ってのは。」
六条院めぐみ:「えーっと、構成素材の……?」
竜宮彩香:「構成素材の希薄化。」
二子玉川玲奈:「……なんかスッカスカになっとる?」
興津和沙:「寒骨白が言ってたの、近いね。」
羽鳥七海:「……直接の破壊ではない、ということでしたが」資料を見る。
竜宮彩香:「建材の密度が希薄化したせいで建物が自重に耐えられず倒壊、あるいはガス管がつぶれて爆発。」
竜宮彩香:「これが建物の異変の原因ね。」
興津和沙:「私はてっきりヴァニラ・アイスとかザ・ハンドみたいな現象かと思ってたんだけど。」
羽鳥七海:「その可能性もあります。対象が素材単位、というだけで」
羽鳥七海:資料を見る。スポンジめいた有様になった柱の断面図などもある。
六条院めぐみ:「路地裏……博物館……」 建物の情報に目を通している。
二子玉川玲奈:「バニラアイス……?」
興津和沙:「あ、ニコちんにはまだ早いかなー。中学生ぐらいなってから読むと結構面白いよ。」
興津和沙:小学生には気持ち悪く思えたりするからね
白木屋・C・スクラッド:「何言ってる、槍の」
二子玉川玲奈:「はあ(中学生くらいの気持ちで読め言うことかな……)」
興津和沙:「わ、ホントにヴァニラ・アイスみてえ。じゃねえ、みたいですわ。」
竜宮彩香:「なんで急に氷菓子の話を?」きょとんとしている
六条院めぐみ:「そういうコードネームなんじゃないかなっ。」
白木屋・C・スクラッド:「そいつは28だ。中学生なんざとっくに超えてる」
二子玉川玲奈:「ちょっ」
興津和沙:「逆に読んでるの羽鳥だけかよ…!っていうか28!?」
六条院めぐみ:「おお、ニコちん年上だったんだ。」
六条院めぐみ:「じゃあわたしは先輩じゃないけど、改めてよろしくね!ニコちん!」
六条院めぐみ:すぐに受け入れている。
興津和沙:「え、身長が128なんじゃなくて!?」
二子玉川玲奈:「ヒトの歳の話を……ぐぬぬ」
二子玉川玲奈:「身長は140あるし……」
白木屋・C・スクラッド:「生育年数を語るのに何の躊躇いがある?」
二子玉川玲奈:「そ、そんなことより!」
興津和沙:「はい!」
二子玉川玲奈:「例のシノちゃん、ちょっと追っかけてみてんけど……」
興津和沙:「なんか変わったことありました?」
興津和沙:年上とわかったので敬語を使う
二子玉川玲奈:「なんや動向がおかしいんよね……あ、別に無理に敬語にせんでええで……」
竜宮彩香:「おかしい……?」二子玉川を見る。
二子玉川玲奈:と言いながらストーキングの成果を共有します
竜宮彩香:「コンサートホールねえ。確かに」
六条院めぐみ:「ヴァイオリンの悩みが消えちゃった割には行動がおかしいってわけだねっ。」
竜宮彩香:「完全にヴァイオリンへの未練を断ち切っているなら」
竜宮彩香:「足が遠のきそうなものではあるわね。」
二子玉川玲奈:「そやね。それともう一つ、この子のライバルみたいな子がおってんけど」
二子玉川玲奈:「……どうも、この子もヤギ絡みっぽいねん」
興津和沙:「その子もいきなりやめちゃったりしてんの?じゃねえ、してるんですの?」
六条院めぐみ:「『願いの喪失』状態になってるんだね!験担ぎをしてた人たちと一緒だ!」
羽鳥七海:「……験担ぎをしている人の一覧は、まだ調査中で」
六条院めぐみ:「ちなみに験担ぎをしてた人たちの共通点とかはめぐ先輩が調べてきたけど、まだいまいちハッキリまとまってないのさっ!」
羽鳥七海:「ああ、ありました。……伴野伊織さん」
羽鳥七海:「シノさんほどではないですが、通っていた音楽教室も同じですね」
二子玉川玲奈:「めぐちゃんの調べてた子らももうちょい調べたらなんか出るかも知らんなあ」
興津和沙:「そうだね。そっち詰めてみよっか。」
六条院めぐみ:「それじゃ、もう一回足で稼いでくるお仕事だね!」
GM:情報は出揃っていない。まだ調査が必要だ。
GM:というわけでシーン終了!
GM:購入とロイスはできるぞ!
興津和沙:ロイスは保留
六条院めぐみ:ロイスは保留で。
竜宮彩香:購入!
竜宮彩香:何かいるものある人!
興津和沙:購入、応急手当
興津和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 6[6] → 6

興津和沙:かえない、終わり
興津和沙:ボデマもらったから大丈夫です!!
六条院めぐみ:購入はどうしようかな
竜宮彩香:そうですねえ…
竜宮彩香:照準器を買いましょう
竜宮彩香:2dx+3>=15
DoubleCross : (2R10+3[10]>=15) → 2[1,2]+3 → 5 → 失敗

竜宮彩香:ウワッ!
竜宮彩香:これはひどい。失敗で以上です!
竜宮彩香:ロイスも保留!
二子玉川玲奈:うーんボディアーマーもあるし
二子玉川玲奈:シューターズジャケットとかチャレンジするか
二子玉川玲奈:2dx+2
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 8[3,8]+2 → 10

二子玉川玲奈:ウーンだめ
二子玉川玲奈:ロイス保留!以上!
六条院めぐみ:どうしようかな。
六条院めぐみ:とりあえずフラググレネード
六条院めぐみ:マイナーで隠密。
六条院めぐみ:3dx+2>=12
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 10[5,6,10]+3[3]+2 → 15 → 成功

六条院めぐみ:よし。単に所持だけしておきます。装備は西洋剣のまま。
六条院めぐみ:あ、いや
六条院めぐみ:両方装備しておこう。
六条院めぐみ:命中だけ3下がります。
GM:右手に剣を、左手に手榴弾を
六条院めぐみ:姿を消した状態でどこからともなく手榴弾を調達してきました。
六条院めぐみ:以上で!
GM:危険すぎる
GM:でもそんな先輩も好きだよ
GM:というわけでシーン終了! ミドル4、引き続き情報判定の残りを開けよう

ミドルフェイズ:シーン8

GM:シーンプレイヤーは竜宮さんです
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+6(1d10→6)した(侵蝕率:41→47)
興津和沙:休憩!先輩、おねがいします!!
竜宮彩香:エンジン掛かってきたぜ!
竜宮彩香:では早速判定を。
GM
【験担ぎをしていた者たちについて 情報:噂話 9】

竜宮彩香:験担ぎ!情報噂話!
竜宮彩香:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[9,10]+5[5] → 15

竜宮彩香:成功!
GM:めっちゃ分かってる
GM:では、公開!
GM
【験担ぎをしていた者たちについて 情報:噂話 9】
 山羊のアクセサリーを使った験担ぎをしていた者たちの記録が取れた。
 軽くやっていただけの人々も含めれば十数名にものぼったが、そのうち4名が、現在では行方不明になっている。

 「一流の料理人になりたい」と夢見る中華料理屋でアルバイトしていた学生。
 「浮気性の恋人を繋ぎとめたい」と愚痴っていた女性。
 「大昔に絶滅した生物を見てみたい」と願った幼児。
 「施設の皆でいつまでも仲良く暮らしたい」と口にしていた児童養護施設の子供。


 周辺の証言によると、彼らはまずシノと同じように「願い」への執着を失い、
 ……その数日~数週間以内に、「崩壊現象」に巻き込まれ、行方不明になっている。

竜宮彩香:ひえー!
GM:ということが分かりました。
GM:――――――――
竜宮彩香:事件の現場となった児童養護施設を遠巻きに見つめている。
竜宮彩香:作業員が瓦礫の撤去をしている中、数人の児童がそれを心配そうに、あるいは不安そうに眺めている。
竜宮彩香:ここがミコトの育った場所。
竜宮彩香:「………”いつまでも仲良く暮らしたい”。」
竜宮彩香:児童養護施設の子どもが抱いた願い。
竜宮彩香:「羨ましいわね。そういった場所があるのは。」
竜宮彩香:「そして、そういった人がいるのは。」
竜宮彩香:「………。」
竜宮彩香:”立ち入り禁止”の黄色いテープが張られた現場をもう一度見る。
竜宮彩香:「住む場所が違うものね。」
竜宮彩香:背を向けて歩き始める。
竜宮彩香:彼を水から掬い上げて、水槽に入れて閉じ込めても
竜宮彩香:それは彼を救い上げることにはならない。
竜宮彩香:自分があちらに行くことも叶わない。
竜宮彩香:血に塗れた手はあの清い水を汚してしまうだろう。
竜宮彩香:それでも、そうは分かっていても。
竜宮彩香:足を捨てて、人魚になってしまいたい。
GM:シーン終了
GM:ロイス購入可能です
竜宮彩香:ロイス!保留!
竜宮彩香:購入はウェポンケース!
竜宮彩香:2dx+3>=18
DoubleCross : (2R10+3[10]>=18) → 8[4,8]+3 → 11 → 失敗

竜宮彩香:ウウーム……ここはスルー!
竜宮彩香:失敗で以上です!
GM:あいさ!
GM:では次のミドル

ミドルフェイズ:シーン9

GM:シーンプレイヤー竜宮さんで、全員登場お願いします
興津和沙:1d10+59
DoubleCross : (1D10+59) → 8[8]+59 → 67

興津和沙:きゃいん
二子玉川玲奈:61+1d10
DoubleCross : (61+1D10) → 61+1[1] → 62

竜宮彩香:興津和沙の侵蝕率を+1(1d10→1)した(侵蝕率:59→60)
竜宮彩香:ごめん!また間違えた!
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+3(1d10→3)した(侵蝕率:47→50)
六条院めぐみ:57+1d10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+3[3] → 60

GM:ちょいちょい姫になる竜宮さん
竜宮彩香:姫になれなかったんだよなあ……
GM:竜宮さんがオタサーの姫を志して黒川さんとぶつかっていたら
GM:星辰館を二つに割る抗争が起きていたかも
GM:と、いうわけで
興津和沙:私のときだって生徒会長が制圧しに来たし!!
GM:そこを自慢するんじゃない!w
GM:もういっかい、旧宿舎にて話をするとい
GM:するといい
竜宮彩香:する!
GM:――――――――――――――――
羽鳥七海:「…………」竜宮さんのもってきた資料を見て、考え込んでいる。
竜宮彩香:「行方不明者は現在4人。」
興津和沙:不良どもに話を聞いて回ったけど大体「験担ぎ?俺はテンパイ即リーが験担ぎっすね。」とか「タバコを耳に乗っけてパチンコ行くとめっちゃ当たるンスよ」とかそんな話しか聞けなかった顔をしています
竜宮彩香:「全員が”願い”を持っていて、その”願い”に関連する施設で異常な構造変質が起きている。」
二子玉川玲奈:「中華料理屋、デートスポット、博物館、児童養護施設……なるほどなあ」
六条院めぐみ:「う、うーん。」 竜宮さんが集めてきた行方不明者の資料ではなく、別の紙を手に取ってうなっている。
六条院めぐみ:「路地裏……って……。」
竜宮彩香:「……路地裏。」
竜宮彩香:「そういえばここでも異常現象は起きていたわね。」
六条院めぐみ:「うっ。」 竜宮さんの言葉にビクッと震える。
竜宮彩香:「行方不明者の4人。それに加えてミ……」
二子玉川玲奈:「……なるほど、なあ……」
竜宮彩香:「魚屋も失踪しているとなると、」
竜宮彩香:「この路地裏が魚屋の”願い”に関わる場所?」
六条院めぐみ:「あ、あの……。」 恐る恐る挙手する。
興津和沙:「どうぞ、めぐ先輩」
竜宮彩香:「……?」六条院を見る
二子玉川玲奈:「どないしたん?」
六条院めぐみ:「あのね、この路地裏、知ってる場所なんだ。その、えっと……。」
六条院めぐみ:「ミコちんと初めて会ったところ……。」
六条院めぐみ:そこまで言ってから、ようやく顔を挙げ、
六条院めぐみ:他の人の……というか、
興津和沙:「わあ、彼氏との、ミコトさんにとっては彼女との思い出の場所か。」
六条院めぐみ:竜宮さんの様子をうかがうよ。
竜宮彩香:「………。」
羽鳥七海:「ここで? あまり、子供たちの近寄る場所では……」
羽鳥七海:苦言しかけて、すぐに口を抑える。
竜宮彩香:「………そう。」
竜宮彩香:表情が強張るが、すぐにいつもの笑顔に戻る。
二子玉川玲奈:「そ!そしたらそのミコトくんもそのへんにおるんちゃう!?」空気に耐えられない
興津和沙:「いんのかな。中華料理屋でも孤児院でも行方不明者はみつからなかったんだぜ。」
白木屋・C・スクラッド:「そうじゃねえだろが」
二子玉川玲奈:「そこはほら……バロール能力とかでなんか上手いこと……」
興津和沙:「と、いうと?」
興津和沙:スクラッドさんの方に目線をやる
六条院めぐみ:わたしもそっちを向く。
白木屋・C・スクラッド:「行方不明者は見つからねえ。が」
白木屋・C・スクラッド:「これから行方不明になりそうな奴が居るだろが」
白木屋・C・スクラッド:資料の中にあった、コンサートホールのチラシを指差す。
六条院めぐみ:「……そ、そうだね。《銀世界》さんもたまにはいいこと言うねっ。」
興津和沙:「コンサートホールね。」
竜宮彩香:「提琴屋の”願い”に関わる場所。」
二子玉川玲奈:「……」驚きと困惑が混ざった顔
白木屋・C・スクラッド:「そいつをひっ捕まえて脅しでもかけて、それか囮にでもすりゃあいい」
竜宮彩香:「深夜にコンサートホールに顔を出しているということだから……」時計を見る。
二子玉川玲奈:「脅しはともかくとして。……シノちゃんの周囲を張るんは賛成です」
二子玉川玲奈:「襲われるんやとしたら未然に防げるし……」
白木屋・C・スクラッド:椅子から立ち上がる。「深夜っつうのが気分はノらねえが……」
白木屋・C・スクラッド:「簡単な仕事だ。腕が鳴るってもんだぜ」
興津和沙:「二人共、それで大丈夫?」めぐ先輩と竜宮さんに声をかけます。
六条院めぐみ:「え?あ、えっと。」
興津和沙:「行方不明者の捜索より、次の被害を防ぐことを優先しちゃう形になっちゃうけど。」
六条院めぐみ:「あ、それは仕方ないよ!ありがとね姫ちん。」
竜宮彩香:「コンサートホールに人員を手配するわ。」
竜宮彩香:「夜までは行方不明者の捜索に注力して、深夜に行ってみましょう。」
二子玉川玲奈:「時間まではやれることやろか。」
興津和沙:「ああ、そうだな。深夜まではそっちに力を入れればいいか。」
六条院めぐみ:「それと《銀世界》さんはここでどっしり構えてる方がいいと思うな!」
六条院めぐみ:立ち上がったスクラッドさんの肩をぎゅっと下に押し戻す。
興津和沙:「あとは今までの破壊現象から、コンサートホールで特に崩れそうなとことか調べたり。」
興津和沙:「できるかな? 二子玉川さんとかそういうの得意だったりする?」
白木屋・C・スクラッド:「深夜は『崩落現象』の原因が来る筈だ」
白木屋・C・スクラッド:「その女本人か、それ以外か。そいつを枯らすのは誰がやる?」
二子玉川玲奈:「ホールの構造とかは調べとくわ」
白木屋・C・スクラッド:「本部エージェント、つまり、この俺だ」 ぐぐぐ、と押し返す。
六条院めぐみ:「枯らす?」
興津和沙:「さっすが年の功。」
二子玉川玲奈:「……歳の話はせんといてや……」
竜宮彩香:「………ま、敵が来るのなら人員は多い方がいいわ。」
白木屋・C・スクラッド:「……あァ。殺す、だったか。倒す? 捕える?」
白木屋・C・スクラッド:「どれでもいい」
興津和沙:「ごめんなさい。いや、でもマジで若くてお綺麗に見えて羨ましいです。」
二子玉川玲奈:「……」興津さんはきっと悪気はないんだろうなとか思いつつ膨れている
六条院めぐみ:「……」 年齢の話をするニコちんの方を見て、
竜宮彩香:「………。」スクラッドの言葉選びに違和感を覚えるが言及はしない。
六条院めぐみ:「ちなみに、めぐ先輩は見た目通り18歳なんだ。」
六条院めぐみ:「《銀世界》さんの年齢もわたし知りたいなっ!」
六条院めぐみ:押し返されてからは肩を押すのをやめている。
白木屋・C・スクラッド:「はあ? ああ、そういや、生育年月の差異に拘るんだったか……」
六条院めぐみ:にこにこっ、とフレンドリーにスクラッドさんに笑いかけるよ!
白木屋・C・スクラッド:片手を広げて、一本ずつ折り始め、
白木屋・C・スクラッド:「……やァめた。つーか、本部エージェントの俺のプロフを知ろうなんざ」
白木屋・C・スクラッド:「平チルドレンには百年早いんだよ」
六条院めぐみ:「……むっ、バレたかー。」
白木屋・C・スクラッド:指は四本くらい折った所で止まっている。
興津和沙:「人の年齢は勝手に公開しといてこの言い方っ!」
二子玉川玲奈:「ほんまそれな」
六条院めぐみ:「じゃあ仕方ないから諦めようかなっ。」 4本だけ折られて止まった指をしっかりと見てから視線を切るよ
六条院めぐみ:「わたし、年齢は気になっちゃう方なんだっ。先輩かどうかは重要だもんねっ。」
白木屋・C・スクラッド:「いいからさっさと準備しろ、お前ら!」
興津和沙:「あいあいさー。じゃあ、二子玉川さんと私でコンサートホールの構造把握しとこうぜ。じゃねえ、しましょう。」
竜宮彩香:「私は人員の配置を。」
興津和沙:「いざって時の退路の確認もしときたいしね。」
羽鳥七海:「私は引き続き、噂と建物の情報を詰めて行きます」
二子玉川玲奈:「そやな、了解」
羽鳥七海:「申し訳ないんですが、突入には参戦できないかと……」
竜宮彩香:部屋から出ていこうとしたところでぴたりと足を止める
六条院めぐみ:「オッケー。わたしは姫ちんと……」
六条院めぐみ:竜宮さんが足を止めたのをみて、口を動かすのをとめる。
竜宮彩香:「奇術師。」
六条院めぐみ:「は、」
六条院めぐみ:「はい!」
竜宮彩香:「魚屋の願いに何か心当たりはある?」
六条院めぐみ:「……」
六条院めぐみ:「……ミコちんは、自己評価が低い人だから、」
六条院めぐみ:「自分を変えたいと思ってるとは思う……かな。」
竜宮彩香:「………バカね。」
六条院めぐみ:「……うん。」
六条院めぐみ:竜宮さんに向かって、寂しそうに笑う。
竜宮彩香:「………。」その顔を見る。
竜宮彩香:自分のような、他者を威圧するための張り付けたような笑みではなく、
竜宮彩香:悲しい思いを押し込めて他者を安心させようとする、優しい笑顔。
竜宮彩香:「……魚屋を見つけて、直接文句を言いたくなってきたわ。」
竜宮彩香:「連れ戻さなきゃね。」
六条院めぐみ:「……うん!」
六条院めぐみ:今度は肩の力を抜いて、もう一度返事をする。
竜宮彩香:あんな顔、私は出来ない。この人は私の知らないミコトを、知っている。
竜宮彩香:悔しい。妬ましい。悔しい。妬ましい。
竜宮彩香:そんな思いを閉じ込めて、こちらもにこりと笑って部屋を出る。
興津和沙:その様子を少し心配そうに見ている。
六条院めぐみ:「……」 両手を腰の後ろで組んで、出ていく竜宮さんの背中を見送る。
二子玉川玲奈:「はぁ……」ため息
六条院めぐみ:出て行った後で、
六条院めぐみ:「あはは、えっと、えーっと……」
六条院めぐみ:「ごめんねニコちん。姫ちん。それに七海ちんも。」
興津和沙:「いいぜ。めぐ先輩、深呼吸しな。リラックスしな。」
六条院めぐみ:「あとついでに《銀世界》さんもかな?」
二子玉川玲奈:「あやまることあらへんよ。」
白木屋・C・スクラッド:「お前らがときどきしてるよくわからねえ話か?」
興津和沙:「スクラッドさん、絶対国語の点数低かったでしょ。」
興津和沙:「登場人物の気持ちを答えよとかただの選択問題としか考えてなかったでしょ。」
白木屋・C・スクラッド:「またあの竜のが逃げるようなら連れてくるよう言ってるがな」
白木屋・C・スクラッド:「馬鹿が、UGN入る時にペーパーテストくらい受けたさ」
興津和沙:「テストの結果が悪くても入れるんだね…ちょっと安心したよ…」
白木屋・C・スクラッド:「あんなもん、アッシュに裏から回させりゃあ何でもねえ」
六条院めぐみ:「まあまあ、《銀世界》さん……スクラッドさんにはどっしり構えてもらうとしてだよ、」
二子玉川玲奈:「……」
六条院めぐみ:「さっきは……めぐ先輩もちょっと焦ったね。」
六条院めぐみ:ふう、と息を吐く。
興津和沙:「不正を隠そうともしねえ!?」と突っ込んでからめぐ先輩のほうをみる
興津和沙:「マジで、大丈夫か?じゃねえ、大丈夫ですの?めぐ先輩。」
六条院めぐみ:「うん。今思えば、もう少し言葉を選べたね。」
羽鳥七海:「……初めて会った、といいますか」
六条院めぐみ:「初めて戦った場所、とかね。」
六条院めぐみ:七海ちんの言葉を引き継ぐ。
羽鳥七海:「……ですよね。やはり。そう言ってくれれば、竜宮さんももう少し……」
羽鳥七海:こっそり胃を抑えている。
興津和沙:「物騒じゃん。」
六条院めぐみ:「だからごめんって!」
興津和沙:「え?ミコトさんって結構問題児?」
二子玉川玲奈:「ま、遅かれ早かれわかることやし。変に嘘つくよりええんちゃう?」
六条院めぐみ:「うーんと。」
六条院めぐみ:「姫ちんと同じ、かな。」
羽鳥七海:「……覚醒時にままある暴走の一つ、とだけ」
六条院めぐみ:「初めてUGNと接触した経緯がね。」
興津和沙:「可愛いお姫様みたいな女の子!?」
羽鳥七海:「それ以上は、彼のプライベートに関わる話ですから……」
興津和沙:「え?潰さなきゃ……あ、よかった、違うみたい…」
二子玉川玲奈:「えっこわ……」
興津和沙:「暴走仕掛けた素人をめぐ先輩が鎮圧したってわけね。」
六条院めぐみ:「そういうことさっ。」
六条院めぐみ:明るく答えたところで、
六条院めぐみ:「……うん。だからミコちんにとってのわたしって、」 声のトーンを落とす。
興津和沙:「で、願いを関連する場所を潰す連中の仕業で、そこの場所も潰れてる、と。」
興津和沙:めぐ先輩の方を見る
六条院めぐみ:「単に自己評価が低いミコちんから見たすごい人というか、目標とか憧れみたいなもので、」
六条院めぐみ:「……だから、ミコちんが竜宮さんとか、他の人のことを褒めてると、ちょっとウッ、ってなるのかもね。」
二子玉川玲奈:「……だいぶ重症やなあ」
二子玉川玲奈:「ちょっとそのミコトくん言う子に興味出てきたわ」
六条院めぐみ:「さっきもね、ミコちんの願いを聞かれて、竜宮さんのことも憧れてたよって言おうとして、」
六条院めぐみ:「……言い出せなかったなあ。」
二子玉川玲奈:「(ものすごいイケメンかとんでもない女たらしのどっちかなんやろな……)」
興津和沙:「目標とか憧れだけで。」
興津和沙:「めぐ先輩と初めで出会った場所の関連する願いなんか言わねえよ。きっと。」
六条院めぐみ:「う。そ、そうかな。」
興津和沙:「それがあったとしてもさ。」
興津和沙:「きっと、それ以上のもんもあるから、そうなったって私は思うんだけど。」
六条院めぐみ:「でもあそこ、初めて会った場所っていうのはわたしから見た印象で、ミコちんにとっては初めて暴走したっていう自己評価の……」
六条院めぐみ:うだうだと反論しようとしているが、だんだん小声になってきている。
興津和沙:その様子を見てくつくつと笑い出す
興津和沙:「ったく、人のこと自己評価が低いとか言っといて、自分のことも過小評価するのはどうかと思うぜ。じゃねえ、思いますわ。」
二子玉川玲奈:「少なくとも、その場所がミコトくんにとって大事な場所っていうのは確かなわけやん」
興津和沙:「そういうこと。自信持ってくれよ。じゃねえと、彩香さんも報われねえ。」
六条院めぐみ:「わ、わたしはその、ただ不安だっていうか、わたしなんかがミコちんの一番でいいのかって……」
興津和沙:「私達こそ、天下御免の熱々カップルでござい!ぐらい言ってくれねえと!」
興津和沙:元気づけようとして、無駄に気のでかいことをいいます。それが有効かどうかはわからない!
六条院めぐみ:「……うう……頭では理解できるんだよ? 本当にね? でも自信……はい……」
二子玉川玲奈:「もー……一番でええのかとかそういうことはええねん」
二子玉川玲奈:「一番になりたいのかそうかってことちゃうん?」
六条院めぐみ:「なりたいよ!」 食い気味に答えるよ!
六条院めぐみ:「……あ。」
六条院めぐみ:大声を出したことに遅れて気付いて、顔を赤くする。
二子玉川玲奈:「せやろ。」
興津和沙:「じゃあ、それで行こうぜ。じゃねえ、行きましょう。」
二子玉川玲奈:「夜までに準備すまさなあかんし。行こや」
六条院めぐみ:「……うん。ありがと。」
六条院めぐみ:コク、と小さく頷いて、出発の準備をしはじめる。
白木屋・C・スクラッド:「俺は時間までここにいる」
白木屋・C・スクラッド:「集合タイミングは《エスメラルダ》か《クイーンビー》がやれ」
興津和沙:「あー………」
二子玉川玲奈:「時間になったら連絡しますんで。ごゆっくりしといてください」
白木屋・C・スクラッド:無言で椅子に体重を預ける。
興津和沙:「大変だね、二子玉川さん。」
二子玉川玲奈:「ん~……まあ」
二子玉川玲奈:「七海ちゃんに比べたら大したことないんと違う?」
羽鳥七海:「あ、いえ、そんな……ご心配されるほどでは……」
GM:というわけでシーン終了!
GM:ロイスと購入をせよ
二子玉川玲奈:この白木屋ってやつのロイス邪魔だな……
GM:酷いことを言われている
二子玉川玲奈:まあいいか、ロイスは保留
興津和沙:癒やし枠だぞ!!
興津和沙:応急手当
興津和沙:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[2,4] → 4

興津和沙:ゴミ太郎!!
興津和沙:ロイス保留!!
竜宮彩香:ウェポンケース!
竜宮彩香:2dx+3>=18
DoubleCross : (2R10+3[10]>=18) → 7[2,7]+3 → 10 → 失敗

竜宮彩香:ううむ…失敗!
二子玉川玲奈:シューターズジャケット!
二子玉川玲奈:2dx+2
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 6[6,6]+2 → 8

二子玉川玲奈:だめ!以上!
竜宮彩香奇術師/六条院めぐみ/信頼/〇嫉妬/ロイス
竜宮彩香:これで以上!
六条院めぐみ:ひええ嫉妬
六条院めぐみ:ニコちんに取ろうっと
六条院めぐみ-仲間/二子玉川玲奈/誠意:○/謝意/ロイス
六条院めぐみ:うーんと購入は応急手当で
六条院めぐみ:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 9[4,5,6,9]+2 → 11

六条院めぐみ:買えた
興津和沙:天才!!
六条院めぐみ:以上です
GM:ではシーン終了!

ミドルフェイズ:シーン10

GM:では続きざまのシーンです
GM:全員登場!
二子玉川玲奈:62+1d10
DoubleCross : (62+1D10) → 62+5[5] → 67

竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+10(1d10→10)した(侵蝕率:50→60)
六条院めぐみ:60+1d10
DoubleCross : (60+1D10) → 60+4[4] → 64

興津和沙:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 8[8]+67 → 75

興津和沙:きゃいん
六条院めぐみ:姫ちんの侵蝕が……
GM:では、深夜コンサートホール前で
GM:張り込みをするシーンになるわけですが・・・
GM:――――――――――――――――――
GM:N市 コンサートホール前  張り込み中
GM:興津&竜宮組
GM:コンサートホールは広いため、二チームに別れて監視することになった貴方たち
GM:どのへんにいたいですか?
興津和沙:じゃあ、入口付近!!
竜宮彩香:入り口付近了解!
GM:では入口付近だ! 
GM:事が起きるまで少し掛かるので、それまで話したいことを話すといい
GM:まだシノちゃんは来ていないようだ
興津和沙:「うー、流石に盆も過ぎると夜中はちょっと肌寒いな。」
竜宮彩香:「………。」
竜宮彩香:興津の隣で壁に背を持たれながらじっと夜の闇を見つめている
興津和沙:「深夜っつっても、果たして毎日来てるのかねえ。今日は空振りとかだったらどうする?」
興津和沙:寒さを抑えるようにちょっと肩を撫でたりしている。
竜宮彩香:「………ん。」
竜宮彩香:微睡みから目覚めるように声を漏らす。
興津和沙:「…あんまり話す気分じゃない?
竜宮彩香:「いえ。大丈夫。」
興津和沙:心配そうに、顔を覗き込みます
興津和沙:「なら、いいんだけどさ。」
竜宮彩香:「来るまで見張るわよ。現状、これが一番有力な手掛かりなんだし。」
興津和沙:「張り込みは根気ってか。」
興津和沙:「こんなんなら、アンパンと牛乳買ってくればよかったな。いや、最近の刑事ドラマでも別にそんなんみないけど。じゃねえ、見ませんけど。」
竜宮彩香:「レーションならあるけど。」
興津和沙:「………」
興津和沙:「よっぽどお腹すいたら、いただいてもよろしいですか?」
興津和沙:そう言って、一度深く呼吸をします。
興津和沙:そんでちょっと宙に目を泳がせ、悩むような素振りをしてから、また口を開く
興津和沙:「あのさ、彩香さん。」
竜宮彩香:「最近のはそこまでまずくないのだけど………」言葉を切る「何?」
興津和沙:「さっき、教室から出てく時に、バカね、って言ったじゃん?」
興津和沙:「あれ、どっちに向けて言ったの?」
興津和沙:「こんなに好かれてるのに自己評価が低くて自分を変えたいって願ったミコトさん?」
興津和沙:「それとも、想い出の場所のことを願われてるのに自分のことを想われてるって全く思ってなかっためぐ先輩?」
竜宮彩香:「………。」
竜宮彩香:「どっちもよ。」
竜宮彩香:「どっちも嫌いだわ。」
興津和沙:「……」
竜宮彩香:「二人が羨ましくて、けれど二人ほど善い人間になれない自分が悔しくて。」
竜宮彩香:「手に届かないものを見せられてるよう。」
竜宮彩香:顔を上げ、星の海を見上げる。
興津和沙:「嫌いっていう割には。」
興津和沙:「綺麗なものを見てる子供みたいな顔してるぜ。」
興津和沙:同じように、星空を見上げる。
興津和沙:「こんな風に綺麗で、キラキラしてるもんを。」
興津和沙:「嫌いっていうだけで嫌いになれれば、こんなにラクなことはないのになあ。」
竜宮彩香:「………。」
竜宮彩香:「綺麗よね。」
興津和沙:「ああ、綺麗だ。」
竜宮彩香:「………住む場所が違う、って思ったことはない?」
竜宮彩香:「自分と、他の人を見比べて、”私たちは違う世界の生き物だ”って。」
興津和沙:自分の憧れてるお姫様と、再会した時の自分を思い出す
興津和沙:あの時は、あいつが立っている場所も、見ている世界も、なにかも違うと、たしかにそう感じだ
興津和沙:「あるよー。」
興津和沙:「私の目に映るものは敵とか、ゴミとか、そんなきたねえもんばかりだったのに。」
興津和沙:「こいつは、同じ世界を見てるのに、きっと、全部素敵なものに見えてるんだろうな、思ったことがある。」
興津和沙:「すっげえ、羨ましかったな。」
興津和沙:「だから、私もそうなりたいって思ったんだ。」
竜宮彩香:「……自分も、そうなろうと?」
興津和沙:「うん。」
興津和沙:「あいつと、同じ世界が見たかった。」
興津和沙:「最初は、そう願った。」
興津和沙:「でも、それは私がどんなにあがいても敵わないことで、私はそれがわかって全部ぶち壊したくなって。」
興津和沙:「でも、それを止めてくれた人たちがいて。」
興津和沙:「そっからは、私は、私のままでお姫様になろうって思えるようになったんだ。」
興津和沙:「ほら、清楚なお姫様をやるなら、こんな金髪よりも黒髪の方がそれっぽいでしょ?」
竜宮彩香:「でもそっちの方があなたらしい。」
興津和沙:「でしょ。」嬉しそうに笑う
興津和沙:「このキラキラした金色の髪が、明るくて、かっこよくて、私らしくて、大好きなんだ。」
興津和沙:「だから、私はこのまま『お姫様』になる。」
竜宮彩香:星の光に照らされるその金髪を見る。まるで、空の星がここまで降りてきたかのよう。
興津和沙:「そうすれば、きっと立っている場所が違っても。住む場所が違っても。見てる世界が違っても。」
興津和沙:「きっと、あいつからも見える。『お星さま』にだってなれる。」
興津和沙:「同じぐらい、輝ける。」
興津和沙:「彩香さんは、そう思わない?」
竜宮彩香:「……私は、」
興津和沙:「あいつらが綺麗だから、すげえ光ってるから、負けたくねえ!ってさ。」
竜宮彩香:自分の汚らわしい、血腥い面を白日の下に曝け出すかのような。
竜宮彩香:暖かい光。
興津和沙:「あ、ちなみに。」
興津和沙:「私の負けたくねえ!には彩香さんも入ってっから、よろしくね。」
竜宮彩香:ああ、”住む世界が違う”。
竜宮彩香:けれど、この深海の竜宮でも光になれるのなら。
竜宮彩香:「………。」答える勇気はまだない。
竜宮彩香:だからその代わりに、少しだけ素直に”竜宮彩香”らしくなることにした。
興津和沙:「む、外しちまった。梓なら『私も負けないからね~』ぐらい言ってくれるのに。じゃねえ、言ってくれますのに。」
竜宮彩香:興津の髪に手を触れる。
竜宮彩香:「綺麗ね。」
竜宮彩香:「すごく、綺麗。」
興津和沙:竜宮さんの手に、冷たくて、細い髪の感触が伝わります。
興津和沙:わずかに湿度を残した絹のように繊細で、きっと、毎日手入れをしてることが伝わる髪質
興津和沙:「ありがと。」
興津和沙:「私の自慢なんだ。特に、このあたりとかね。」
興津和沙:左手で竜宮さんの手に触れ、自分のうなじのあたりにもっていきます。
竜宮彩香:「うらやましい。」
竜宮彩香:しばらく、その髪に触れながら夜の空気を味わっていた。
興津和沙:髪が揺れて、リンスの香りがかすかに舞う。
GM:―――――――――――――――
GM:コンサートホール内部 2階席 
GM:もう一組の二子玉川・六条院組だ
GM:稼働していないため、内部には明かりもなく、肌寒い
GM:ホール本体を見渡せる位置で、見張りを続けている。近くには天窓もあるため、外との連絡もしやすいぞ
六条院めぐみ:暗い中にチカチカと3色の光が瞬き、
二子玉川玲奈:「実際に来てみるとめっちゃ広いなあ」
六条院めぐみ:「真っ暗だけどねっ。明かりは必要かなっ?」
二子玉川玲奈:「明かりは……ない方がええかなあ」
二子玉川玲奈:「一応、バレやんようにせなあかんし」
六条院めぐみ:「はいはーい。必要になったら言ってねっ。」 手に持ったカードを消す。天窓からの月明かりだけになる。
六条院めぐみ:首元に巻いたマントを持ち上げ、口元を隠す。ホールを見つめてるよ。
二子玉川玲奈:「うん。……あんな、めぐちゃん。えーと、うちが言うのもアレなんやけど……」
二子玉川玲奈:「彩香さんも悪い子やないねん」
六条院めぐみ:「へっ?」 間抜けな声を出してしまう。
二子玉川玲奈:「怒ったらめちゃめちゃ怖いけど……そやなくて」
六条院めぐみ:「いやいやいや。竜宮さんが悪い子なわけないじゃん……あれっ?」
六条院めぐみ:「……もしかしてわたし、そう思ってるように見えてた?」
二子玉川玲奈:「……いや、まあ、なんちゅーか」
二子玉川玲奈:「そないビビらんでもええっていうか……」
二子玉川玲奈:「いや、気にしすぎやな……ごめん」
六条院めぐみ:「ビビって……なくはないけどね。」 口元のマントの位置を手で直し、口元を完全に隠す。
二子玉川玲奈:「彩香さんは前一回仕事しただけやし、めぐちゃんは今回はじめてやけど」
六条院めぐみ:「……」
二子玉川玲奈:「ふたりともええ子やってのはわかる」
六条院めぐみ:目線はホールを見たまま、黙って話を聞いている。
二子玉川玲奈:「だからできれば仲良くしてほしいなあって思ってん」
六条院めぐみ:「……わたしは、」
六条院めぐみ:「ミコちんの先輩で、恋人で、」 ぽつぽつと話し始める。
二子玉川玲奈:「うん。」
六条院めぐみ:「……それから、一番になり……」 一番になりたい、と言いかけて、
六条院めぐみ:「……一番だけど。」
六条院めぐみ:言い直す。
六条院めぐみ:「……でもね、やっぱり自信はないんだ。ミコちんに確認したい。」
六条院めぐみ:「ほら、わたしったら、自己評価が低いからねっ。」
二子玉川玲奈:「……せやな。ほんならさっさと連れ返さなな」
六条院めぐみ:「……だからね、竜宮さんがわたしに嫉妬していたとしたら、」
六条院めぐみ:「自信を持ってミコちんの恋人だって言えないのは、失礼だよね。」
二子玉川玲奈:「うん。その意気や」
六条院めぐみ:「いやいや、このままだと失礼だから遠慮しちゃうってことだよ。」
二子玉川玲奈:「ん……そっか」
六条院めぐみ:「だから、ミコちんに会って確認するまでは竜宮さんへの態度はこのまま保留ってことで……」
六条院めぐみ:「……じゃ、だめ、かな……?」
六条院めぐみ:自信なさそうに尋ねるよ。
二子玉川玲奈:「……」
二子玉川玲奈:「ほんまに自己評価低いねんな……」
二子玉川玲奈:「まあしゃあないか。」
二子玉川玲奈:「ともかくミコトくんを連れ返さんことには何も始まらんなあ」
六条院めぐみ:ほっ、と息をつく。
六条院めぐみ:「ニコちんから許しも出たし、良かった良かった。」
六条院めぐみ:「……あのね、ニコちんニコちん。」
二子玉川玲奈:「どしたん?」
六条院めぐみ:「もし、もしだよ。」
六条院めぐみ:「もしミコちんと合流する前に、わたしが竜宮さんに態度をはっきりさせないといけない状況になったら、そのときは教えてくれると助かるな。」
二子玉川玲奈:「まかしとき」
六条院めぐみ:「そしたらわたしも覚悟決めるからさっ。任務に支障をきたすなら仕方ないよねって……。」
六条院めぐみ:「うんうん、我ながらやっぱりビビりだよねっ。」
二子玉川玲奈:「……しかし、あの鉄の女みたいな彩香さんがあんなんなるし、めぐちゃんもベタボレやし……」小声でつぶやく
二子玉川玲奈:「なんかだんだんむかついてきたな……」
二子玉川玲奈:「しょーもない男だったらどないしてくれようなあ」
六条院めぐみ:「おおっ、わたしとしてもこんな事態を起こしたことに関してミコちんが説教されるなら特に止める理由はないんだよねっ。やったね!」
GM:では、その時だ。
GM:四人は、コンサートホールの入り口に向かって、真っ直ぐに走ってくる存在があるのに気付く。
透庭シノ:「はぁっ、はっ、はぁっ、はあっ……!」
透庭シノ:息を切らせて、建物に近づく。
透庭シノ:入口は鍵が掛かっている。ばんばん、と扉を叩く。
六条院めぐみ:「……」 外からの音を聞いて、ニコちんの肩を叩く。
興津和沙:めぐ先輩の携帯に一秒だけ着信を送ります。誰かが来た時の合図だ。
六条院めぐみ:「……後で合流するね。」 コンサートホール内の闇に溶け込み、姿が見えなくなる。
二子玉川玲奈:コクリと頷く
二子玉川玲奈:「……頼むで」
透庭シノ:「あ、開けて! 誰か……いや、違う、う、ううう……!」
竜宮彩香:興津から身を離して、こちらもコンサートホールを包囲する部隊に指令を送る。
透庭シノ:頭を抱えてうずくまる。明らかに、ただならぬ様子だ。
興津和沙:「おいおい、憑き物が落ちたみたいに明るくなったんじゃなかったのかよ。じゃねえ、なかったんですの?」
竜宮彩香:木々がざわつく。常人では知覚できないほど徹底的に気配を消した分隊運動。
竜宮彩香:それを確認して透庭の前に歩いてくる。
透庭シノ:「そ、そうだ、この前、貰った練習用の合い鍵が……」
竜宮彩香:「そんなに慌ててどうしたの。」
竜宮彩香:「提琴屋」
透庭シノ:「……え、あ……」 震える手で鍵を空けようとして、気付く。
透庭シノ:「竜宮、さん……? ど、どうしてここに?」
興津和沙:竜宮さんとシノさんの様子を見ている。何かあれば、すぐに飛びかかれる姿勢を取る。
竜宮彩香:「さあ、なぜかしらね。」
竜宮彩香:「久しぶりにあなたのヴァイオリンが聞きたくて、じゃあダメかしら。」
透庭シノ:「……ご、ごめん。僕は、それは……」
竜宮彩香:「…………。」傍まで歩いていき、しゃがんで目線を合わせる
透庭シノ:「……でも、いいんだ。こうなるって、分かってたから」
竜宮彩香:「こうなるって、どうなるの?」
透庭シノ:「彼女は、亡くしたんだ。だから何があったのかと思って。僕は同じことをした」
透庭シノ:「お願いだ。今日なんだ、間違いない。家にいなかったから……」
透庭シノ:竜宮さんの腕を掴む。もはや形振り構わない。
GM:同時に。竜宮さんに通信が入る。
ラインゴルト社員:暗号による簡易通信。中身は「社長。現れました」
竜宮彩香:暗号で返す。内容はこうだ。
竜宮彩香:”敵対行動を確認したら、発砲せよ”
ラインゴルト社員:続けざまに。
ラインゴルト社員:「ターゲット1(透庭シノ)ではありません。監視は完璧でした」
ラインゴルト社員:「中に、もう一人、います」
GM:気がつけば、ホールの中心に、別の少女が立っている。
透庭シノ:「ここを願ったのは、僕じゃない! 伊織を、助けて……!」
竜宮彩香:「………わかった。助ける。」
伴野伊織:ホールの中心に、突如として出現したかのように立っている。
伴野伊織:癖のある黒髪を、ポニーテールにした、地味な少女だ。
竜宮彩香:「あなたはここにいて。」
竜宮彩香:「お代は高くつくわよ。」立ち上がって現れた少女を見る。
二子玉川玲奈:「……!(いつの間におった!?)」
透庭シノ:「う、あ、う……」 意味が分からないまま頷く。同時に、合鍵によって扉が開く。
伴野伊織:「――いや。もう嫌。お願い、返して」
六条院めぐみ:竜宮さんたちの前に赤い光が明滅する。
六条院めぐみ:「……めぐ先輩も気付かなかったね。いつの間に。」
六条院めぐみ:竜宮さんと姫ちんの間にいつの間にか立って、一緒にホールの中心を見ている。
六条院めぐみ:普段は身に着けていないマントを首に巻いている。
伴野伊織:「何を忘れたのかすら、分からないのが嫌。こんな解決は嫌なの……!」
伴野伊織:「私は、あの子に――誰かに――勝ちたかった、はずなのに――」
伴野伊織:「私の願いを、返して! ここのつさま!」
???:『その言葉を』  『聞きたかった』
???:コンサートホールが、地面から立ち昇る黒い帯に包まれる。
興津和沙:「なんだあ!?」
六条院めぐみ:「っ!」 ホールの中心に立つ少女とは別の声を聞いて、身構える。
???:歓喜をにじませた男の声と共に、一つの鳴き声が響き始める。
???:メェエエエエエエェエェエェエエェエエエ
興津和沙:聞いたことがあるような声でしょうか
GM:そうですね。興津さんは覚えていていい
GM:OPであった影の声だ
二子玉川玲奈:「あかん!」蜂型ドローンを展開して駆ける
???:無数の影がコンサートホールを覆う。黒い影が、建物の影を隅々まで照らす。
興津和沙:「やっぱ、てめえらかあっ!!」
竜宮彩香:ホールに歩みを進める。携帯に暗号を呟く。
竜宮彩香:「”奏者に万雷の喝采を”」
ラインゴルト社員:「社長――社――――長――――」通信が繋がる。
ラインゴルト社員:途切れる。繋がる。途切れる。薄れる。離れて行く。
竜宮彩香:眉を顰める。
伴野伊織:少女の身体も影に覆われる。
竜宮彩香:「………。」携帯を閉じて懐にしまう。
興津和沙:「気をつけろ!こいつら、妙な空間を展開しやがるぞ!」
GM:機械の光も、エフェクトの光も、何も意味がない。やがて建物内に満ちた影は、あなたたちの視界を、完全に覆う。
興津和沙:「って、言うの遅かった、ごめん!!!」
竜宮彩香:代わりに銃を取り出したところで、「っ」
六条院めぐみ:左手で竜宮さん、右手で姫ちんの服を引っ張り、自分に寄せる。
興津和沙:「っ!」不意をつかれてちょっと高い声が出る
???:完全なる暗闇。暗転(ブラックアウト)が――
???:――やがて、晴れる。
???:メェェェエエエエェエエエエエェエエエエエェエエエ
GM:目が覚める。
六条院めぐみ:「んん?見えるようになった?」
GM:山羊の声と、薄暮。何もない、円盤でできた地面に、あなたたちは立っていた。
六条院めぐみ:掴んでいた2人の服を離す。
二子玉川玲奈:「……何や、これ」
興津和沙:「はああああああ!?なんだこりゃ!?」
竜宮彩香:「っ……なに、ここ………。」
白木屋・C・スクラッド:「……異空間。話に聞いてた通りか」
白木屋・C・スクラッド:いつの間にか、傘を片手に持ったスクラッドが立っている。天井裏あたりにいたらしい。
竜宮彩香:「あなたも巻き込まれたの?」スクラッドに振り返る
興津和沙:「いや、私が前に体感したのはこんな漢字じゃなかったんだけど!?」
白木屋・C・スクラッド:「お前の言ってたことじゃあねえよ。もっと前だ」
白木屋・C・スクラッド:「来る前に忠告されたのさ」
六条院めぐみ:しゃがみ込み、地面を触っている。コンサートホールの床とは違う物質かな?
GM:今のところ、何の質感も感じませんね
GM:ただ、じわじわと、影が蠢いている気配はある。
GM:そして、何もないのは貴方達の周囲だけで、すこし離れた場所には、いくつかの建物が見える。
GM:古代生物の博物館。
GM:海浜公園の展望台。
GM:中華料理屋の看板の掲げられた、何故か妙に半壊した雑居ビル。
GM:児童養護施設。
GM:……そして、治安の悪そうな路地裏の見える、ビル地帯。
GM:地面を触るめぐ先輩の手元から、にわかに影が沸き立ちます。
六条院めぐみ:「っと!みんな!離れて離れて!」
六条院めぐみ:すぐに影からバックステップで距離を取る。
GM:影は地面から沸き立ち、細かい砂のようなものを噴き出しながら、建物を構築していく。
竜宮彩香:「………まさか。」
GM:数十秒ののち、貴方達の前に現れたのは、コンサートホールだ。
竜宮彩香:「…構造の希薄化。」
六条院めぐみ:「めぐ先輩にはわかっちゃったね!切り取られた建物だ!」
興津和沙:「いや、は!?」
竜宮彩香:「”抜き取ったもの”はこの空間に運び込まれていたのね。」
興津和沙:「”抜き取った”っていうか、”盗まれてた”ってことか!?」
興津和沙:「"破壊"は目的じゃなくて、建物の一部をここに移した結果として壊れてたってこと!?」
GM:そして、シノの姿はここにはない。
GM:代わりに、建物の中には伴野伊織の姿が見える。バイオリンを弾いている。
興津和沙:「じゃあ、行方不明になった連中もここにいんのか!?」状況が特殊すぎて何も分からない!自分を落ち着かせるように自分の思考を言語化している
六条院めぐみ:「そうなるね!わたしたちまでここに連れてこられた意味はわからないけど……あっ、さっきの子!」
竜宮彩香:「そうかも。……まだ推測の域だけど。」
竜宮彩香:「少なくとも一人はいるみたい。」
???:「誰か。そこに、居る、んですか」
GM:すぐ近くの古ビル――路地裏地帯から、声がした。
六条院めぐみ:「……あそこは、ミコちんの。」
白木屋・C・スクラッド:「UGNだ。首謀者なら、大人しく首を差し出せ。今なら枯らすだけで許してやる」
???:「……ああ、良かった! U、GN……!」ビルから、黒い影が現れる。
???:黒い魚に全身を覆われた、人影。両手には、まだ幼い子供を抱えている。
六条院めぐみ:「……っ!」
二子玉川玲奈:「……」
???:「この子をお願いします! 千尋の谷の、日向裕也という子です」
六条院めぐみ:その影を見た途端に不用意に駆け寄っていく。
???:「たぶん行方不明になってる子です。助けて下さい」
六条院めぐみ:「養護施設の子だよね!そっちは分かったから!」
???:子供を地面に下ろす。
興津和沙:「おい、めぐ先輩!!うかつに近寄んな!その逆スイミーが敵だったら…!」
竜宮彩香:「………ミコ、ト?」
???:「僕はあいつを追います。あいつは駄目だ。許せない。」
六条院めぐみ:「ミコちんは大丈夫なのっ!?休めば平気!?」
六条院めぐみ:「ミコちんってば!」
???:「絶対に駄目だ。――殺す。跡形も無く殺す。絶対に。絶対に、絶対に、絶対に――」
???:ふらりと身体が傾ぐ。
六条院めぐみ:「ああもう!先輩の言うことには耳を傾けるべきだと思うなっ!」
興津和沙:(なんだ、あいつ。誰かがいることはわかっても、それが誰だか認識できてねえのか?)
六条院めぐみ:そう言いながら、どこからか取り出した剣を右手に持ち、黒い影に向かって構えている。
竜宮彩香:その変貌を見て唇を噛む。
六条院めぐみ:「みんな、戦う準備!早く!!」
???:纏った魚群で、言葉が聞こえていない。そのまま地面に倒れる。
六条院めぐみ:「って……あれ?」
二子玉川玲奈:「どないなっとん……?」
興津和沙:「……いいのか!?せっかくあえた恋人なんだろ!?…っておい。」
六条院めぐみ:「……いやいや、さっきの子は思い出のホールでバイオリンを弾いてたからさ、」
竜宮彩香:「………」銃を構えながら近づき、脈を診ようと試みますが
蓮原ミコト:顔回りの魚群が薄れ、傷だらけの少年の姿が現れる。
六条院めぐみ:「ミコちんも思い出通り暴走して襲ってくるのかな……ってめぐ先輩は推測したんだけどね。」
竜宮彩香:魚群は纏わりついて離れない感じですか?
GM:ほぼ全身を覆ってますね。パッと見でタタリ神のよう。
GM:ただ、仰向けで倒れた拍子に、目元だけが散るので。
六条院めぐみ:「ミコちんの魚がまとわりついてるなら、傷の方は平気そうかな。」 剣をどこかへ消しながら竜宮さんの横に並び、しゃがみ込む。
蓮原ミコト:「……『他愛のない場所』」
蓮原ミコト:「アイツは、そう言ってました。あらゆる『くだらない願い』を、叶え続けるためだけの、異空間」
六条院めぐみ:「叶え続ける、だね。それは新しい情報だよ。」
六条院めぐみ:「おつかれさま。」
六条院めぐみ:にこりと笑いかける。
白木屋・C・スクラッド:「《アンサーシェイド》。脱出方法と黒幕を言え」
蓮原ミコト:「脱出は……できていないから。分かりません。ただ。黒幕は……僕は、話した……」
蓮原ミコト:「……幻聴が聞こえる……」
興津和沙:「これ普通にやべえやつじゃねえか。この人達が消えて何日経ってるよ。」
興津和沙:幻聴、幻覚を感じてしまうぐらい消耗してしまってるんだと思ってる。
蓮原ミコト:「……駄目かもな……いたのは……得体のしれない、黒山羊と……」
二子玉川玲奈:「黒山羊……」
蓮原ミコト:「――エル」
???:「――《エルドラード》セル・調達部門統括」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「《ブロンドの林》。フランシス・ジャムという」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:貴方達の眼の前に、男が立っている。
六条院めぐみ:「……」 マントで口元を隠す。
二子玉川玲奈:「あれが、黒幕言うことやね」ドローンを展開。戦闘態勢。
竜宮彩香:ミコトを庇うように男の前に出る。
竜宮彩香:今の自分には部下も、火力支援も、空対地衛星砲もない。
竜宮彩香:この手にある銃だけだ。
六条院めぐみ:竜宮さんがミコちんの前に出たのを見て、こっちは地面に降ろされた子供を抱えて後ずさっていく。
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:興津さんが見た影と、声と世格好は同じ。スーツ姿の青年だ。
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「自己紹介を人に任せるべきではないからな。以後、お見知りおきを」
興津和沙:一足飛びでフランシスさんのとこまで飛び、槍を薙ぎ払います
興津和沙:ブンッッ
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「っと」
興津和沙:「横文字が多い。ここは日本だぞ。日本語使え。」
六条院めぐみ:姫ちんが槍を薙ぎ払っていたわずかな間に、子供ごと姿を消している。
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「UGNエージェント。……それも戦闘特化型か」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「隠蔽の気配もない大槍。よほど戦闘のみの仕事にしか送り出されないと見える」
興津和沙:「残念。私はそんな大したもんじゃねえよ。」
興津和沙:「私は星辰館高校のお姫様、興津和沙だ!」
興津和沙:「まあ、進路志望はUGNエージェントだけどねっ」
竜宮彩香:「耳障りよ。果糖屋。」
竜宮彩香:無力に等しい身だが、それでも”ラインゴルト”の気勢を保つ。
竜宮彩香:「いきなり現れて上から目線で人を評価するんじゃないわよ。」
竜宮彩香:「最悪の第一印象ね。FHの調達部門統括っていうのは営業の才能が無くても成れるものなのかしら。」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「いきなり現れたのはそちらだろう。成程、ブラックアウトの時にオーヴァードも一緒にスキャンすると」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「こちらに引き込んでしまう訳か。如何せん不慣れなことが多い」
六条院めぐみ:「いきなり現れただなんて心外だねっ。こっちは無理矢理連れてこられただけなのに。」 姿をパッと現す。
六条院めぐみ:姿を消す前に抱えていた子供はどこかへ隠してきたのか、消えている。
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「第一印象は強ければいいのさ」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「正負はそこまで問題ではない。覚えておくといい」
GM:メェエエエェエエエエエエエェエエ
GM:声が響く。
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「ああ、ああ、分かっている。聞けというのだろう……」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「《ナインゴーツ》。お前に任せる」
《ナインゴーツ》:「メェエエエェエエエェエエエエェエ」
《ナインゴーツ》:九本角の山羊が、その傍らに現れる。更に、無数の影も。
六条院めぐみ:「……『ここのつさま』かな?」
興津和沙:「いや、任せられても何言ってんのかわからねえんだけど!?」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「ここは『他愛のない世界』。世界最強の意志を持つ者達の砦だ」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「不心得者は始末しなければな。生き残りたくば」
《ブロンドの林》フランシス・ジャム:「そこな小魚のように。《ナインゴーツ》の眼鏡に叶うことを祈るといい」
六条院めぐみ:「なるほどね。林さんの説明が下手だってことだけはよく分かったかな!」
GM:フランシスが下がる。代わりに九本角と、その周辺に影が現れ始める。

ミドルフェイズ:シーン10(後半:ミドル戦闘)

GM:ミドル戦闘が始まります。
悪魔に並びたてぬ者:「シノに勝てる実力が欲しい。誰よりも上手くなりたい」 少女の声が聞こえる。宙に浮くバイオリンの影。
ラバーズ:「裏切らない恋人が欲しい。幸せだった声を留めたい」女性の声が聞こえる。軽薄そうな男の影。
ラースシェイド:『悪い奴には、何をしたっていいんだ!』 子供の影が、楽しげに嗤う。
ラースシェイド:「――過去の悪性を否定したい」「……今の自分が善であることを、確信したい」少年の声が聞こえる。
蓮原ミコト:「…………っ!」 ラースシェイドの言葉に、苦々しく表情を歪める。
蓮原ミコト:「やめろ、このっ……!」微細な魔眼が身体を覆い、再び立ち上がろうとする。
蓮原ミコト:「影……フランシス・ジャム……!お前達は、絶対に、ここでっ!」
蓮原ミコト:耳も目も修復中。魔眼は敵だけを見据える。
竜宮彩香:「………。」ミコトの肩に手を置く。
竜宮彩香:「下がりなさい。」
竜宮彩香:肩に力を込める。
六条院めぐみ:「……」 2人のやり取りを見守っている。
蓮原ミコト:「……離せ……誰だよ、……邪魔、をっ……」
蓮原ミコト:魔眼塗れの手で払いのけようとして、
六条院めぐみ:口元をマントで隠し、右手にレイピアを構える。
六条院めぐみ:……が、
六条院めぐみ:「……まったく。」
六条院めぐみ:そう呟いて、すたすたと竜宮さんの手を払いのけるミコちんに近付くよ。
蓮原ミコト:「……」ふわり、と香る匂いに気付く。
蓮原ミコト:いつかの病室で、海岸でも覚えのあるもの。
竜宮彩香:「………本当に、呆れるほどのバカね。」
六条院めぐみ:近付いて声をかけようとしたところで、竜宮さんが話すのを確認して、
竜宮彩香:「私言ったわよね。自傷癖はやめなさいって。」
竜宮彩香:「あなたが傷つくのを見たくないって。」
六条院めぐみ:「……」 目を細めて2人のことを睨む。口元はマントで隠れたままだ。
蓮原ミコト:「竜、宮……さん……?」
竜宮彩香:聞こえていないだろう。しかし、構わずに感情をぶつけるように話す。
竜宮彩香:「そうよ。私よ。ミコト。」
竜宮彩香:「まずはその耳と目を治しなさい。」
竜宮彩香:「その後に、耳と目があることを後悔するくらいたっぷりお説教してあげる。」
蓮原ミコト:「なん、で」 狂奔じみた憎悪と怒りが、狼狽にかわる。
蓮原ミコト:思わず手を払いのけて、数歩よろけるように離れる。
蓮原ミコト:先輩の立っている方へと。
六条院めぐみ:ミコちんがよろけたところでちょうど2人のところまで戻ってくるよ。
六条院めぐみ:よろけるミコちんの右手を、自分の左手でつかむ。
六条院めぐみ:つかんで、そのまま強く、強く左手に力を込めて、
六条院めぐみ:ミコちんのよろけて離れる動きは阻害せずに、すぐに手を離す。
六条院めぐみ:「……あとでゆっくり話そうねっ。」
蓮原ミコト:「…………」感触で分かる。いつも、分からない所から現れて、過ぎ去っていく。
六条院めぐみ:「とにかくお疲れさま!」
蓮原ミコト:「先輩」 
六条院めぐみ:離した左手でマントをかけ直す。視線は無数の影の方を向いたままだ。
蓮原ミコト:「……ああ。ウソだろ。馬鹿みたいだな」
六条院めぐみ:「……うん、ミコちんのめぐ先輩、参上だよ!」
蓮原ミコト:「……」走馬灯だろうか。だとしても、この二人が出てくるのは。あまりに。
蓮原ミコト:分からない。分からない、だけど。「……お願い、します」
蓮原ミコト:そう言って、その場にくず折れるように倒れ、眠り始める。
竜宮彩香:「………。」背後を一瞥する。
竜宮彩香:あの人が少し触れただけで、ミコトはいつものミコトに戻った。
竜宮彩香:ずきりと心臓が痛む。
フランシス・ジャム:「……ああ。ようやく大人しくなったか。その小魚」
フランシス・ジャム:「全く扱い辛かった。自分の願いも果たしながら延々とこちらを追ってくる。贄でなければ――」
竜宮彩香:「あなたには説教なんていらないわね。」
竜宮彩香:フランシスに顔を向ける。
六条院めぐみ:「ふふん、分かってないようだね林さんは。」 竜宮さんの横に並ぶ。
竜宮彩香:「もう手遅れだもの。”ラインゴルト”の逆鱗に触れた時点で、」
竜宮彩香:「与えるものはこれしかない。」銃口を向ける。
白木屋・C・スクラッド:地面を蹴る。跳躍し、大傘を振り抜いて、地面を砕く。
フランシス・ジャム:「!」
竜宮彩香:その動きに合わせて発砲。回避行動を限定する。
白木屋・C・スクラッド:「お前らはペットの方をやるんだな。こんなひょろ長一人、俺で十分!」
フランシス・ジャム:「この出力。成程――」そのまま飛び下がり、戦闘を開始する。
興津和沙:「了解。すぐとっちめて応援に行くからそれまでしっかり足止めしててね!」
二子玉川玲奈:「……了解です」援護しようかと思ったが、変に援護すると文句言われそう
六条院めぐみ:「うーん、任せていいのかな。」
六条院めぐみ:そう言いつつ数枚のカードを取り出し、左手に構えている。
竜宮彩香:「下手に手伝うと巻き込まれるわ。」
竜宮彩香:スクラッドの一撃の破壊痕を見て。
竜宮彩香:「ここは本部エージェントの顔を立ててあげましょう。」
二子玉川玲奈:「こっちはこっちで、"王子様"を守んで。」
《ナインゴーツ》:九本角の異形の山羊が、あなたたちをじっと見ている。
《ナインゴーツ》:《原初の赤:インスピレーション》
《ナインゴーツ》:……竜宮さんは、異様な寒気を感じた。
竜宮彩香:「………っ」
竜宮彩香:「気に入らないわ。その眼。」
《ナインゴーツ》:《加速する刻》 《原初の赤:インスピレーション》
《ナインゴーツ》:……興津さんの方を見た。何かを識られた。
興津和沙:「なにガンくれたんだこの野郎。」
興津和沙:背筋を走る怖気を振り払うように強い言葉を吐きます
《ナインゴーツ》:「…………」 そして沈黙する。
六条院めぐみ:「……?」
《ナインゴーツ》:代わりに、他の影達がその前に並び立つ。明確な敵意を持って。
《ナインゴーツ》:「メェエエエェエエエエェエエェエエェエエ」
六条院めぐみ:「あのさあのさ、林さんは何かを聞くのをこれに任せてたみたいだけどさ。」
六条院めぐみ:「何言ってるか、やっぱり分かんないよね。」
興津和沙:「だから説明が下手なんだよ、あいつっ!」
二子玉川玲奈:「わからんけど、うちらの邪魔するんは確かやで」
竜宮彩香:「来るわ。」
GM:では、ミドル戦闘を開始します。
GM:ナインゴーツは攻撃対象には含まれませんが、ラウンドが過ぎるとまた動くでしょう。
GM:では、セットアッププロセス! 動く人はいますか?
興津和沙:ラバーズ共を殴ればいいんだね!
興津和沙:なし!
二子玉川玲奈:ないぞ
六条院めぐみ:うーんと、エンゲージとかはどうなってますか?
六条院めぐみ:あ、セットアップは何もできません!
GM:あ、ごめんなさい忘れてた
GM
[12]悪魔に並びたてぬ者
[10][侵蝕67] 二子玉川玲奈
[09][侵蝕60] 竜宮彩香
[07][侵蝕64] 六条院めぐみ
[07]ラースシェイド
[05][侵蝕75] 興津和沙
[03]ラバーズ

ラバーズ、ラースシェイド、悪魔に並びたてぬ者

        5m

       PC達

竜宮彩香:こちらは乗る!
六条院めぐみ:竜宮さんが乗った!
竜宮彩香:コーリングシステム起動!スカイキッドに搭乗します。
ラースシェイド:《ターゲットロック》
ラースシェイド:1d4
DoubleCross : (1D4) → 3

ラースシェイド:このシーン間、二子玉川さんへの攻撃力+6。
二子玉川玲奈:ダヴァイッ
六条院めぐみ:どこかで見たようなエフェクトだなあ
竜宮彩香:どこで見たんだっけなあ
GM:よくあるエフェクトだよね
GM:他二人はセットアップなし!
GM:イニシアチブ。
GM:みんなないので、悪魔に並びたてぬ者の行動です
悪魔に並びたてぬ者:マイナーで『死のヴィオラ(グレネードランチャー相当)』
悪魔に並びたてぬ者:起動。メジャーで射撃攻撃を行います。
悪魔に並びたてぬ者:《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》
六条院めぐみ:グレネードランチャー相当の楽器だ
悪魔に並びたてぬ者:対象はPCエンゲージ(範囲)!
悪魔に並びたてぬ者:5dx7+1
DoubleCross : (5R10+1[7]) → 10[1,3,4,6,9]+1[1]+1 → 12

竜宮彩香:ふん…その程度ドッジしてくれる!
二子玉川玲奈:これは回避できるのでは~~~?
竜宮彩香:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 5[2,3,5] → 5

竜宮彩香:グハッ
二子玉川玲奈:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[3,6,8] → 8

二子玉川玲奈:グエー
興津和沙:ドッジ!
六条院めぐみ:う、うーん
興津和沙:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 9[1,3,5,6,8,9] → 9

興津和沙:や
興津和沙:きゃいん
六条院めぐみ:ガード……かな……!
六条院めぐみ:ガードします。
GM:争いは同レベルの者たちでしか発生しない感じだ
悪魔に並びたてぬ者:ダメージ出します 装甲ガード全て有効
悪魔に並びたてぬ者:2d10+9
DoubleCross : (2D10+9) → 14[7,7]+9 → 23

竜宮彩香:殺意が高すぎる
竜宮彩香:死ぬ!
GM:ほんとか? 高いかこれ?
興津和沙:生きてる!!
興津和沙:HP16点残して生存
竜宮彩香:最大HP低いから……
竜宮彩香:竜宮は虚弱な乙女
竜宮彩香:1d10+60
DoubleCross : (1D10+60) → 2[2]+60 → 62

興津和沙:深窓の令嬢だ
六条院めぐみ:装甲値で7、ガード値で4減らして11ダメージ。HP30→19。
二子玉川玲奈:そうこうで減らしてダメ 残りHP17
悪魔に並びたてぬ者:「私の! 演奏を……!」 背後に悪魔の人形のビジュアルが浮かび、
悪魔に並びたてぬ者:感情を叩きつけるような音と共に、激しい殺人音波が周囲に響く!
二子玉川玲奈:「あかん!耳……」警告するも、間に合わない!
竜宮彩香:「ぐぅっ……!」
興津和沙:「ばっ!?」
竜宮彩香:血を流して膝をつく、が、すぐに取り落とした銃を拾い上げて体勢を立て直す。
興津和沙:殺人音波が叩きつけられる!音は耳を通り、鼓膜を揺らし、三半規管に衝撃を与える!
興津和沙:視界が揺れ倒れそうになるがなんとか踏ん張るぞ!
六条院めぐみ:「……」 マントをバサバサと振って抵抗したが、額に汗を浮かべている。
GM:行動は以上! 再度イニシアチブ。
GM:なければ二子玉川さんのターンだ。
興津和沙:「いや、いや、いや……ヴァイオリンってこうじゃねえだろ!?脳みそじゃなくて心を揺さぶる演奏をしてくれよ!」
寒骨白:「主よ。この程度の音、名将の鬨の声には遥かに及ばぬぞ」
興津和沙:「名将の鬨の声も、別に鼓膜破ろうとしてるわけじゃねえだろ!?」
二子玉川玲奈:ではイニシアチブで小型浮遊砲装備。
二子玉川玲奈:マイナーで5m後方に移動します
GM
ラバーズ、ラースシェイド、悪魔に並びたてぬ者

        5m

    興津、六条院、竜宮

        5m

       二子玉川

二子玉川玲奈:メジャー《コンセントレイト》《ハイマニューバー》《コントロールソート》《急所狙い》+ロックオンサイト 
GM:狙いは?
二子玉川玲奈:ラースシェイドを狙いましょう
GM:了解!
二子玉川玲奈:10dx8+16
DoubleCross : (10R10+16[8]) → 10[2,4,5,5,5,6,7,7,7,10]+6[6]+16 → 32

GM:固定値すごいな
二子玉川玲奈:+2です!
ラースシェイド:ドッジ。
ラースシェイド:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 3[3]+1 → 4

ラースシェイド:あ、いや間違えた
ラースシェイド:いやいいんだ。あってます
二子玉川玲奈:OK。ダメージ
二子玉川玲奈:4d10+13
DoubleCross : (4D10+13) → 19[7,5,3,4]+13 → 32

ラバーズ:《崩れずの群れ》《灼熱の結界》
ラバーズ:反応遅れてごめんね。カバーリングします。
ラバーズ:ガード分を減らして、立っています。
二子玉川玲奈:侵蝕は67→77
二子玉川玲奈:演出行きます!
二子玉川玲奈:「ちゃっちゃと終わらすで。行けやっ」敵の群れに蜂型ドローンが殺到!
二子玉川玲奈:「『コード:働き蜂』!」無数のドローンによるビーム攻撃だ!
ラバーズ:前に出て、立ち昇る熱気の壁と共に、ドローン攻撃を受け止める。
ラバーズ:「オレたちのアイはダレにもジャマされない」 録音機のような言葉。
二子玉川玲奈:「……!あかん、出力が足りやん」
ラバーズ:「リカちゃん。キレイだろう。ここからのナガメはゼッケイなんだ……」
ラバーズ:行動は以上。こいつはそこそこタフだ。愛の力なのでな
GM:イニシアチブ。
GM:竜宮さんだ
竜宮彩香:私だ!
竜宮彩香:マイナーで戦闘移動。右に5m移動します。
GM
ラバーズ、ラースシェイド、悪魔に並びたてぬ者

      5m

    興津、六条院  ← 5m →  竜宮

      5m

     二子玉川

竜宮彩香:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》
竜宮彩香:対象はラースシェイド!
竜宮彩香:判定前にセルスタッフ:アサルトとサポートスタッフ使用。攻撃力+3の達成値+2!
竜宮彩香:11dx7+2
DoubleCross : (11R10+2[7]) → 10[2,2,3,4,5,6,6,7,7,7,8]+10[5,7,8,10]+10[8,8,8]+10[1,5,7]+10[7]+3[3]+2 → 55

六条院めぐみ:うわっ!?
GM:殺意高っ
竜宮彩香:Oh……回った
二子玉川玲奈:絶対に殺すという気持ちを感じる
ラースシェイド:ドッジ! こいつは肉体が1しかない虚弱体質だぞ
ラースシェイド:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 8[8]+1 → 9

ラースシェイド:くっ・・・・紙一重足りなかったか
ラバーズ:《崩れずの群れ》《灼熱の結界》
ラバーズ:庇います
竜宮彩香:戦いの趨勢を分けたのはわずかな心の在り方の差
竜宮彩香:6d10+1d10+20+10+3 ダメージ!諸々有効!
DoubleCross : (6D10+1D10+20+10+3) → 27[4,7,1,4,1,10]+3[3]+20+10+3 → 63

六条院めぐみ:……!?
GM:ダメージの足し分が尋常ではない
ラバーズ:蒸発します。演出どうぞ!
竜宮彩香:「ここで、一発切らされることになるなんてね。」
竜宮彩香:三人に拳銃で発砲。先ほどとは発砲音がわずかに異なる。
竜宮彩香:弾丸が黄金の輝きを放ちながら地面に着弾する。
竜宮彩香:ただの黄金ではない。”遺産”の一部を鋳溶かして製造した曳光弾!
ラバーズ:「…………」 再び、熱気を纏いながら前に出る。
竜宮彩香:地面が揺れる。
ラバーズ:地面に着弾した弾丸を、無感情に見下ろす。
竜宮彩香:影を切り裂きながら、異世界の地面を裂いて巨塔がそびえたつ。
竜宮彩香:遺産の”富を引き寄せる”力を用いて、本来は届くはずのない異空間にこれを呼び寄せた。
竜宮彩香:砲台型遺産、黄金瑠璃鈿背円筒鏡。
竜宮彩香:巨塔の砲身に金色の線が血管のように走り、砲口から目を焼くほどの光弾を放つ。
ラバーズ:「…………!」
竜宮彩香:「絶景でしょ?」
ラバーズ:「みろリカちゃん。あのヒカリのカガヤキが、オレたちのキズナの」
興津和沙:「相っ変わらずえげつねえ!」
二子玉川玲奈:「出力……十分すぎるわ」
竜宮彩香:ラバーズが最後に見たものは膨大な光の輝きと
竜宮彩香:”ラインゴルト”の微笑みであった。
ラバーズ:「アカs」 ジュッ、と蒸発する。背後の地面に長く焦げた線を引いた。 
GM:ラバーズ死亡。イニシアチブを挟んで、行動値7組です
ラースシェイド、悪魔に並びたてぬ者

    5m

  興津、六条院  ← 5m →  竜宮

    5m

   二子玉川

GM:めぐ先輩!
六条院めぐみ:はーい
六条院めぐみ:コンボ表に書いてない攻撃をしましょう。エフェクトの組み合わせは同じですが、
六条院めぐみ:射撃技能の方で判定します。
GM:射撃技能~~~? 白兵射撃スイッチ型なんてそうそういないんだぜ~
六条院めぐみ:マイナーでマント(完全熱工学迷彩服相当)の効果を使用して隠密状態に。
六条院めぐみ:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《見えざる死神》
六条院めぐみ:と、武器はフラググレネードで。対象は敵がいるエンゲージ。
GM:あいさ!
六条院めぐみ:命中判定行きます!当たるかなあ。
六条院めぐみ:7dx8-4
DoubleCross : (7R10-4[8]) → 6[3,4,5,5,5,5,6]-4 → 2

六条院めぐみ:?????
竜宮彩香:???????
六条院めぐみ:えっ
興津和沙:夢?
二子玉川玲奈:ワーオ
六条院めぐみ:コンセ……えっ?
GM:?
竜宮彩香:こ、コンセは……入ってます……
竜宮彩香:間違いなくこれが達成値……
ラースシェイド:ドッジ……します……
六条院めぐみ:白兵攻撃してたとしても達成値5じゃん
悪魔に並びたてぬ者:同じくドッジ
ラースシェイド:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 9[9]+1 → 10

悪魔に並びたてぬ者:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 5[1,5] → 5

竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+4した(侵蝕率:62→66)
二子玉川玲奈:悲しい
GM:はい・・・キン肉マン、回避します……
六条院めぐみ:ぬぐぐぐ……!レイピア使ってたとしてもだめじゃん!
GM:いや、白兵技能あるから当たってるよ
GM:よね?
GM:ああ、バイオリンにだけは当たってる・・・
六条院めぐみ:白兵攻撃だったとしても同値回避なんですよね
六条院めぐみ:では演出!
GM:してね
六条院めぐみ:竜宮さんの攻撃で影の1体が消滅した時には既に姿を消しており、
六条院めぐみ:残る影の頭上には爆発寸前の手榴弾が投げ込まれている!
ラースシェイド:「!」
六条院めぐみ:そして竜宮さんの攻撃の余韻も冷めやらぬ間に即、爆発!
悪魔に並びたてぬ者:「……!」 バイオリンは動かない。
《ナインゴーツ》:「……メェエエエエェエエエエエエエ」
GM:鳴き声。爆風。
GM:破壊的な威力の後に、無傷の影たちが立っている。
GM:何かをしたのかもしれない。だが何をしたかまでは理解できなかった。
六条院めぐみ:姫ちんの横に姿を現す。
六条院めぐみ:「げっ。タイミング合わせたのに!」
六条院めぐみ:姿を消したまま跳躍をしていたのか、着地した姿勢で姿を現している。
興津和沙:「揺動にゃ、充分さ。」
竜宮彩香:「……気に入らない。」山羊を睨む
六条院めぐみ:侵蝕64→68
GM:イニシアチブ。ラースシェイド。
GM:どうしようかな
ラースシェイド:マイナーなし。
ラースシェイド:メジャーで竜宮さんに攻撃。
竜宮彩香:ギエーッ!
ラースシェイド:《コンセントレイト:キュマイラ》《魔獣の衝撃》
ラースシェイド:5dx8+1
DoubleCross : (5R10+1[8]) → 10[1,1,5,6,9]+10[10]+6[6]+1 → 27

竜宮彩香:ドッジ!
竜宮彩香:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 7[2,6,7] → 7

竜宮彩香:ダメージください!
ラースシェイド:3d10+5
DoubleCross : (3D10+5) → 21[10,2,9]+5 → 26

竜宮彩香:死!リザレクト!
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+3(1d10→3)した(侵蝕率:66→69)
GM:・・・本当に調子いいね!?
竜宮彩香:調子がいいね本当に!
ラースシェイド:『あははは!僕はつよいんだ!悪いやつを、いくらでも倒せるんだ!』
ラースシェイド:歪な形の、無数の小さな魔眼群が竜宮さんに殺到し、肉体を削っていく。
竜宮彩香:「………っ。」
竜宮彩香:見覚えのある魔眼の群れについ足が止まり、無防備に攻撃を食らってしまう。
竜宮彩香:「………やってくれるわね。本当に許さない、あの山羊。」
六条院めぐみ:「……っ!」 マントの上から隠している口を押さえ、右手のレイピアを強く握る。手が震えている。
竜宮彩香:「本物は」背後の六条院に声をかける
竜宮彩香:「後ろにいるでしょ。」
六条院めぐみ:「……」
興津和沙:「あいつは、私がやろうか。」
六条院めぐみ:「……あっ、姫ちんはマズいかも。」
興津和沙:「あんたらじゃ、やりづれえだろ。何の縁もねえ私のがスパっとぶった切れる。」
興津和沙:「あ?」
竜宮彩香:「反撃能力があるの。至近距離でやり合うのは危険だわ。」
竜宮彩香:「私と養蜂屋で間合いの外からやる。」
二子玉川玲奈:「やっかいな壁ももうおらんしな」
竜宮彩香:「あなたはあっちをお願い。」悪魔に並び立てぬ者を指さす
興津和沙:なんだ、落ち着いてるじゃねえか。とほっとする。
六条院めぐみ:「……今のミコちんの方が、強いもんね。」
六条院めぐみ:わざとらしく溜息をついて、クールダウンする。
興津和沙:「オッケー、任せとけ。」
GM:ではイニシアチブ、興津さん
興津和沙:「じゃねえ、任せといてくださいませっ!」
興津和沙:マイナーで移動!悪魔どもに接敵!
ラースシェイド、悪魔に並びたてぬ者
    興津

    5m

    六条院   ← 5m →  竜宮

    5m

   二子玉川

興津和沙:メジャーでコンセ+爪剣+アタックプログラム!!
興津和沙:9dx7+12
DoubleCross : (9R10+12[7]) → 10[1,2,3,4,4,5,7,8,10]+10[7,8,8]+6[1,3,6]+12 → 38

興津和沙:おっけい
竜宮彩香:強い!
悪魔に並びたてぬ者:ドッジ!
悪魔に並びたてぬ者:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[3,9] → 9

悪魔に並びたてぬ者:互角の戦いだったが、一歩足りなかったか……
興津和沙:ダメージ!
興津和沙:4d10+35
DoubleCross : (4D10+35) → 15[5,1,3,6]+35 → 50

GM:破壊!
竜宮彩香:やったぜ!
興津和沙:やった!!
六条院めぐみ:やった!
二子玉川玲奈:やった!
GM:演出どうぞ
興津和沙:侵蝕が7上がって82
興津和沙:槍を構える。穂先を通して敵を見据える。
興津和沙:精神を一統する。丹田から指先、指先から穂先まで勁を通し、寒骨白と意識を同化させる。
興津和沙:寒骨白は隋末唐初の猛将「単雄信」とともに数多の戦場を駆け抜けた名槍。
興津和沙:綺羅星の如くの将兵を討ち取り、"神勇"尉遅敬徳と矛を交え、唐の"太宗"李世民の喉元にすら迫った伝説の魔槍。
興津和沙:興津和沙は精神を集中させることでその魔槍に蓄積された戦闘経験をわずかだが自分のものとすることができる。
興津和沙:その経験が僅か数ヶ月前までただのヤンキー……じゃない!可愛い女子高生兼お姫様だったとは思えないほどの!
興津和沙:鉄火場慣れした動きを可能とする!
興津和沙:「行くぜ、相棒!」
興津和沙:ゴッ!!!
興津和沙:気合の一声とともに白刃が跳ね上がる!!
興津和沙:街の灯りに照らされたそれは、自らも星とならんとするが如くに煌めいて
興津和沙:悪魔に並びたてぬ者のヴァイオリンの弦を切り裂く!
悪魔に並びたてぬ者:空中に浮いてはいるが、動きは鈍い。
悪魔に並びたてぬ者:切り裂かれながら、その風圧だけでも砕け散る!
悪魔に並びたてぬ者:粉砕!
興津和沙:宙に渦を巻くようにバイオリンの弦が揺らめき
寒骨白:「会心である」
興津和沙:白刃の軌跡を縫うようにしてラースシェイドともに距離を詰めている!
興津和沙:「バッカ、こんなんいつも通りだっての。」
興津和沙:「っつーわけで、後詰めは任せた!じゃねえ、任せますわよ!」
興津和沙:以上で!
GM:ではイニシアチブ終了。
六条院めぐみ:「……」 思い詰めた顔をして姫の活躍を見守っている。
GM:クリンナップは皆さんないですよね?
二子玉川玲奈:ないですねー
竜宮彩香:ないです!セットアップもない!
興津和沙:なし!
六条院めぐみ:なし!
GM:まあ分かってた(確認)
GM
[10][侵蝕77] 二子玉川玲奈
[09][侵蝕69] 竜宮彩香
[07][侵蝕68] 六条院めぐみ
[07]ラースシェイド
[05][侵蝕82] 興津和沙

GM:2ラウンド目! セットアップ!
六条院めぐみ:なし!
二子玉川玲奈:なし!
ラースシェイド:《ターゲットロック》 めぐ先輩を指定。
興津和沙:なし!!
GM:イニシアチブ。二子玉川さん!
二子玉川玲奈:では待機で!
GM:待機!ではイニシアチブ!
GM:竜宮さんどうぞ!
竜宮彩香:マイナーなし、メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》!対象はアースくん!
GM:きませい!
竜宮彩香:今度はアイテムなしです。
竜宮彩香:11dx7+2
DoubleCross : (11R10+2[7]) → 10[1,1,1,2,4,8,8,8,8,9,10]+10[4,8,8,8,10,10]+10[1,2,3,4,7]+10[10]+3[3]+2 → 45

竜宮彩香:まわるゥ~~
二子玉川玲奈:殺意
GM:殺意たかない?
興津和沙:つえーー
ラースシェイド:ドッジ
ラースシェイド:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 3[3]+1 → 4

竜宮彩香:5d10+1d10+10+20 装甲有効!
DoubleCross : (5D10+1D10+10+20) → 28[7,9,1,10,1]+1[1]+10+20 → 59

竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+4した(侵蝕率:69→73)
ラースシェイド:蒸発します。HPは極めて低い。
六条院めぐみ:殺意の固定値
竜宮彩香:「………。」砲台がラースシェイドに狙いを定める。
竜宮彩香:一瞬の躊躇。唇を噛む。
竜宮彩香:(でも、ここは私がやる。)
竜宮彩香:(私の方が、”慣れてる”。)近しい者に銃口を向けるのは、慣れている。
竜宮彩香:主砲、斉射。
竜宮彩香:光芒が異空間の薄暗闇を晴らしながら魔眼の群れごとラースシェイドを飲み込む。
ラースシェイド:「――――」 何も反応できず、ただ呑み込まれる。
ラースシェイド:他の影たちと同じか、それ以上に、抵抗がなかった。
ラースシェイド:倒され続けるための分体が、何十度目かの消滅をする。
六条院めぐみ:「……ふう。」 最後の影が……"蓮原ミコトの"影が消えたのを確認して、息を吐く。
六条院めぐみ:レイピアを持つ手の震えは止まっている。
竜宮彩香:「……。」魔眼によって傷つけられた腕を抱く。
GM:戦闘終了。
竜宮彩香:ミコトの抱いていた衝動を、自分にぶつけてくれたような気がして
竜宮彩香:この痛みすら少しだけ心地よく感じている。
興津和沙:めぐ先輩と竜宮さんも気がかりだけど今はそれどころじゃない。
二子玉川玲奈:「……あっちはどないなっとる?」スクアッドさんの方を気にする
興津和沙:「オッケー!こっちは終わり!スクラッドさんの方に応援行ける人っ!」
六条院めぐみ:「……」 震えを止めた手を見つめている。
六条院めぐみ:あの頃のミコちん……まだわたしにとって"蓮原ミコト"だった彼なら、止められたはずだ。
六条院めぐみ:一度鎮圧したのは、自分なのだから。
六条院めぐみ:そういうことになっている。
六条院めぐみ:いや……
六条院めぐみ:……いや、それは……嘘だ。
六条院めぐみ:あの影にいつも使い慣れた剣ではなく、手榴弾を使ったのは。わたしが、わたしの剣が、あのとき、"蓮原ミコト"に負け……
GM:では、路地裏の方で、巨大な音がする。
GM:廃ビルの一つが根元から崩れ落ちる音だ。
フランシス・ジャム:叩きつけられ、瓦礫の海の中に埋もれてゆく。
興津和沙:「うわ、あっちも大概ハデだなっ!」
竜宮彩香:「……!」我に返る
六条院めぐみ:「っ!」 ハッと我に返る!
白木屋・C・スクラッド:「ホラ見ろ。楽な仕事だ」
白木屋・C・スクラッド:だん、と貴方達の元に飛んでくる。目立った怪我は一つもない。
二子玉川玲奈:「……さすが、本部エージェントや」驚き
興津和沙:「マジで強かったんだね、スクラッドさん。」
六条院めぐみ:「ごめんニコちん!さっきの子回収してくるね!」
二子玉川玲奈:「ん。よろしく!」
六条院めぐみ:逃げるように、コンサートホールの影へ走っていきます。
白木屋・C・スクラッド:「俺は本部エージェントだぞ。有象無象とは格が違ぇんだよ」
白木屋・C・スクラッド:「さぁて。後はあのペットをぶっ潰しゃあ、終いだ」
白木屋・C・スクラッド:大傘を肩に背負い、無造作に近寄っていく。
白木屋・C・スクラッド:「こんな草食動物一匹。ガキでも割れるぜ」
《ナインゴーツ》:「…………」淡々と見上げる。
白木屋・C・スクラッド:「おーら、よっ!」
GM:ば       つん
白木屋・C・スクラッド:スクラッドが傘を振り降ろした瞬間。
白木屋・C・スクラッド:その姿が消えた。
二子玉川玲奈:「な……」
興津和沙:「いや、は!?」
GM:がたん、とん。
興津和沙:「二子玉川さん、今の何!?」
竜宮彩香:「……消えた?」
GM:男の、傘を持ったままの手首が、地面に落ちる。
竜宮彩香:「!」
興津和沙:再び槍を構え、距離を取る
二子玉川玲奈:「うちに聞かれても……!でも、あのヤギのせいや、多分!」
GM:地面を踏みしめていた両足首だけが、床の上に残っている。血の一滴も、出ていない。
六条院めぐみ:「みんな!何があったの!?」 孤児院の子を抱えて戻ってくる。
興津和沙:「………例の、密度を奪うってやつか!?」
《ナインゴーツ》:《究極存在》。
《ナインゴーツ》:この領域内で、ナインゴーツを倒すことは出来ない。
興津和沙:「一部を奪うだけじゃなくて、あんなふうにもできるのかよ!?」
竜宮彩香:「山羊に近づかないで!」
《ナインゴーツ》:――――メェエエエエエェェエエエェエエエエエエ
《ナインゴーツ》:鳴きながら、貴方達を見ている。
二子玉川玲奈:「なんの予備動作もなしに……あんなことできるん?」
興津和沙:「いやいやいやいやいやいやいや!」
フランシス・ジャム:「…………やれやれ」
六条院めぐみ:「!」 孤児院の子をぎゅっと抱きしめる。
フランシス・ジャム:「最初からそちらに向かってくれれば、いいものを」
フランシス・ジャム:瓦礫が不自然に払われ、立ち上がる。怪我やスーツの汚れを払う。
興津和沙:「てめえもかっ!」
フランシス・ジャム:「本部エージェント、と言っていたが、こんなものか」
フランシス・ジャム:「ああ――だが。だが。良いものを見せて貰った」
フランシス・ジャム:「良い」「もの」「を」
興津和沙:「だから、説明がヘタなんだよ、てめえは!」
フランシス・ジャム:「これ以上、どのように表現すれば良いんだ?」 
興津和沙:やりを薙ぎ払う!さっきスクラッドはこいつに攻撃を当てていた!私の攻撃だって、当たるはず!
フランシス・ジャム:Eロイスを使用します。
フランシス・ジャム:《虚実崩壊》《マジカル☆リクエスト》
寒骨白:「ぐ、が!?」
興津和沙:「寒骨白!?」
寒骨白:「させ、ぐ、ううううううう!」
フランシス・ジャム:大きく飛び下がる。
興津和沙:今まで感じたことのない手応え、何か、やばい!すぐに槍を引き手元に戻そうとする!!
フランシス・ジャム:その周囲に、何かが落ちる。
フランシス・ジャム:――巨塔が如き、砲台型遺産。
フランシス・ジャム:黄金瑠璃鈿背円筒鏡。
竜宮彩香:「………!」
興津和沙:「マジかよっ!!」
フランシス・ジャム:見えないほど薄い、精緻なマント。
六条院めぐみ:「……これは、まずいね。」
フランシス・ジャム:そして、両手の指を遣っても回らないほどの大きさの、柱の如き槍――
竜宮彩香:「な、んで。」
フランシス・ジャム:「む。」少し、眉を顰める。
フランシス・ジャム:……槍の、柄のみだ。
二子玉川玲奈:「こらあかん、分が悪いわ……!」
寒骨白:「おおおおおおおお……」
寒骨白:穂先だけになった槍が、興津さんの手の中で呻いている。
興津和沙:「おい、大丈夫か寒骨白!!」
フランシス・ジャム:「――もう一度名乗ろうか」
フランシス・ジャム:「FHセル《エルドラード》。――調達部門統括。フランシス・ジャム」
フランシス・ジャム:「良いものを――はは、本当に、久々だっ!」
フランシス・ジャム:「この重さ! この神秘! ああ、心を入れ替えていたが、やはり踊るな!」
興津和沙:その穂先を両手で掴む。自分の手が切れることなど歯牙にもかけない。これ以上奪われないように強く、大切に握りしめる
竜宮彩香:部下も、金もこの世界にはない。砲台も奪われた。
竜宮彩香:”ラインゴルト”の威光は剥ぎ取られ、無力な少女がそこに佇んでいる。
フランシス・ジャム:膝を打つ!腹を抱える。笑いが止まらない!
フランシス・ジャム:「竜宮刀自の秘蔵品だな、これは! UGNの透明マント!」
興津和沙:「何が調達部門統括だ。単なる盗人野郎じゃねえか!!」
二子玉川玲奈:「調達言うより強奪担当やな」
竜宮彩香:「それは、」表情が崩れる「それは私の物よ!!」
六条院めぐみ:「っ!」 手榴弾のピンを抜いて、高笑いする目の前の男に投げつける!
六条院めぐみ:最低限の視線をかいくぐることはできているが、マントの補助がなければどうしても視界の端に投げる姿は映ってしまう。
フランシス・ジャム:ばつん。レバーを抑えた手榴弾を、手元に掴んでいる。
二子玉川玲奈:「……!」
竜宮彩香:発砲。狙いも不正確な無様な抵抗。
フランシス・ジャム:「私の物だ! 私だけの! ああ、物流は巡る、巡る巡る巡るっ!」
興津和沙:二人に出遅れてる自分に気づく。だから、その分僅かに冷静さを取り戻す。
興津和沙:「二子玉川さん、ここは撤退だ!!距離を取るしかねえ!!」
フランシス・ジャム:「これは要らないな。量産品だ」  手榴弾を投げ返す。
GM:そして、投げ放たれた手榴弾が、――横から割り入ってきたものに防がれる。
???:傘だ。表面が波打ち、広がっている。
六条院めぐみ:「わたしはこの子を!ミコちんは……」
二子玉川玲奈:「撤退言うても……!?」
???:「何やってる、馬鹿ども!」
???:銀色の閃光が走り、路地のビルを切り裂く。
六条院めぐみ:「……え?」
二子玉川玲奈:「……今のうち!撤退や!」
六条院めぐみ:「う、うん!竜宮さん!ミコちんをお願い!」
???:「おい、槍の!」
興津和沙:「なんだ!傘野郎!」
GM:崩れたビルが両者の間に倒れ込み、粉塵が生じる。
白木屋・C・スクラッド:「手は空いてるな!俺を持って行け!」
白木屋・C・スクラッド:戦闘で、初めて開かれた傘。その持ち手の部分が、叫んでいる。
竜宮彩香:「………っ!」悔しそうに顔を歪めるが、指示に従う。
竜宮彩香:ミコトの身体を引きずり後退する。
興津和沙:「ああ!?あんたは自分で走れるだろ!」
興津和沙:「……ごめん、走れないね!!」
GM:では、振り向いた興津さんは目にするだろう。
白木屋・C・スクラッド:植木鉢と、そこに刺さった若木ががある。
白木屋・C・スクラッド:銀でできた傘の傘部分だけが分離し、周囲を出鱈目に破壊している
興津和沙:「またわけのわからねえことしてやがるな!?」
興津和沙:「植木鉢持ってけばいいの!?」
六条院めぐみ:孤児院の子を抱えて、倒壊したビルに背を向け走り出す。
二子玉川玲奈:「ともかく、どこまで逃げれるかわからんけど逃げるで!後ろはうちが見とく!」蜂型ドローンを後ろに展開。
フランシス・ジャム:「ほう……また妙な……」
フランシス・ジャム:「まあいい。中身には用は無い……おお、素晴らしいな、この造形……」
《ナインゴーツ》:メェエエェエエエェエエエエ
《ナインゴーツ》:鳴き声が響くが、追ってくることはない。
GM:貴方達は二体のジャームから撤退を余儀なくされる。閉鎖された領域で、逃げる場所はあるのか。
GM:抗う方法は。それは、まだ分からない。
竜宮彩香:富、力。自分の半身が引き裂かれてもまだ指示を聞けたのは。
竜宮彩香:味方がいるからだろう。
竜宮彩香:そして、何より。
竜宮彩香:ミコトに生きて会えたからだろう。
竜宮彩香:(そうよ。”ラインゴルト”はなくなっても、あなたのおかげで”竜宮彩香”は生きている。)
竜宮彩香:(あなたのせいで”竜宮彩香”は生きながらえている。)
竜宮彩香:(責任を取りなさいよ。)
竜宮彩香:それでも、まだ心細いから――
竜宮彩香:ミコトのふわりとした髪に唇を当てる。
竜宮彩香:(もう少しだけ、あなたに触れさせて)
六条院めぐみ:走りながら、先程の思考を反芻してるよ。
六条院めぐみ:「……ミコちんはあの時よりも成長してるよ。」
六条院めぐみ:「……でも、わたしだって。」 口元をマントで隠そうとして、左手にマントの感触がないことを思い出す。
六条院めぐみ:「今なら……あのときの"蓮原ミコト"になら、負けなかったのに。」
六条院めぐみ:「わたしは……」 絞り出すように言葉をつなごうとするが、続かない。
六条院めぐみ:「……」 そのまま黙って走り去る。
GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可能です
二子玉川玲奈スクラッドさんのロイスを変更します。感服○/隔意
竜宮彩香:こちらはロイス保留
竜宮彩香:以上!
二子玉川玲奈:取得はまだ保留しとこうかな 以上!
興津和沙スクラッドさんに敬意○/不安でとって終わり
六条院めぐみ:ロイスなし。
六条院めぐみ:応急手当は使ってもいいですか?
GM:どうぞどうぞ
六条院めぐみ:19+2d10
DoubleCross : (19+2D10) → 19+15[9,6] → 34

六条院めぐみ:全快!HP30!
二子玉川玲奈:じゃあこちらも応急使います!
二子玉川玲奈:17+2d10
DoubleCross : (17+2D10) → 17+13[5,8] → 30

ミドルフェイズ:シーン11(前編)

どどんとふ:「六条院めぐみ」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
GM:では、ミドル戦闘後のシーン。
GM:ナインゴーツから逃げ出した貴方がただったが……。シーンプレイヤーはめぐ先輩。
六条院めぐみ:68+1d10
DoubleCross : (68+1D10) → 68+1[1] → 69

GM:他は登場自由
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+8(1d10→8)した(侵蝕率:73→81)
二子玉川玲奈:77+1d10
DoubleCross : (77+1D10) → 77+4[4] → 81

興津和沙:1d10+82
DoubleCross : (1D10+82) → 1[1]+82 → 83

興津和沙:しゃ!!
竜宮彩香:急にテンション高まってきた
二子玉川玲奈:アガってきた
GM:――――――――――――――――――
GM:《他愛のない領域》 エリア『博物館』
古代魚:「…………」 鎧を着たような巨大な魚が、空中を泳いでいる。
古代魚:だが、貴方達を襲う気配もない。ただ泳いでいるだけだ。
GM:その休憩スペースに、貴方達は留まっている。
GM:一度だけ目を覚ましたミコトが案内した場所だった。「他のエリアより広く、安全だ」と。
白木屋・C・スクラッド:「……。追手の気配はねえな」
興津和沙:「一個ずつ状況を整理していきたいんだけど。」
興津和沙:「まず私からいい?」
二子玉川玲奈:「とりあえず入り口に『蜂』置いとくわ……ええで」
竜宮彩香:「ええ。」安全を確認して息を整える「どうぞ。」
白木屋・C・スクラッド:「言ってみろ」 観葉植物に混ざった植木鉢が応える。
六条院めぐみ:「うん。じゃあわたしは大人しく聞いてるねっ。」
興津和沙:「あんたスクラッドさんでいいんだよね?」
興津和沙:植木鉢に向かって
白木屋・C・スクラッド:「……まあな」
白木屋・C・スクラッド:「人が丹精込めて育てたガワを一発でぶっ飛ばしやがって、あのクソ」
二子玉川玲奈:「ほんまか……」
白木屋・C・スクラッド:「なんだ? レネゲイドビーイングを見るのが初めてってわけじゃねえだろが」
興津和沙:「ああ、あれは人形みたいなもんなんだ。」
白木屋・C・スクラッド:エフェクト的には《ファーコンタクト》ですね
六条院めぐみ:「なるほどね!スクラッドさんの持ち物ってわけだ!めぐ先輩のマントとかと一緒だねっ。」
興津和沙:「噂に聞いたことはあるけど見るのは初めて。」
白木屋・C・スクラッド:分身を登場させるエフェクト。ヒューマンズネイバーとはまた別だ。
竜宮彩香:「だから、私たちの装備と同じようにあなたのガワも”奪われた”……ということかしら。」
興津和沙:「実際食らってみてどうだった?」
白木屋・C・スクラッド:「ああ。そうだな……」
二子玉川玲奈:「というかあの……ヒトの部分?って感覚あるん……?」
白木屋・C・スクラッド:「チッ。忌々しい話だが、反応もなかった」
白木屋・C・スクラッド:「ありゃ一部のジャームが持ってる権能だな」
白木屋・C・スクラッド:「限定条件付きでの万能性だ」
興津和沙:「つまり今のままじゃ勝てない、と。」
二子玉川玲奈:「エフェクトの攻撃いうわけやないんやな。そやったらあんま連発もきかんとは思うけど」
興津和沙:真剣な顔で植木鉢を見つめています
白木屋・C・スクラッド:「俺はこの姿でも十分に戦える。が」
白木屋・C・スクラッド:「お前らはそれ以前の問題だな」
六条院めぐみ:「……う。確かに。」
竜宮彩香:「………」自分の身体を見下ろす。何も持っていない、無力な手。
白木屋・C・スクラッド:「ああクソ。めんどくせえ任務になってきやがった……」
白木屋・C・スクラッド:「アッシュの野郎の忠告は、嫌な部分だけ当たりやがる」
興津和沙:「いいじゃん。めんどくさい任務こなしたほうが評価上がるぜ。じゃねえ、あがりますわよ。」
二子玉川玲奈:「忠告、ですか?」
白木屋・C・スクラッド:「俺は俺が楽できる程度の任務だけこなしてきたんだ。クソッ」
六条院めぐみ:「実績優先ってやつだねっ!」
興津和沙:「そんな自分の壁を乗り越えましょうっていうアッシュさんの親心だよ。」アッシュさん知らねえけど
白木屋・C・スクラッド:「あいつは『まあ、まさかそんなことまでは起こらないだろうがな』みたいなこと言うと」
白木屋・C・スクラッド:「大体起きるんだよ」
二子玉川玲奈:「……それは、なんちゅーか……災難ですね」
六条院めぐみ:「で、今回は何て言ってたのかな。FHの強豪セルの介入とか?」
白木屋・C・スクラッド:「……このN市にゃ、異常が二つある」
六条院めぐみ:「うん?」
六条院めぐみ:急な話に、曖昧な相槌になる。
白木屋・C・スクラッド:「馬鹿みてーな数のセルとか、UGNの13支部とかじゃねえ」
六条院めぐみ:「えーっと、つまりだね。そういう目に見えるところじゃないとすると、うーん……」
六条院めぐみ:「FHがここを狙ってる理由、とか!」
白木屋・C・スクラッド:「一つは、『賢者の石の鉱床』とかいう、眉樹液ものの四方山話」
白木屋・C・スクラッド:「こっちは今回は関係ねえ。もう一つは……」
白木屋・C・スクラッド:「この街の、『異空間』への異常な親和性だ」
興津和沙:「眉唾でいいよ、スクラッドさん。」
六条院めぐみ:「あっ、それそういう言葉なのかと思った。」
興津和沙:「唾がねえから樹液っていうならあんた眉もねえだろ。」
白木屋・C・スクラッド:「うるせえ。細かいこと気にすると樹皮が荒れるぞ」
二子玉川玲奈:「……『異空間』……ここみたいなんが他でも発生しとる言うことですね」
竜宮彩香:「………小耳にはさんだ程度だけど、聞き覚えはあるわね。」
六条院めぐみ:「えっと?じゃあここってあの林さんとか、ヤギとかが作った空間じゃないってことだね?」
白木屋・C・スクラッド:「普通、独立した異空間なんてもんはな、オルクスやバロールのジャームが……一時的に作るもんだ」
白木屋・C・スクラッド:「この街の事件じゃ、それが多すぎる」
白木屋・C・スクラッド:「それもとんでもない年月、維持され続ける案件も多い」
六条院めぐみ:コメカミに指を当てて難しい顔をしながら、何とか話に付いて行っている。
白木屋・C・スクラッド:「ウチの担当者は言ってたぜ――」
白木屋・C・スクラッド:「もとから『異空間』があって、それを『間借り』するだけでいいんじゃないか、とな」
GM:竜宮さんは覚えがあるでしょう。
GM:臨海学校の時に担当した事件。異界から現れたジャーム。
GM:ジャーム自体が異界を作っていたわけではなく、ただ『そこから訪れた』だけの存在。
竜宮彩香:「……。」
竜宮彩香:「それを調査しにここへ?それとも…対処しに?」
白木屋・C・スクラッド:「んな面倒なことするわけねえだろ。運悪く出くわさねえように注意して、」
白木屋・C・スクラッド:「もしそれに関わっても、問題ねえような対策をしてきた、ってだけだ」
興津和沙:「その対策でここから脱出することは出来るの?」
六条院めぐみ:「おお、さすが本部エージェント。用意がいいんだねっ。」
白木屋・C・スクラッド:「今後次第だ」 傘……正確には枝同士を繋げる形で展開されていた銀幕が動く。
白木屋・C・スクラッド:「おい、クイーンビー。何してやがる」
二子玉川玲奈:「あ、はい」
白木屋・C・スクラッド:液体化し、矢印のようになって指差す。
白木屋・C・スクラッド:「差し迫った危険はねえ。さっさとエスメラルダと連絡を取れ」
二子玉川玲奈:「……あ」わたわたしてて忘れてた
GM:ちなみに、他の三人の端末は全く途切れている。
二子玉川玲奈:「すぐ連絡します!」というわけで七海さんにコンタクトを取りましょう
興津和沙:「電波通じるの?」
興津和沙:自分の携帯を見る。通じるなら家に連絡入れようかと思ったが通じてない。悲しい
六条院めぐみ:「異空間なら連絡は繋がらないのが道理のはず!」
白木屋・C・スクラッド:「異空間が出来やすいってことは、それだけ穴も多くなるってことだ」
竜宮彩香:「それが対策の一部ね。」こちらの携帯電話も繋がらないことを確認している。
白木屋・C・スクラッド:「ましてここは、絶賛拡大中だ。」
白木屋・C・スクラッド:「クイーンビーはそれでも繋げる能力者だ。ったく、何のために選んだと思ってやがる」
GM:《アンテナモジュール》の影響下にある二子玉川さんの端末だけは、外部にかろうじて連絡が取れる。
羽鳥七海:やがて『皆さん、ご無事ですか! 今どちらに?』 というメッセージが送られてくる。
二子玉川玲奈:「いちおうドローンの操作用のアンテナなんやけど、広域通信モードにすれば……なんとか……」
二子玉川玲奈:「やたっ」
興津和沙:「繋がった?」
二子玉川玲奈:「『現在コンサートホールで敵の異空間に取り込まれています。外から確認できませんか』……と」
二子玉川玲奈:「なんとかな……」
六条院めぐみ:「じゃあそっちは七海ちんからの連絡待ちとして、他に何か気付いたことがあれば共有かなっ。」
二子玉川玲奈:「外とつながったから言うてもうちらが出られるかどうかはわからんけど、連絡できんよりましや」
羽鳥七海:羽鳥からは次の内容が送られてきますね。電話までは難しい。
羽鳥七海:① 『コンサートホール』は崩壊現象によって崩れている。他と同じ。
羽鳥七海:② シノさんは無事。彼女を保護しつつ、一部のラインゴルト社員と連携して調査にあたっていた。
羽鳥七海:③ そちらの状況を教えてほしい。また、竜宮さんが一緒にいるならラインゴルトに正式な協働指示を出してほしい。
羽鳥七海:そんな感じ。
二子玉川玲奈:そんな感じを共有します
興津和沙:「気付いたことじゃないけど、気になることはいくつかあるね。」
興津和沙:「あいつの、目的とか。物を奪うまではわかったけどそこから何をしたいのかわからねえ。単なる蒐集家なのかそれとも仲買人でもやってるのか。」
六条院めぐみ:じゃあ情報共有した後、竜宮さんとニコちんが連絡している横でそのまま話している。
白木屋・C・スクラッド:「とにかく、敵の情報だ。ご丁寧に名乗ってくれたんだからな」
竜宮彩香:「了解。許可を出すわ。それと必要ならこちらの戦力も貸与する。」
竜宮彩香:「そう伝えて。」
二子玉川玲奈:「わかった。」
二子玉川玲奈:「……よし。外はなんとか大丈夫そうやし、うちらはできることからしよか」
六条院めぐみ:「願いを叶える噂はあの林さんが流したとして、」
六条院めぐみ:「なんでこの異空間……だっけ?ここに建物を移動させてるのかもわからないよね。」
興津和沙:「あとは行方不明の人たちがどうなってるか。かな。」
六条院めぐみ:「ミコちんは知ってそうだけど……」
竜宮彩香:「……起きるまではまだかかりそうね。」
六条院めぐみ:ミコちんと、ミコちんが抱えていた行方不明になっていた施設の子を見て、まだ寝ていることを確認する。
GM:では、現在出す、情報収集の項目について
興津和沙:「起こせばいいんじゃねえの。レーション食わせてやろうぜ。」
竜宮彩香:「だから、まずくないって。」
興津和沙:「いや、普通に腹減ってんじゃないかなって思って」
興津和沙:「こんな時に嫌がらせしないよ!?」
竜宮彩香:「ごめんなさい。」くすりと笑う
興津和沙:「あ、クソ、からかってやがんな。じゃねえ、やがりますわね。」
興津和沙:おかしそうに笑いながら言う
GM:とりあえず、この二つかなー
六条院めぐみ:「……」 2人のやりとりを椅子に腰かけたまま見ている。
六条院めぐみ:チラ、とニコちんに助けを求めるように視線を送る。
二子玉川玲奈:「……(気合や!)」ガッツポ
六条院めぐみ:「(まだ保留じゃだめかな?)」 ジェスチャー
GM
【《ブロンドの林》フランシス・ジャムについて 情報:FH/裏社会 12】
【《銀世界》白木屋・C・スクラッドについて 情報:UGN 6】

GM:開けられそうな人が開ければいいと思う
竜宮彩香:では林さんいきましょう
GM:フランシス……
興津和沙:ゴッゴッ!!
二子玉川玲奈:失敗したときに備える
竜宮彩香:コネ:FH幹部を使って情報:FHで判定。
竜宮彩香:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 8[2,4,8,8,8,8]+1 → 9

竜宮彩香:カネ!財産点3つぎ込んで12にします!
GM:あいあいさー
竜宮彩香:ニコちんは追加情報に備えててほしいからね…!
興津和沙:じゃあ、スクラッドについて
竜宮彩香:財産16→13
興津和沙:UGN幹部使って
興津和沙:5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 10[2,6,7,9,10]+1[1]+4 → 15

興津和沙:いえいいえい!
六条院めぐみ:みんなすごい……
GM:こんなときばっかり・・・w
GM:ではサクサク空けましょうねえ
二子玉川玲奈:ごーごー
GM
【《ブロンドの林》フランシス・ジャムについて】
 崩落戦の主戦力の一つであったFHセル『エルドラード』、その調達部門統括。
 「必要だと言われれば女神だろうと買い叩く」と謳われ、暗黒大軍需企業としてのエルドラードにおける、最重要幹部の一人だった。
 かつては「極限環境にこそ真の商品と顧客あり」を信条とし、ありとあらゆる戦場で営業と調達を行っていた。崩落戦においても前線に立っており、明確に死亡した記録がある。
 その能力と生存はナインゴーツとの契約によるものであり、完全に依存していると思われる。

GM
【《銀世界》白木屋・C・スクラッドについて】
 オリジン:プラントのレネゲイドビーイングであり、ゼノスからのスカウト組。
 恐るべき爆轟性放火植物ユーカリを由来とする。強靭な耐熱性と莫大な熱量を持っており、普段は純銀製の傘を纏い、有事の際はそれを融解・蒸発・操作して戦う。
 好きなものは軟水と日光。嫌いなものはプランナーとコアラ。
 レネビらしからぬ性格についてはアッシュ派もUGNの研究者も首を傾げている。

竜宮彩香:「ま、あるわよね。あのセルの情報なら。」
六条院めぐみ:「おお、竜宮さんすごいね。」
竜宮彩香:二子玉川の端末に送られた情報を読んでいる。
GM:もしかしたら幼いころの竜宮さんも会っていたかもしれません。
竜宮彩香:「………。」自分の手で殺した、あるいは自分のせいで死んだ無数の人間の顔を思い返す。
興津和沙:「ねえねえ、なんで草食動物相手に果敢に挑んでったの?」
興津和沙:「草のくせに。」
白木屋・C・スクラッド:「ああ? 言っとくがな、俺が山羊なんぞに負ける訳ねえんだよ、本来は」
興津和沙:「山羊、めっちゃ草食うよ。紙まで食うよ。」
興津和沙:「草のなのに?」
白木屋・C・スクラッド:「俺を殺せるのは、……ラだけだ」
興津和沙:「…え?ゴリラ?」
白木屋・C・スクラッド:「……ほら、あの、いんだろが。ニホンの動物園にもよ」
白木屋・C・スクラッド:「腹に袋がある、小さいクマみてーなのだよ」
竜宮彩香:「……コアラ?」
白木屋・C・スクラッド:「グアーッ!」
白木屋・C・スクラッド:「お前! あの忌まわしい生き物の名を呼ぶんじゃねえ!」
興津和沙:「そんな言霊でダメージを受けるほど!?」
六条院めぐみ:「えっ、名前もNGなくらいなのかい!?」
白木屋・C・スクラッド:葉っぱがバサバサと揺れている。
二子玉川玲奈:「……コアラ。」
白木屋・C・スクラッド:「グアーーーー!!」
興津和沙:「あ、ユーカリか!!ユーカリなんだねスクラッドさん!」
白木屋・C・スクラッド:「何の真似だお前、クイーンビー! 叛乱か!」
白木屋・C・スクラッド:「見りゃあ分かるだろうが! これだからニホンのガキは学がねえ!」
二子玉川玲奈:「いやそんなん違いますけど……なるほどなあ」
興津和沙:「外国の植物のことはそんな勉強してなくて、ごめん。」
二子玉川玲奈:「ユーカリやったら……せやからサラマンダーなんや……」
竜宮彩香:「………情報を共有していいかしら?」
興津和沙:「お願いします。」
興津和沙:(この人コアラのマーチのCMみたら死ぬんじゃないかな。)
六条院めぐみ:「うかつに触らないようにしないとだね!……っと、ごめんごめん。」
竜宮彩香:「例の果糖屋はFHセルの幹部の一人よ。」
二子玉川玲奈:「ええと、情報な。ほい」端末に送られてきた情報をみんなに見せる
竜宮彩香:「調達部門統括。崩落戦でも前線に出て商売してたみたいだけど、」
竜宮彩香:「死亡記録が残ってるわ。」
竜宮彩香:「MIAとかじゃない。明確な死亡よ。死体も確認されているはず。」
竜宮彩香:「にもかかわらずここにいるのは……」
六条院めぐみ:「生き返った!」
竜宮彩香:「そう。原因は例の山羊との契約ね。」
白木屋・C・スクラッド:「あの山羊みてーな真似が奴にも出来るなら、最初からそうすればいい」
興津和沙:「あっちに残ってた死体は、今で言う崩壊した建物みたいなもんだったってことかな。」
竜宮彩香:「かもね。」 >死体
白木屋・C・スクラッド:「大企業の重役が、一転ヤギのペットか。こうはなりたくねーな」
二子玉川玲奈:「となると、ほんまもんの黒幕はあのヤギいうことになるんかな」
興津和沙:「しかし、そうなると、なんで今さら動き出したかってのもわからなくなるな。」
六条院めぐみ:「とにかく、ヤギを倒せば勝手に死ぬってことは確かそうだねっ!一歩前進だよ。」
興津和沙:「そのヤギの倒し方がわかればたしかにそうだね。」
竜宮彩香:「果てしなく小さい一歩だけどね。まだこちらの戦力を取り戻せていない。」
興津和沙:「あいつの眼、さ」
興津和沙:「情けねえけど、すっげえ怖かった。」
竜宮彩香:「……」興津を見る
六条院めぐみ:「ヤギの?」
興津和沙:めぐ先輩の言葉に頷く
六条院めぐみ:「そういえば睨まれてたっけ。」
興津和沙:「眼があった瞬間、わけもわからず怖気が走ったよ。」
興津和沙:「私の奥まで覗かれちまったような、そんな気分だ。」
蓮原ミコト:「……あ、の」
蓮原ミコト:奥の方から、呻くような声がした。
竜宮彩香:「!」
六条院めぐみ:「おお。」
蓮原ミコト:「あの、山羊は……《ナインゴーツ》、は」
二子玉川玲奈:「気ぃついたん?」
竜宮彩香:ミコトの寝ているソファに駆け寄る。
蓮原ミコト:「ただの、ジャームじゃ、ないです……もっと、ずっと、大変な……」
六条院めぐみ:竜宮さんに遅れてトコトコとミコちんに寄って行って、
六条院めぐみ:肩を貸すよ。
興津和沙:「はやっ」
蓮原ミコト:タタリ神めいた魚群は、かなり数を減らしていた。
蓮原ミコト:汗を拭い、薄目を開く。
六条院めぐみ:「ミコちん、あっちの観葉植物のところで作戦会議ねっ。」
蓮原ミコト:「すい、ま、せん。先輩……」
竜宮彩香:「大丈夫?難しいようなら寝ながらでもいいわ。」顔を覗き込んで
蓮原ミコト:「……先輩?」
六条院めぐみ:「あ、そっか。竜宮さんも先輩か。」
蓮原ミコト:「いえ、大丈夫です……これ以上寝ているわけには、竜宮さん……」
蓮原ミコト:「……竜宮さん?」
竜宮彩香:「ええ。ようやく気付いたわね。」
蓮原ミコト:「う」  「うわあああぁげほっげほっごっほぐえっうぇっ」
蓮原ミコト:大きく叫んで先輩の肩から逃れようとして激しく咳き込む。
竜宮彩香:「ちょっと。」
竜宮彩香:がしりと反対側から肩を掴んでいる。
竜宮彩香:「人の顔を見て叫んで逃げるなんて、失礼じゃないかしら?」
六条院めぐみ:「そうだねっ。」
六条院めぐみ:「そういうのは普通、後ろめたいことがある人のとる態度なんだよっ。」
二子玉川玲奈:「……あの子、また気絶せんやろな……」
興津和沙:「ユーカリって気付けになるっけ?」
白木屋・C・スクラッド:「猛毒だ」
興津和沙:「コアラってすごいんだ。」
GM:※ 有毒ですがヒトにとってはそこまで猛毒というほどでもないです
蓮原ミコト:「え、あ、うわ、な、せ、りゅ、は、そ、ぅえ、げほっ!」
蓮原ミコト:「(何で先輩と竜宮さんが一緒にいて、じゃあさっきのは走馬灯じゃなくて)」
竜宮彩香:優しく背中をさする。
六条院めぐみ:「ミコちん。」
竜宮彩香:「ミコト。」
蓮原ミコト:「は……はい」
六条院めぐみ:「ミコちんが勝手に首を突っ込んだこの事件に、めぐ先輩が駆け付けたんだよ?」
蓮原ミコト:「はい……」
六条院めぐみ:「頼れる頼れる先輩が来てくれて、安心ー!とか、そういうのを聞きたいのが乙女心だったりしないかなっ。」
蓮原ミコト:「そ、それは、もちろん嬉しいです。……そうか、約束もすっぽかしたのか僕は……」
竜宮彩香:「へえ。女の子との約束をね。」
蓮原ミコト:「久しぶりに、会えて、顔を見れて嬉しい、ですけど……」
蓮原ミコト:「なんで、竜宮さんが、ご一緒に……」
六条院めぐみ:「まあ、待ちぼうけはしてないからそこは安心してくれていいよっ。直接養護施設に向かったからね!」
六条院めぐみ:もちろん嬉しい、と聞いたあたりから上機嫌になっている。
竜宮彩香:「私も同じようなものよ。」
竜宮彩香:「事件でいなくなった人を探しにね、行方不明者さん。」
六条院めぐみ:「だってさ!モテモテだねミコちん!」
竜宮彩香:わずかにミコトに身を寄せる。
蓮原ミコト:何か、助けはないのかと、他を見回す。
竜宮彩香:「でも今は、あなたに説教するためにここにいる。」
蓮原ミコト:「それは、その、有難うございます……お仕事なら、来られますよね……」
六条院めぐみ:「む。」 竜宮さんも身を寄せてきたことに一瞬反応するけど、
蓮原ミコト:「うぐ」
竜宮彩香:「気を確かに持ちなさい。二人とも言いたいことがたくさんあるの。」
六条院めぐみ:説教と聞いて、口を閉ざす。
六条院めぐみ:「……」
六条院めぐみ:「……え?」
六条院めぐみ:「ふたり?」
竜宮彩香:「あら、あなたはないの?」
竜宮彩香:六条院を見る。
六条院めぐみ:「あっ、わ、わたしからミコちんにだね!もちろんあるともよ!」 動揺して言葉遣いがおかしくなっている。
六条院めぐみ:「りゅ、竜宮さんに説教されるのかと……」
六条院めぐみ:めちゃくちゃ目が泳いでいる。
六条院めぐみ:本気で何か怒られると思っていたようだ。
竜宮彩香:「あら残念。ないのなら二人でお話しようと思ったのに。」
興津和沙:「めぐせんぱーい、負けないでー」
興津和沙:応援の声を送ります
二子玉川玲奈:「……」じとー
白木屋・C・スクラッド:「なあ、おい、クイーンビー。」
二子玉川玲奈:「なんですか?」
白木屋・C・スクラッド:「あいつらは耳が聞こえ辛いのか?」
白木屋・C・スクラッド:「なんであんなにくっついて話す?」
二子玉川玲奈:「ああ~……」
興津和沙:「くっついた方が気持ちも伝わるからね。」
二子玉川玲奈:「まあ、あの二人がそうしたいんちゃいますかねえ。」
白木屋・C・スクラッド:「気持ち? ああ。人間ってのは電気の伝導で動くんだったか……」
二子玉川玲奈:「(レネビやったらこれまでのあんまりにもアレな反応にも納得行くわ……)」
竜宮彩香:「いい?ミコト。お話の途中でおねんねしたら、おしおきよ。」
蓮原ミコト:「おしおき……ですか……」
六条院めぐみ:「え、えーっと、2人でお話したいならわたしは邪魔かもだけど、と、とりあえずはヤギの情報をだね……」
六条院めぐみ:「……」
蓮原ミコト:「……(というか。ここにいるってことは)」
蓮原ミコト:「……見たんですか」
蓮原ミコト:「子供の、頃の、僕……」
六条院めぐみ:「……見たも何も、めぐ先輩にとっては既知の情報ってやつだったのさっ。」
竜宮彩香:「………見たわよ。乱暴されたわ。」
蓮原ミコト:「らん」
六条院めぐみ:「ああして比べてみるとミコちん、成長したよね。うんうん。」 乱暴された発言については特に気に留めていない。
蓮原ミコト:「ああ、ありがとうございます。めぐ先輩がまた止めてくれたんですね……」
六条院めぐみ:ビクッ
六条院めぐみ:ミコちんに貸していた肩が震える。動揺が伝わる。
蓮原ミコト:「(見られた)(……いや、まあ、丁度良いか)」
六条院めぐみ:「……と、」
蓮原ミコト:「(そうやって、嫌われた方が丁度いいじゃん)」
蓮原ミコト:「めぐ先輩?」
六条院めぐみ:「止めてないんだ。めぐ先輩は。」
蓮原ミコト:少しだけ肩の力が抜ける。
蓮原ミコト:「? ああ、他の人達が・・・ってことですか」
六条院めぐみ:「そうそう。」
蓮原ミコト:「(女性ばっかりだな……あ、あの人見覚えある)」
六条院めぐみ:「ミコちんが勝手に勘違いするから、話を合わせちゃってね。馬鹿だよね。」
蓮原ミコト:「(学校でめちゃくちゃでっかい槍持ってた人だ)」
蓮原ミコト:「……先輩?」
六条院めぐみ:「わたしはただ止めに入っただけで、ミコちんとは相討ち同然になって、鎮圧したのは後から来てくれた別の人だったのに、」
六条院めぐみ:「ミコちんったら憧れの視線なんて向けてくるもんだから、めぐ先輩舞い上がっちゃったよ。」
蓮原ミコト:「先輩? 一体。何の話を……」
蓮原ミコト:「して……」
六条院めぐみ:「……むー。またとぼけてる。」
六条院めぐみ:「……」
六条院めぐみ:「分かってる前提で話は続けるからね。」
六条院めぐみ:「どうかな、ミコちん。わたしはミコちんをあの時止めてくれたすごい人ではなんだけど、」
蓮原ミコト:出会った時の話なのだと、ようやく気付く。同時に、疑われていることも。
六条院めぐみ:「それでもわたしを、わたしを……。」
六条院めぐみ:「……」 言葉に詰まる。
二子玉川玲奈:「……(ファイトや!)」なんとなく頑張れの視線
興津和沙:めぐ先輩をみて頑張れ!って思ってる。
蓮原ミコト:「僕は」
六条院めぐみ:「ま、待って!」
六条院めぐみ:ミコちんの言葉を遮る。
蓮原ミコト:「……っ」一瞬止める。
六条院めぐみ:「……ミコちんは分かってないね。女の子が勇気を出して話してるときはただ見守ってて欲しいものなのさっ。」
六条院めぐみ:口ではそう言いつつも、ミコちんの方を見て笑いかけている。肩の緊張が抜けているのが伝わる。
六条院めぐみ:「ミコちん。」
六条院めぐみ:「わたしはミコちんの先輩で、恋人で、」
六条院めぐみ:「ミコちんの一番だよ。」
六条院めぐみ:「いいよね?」
蓮原ミコト:全部知られてしまっているのか。竜宮さんがいて、二人はそこそこ話している。
蓮原ミコト:(……どうして)
蓮原ミコト:(僕は、僕を好きだと言ってくれる人に、こんな顔ばかりさせてしまうんだろう)
竜宮彩香:「………。」肩から手を離す。だが名残惜しそうに、ミコトの服の袖を掴んでいる。
蓮原ミコト:弱気が顔を上げる。自分は、誰かの大切な相手には相応しくないのではないかと。
蓮原ミコト:顔を上げる。たとえ空虚でも。これを言うことが、もう手遅れでも。
蓮原ミコト:「僕は、めぐ先輩を愛しています」
蓮原ミコト:「僕が憧れたのは、あなたの強さでも、隠密でも、エフェクトでもない」
蓮原ミコト:「努力する姿勢で。気丈な笑顔で。絶やさない明るさで。……そういうのです」
六条院めぐみ:「……っ」 顔を真っ赤にしつつも、言葉を受け止めていく。
蓮原ミコト:「…………何言ってるんだって思いますよね」
六条院めぐみ:「……最後の一言だけは余計かな。」
蓮原ミコト:「いや、だって、竜宮さんから……」
竜宮彩香:「人を言い訳に使わないの。」
六条院めぐみ:「ふふふ。ちゃんとわたしを見てくれてたんだよね。」
蓮原ミコト:「……」
六条院めぐみ:「わたしったら頭では分かってても、すぐ勝手に自信喪失しちゃうからさ。誰かさんと一緒で自己評価が低いらしいよ。」
蓮原ミコト:「聞いてないんですか?」
六条院めぐみ:「……聞いてなくても、女の涙を見ればだいたいのことは見当がつくものなのさっ。」
六条院めぐみ:「まあ、涙を見たわけじゃないんだけどね!」
蓮原ミコト:「(ああ)」
蓮原ミコト:「(これは微妙に見当がついてない時の先輩だ……)」
六条院めぐみ:「?」
蓮原ミコト:「……事件が終わったら、改めて、懺悔させて頂きます」
六条院めぐみ:「……説教は他の人に任せようかなっ。」
蓮原ミコト:きゅ、と小さな頭を抱えるように一度抱きしめて。離す。
六条院めぐみ:「ほらほら、ヤギの情……」
六条院めぐみ:話題を変えようとしたところで、きゅっとされる。
六条院めぐみ:「……っ!」
六条院めぐみ:言葉にならない声をあげる!
蓮原ミコト:「(めぐ先輩の感触だ……レアなんだよなあ)」
蓮原ミコト:「(この人、すぐ隠密するから……)」
六条院めぐみ:「そ、そ、そういうことをだよ!」 肩を貸しているので逃げられない。
六条院めぐみ:「さっと自然にやるのが良くないって……いや、今のは良かったけど……」 最後の方は声が小さくなる。
竜宮彩香:「…………。」ふっと、全身から力が抜けるような心地。
竜宮彩香:悔しさと、諦めと、痛みと、祝福が入り混じった感情。
蓮原ミコト:「竜宮さん」
竜宮彩香:「何?」
蓮原ミコト:「僕に、沢山、言いたいことはあると思うんですけど」
蓮原ミコト:「僕も、言いたいことがあるので。その時に交換しましょうね」
六条院めぐみ:「……」 赤らめた顔を、真面目な顔に戻す。
竜宮彩香:「……そう。」
竜宮彩香:「……。」
竜宮彩香:「言っておくけど、あなたの過去を見たからと言って、あなたをこれっぽっちも嫌いになったりしてないわよ。」
竜宮彩香:「目の前でそういうことしててもね。」密着した二人を見る。
六条院めぐみ:「……竜宮さん。」
六条院めぐみ:竜宮さんを見る表情は申し訳なさそうな顔でも、作り笑顔でもない。自然に笑っている。
竜宮彩香:「あなたは私の過去を見ても、私のことを強くて、かっこよくて、綺麗と言ってくれた。」
竜宮彩香:「それと同じこと。私はあなたの底抜けに優しくて、暖かくて、誰かを護る手が好きなの。」
蓮原ミコト:「…………」作り物だ。
蓮原ミコト:そうじゃなきゃ、自分の、あの日の俗悪さに追いつかれるようで。
蓮原ミコト:だけど、ここで否定するのは、それこそ失礼だ。
蓮原ミコト:「……ありがとうございます」
蓮原ミコト:「馬鹿なことを願いました。保証なんて、ここにあったのに」
竜宮彩香:「………私が、」
竜宮彩香:「なぜあなたに弱いところをさらけ出したと思う?」
竜宮彩香:「全部教えたわよね、あの日。」
蓮原ミコト:「…………。はい」 彷徨わせようとする視線を必死にとどめる。
蓮原ミコト:「今まで、……いなかったから?」
竜宮彩香:「あなたになら乱暴されてもいいからよ。」
蓮原ミコト:「ごふ」
竜宮彩香:「乱暴されても、傷つけられても、あなたならいいの。」
六条院めぐみ:「あ、なるほど。ミコちんはこの話をめぐ先輩が竜宮さんから聞いてたと思ってたわけだ。」
竜宮彩香:「あなたがあなたのしたいようにしてればね。」
興津和沙:「うわあ……」
興津和沙:顔を赤くする
蓮原ミコト:「ま、それ、ちょ」耐えきれずに咳き込む。男の覚悟など容易く超えてくる。
竜宮彩香:「もう少し素直になりなさい。ミコト。」
竜宮彩香:「素直にめぐみに愛をぶつけなさい。申し訳ないとか、自分には勿体ないとか思わずにね。」
竜宮彩香:「じゃないと、横からあなたを攫ってしまうわよ?」
六条院めぐみ:「ふふっ。」 竜宮さんの眼を見る。
竜宮彩香:最後の一言は、ミコトの耳元に。
蓮原ミコト:「…………!」
蓮原ミコト:「じゃあ言わせてもらうけど」
蓮原ミコト:「めぐ先輩。お叱りなら後でいくらでも受けますので」
蓮原ミコト:「めぐ先輩を愛してるのと、同じくらい」
蓮原ミコト:「あんたには幸せになってほしいんですよ! 竜宮彩香!」
蓮原ミコト:「攫う? だったら、僕がこんな場所でアホな自家撞着してる間に」
蓮原ミコト:「めぐ先輩にあることあること言えば良かったでしょう!」
竜宮彩香:「………。」余裕を保っていた表情が崩れる。
蓮原ミコト:「どんだけ誇り高いんだよあんたは!」
蓮原ミコト:「あと、自分の扱いが雑!見てられない!」
蓮原ミコト:ごく親しい友人と話す時だけ、こういう口調になる。
六条院めぐみ:ミコちんに肩を貸してその様子を見守ったまま、溜め息をついている。
六条院めぐみ:溜め息をつきつつも目を細めて微笑んでいる。
竜宮彩香:「……今、折角。話がまとまるところだったじゃない。」両手で顔を覆っている、
六条院めぐみ:「……結局、こういうところなんだよね。ミコちんの作ってない部分の良いところ。」
竜宮彩香:「あなたとめぐみが気持ちを確かめて、悪いやつを倒して、ここから出て終わり。それで……」
蓮原ミコト:「君がそうやって格好つけて身を引いて悲しむのは、僕の中で『まとまる』に入らない」
竜宮彩香:「じゃあ……どうするの?」
蓮原ミコト:「……ああもう、言葉が出てこないな……!」
蓮原ミコト:「侵蝕120%超えてるとこれだから駄目だ……」
蓮原ミコト:「やればいいさ。いくらでも」
竜宮彩香:「…………え?」
蓮原ミコト:「僕を誘惑して陥れて引っ掛けて、何でも出来る事をやって」
蓮原ミコト:「僕とめぐ先輩の愛はまあ絶対だけど、僕は見ての通り弱い人間だからな」
蓮原ミコト:「何かの拍子に靡くかもしれないし、君が諦める方が早いかもしれない」
蓮原ミコト:「君の気持が納得するまで続ければいいだろう」
蓮原ミコト:「僕とめぐ先輩の絆は! 絶対! だけど!」
蓮原ミコト:ぐ、とめぐ先輩の肩を掴んで引き寄せる。
六条院めぐみ:「ミコちん。愛はまあ絶対とか、途中から恰好つけるのは悪い癖じゃないかな。」
二子玉川玲奈:「(うわーっ……若さやなぁ……)」
蓮原ミコト:「冷静に突っ込まないでください今超ギリギリ」
蓮原ミコト:「心労でリザレクトってするんですかね?」
竜宮彩香:「…………。」
竜宮彩香:「バカ。バカ。……本当にあなたはバカよ。」
竜宮彩香:反対側からミコトに抱き着く。
竜宮彩香:水槽の硝子越しに見つめるだけだったそれに、ようやく手が届いた。
竜宮彩香:手が届いただけで、その先はどうなるかは分からないが。
竜宮彩香:自分の意思で、境目を超えられた。
蓮原ミコト:「ぐっ」 
蓮原ミコト:(自分で言っといて何だけどうっわきっついほんとこのひといいにおいするな……!)
六条院めぐみ:「彩香ちん。あのさ、ずっとずっと申し訳なくて言えなかったんだけどさっ!」
六条院めぐみ:ミコちん越しに、彩香ちんの顔を覗き込む。
竜宮彩香:「………何。」
六条院めぐみ:「負けないからね?」
六条院めぐみ:「ふふっ。」
竜宮彩香:「私も。」涙を拭って微笑みを向ける。
蓮原ミコト:「(ああ。でも。よかった)」 竜宮さんの微笑みを見下ろす。
六条院めぐみ:「さて、姫ちんにニコちん!ごめんね待たせちゃって!」
蓮原ミコト:「…………」
興津和沙:「あ。もうスクラッドさん起こしていい?」
六条院めぐみ:「胃薬とか大丈夫かな!ちなみにめぐ先輩は割とギリギリかな!」
竜宮彩香:「………あ」
竜宮彩香:こちらを見ている二人と、すっかり寝入っているスクラッドを見て
竜宮彩香:顔を赤らめておずおずと体を離す。
蓮原ミコト:すたすたと近づく。「あ、初めまして、《アンサーシェイド》の蓮原ミコトです」
興津和沙:「光合成できないせいか寝ちゃってるんだけど、この人。」
白木屋・C・スクラッド:「…………ぐー」
二子玉川玲奈:「……まあ、うちらはええけど。」
蓮原ミコト:「世紀のゴミクソ野郎と呼んでくださっても構いませんので」
興津和沙:「はじめまして、興津和沙です。宜しくおねがいします。世紀のゴミクソ野郎さん。」
蓮原ミコト:「よろしくお願いします。一緒に脱出、頑張りましょう」
二子玉川玲奈:「《クイーンビー》二子玉川玲奈や。」
二子玉川玲奈:「まあ想像したよりゴミクソ野郎ではなかったかな」
蓮原ミコト:「(よかった、意外にノリが良い人たちだった)」
竜宮彩香:「………ごめんなさい。本当に。すっかり話し込んでて……。」
二子玉川玲奈:「かまへん。……よお頑張ったな、二人共」
興津和沙:「いいよ。こっちこぞずっと聞きっぱなしでごめんね。」
興津和沙:「あの状態の三人放っといて移動するわけにもいかなかったしさ。」
六条院めぐみ:ニコちんに嬉しそうにVサインしてる。
竜宮彩香:さらに顔が赤くなる「えと、そ、それで。」
竜宮彩香:「ミコ、魚屋に、話を聞くんでしたっけ。ジャームの。」
二子玉川玲奈:「そんじゃ落ち着いたところで、作戦会議といこか」
蓮原ミコト:「(正気に戻って死にたくなる前に、話すだけ話さないとなあ)」
興津和沙:「っつーわけで」
興津和沙:「コアラだ!!!やべー!コアラの大軍が!!ユーカリを求めてやってきた!コアラだ!!逃げろ!!コアラが!」
興津和沙:スクラッドさんに向けて叫びます
白木屋・C・スクラッド:「ぐあああああああああああああ!」
興津和沙:「めっちゃ面白いわこの人。」
白木屋・C・スクラッド:「どこだ! あの媚び売り袋熊野郎!」
白木屋・C・スクラッド:「今すぐこの世から駆逐してやる!」
竜宮彩香:「どこにもいないわよ。」
興津和沙:「おはようございます。作戦会議の時間です。」
白木屋・C・スクラッド:「はあ、はあ、はあ……」
二子玉川玲奈:「……本部エージェントで遊ぶなんて、えらい怖いもん知らずやな……」
六条院めぐみ:「で、どこまで話を戻せばいいんだっけ。ヤギの眼が怖い話?」
竜宮彩香:「私的な話が長くなってごめんなさい。山羊の話の続きを。」
蓮原ミコト:「あの《ナインゴーツ》は、普通のジャームじゃないです」
興津和沙:「うん、そこまではさっき聞いた。」
蓮原ミコト:「といっても、僕もそこまで見た訳じゃないんですけど……」
蓮原ミコト:ジャームの種類をね。
六条院めぐみ:「願いを歪めて叶えるジャームくらいなら話に聞いたことはあるかなあ。」
六条院めぐみ:ミコちんの隣に座って思案してるよ。
蓮原ミコト:「古代種とか、伝説とか、そういう区分の……」
蓮原ミコト:「なんというか、システム? のようでした」
竜宮彩香:こちらもミコトの隣に座っている。ちょうどめぐみと二人でミコトを挟むような配置だ。
興津和沙:「え、バフォメットとか言わないよね。」
竜宮彩香:「山羊頭の悪魔?」
興津和沙:「いくらなんでもそのクラスはきつくねえ?」
二子玉川玲奈:「いわゆる神とか悪魔とか言われる存在かなあ」
二子玉川玲奈:「ほんまもんやったらだいぶ厳しいけど」
蓮原ミコト:「……だから、狙うべきはフランシスの方です」
蓮原ミコト:「山羊は、力の塊です。その方向性を与えているのが契約者」
六条院めぐみ:「おおっ、さっき出てた話とは逆だねっ。」
竜宮彩香:「システムは命令を下さなければ動かない。だから討つべきはそれを動かすものってことかしら。」
興津和沙:「ふむ。でも本部エージェントが全力でぶっ叩いてもケロリとしてたんだよな。あの人。」
蓮原ミコト:「それは、この空間に居るからです」
蓮原ミコト:「この領域内では、山羊の方はまず無敵。契約者であるフランシスも」
蓮原ミコト:「無敵ほどではなくても、不死身くらいにはなっている」
興津和沙:「ほう。」
六条院めぐみ:「空間の中じゃないとシステムを悪用できないってことだね。」
二子玉川玲奈:「それをどうにかする方法があるいうこと?」
蓮原ミコト:「だから、『表に引きずり出さなきゃ』いけない」
興津和沙:「つまりこの空間が出るためにあいつを倒す必要があるんじゃなくて、あいつを倒すために、ここから出る必要があるってことだね。」
蓮原ミコト:「そういうことです、興津さん」
二子玉川玲奈:「……理には叶っとる。あいつらを倒さやな出れんと思っとったけど」
蓮原ミコト:「ただ、時間はありません。……《ナインゴーツ》と名付けたのはフランシス」
興津和沙:「うん、ミコトさんの助言がなきゃひっかかちゃうとこだったね。」
蓮原ミコト:「『九つの願い』。『九つの領域』を揃える事で」
蓮原ミコト:「たぶん、山羊の力は次のステージに行く」
六条院めぐみ:「異世界の外まで領域が広がるかも?」
白木屋・C・スクラッド:「定番だな」
蓮原ミコト:「うわっ」
蓮原ミコト:「草が喋ってる……いやさっきから喋ってた……」
興津和沙:「ごめん、ユーカリについて説明すんのめんどくさいからそこはスルーして。」
興津和沙:「コアラは禁句だってことだけ覚えといて」
竜宮彩香:「とりあえず、こちらの味方よ。UGNの本部エージェントなの。」
蓮原ミコト:「分かりました。……本部エージェント?!」
蓮原ミコト:「めちゃくちゃ偉い人じゃないですか……!」
白木屋・C・スクラッド:「分かってるなら敬え」
白木屋・C・スクラッド:「で、だ。願いの数は今いくつだった?」
六条院めぐみ:「領域がいくつあるんだっけ。ミコちんの方が詳しいんじゃないかなっ。」
六条院めぐみ:「コンサートホール、路地裏、それとこの博物館と……ビルとか海岸もここにあるのかな。」
六条院めぐみ:「あ、施設もか。」
蓮原ミコト:「博物館、海岸の展望台、雑居ビル、孤児院、僕の路地裏」
蓮原ミコト:「コンサートホール。これで六。あと、『もうすぐ七個目が来る』って言ってた」
興津和沙:「うわ、時間なさそう。」
蓮原ミコト:「方向性が被ってるな、とも言ってたんですけど……」
二子玉川玲奈:「……もうすぐ来る……」
二子玉川玲奈:「シノさんか」
六条院めぐみ:「ミコちんのことだから調べてると思うけど、孤児院以外に生存者はいなかったんだよね?」
蓮原ミコト:「いえ。……それぞれ、中で好きにやっていますよ」
蓮原ミコト:「ここの博物館にも、ツーテールの小学生がいるはずです。願いの元になった」
蓮原ミコト:「近づくと古代魚が襲い掛かってくるので……他も同じです」
蓮原ミコト:「ビルでは料理を延々と作ってるし、展望台は影の恋人といつまでもイチャイチャしてる人がいる」
六条院めぐみ:「ありゃ。思ったよりも生き延びられるものだね。」
興津和沙:「そういやここは腹とか減らないの?」
蓮原ミコト:「減ります。僕はその中華料理をこっそり食べてました」
蓮原ミコト:「ただ、洗脳されてるみたいに、それ以外のことは何もしない」
蓮原ミコト:「だから、そう。何が狙いなのかさっぱりわからないんですよね……」
六条院めぐみ:「じゃあ、あの子も……『孤児院でみんなと一緒にいる』?」
六条院めぐみ:ミコちんと一緒に寝かせていた孤児院の子を示す。
蓮原ミコト:「……夢を見ているようでした。」
竜宮彩香:「『ここは『他愛のない世界』。世界最強の意志を持つ者達の砦』……だったかしら。」
蓮原ミコト:「たぶん、僕はオーヴァードだから、抵抗出来ているだけです」
六条院めぐみ:「そうそう、てっきりあのまま襲い掛かってくると思ったんだよね。」
六条院めぐみ:(そういえば、そもそもミコちんの願いが何だったのかよくわからなかったなあ。)
興津和沙:「あの影は影でよくわかんないしね」
蓮原ミコト:「僕は、あの小さい僕を殺し続けることだけは」
蓮原ミコト:「抵抗できなかった。倒して少しすると復活するので、その間が自由だったので」
蓮原ミコト:「ひたすらフランシスを追っかけて攻撃してました」
二子玉川玲奈:「願い事には抵抗できやんけど、それ以外は割と自由なんかな」
白木屋・C・スクラッド:「ジャームに願った奴の末路は、大概ジャーム化だがな」
竜宮彩香:「果糖屋を攻撃して何か気付いたことはあった?」
蓮原ミコト:「……すごい嫌そうでしたね」
蓮原ミコト:「『何も持ってないお前が』、ってよく言っていた」
六条院めぐみ:「あー……」
六条院めぐみ:「その意味なら、わかるかな。」
蓮原ミコト:「?」
六条院めぐみ:「言いそびれてたけど、めぐ先輩はあいつにマントを盗られちゃったのさ。」
六条院めぐみ:「そのことじゃないかな。」
蓮原ミコト:「……マントを!? それって大変じゃないですか!」
六条院めぐみ:「うん。結構まずいね。」
竜宮彩香:「私も遺産を盗られたわ。……ほぼ無力よ。」
興津和沙:「だから目下の目標は奪われたものを取り戻すこと、それから脱出方法を探ることになるね。」
興津和沙:手に握った穂先に目をやる
竜宮彩香:「そう。この状態で接敵したら今度こそ終わり。まずは少しでもマシな状態にならないと。」
蓮原ミコト:「竜宮さんまで……あの巨大な大砲が……」
二子玉川玲奈:「うちは無事やってんけど。ちょっと火力不足なとこはあるかなあ」
二子玉川玲奈:「流石に彩香さんのアレには対抗できやん」
寒骨白:寒骨白は何も言わないが、その意志が息づいているのは感じる。
興津和沙:「ちゃんと、取り戻してやっかんな。」
興津和沙:「待ってろよ、相棒。」
興津和沙:そう言って七十斤(約42kg)の穂先を握る。
六条院めぐみ:「わたしのマントは最悪、後日UGNに再生産してもらってもいいんだけど、」
六条院めぐみ:「それだと事件解決に間に合わないからね。」
興津和沙:「しかしまいったな。マジでどうする?私達もここのつ様にお願いしてみる?」
竜宮彩香:「本末転倒じゃない。それにお願いするなんてガラじゃないわ。」
竜宮彩香:「私は誰かに阿るより従わせる方が好きなの。」
興津和沙:「利用だよ。システムってんならうまいこと使う方法もあるんじゃねえの?」
竜宮彩香:「………システムを逆用ね。」
六条院めぐみ:「シノさんが7人目で、あと2人で向こうは揃っちゃうから、えーっと、」
六条院めぐみ:「やるとしても1人がギリギリだね。そういう意味でも危ない橋かなあ。」
蓮原ミコト:「山羊に見られた人、いませんか?」
興津和沙:「ガンつけられた。」
興津和沙:手をあげます
竜宮彩香:「私、見られたわ。」
蓮原ミコト:「…………」
蓮原ミコト:「……まずいかもしれません。それ」
六条院めぐみ:「……もしかして、」
六条院めぐみ:「8人目と、9人目、とかそういう話だったりするのかな……?」
竜宮彩香:「……本当に、タイムリミットが近いわね。」
二子玉川玲奈:「めっちゃやばない?」
蓮原ミコト:「僕も、最初は巻き込まれただけだったんです。ただ、山羊に見つかって、その後に」
蓮原ミコト:「……過去の僕が現れて。それを壊したら、あの路地裏になった」
蓮原ミコト:「一刻も早く脱出しましょう。そして、興津さん、竜宮さん」
蓮原ミコト:「――もし『願い』を提示されても、絶対にそれに乗らないで下さい」
六条院めぐみ:「待って。それって過去の自分を壊すのがきっかけって意味で合ってるよね?」
蓮原ミコト:「? はい」
六条院めぐみ:「ミコちんが過去の自分を壊すって願いを叶えたってことは……」
六条院めぐみ:「あ、違ったみたいだね。なら良かった。」
六条院めぐみ:「ミコちんなら過去の自分をぶん殴るのが夢とか言い出してもおかしくないとか思っちゃった!ごめんね!」
興津和沙:ベシッとミコちんのスネを蹴ります
蓮原ミコト:「あいった! なんなんですか!」
興津和沙:「"彩香"さん」
興津和沙:「あんだけ大見得切ったんだからそんぐらい言ってやれよ。」
蓮原ミコト:「(…………)」
竜宮彩香:「余計なことを………」
興津和沙:「あと私の名前を先に言ったのも減点な。」
蓮原ミコト:「? ??」
竜宮彩香:「好きに呼びなさい。別にどう呼ばれようが気にしないわ。」
竜宮彩香:「その認識を改めさせるだけだもの。」
二子玉川玲奈:「お姫様は王子様に厳しいなあ」
六条院めぐみ:「んんん?」
興津和沙:「おお。」
興津和沙:「随分前向きになったじゃねえか。じゃねえ、なりましたわね。」
竜宮彩香:「一度吐いた言葉には責任を取ってもらわなくちゃね。」
竜宮彩香:「……わかったわ。願いはあるけれど、」
竜宮彩香:「それは自分で叶えなきゃ意味がないもの。ね?」隣に座るミコトに肩を寄せる
蓮原ミコト:「…………そ、う、ですね」
興津和沙:「願いの件については了解。ここまで事情知った上で馬鹿な真似はしないよ」
蓮原ミコト:「よろしくお願いします。あと、めぐ先輩、合ってます、それで」
六条院めぐみ:「……あー、えっと。やっぱり?」
六条院めぐみ:「昔の自分を?」
蓮原ミコト:「僕は、できているかはともかく、良い人間でいたいと思ってますけど」
蓮原ミコト:「根っこは、あの時の僕の、悪性への反発があるので」
蓮原ミコト:「山羊は、そこを見たんだと思います」
蓮原ミコト:「願いで言うなら、『今の自分が善人である保証が欲しい』かな」
六条院めぐみ:「ふむふむ。ミコちんの願いについて説教するのは後日にするとして、」
六条院めぐみ:「願いによっては攻撃してくる影に反撃できないってことは別にないわけだね。」
蓮原ミコト:「望みによります」
蓮原ミコト:「ただ、本当に山羊はシステムなので」
蓮原ミコト:「こちらを出すとか、始末する目的での干渉はしませんよ」
蓮原ミコト:「こっちから襲わない限りは、ですけど」
GM:というわけで一旦保留!
GM:――――――――――――――――

ミドルフェイズ:シーン11(後編)

どどんとふ:「竜宮彩香」がログインしました。
どどんとふ:「六条院めぐみ」がログインしました。
GM:【ここまでのあらすじ】現状の問題をおおよそまとめると、以下の三点になる。
GM
・この『他愛のない領域』から出る方法。
・奪われた武器を取り戻す方法。
・ナインゴーツ達を領域の外に引きずり出す方法。

GM:また、打開策に関わるとは限らないが、ナインゴーツ及び、フランシス・ジャムの最終目的も現状では不明である。
GM:――――――――――――――
GM:では、シーンはそのまま! 今日の分だ。
GM:点呼開始!
六条院めぐみ:準備完了!(1/4)
二子玉川玲奈:準備完了!(2/4)
興津和沙:準備完了!(3/4)
竜宮彩香:準備完了!(4/4)
全員準備完了しましたっ!

GM:では始めて行きましょう。現在は、博物館エリアに留まって、今後の展開を相談しているところです、が。
GM:それまでメールがやっとだった二子玉川さんの端末に、羽鳥さんから電話が掛かってきます
二子玉川玲奈:おっ 出よう
羽鳥七海:「あっ、もしもし! 聞こえていますか?」
二子玉川玲奈:「もしもし!聞こえてんで」スピーカーモードにしとこう
羽鳥七海:「やはり、電波が安定している……」苦々しい声。
六条院めぐみ:「やっほー!七海ちん!電波が安定すると何かまずいって意味に聞こえるけど大丈夫なのかな!」
二子玉川玲奈:「……その感じやと、外でなんかあったん?」
羽鳥七海:「電波自体は良いんです。そちら、確認して頂きたいんですが」
羽鳥七海:「広くなってはいませんか。エリアが」
竜宮彩香:「蜂で見れる?」ニコさんに
二子玉川玲奈:「ちょっと飛ばしてみる」
六条院めぐみ:見に行こうと立ち上がろうとしていたけど、座り直す。
二子玉川玲奈:というわけでなんか広くなってる感じがわかっていいですか
GM:はい、肉眼でも分かるくらいですね。博物館の、周囲の建物が現れつつある。
GM:また、博物館自体も、より細部の装飾が緻密になっているようにも思える。
羽鳥七海:「こちらで、既に崩壊現象に晒された土地から、徐々に”希薄化”が広がっています」
二子玉川玲奈:「……うん、なんか広なっとる感じや」
羽鳥七海:「すぐに崩れるほどではありませんが、止める手段がありません。避難指示を出している最中です」
竜宮彩香:「電波状況が良くなっているのは」
竜宮彩香:「こちらとあちらが同質化しつつあるからかしら。」
羽鳥七海:「そうだと思います。繋がりが……貴方達の見た黒い影が……」
竜宮彩香:「行き来も出来るようになってるといいのだけど……まずいわね。」
二子玉川玲奈:「はよなんとかせなな」
蓮原ミコト:「ブラックアウトと、フランシスはそう言っていました」
蓮原ミコト:「あちらの建物をスキャン、デリートして、こっちにペーストする……」
GM:と、いうわけで
GM:情報収集結果として、一つ公開します。
GM
【《ナインゴーツ》について】
 正体不明のジャーム。ヒトの願いに呼応して、それを実現させるシステムじみた存在。
 現実の物質をスキャン(デリート)し、異空間にペーストする能力「ブラックアウト」を持つ。領域内部では、彼および彼の契約者であるフランシスを滅することは出来ない。
 九つの願いと領域を揃えた時、崩壊現象はN市全域に広がると考えられる。
 N市は滅び、ただナインゴーツが選んだものの願いが叶えられ続けるだけの異界だけが残るだろう。

六条院めぐみ:「でもでもっ!七海ちんとミコちんの話からすればまだN市はこの異世界の『外』には変わりなさそうだよね!」
羽鳥七海:「はい。脱出に関しては、希望はあります」
六条院めぐみ:「N市に連れて行けばそこは領域の外……だよね?だよね?」
羽鳥七海:「空間自体が侵蝕する、というよりは」
羽鳥七海:「崩壊現象の進行によって、電波状況が良くなる……要するに、今まさに」
羽鳥七海:「空間に穴を空けて、向こうからこっちへと持ってきている最中、ということです」
羽鳥七海:「私と二子玉川さんの探知能力を使って、大きな隙間を探せれば、戻って来れる程度の穴が見つかるかも」
二子玉川玲奈:「……なるほどな。」
竜宮彩香:「出れる見通しはある、と。」
蓮原ミコト:「穴、自体はあるかもしれません」
六条院めぐみ:「林さんも隠れる必要がなくなったから大胆になったのかもね。油断大敵って言葉を知らないのかも。」
興津和沙:「………」
蓮原ミコト:「ここはやっぱり不安定なんです。中華料理屋が出た頃だったかな……それらしいものを見たことがある」
興津和沙:「中華料理屋っつーと、私と梓が現場にいたやつだ。」
竜宮彩香:「果糖屋をこの世界から引きずり出す方法は、どうする?」
蓮原ミコト:「はい。あれだけは……何故か壊れてるんですよ」
二子玉川玲奈:「どうにかしてその中華料理屋におびき寄せやなあかんな」
六条院めぐみ:「ああ、姫ちんが言ってたガス爆発が中華料理屋のビルのことだったんだね。」
蓮原ミコト:窓の外を指差す。半分崩れたビルが見える。
六条院めぐみ:「火を使ってるところで建物が崩れたなら、爆発したのもうなずけるかなっ。」
羽鳥七海:「壊れている? ……」
羽鳥七海:「少しお待ちください。」
羽鳥七海:「誘き出す方法、あるかもしれません」
興津和沙:「現実で建物が壊れるのは、中身をこっちに持ってかれてるからだよな。」
興津和沙:「あれだけ壊れてから持ってかれた…っていうのとは違うってこと、羽鳥さん?」
羽鳥七海:「興津さん。確か貴方が最初にフランシスと会った時、」
羽鳥七海:「失敗した、とか、混線した、と言っていましたよね?」
興津和沙:「ああ。意味はよくわからねえけど、そんなこと言ってたよ。」
六条院めぐみ:「あっ!そうか!そうだよ姫ちん!」
六条院めぐみ:「その時の林さん、領域の外にいたってこどだよね!?」
羽鳥七海:「スキャンとペーストをするナインゴーツ。システム」
羽鳥七海:「……奪うべき建物が、その最中で壊れたら?」
興津和沙:「すっげえ困りそう。」
二子玉川玲奈:「コンピュータとかやったらエラー吐きそやな」
羽鳥七海:「崩壊現象は、スキャンを終えた後で、建物が一息に崩れます。コンサートホールがそうでした」
羽鳥七海:「中華料理屋はそうじゃない。建物がもとから古すぎ、スキャンの最中で漏れたガス爆発によって先に吹っ飛んだ」
羽鳥七海:「小規模な偶然でも混線を起こせる。なら、スキャンが始まった瞬間に、建物を丸ごと壊せれば」
羽鳥七海:「宛先を失った影ごと、彼らが表に出てくる……かも」
二子玉川玲奈:「……試して観る価値は、あるんちゃう?」
竜宮彩香:「…安全な方法かどうかは分からないけど。」
竜宮彩香:「現状これ以外にいい案が無いわね。」
興津和沙:「虎穴に入らずんば虎子を得ず、ってか。」
羽鳥七海:「現在始まっている崩壊現象で、試算を行ってみます」
羽鳥七海:「幸い……と言って良いのか」
羽鳥七海:「いえ。よくはないんですが。……タイミングと、建物のアテがあります」
六条院めぐみ:「んん?それは幸いと言っていいんじゃないの?」
興津和沙:「そこの住人の避難と周囲への勧告は大丈夫?」
六条院めぐみ:「あ、そういうことか。」
竜宮彩香:「7人目、かしら。」
透庭シノ:「問題ないよ」不意に、声が入る。
透庭シノ:やや暗い様子だが、それを押し隠した少女の声。
二子玉川玲奈:「シノちゃんか!?」
竜宮彩香:「提琴屋」
透庭シノ:「もう、あのあたりは四年前の震災で地盤が緩くなったとかで、人は住んでいないからね」
羽鳥七海:「一般市民の方ですが、一時的に、協力をお願いしました」
羽鳥七海:一時的に、というのは
羽鳥七海:あとで記憶処理をする前提、という意味だと詳しい人は分かる。
二子玉川玲奈:「……」察し
興津和沙:そんな場所に関わる願いとするということは、と一瞬思考をする。
透庭シノ:「ボク達が子供の頃、一緒に練習していた、小さな音楽教室だ」
透庭シノ:「まだ、何も知らなかった、名声も技術も得る前の、あの頃に戻りたいって」
透庭シノ:「……伊織と違って。ボクは、そう願ったから」
竜宮彩香:「………。」
興津和沙:「いいのか。」
興津和沙:「私達はその、大切な場所をぶっ壊すっつってんだぜ。」
興津和沙:「こっちに来れば、いつまでも残り続けるかも知れないものを、跡形もなくだ。」
透庭シノ:「嫌さ。嫌だけど……でも、あの山羊に魅入られるよりは、ずっと良い」
透庭シノ:「薄々、思い出してきた。あいつらは、最初に、奪うんだ」
透庭シノ:「ボクのバイオリンも。願いそれ自体も。最初はそれで幸せだった」
透庭シノ:「でも、得体の知れない、焦りみたいなものが積み上がっていく」
透庭シノ:「ぽっかりと空いた穴に、内側に血が溜まっていくみたいに」
透庭シノ:「大切な物品と、そうやって吐き出させた最高純度の願いが、何より強固にするんだって」
透庭シノ:「い、異空……いくう間、ってのを……」
蓮原ミコト:「……奴らは、『何でもない願い』を集めてる」
蓮原ミコト:「だけど、それを、尊重してるわけじゃないんです」
六条院めぐみ:「そういえば『他愛のない世界』なんだっけ、ここ。」
竜宮彩香:「………ねえ、提琴屋。」
透庭シノ:「何だい、竜宮さん……」
竜宮彩香:「悪魔のあなたに他愛もない願い事をしてもいい?」
透庭シノ:「《悪魔の仔》なんて、今更……」 言いかけて、
透庭シノ:「ううん。君に願いごとなんて、光栄だな。何?」
竜宮彩香:「またあなたの奏でる音色を聞きたい。」
竜宮彩香:「あなたの音色はね、私の心の臓に空いた穴によく響いたのよ。」
竜宮彩香:「悪魔の囁きみたいにね。」
六条院めぐみ:横に座っているミコちんに顔を向け、じっと見る。
透庭シノ:「その穴は、今も空いているのかい」
竜宮彩香:「……塞がったけど、少し痛むわね。」
透庭シノ:「……そう。いいね、そろそろ癒しと克己と音色も」
透庭シノ:「弾けるようになるべきだと、思っていた頃なんだ」
透庭シノ:「復帰一度目は、君に……君たちに聞いて貰えるとうれしい」
竜宮彩香:「それは楽しみ。」ふっと笑う
二子玉川玲奈:「……せやな。これが終わったらコンサートや」
二子玉川玲奈:「……それくらいはエエやろ?」それとなく七海さんに
羽鳥七海:「……ええ、そうですね。事後処理もいろいろありますから」
羽鳥七海:「その合間に、時間を取りましょう」
竜宮彩香:「じゃあ、準備が出来たら取り戻(こわ)しに行きましょうか。」
羽鳥七海:「では、こちらは試算と準備を進めます」
竜宮彩香:「悪魔との契約は反故にされるためにあるのよ。」
竜宮彩香:そういって微笑む
白木屋・C・スクラッド:「ピーピー泣いてたヒトのガキが、言うようになったじゃねえか」
六条院めぐみ:「おおっ、なんで泣いてたかも分からないのに偉そうな物言いだね。」
竜宮彩香:「………。」顔を赤らめる
竜宮彩香:「………それは忘れなさいよ。速やかに。」
白木屋・C・スクラッド:「実と種で増えられねえ奴らは面倒くせえなって話だ」
六条院めぐみ:「あ、意外と分かってる……」
興津和沙:「時間は、どのくらいかかりそう?」>羽鳥さん
羽鳥七海:「シノさん曰く、明日か明後日にも自分の分の『スキャン』が来るだろう、とのことです」
二子玉川玲奈:「よっしゃ。準備する時間はありそやな」
興津和沙:「わかった。じゃあ悪いけどうちに連絡入れといてくれないかな。多分、お母さんたちが心配してるからさ」
羽鳥七海:「それに関しては滞りなく」
興津和沙:「ありがと。」
羽鳥七海:「黒川さんの家に泊まっていることにしてくれるそうですけど」
羽鳥七海:「それでいいですか?」
興津和沙:「うー……まあ、野郎のうちに泊まったことになって変な噂が立つよりマシか。それでお願い。」
興津和沙:心配をかけるのは申し訳ないけど、時間が在るのはありがたい。その間に、心の整理をつけられる
羽鳥七海:「では、頼んでおきますね」
白木屋・C・スクラッド:「丁度、段取りもついたじゃねえか」
白木屋・C・スクラッド:「パクられた武器の在処も分かったしな」
興津和沙:「私らの得物も、その混線に乗じて取り戻せるのかな。」
二子玉川玲奈:「そっちもなんとかせやなあかんな……」
六条院めぐみ:「どうだろうね。竜宮さんのは領域の支配さえなくなれば呼び出せそうだけど。」
白木屋・C・スクラッド:「今、言っただろうが。被害者Aが」
六条院めぐみ:「ん?」
白木屋・C・スクラッド:「奴らは、物品と、願いで『領域』を作る……」
竜宮彩香:「つまり、領域を展開する場所に」
竜宮彩香:「私たちから奪ったものもあるというわけね。」
六条院めぐみ:「えーっと?言ってたかも。バイオリンが奪われたんだっけ。」
六条院めぐみ:「……バイオリンもついでに取り戻せるかもね。」
二子玉川玲奈:「ほなら一石二鳥や」
蓮原ミコト:「……僕が裏路地の願いに引っ掛かったのは」
蓮原ミコト:「さっき言った、中華料理屋顕現時の穴から逃げ出そうとした時でした」
六条院めぐみ:「?」
六条院めぐみ:ミコちんの言葉に首をかしげる。
白木屋・C・スクラッド:「……つまり、逃げようとすりゃ、100%」
白木屋・C・スクラッド:「てめえらを取り込もうとしてくる。――虎穴に入らずんば、だったか?」
白木屋・C・スクラッド:わさりと葉を震わせる。
白木屋・C・スクラッド:「ここからの脱出ついでに、『願いの領域』から物品だけ掠め取って出てくるんだよ。お前らが」
六条院めぐみ:「なるほどね。何となくわかったよっ!」
興津和沙:くすりと笑う
興津和沙:「今度は畑に入らずんば苗木を得ずというのかと思ったよ。」
二子玉川玲奈:「コアラの袋に入らずんばコアラ児を得ず、やな」
白木屋・C・スクラッド:「てめーらに合わせてやったんだろうが」
白木屋・C・スクラッド:「森を焼かなきゃ種が育つ土は得られねえのさ、俺達はな」
竜宮彩香:「コアラの子どもを得て何か得でもあるのかしら。」
竜宮彩香:「密売?」
白木屋・C・スクラッド:「だからあの悪魔の名前を呼ぶんじゃねえ!!」
二子玉川玲奈:「……かわいい?」
六条院めぐみ:「かわいい!」
白木屋・C・スクラッド:「かわいくねえ! これだからヒトは度し難ェ!」
六条院めぐみ:「まあまあ、コアラはともかく。」
六条院めぐみ:「わたしたちのやることは決まったというわけだね。」
竜宮彩香:頷く
興津和沙:「だね。」
GM:やるべきことは決まった。あとは進むだけだ。
GM:では、シーン終了。購入と、ロイスが取れます。
六条院めぐみ:購入かあ。
興津和沙:応急手当
興津和沙:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[3,6,10]+6[6] → 16

興津和沙:すごい買えた
興津和沙:16+2d10
DoubleCross : (16+2D10) → 16+12[5,7] → 28

興津和沙:いい感じ
六条院めぐみ:竜宮さんのロイスを変更します。
六条院めぐみ:-恋敵?/竜宮彩香/連帯感/不安:○/ロイス
六条院めぐみ:これを、
六条院めぐみ-恋敵/竜宮彩香/連帯感:○/不安/ロイス
六条院めぐみ:こう変更しました。
二子玉川玲奈:ロイス。六条院めぐみ/尊敬○/不安 竜宮彩香/尊敬○/不安 で二人に取りましょう
六条院めぐみ:両方同じ感情だ
竜宮彩香:うーん、何買おう
GM:ああ、竜宮さんは
GM:取るものがないなら、何か代わりになる銃器を買っておいた方がいいかも
GM:博物館とか……色々あるから、それっぽいものがそこら辺に落ちてるので……
竜宮彩香:あ、実は持ってます
竜宮彩香:フルオートショットガンがあるぜ!
二子玉川玲奈:ぬかりなし
六条院めぐみ:あ、わたしも代わりの防具を見繕っておこう。
六条院めぐみ:ジェットスーツ(IC 82ページ)で
六条院めぐみ:あ、隠密状態になれないから購入ダイスも増えない……
興津和沙:おのれ林さん
GM:そうなのか!
GM:なら好きに買うと良いぜ
竜宮彩香:ジェットスーツ買いましょう
六条院めぐみ:2dx10+2>=14
DoubleCross : (2R10+2[10]>=14) → 7[5,7]+2 → 9 → 失敗

六条院めぐみ:だめでした
竜宮彩香:4dx+3>=14
DoubleCross : (4R10+3[10]>=14) → 10[5,7,7,10]+1[1]+3 → 14 → 成功

竜宮彩香:成功!渡す
六条院めぐみ:あ、良かった。装備します!
二子玉川玲奈:応急買っとこうかな
二子玉川玲奈:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 9[3,7,9]+2 → 11

興津和沙:さーすがー
竜宮彩香:これと
六条院めぐみ:あと、ミドルで装備してたフラググレネードはもう使用回数が残っていないので装備から外して捨てとこう。
六条院めぐみ:というわけで、竜宮さんに協力してもらって有り合わせの物品で予備のマントを作成しました。
竜宮彩香姫/興津和沙/〇感服/隔意/ロイス
二子玉川玲奈:竜宮さん応急使う?
竜宮彩香:これでロイスを取得して、応急は……余ってるのなら貰います!
二子玉川玲奈:ドーゾ!
竜宮彩香:3+2d10 使用!
DoubleCross : (3+2D10) → 3+17[8,9] → 20

竜宮彩香:おっと全回復!
竜宮彩香:最大値の18まで回復しました
二子玉川玲奈:HPひっくい
GM:では、皆終わったかな?
興津和沙:おけだぜ!!
GM:ではシーン終了。次のシーン。
GM:―――――――――――――――

ミドルフェイズ:シーン12(前編)

GM:クライマックス前のシーンになります。全員登場!
二子玉川玲奈:81+1d10
DoubleCross : (81+1D10) → 81+6[6] → 87

竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+3(1d10→3)した(侵蝕率:81→84)
六条院めぐみ:69+1d10
DoubleCross : (69+1D10) → 69+10[10] → 79

興津和沙:1d10+83
DoubleCross : (1D10+83) → 9[9]+83 → 92

興津和沙:ぎゃふん
GM:うわっ
GM:―――――――――――――――
GM:では、羽鳥と二子玉川の電波把握と先導によって、
GM:あなたたちは思った以上に早く、異空間の中の『穴』を見つけられた。
GM:拡大しつつある中華料理屋/雑居ビル、一階のエレベーター近く。
GM:壁に超自然的な穴が空いており、向こう側からは、耳慣れた人の喧噪なども聞こえてくる。
羽鳥七海:『そこから外に出られるかと思います』
二子玉川玲奈:「とりあえず第一段階、いう感じやな」
羽鳥七海:『こちらの準備は順調です。出来る限り、早い合流を!』
六条院めぐみ:「どうする?2手に分かれる?ミコちん。」
蓮原ミコト:「どういう感じに二手に?」
蓮原ミコト:「こちら側で工作を続ける、ってことですか?」
六条院めぐみ:「えっ?いや、ミコちんは疲れてるだろうから、一足先に帰ったり……」
六条院めぐみ:それ以外にないのでは、という顔で返す
六条院めぐみ:「『願いの領域』だっけ?わたしのマントとかがあるところ。そこにミコちんまで寄っていく必要はないんじゃないかな。」
二子玉川玲奈:「こっちは一般市民の子供もおるし、一旦みんなでここを出よや」
竜宮彩香:「戦える人員が少ない以上、戦力を分散させるのはあまりよくないわ。」
竜宮彩香:「一度全員で出て、戦える人員で改めて作戦を決行しましょう。」
蓮原ミコト:「寄っていく? ……あ、そうか! ごめんなさい、言葉が足りなかった」
蓮原ミコト:「侵入者が狙われた場合。つまり、僕や今回の皆さんみたいな場合、」
蓮原ミコト:「領域が出来るのが先じゃない。僕は、過去の僕を倒した際に契約が履行されて、」
蓮原ミコト:早口で説明しようとして、その合間に、脱出口に服の端が触れた。
《ナインゴーツ》:       メ     ェエエ ェ?     ――   
興津和沙:「この声…っ!」
六条院めぐみ:「ああ、願いを叶えなければいいんだね。めぐ先輩も納得だよ。」 ヤギの鳴き声を聞きつつ不敵に笑う
二子玉川玲奈:「なんっ……!?」
GM:ばつん、と皆さんの視界が、途切れる。
GM:そして、貴方達は一人一人、全く別の場所に立っている。
GM:――――――――――――――――――――――――――
GM:クライマックス前の、特殊ミドル判定について説明させて下さい。(ラインアーク)
GM:通常のラウンド進行で行います。貴方がたは、一人一人に用意された「願いの領域(未満)」の中で、
GM:願いの否定、領域からの脱出を行わなければなりません。
GM:脱出条件は、ラウンドごとに判定を繰り返し、達成値が規定値を超える必要があります。
六条院めぐみ:ふむふむ。ラウンド進行ってことは、対決する誰かがいたり、もしくは早めのラウンドで解決しないといけなかったりするのかな。
GM:ただの順番の話ですね。
GM:ただ、達成値は全員の累積ではなく、一人一人が達成しなければいけません。
GM
【脱出条件】
・白兵or射撃 達成値合計 30
・知覚 達成値合計15
・意志 達成値合計15

GM:このうちのどれか一つを達成することで、願いの領域からの脱出、および武器を取り戻すことが可能です。
GM:また、二子玉川さんに関しては、武器を奪われていないし、狙われていないので
二子玉川玲奈:たしかに
GM:脱出判定をする必要がありません。(普通に外に出られます)
GM:で、ラウンド毎に一人、他の人の判定の前に【情報:ウェブ 10】を達成することで、達成値を+3することができます。蜂ドローンで支援する感じです。
二子玉川玲奈:ほほー おまかせ
GM:ラウンド毎に、状況は描写します
GM:今の時点で、何か質問はありますか?
興津和沙:エフェクトの使用はできますか
GM:可能です。ああ、それと
GM:判定を失敗するごとに、1d10のダメージを受けて貰います。
GM:達成した場合はいらない
興津和沙:えーぐいー
二子玉川玲奈:ワーオ
竜宮彩香:あ、成功した人とまだ成功できてない人がいる場合
竜宮彩香:成功した人が次のラウンドで成功していない人の判定の前に情報判定をして支援することはできますか?
GM:そうですね、次のラウンドからなら可とします。
GM:達成した次の番の人にすぐ支援、はダメ
六条院めぐみ:あ、隠密状態はダメージを受けると自動解除されるから
六条院めぐみ:メジャー隠密して次のターンに隠密状態で判定は無理か……!
六条院めぐみ:了解です。
GM:ああ、そうか
GM:メジャーで隠密する場合、判定自体を放棄するなら
GM:ダメージは受けなくていいです
二子玉川玲奈:温情!
六条院めぐみ:え、やったー!
GM:なんかペルソナTRPGでそういうのあったよね
GM:1ターン溜めて命中率上げるの
興津和沙:僕はもうオッケーだぜ!!
GM:では、皆さんよろしいですか?
竜宮彩香:こちらはOK!
二子玉川玲奈:OK!
六条院めぐみ:あっ、隠密状態でも支援は受けられますか?
GM:実質は達成値の累積補助なので、OKとします!
六条院めぐみ:了解です!あとは質問はないです!
GM:変則FS判定みたいなものだと思ってほしい
GM:では始めましょう。
GM:―――――――――――――――――
【ラウンド1 行動値10 二子玉川礼奈】
羽鳥七海:「二子玉川さん!」 雑居ビルの入口で待っていた羽鳥が声を掛ける。
二子玉川玲奈:こちらから見た状況的には、「脱出しようと思ったらみんなが消えた」って感じですかね
GM:そうなります。で、二子玉川さんと、植木鉢だけが外に居ます。
二子玉川玲奈:植木鉢……
二子玉川玲奈:了解です
GM:ああ、既に外にいていいです。
羽鳥七海:「脱出はできたんですね。他の皆さんは……?」
二子玉川玲奈:「……七海ちゃん!」「ヤギに連れてかれた!」
蓮原ミコト:「うわっ」 遅れて、入口から飛び出してくる。施設の子を背負ったまま。
羽鳥七海:「ヤギに……ど、どういうことですか?」
二子玉川玲奈:「細かい話はあと!脱出できるようにこっちから援護してみる!」
GM:二子玉川さんのドローンは、いくつかの反応を感知している。
二子玉川玲奈:「あ、ミコトくんはこの……《銀世界》さんよろしゅう!」植木鉢を渡す
GM:ただ、門の向こう側、さっきまで皆が立っていた裏側の雑居ビル入口の空間が、数十倍になっているかの
GM:ような異様な反応を感じとれるだろう。
白木屋・C・スクラッド:「おいこら先走ったガキ! どういうことだこりゃ!」
白木屋・C・スクラッド:「説明が足りてないぞ」
蓮原ミコト:「ご、ごめんなさい……! 僕もうろ覚えで」
羽鳥七海:「? 銀……え? えっ? 」
羽鳥七海:「《銀世界》さんはどちらに? 声だけが……」
白木屋・C・スクラッド:「目の前にいんだろが!」
二子玉川玲奈:「(……どこや、みんな……!絶対に、引っ張り出すで)」
羽鳥七海:「???」 その背後で羽鳥は困惑!
二子玉川玲奈:ドローンの操作に集中している
GM:―――――――――――――――
【ラウンド1 行動値9 竜宮彩香】
GM:竜宮さんの視界が晴れる。
GM:――古い、大きな日本庭園が見える。贅を凝らした屋敷だ。
GM:貴方はその、縁側に座っている。暖かい日差し。
竜宮彩香:「………ここ、は。」
???:「彩香や」 老いた、穏やかな男の声。
竜宮彩香:見慣れた景色だ。――悪夢の中で。
竜宮彩香:ここは私の手で血に染まり、住む者もいなくなり、炎の中に消えたはずの――
竜宮彩香:声のした方を向く。
竜宮早雲:「どうした、怖い顔をしているぞ」
竜宮彩香:「……!」
竜宮早雲:「そんな顔をしていては、男も片っ端から逃げてしまうぞ? え?」 かっかっ、と笑う。
竜宮彩香:「そんな顔、してたかな。」
竜宮彩香:「おじいちゃん。」
竜宮早雲:「しておるよ。まあ、外で警戒するのは悪くはない」
竜宮早雲:「何せ、もう高校生か。見るたびに綺麗になっとるからのう!」
竜宮早雲:「ついこの前まで、こーんな小さかったんだがの」 右手の指で丸を作る。
竜宮彩香:「いつの話よ。」くすりと笑う
竜宮彩香:穏やかで、暖かな日常だ。
竜宮彩香:屋敷の中に視線を向ける。
竜宮早雲:「ここでは、お前さんが警戒するような相手は、ひとーりもおらんよ」
GM:かつて、極僅かにいた、あなたに優しくしてくれた使用人や、庭師など。
GM:そういう顔ぶれがいる。貴方と目が会うと、優しく笑んで、会釈する。
竜宮彩香:そして、その中に兄弟たちの姿も。
GM:……まだ優しかった頃の、兄弟の姿も。
竜宮彩香:使用人と談笑する長兄。威厳があり、人を先導する資質があった。
竜宮早雲:「UGNもFHも、最近は目立った抗争もないしの」
竜宮彩香:(父の葬式の席で、毒を盛った。)
竜宮彩香:屋敷の書斎で読書する次兄。思慮深く、よく勉強を教えてくれた。
竜宮彩香:(裏切らせた部下に銃殺させた。)
竜宮早雲:「このままじゃ商売あがったりじゃが……平和も、悪くはない」
竜宮早雲:或いはそれは、この祖父らしい言葉ではないかもしれない。
竜宮早雲:それでも、この場所では、そうなっている。
竜宮彩香:次兄の書斎を訪れる叔父。
竜宮彩香:(船で遊覧中、首を絞めて水底に沈めた。)
竜宮彩香:全員の死を、覚えている。
GM:ぱしゃり、と池で鯉が跳ねる。貴方を誘うように。
竜宮彩香:みんな、みんな私が殺した。そうしないと自分が死んでいたから。
竜宮彩香:ぺたりと、腰が抜けたように縁側に座り込む。
GM:穏やかな光景。温かな日差し。柔らかな空気。
竜宮彩香:(これを)
竜宮彩香:(これを見せるの。私に。)
GM:池から、山羊の顔をした影が、立ち上がっている。
竜宮彩香:ぎり、と唇を噛みしめる。
GM:他の人間の誰も気付かない。景色の当たり前の一部のように。
《ナインゴーツ》:《おまえがのぞんだ》
《ナインゴーツ》:《なにもかもわすれたい》 《ちにまみれたじぶんがいやだ》
《ナインゴーツ》:《すむせかいが ちがっていることが》 
竜宮彩香:目を覆いたくなる。
竜宮彩香:”私さえいなければこの景色がありえたかもしれない”
竜宮彩香:血も流れない。硝煙の臭いもしない。なんて優しい世界。
竜宮彩香:「わ、わた、私………」
竜宮彩香:「私、が………望んだ………」
竜宮彩香:震える声で力なく呟く
竜宮彩香:「私は……!」
竜宮彩香:射撃判定。《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》。フルオートショットガンで射撃。
二子玉川玲奈:支援します。〈情報:ウェブ〉
GM:どうぞどうぞ!
二子玉川玲奈:《生き字引》、データブレイン、自動巡回ソフトを使用
二子玉川玲奈:11dx+5
DoubleCross : (11R10+5[10]) → 10[2,2,2,4,5,7,8,8,9,9,10]+4[4]+5 → 19

二子玉川玲奈:達成値+3!
二子玉川玲奈:侵蝕87→88
竜宮彩香:じゃあ判定するよ!
GM:やってしまえ!
竜宮彩香:うーん、サポートスタッフも使ってしまおう。ここで使って残り1回になります。
竜宮彩香:達成値+2!
竜宮彩香:10dx7+7
DoubleCross : (10R10+7[7]) → 10[2,2,3,4,8,8,8,9,10,10]+10[4,6,7,8,8,10]+10[1,2,5,7]+6[6]+7 → 43

竜宮彩香:成功!
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+4した(侵蝕率:84→88)
GM:一発成功……!
GM:ダイス10dx7の平均は12くらいではないのか!?
竜宮彩香:どの世界の平均値なんだ……
GM:ともあれ、脱出判定成功になります。演出どうぞ!
竜宮彩香:「…………。」息を吸って、吐く。
竜宮彩香:「ねえ、おじいちゃん。」
竜宮早雲:「何じゃい、彩香や」
竜宮彩香:「私ね、学校に通ってるのよ。」
竜宮彩香:「学校には色んな人がいるわ。お姫様になろうとする女の子や、」
竜宮早雲:「何じゃい、今更改まって。ああいうのは、楽しいものかの?」
竜宮彩香:「ヴァイオリンが上手い子もいたな!私、あんなにきれいな音初めて聞いた!」
竜宮彩香:「うん、楽しいよ。」
竜宮彩香:「好きな人も出来たの!」
竜宮彩香:「ちょっぴり向こう見ずだけど、すっごく優しい男の子。」
竜宮早雲:「そうかそうか。竜宮の家に必要ではないという者も多かったが……」
竜宮早雲:「…………」 彩香さんが話すのを、黙って聞いている。
竜宮彩香:「………おじいちゃん、私、幸せになっていい?」
竜宮彩香:「私、悪い子だけど……まだ……」
GM:ザザ、と。老人の顔に、ノイズが走る。
竜宮《ナイン》、早《ゴー》雲:「無論じゃ。ずっと、ここに、いれば、……」
竜宮彩香:「罪を背負ったまま、どうすればいいか分からないでいるのだけど……」
竜宮《》早雲:ぱあん、と手拍子を打つ。
竜宮早雲:「――彩香の、したいように、すればよい」
竜宮彩香:「………。」
竜宮早雲:「竜宮家の者が、何を殊勝な。文句など言われたら、踏み潰せ」
竜宮彩香:頬に一筋の涙が流れる。
竜宮彩香:「ありがとう、おじいちゃん。」祖父の顔をしっかりと見据えながら
竜宮早雲:にかり、と笑う。快活な、しかしどこか獰猛でもある笑み。
竜宮彩香:懐から拳銃を取り出し、額に一発、心臓に三発。銃弾を撃ち込む。
竜宮早雲:「……」 穿たれてなお、笑みを崩さない。傷口から血が溢れる事はない。
竜宮彩香:「――さよなら。」
竜宮早雲:「ああ、――壮健だのう。我が孫よ」
竜宮早雲:傷口から溢れるは、黄金。老人のテクスチャが外れ、
竜宮早雲:見上げるほどに巨大な砲塔が、そこに鎮座している。
《ナインゴーツ》:《……………》
竜宮彩香:「おかえり。」流れる涙を拭おうともせず、自分の半身を見上げる。
《ナインゴーツ》:山羊が、一度だけ首を傾げ、
《ナインゴーツ》:現れた時と同じように、ぱしゃりと消えてゆく。
竜宮彩香:振り返る。
竜宮彩香:もはや竜宮邸は廃墟と化している。
竜宮彩香:炎が広がり、兄弟たちの死体が転がる。
竜宮彩香:それを一瞥し、宙を舞う蜂型ドローンの導く先へと歩き出す。
GM:願いは否定された。風景は薄れてゆく。……表のN市のビル街へと。
竜宮彩香:目を開ける。景色を確認し、
竜宮彩香:部屋にいる二子玉川を見つける
竜宮彩香:「先導ありがとう。養蜂屋。」
二子玉川玲奈:「……おかえり。」
竜宮彩香:「…何とか、こっちの遺産の力は戻ったわ。」
竜宮彩香:「あとの二人も上手くやってくれるといいのだけど。」
二子玉川玲奈:「せやな。」「……よう頑張ったな」竜宮さんの目の腫れを見て
竜宮彩香:「…養蜂屋。」
竜宮彩香:震える声で呟く。
竜宮彩香:「少しだけ、他所を向いてくれる?」
二子玉川玲奈:「……」「他ふたりも誘導せやなあかんし。ちょっと余裕ないわ」
二子玉川玲奈:とか言って穴の方を向く
竜宮彩香:二子玉川の背後で、竜宮の噛み殺した嗚咽がわずかに聞こえてくる。
竜宮彩香:「見ないふり、だけでも……いいわ………」
二子玉川玲奈:「……うん」
竜宮彩香:「……ありがとう。………ごめんなさい。」
竜宮彩香:「…………ごめんなさい。」
竜宮彩香:謝罪は、誰に向けられたものか。
竜宮彩香:竜宮はしばらく顔を覆っていた。
【竜宮彩香 脱出完了】
GM:――――――――――――――
GM:透庭シノ:「ぽっかりと空いた穴に、内側に血が溜まっていくみたいに」
GM:透庭シノ:「大切な物品と、吐き出させた最高純度の願い」
GM:蓮原ミコト「……奴らは、『何でもない願い』を集めてる」
GM:蓮原ミコト「だけど、それを、尊重してるわけじゃない」
GM:――――――――――――――

ミドルフェイズ:シーン12(後編)

GM:では、初めて行きましょう
GM:【《ナインゴーツ》の願いの領域から脱出せよ】
GM
【脱出条件】
・白兵or射撃 達成値合計 30
・知覚 達成値合計15
・意志 達成値合計15

GM:―――――――――――――――――
【ラウンド1 行動値6 六条院めぐみ】
GM:視界が晴れる。
六条院めぐみ:「……さてと。ミコちんは一回試されてるから大丈夫だろうし、わたしも先輩らしいとこ見せないとねっ。」
GM:目の前にあるのは、広く、硬質なトレーニングジム。
GM:懐かしい、というほどでもない。馴染みの、UGNの訓練施設だった
六条院めぐみ:「……おお。」
六条院めぐみ:周囲を見渡す。
GM:馴染みの顔も、そうでない顔もいる。数十人のチルドレンやエージェントが、各々の訓練に励んでいる。
GM:あなたに向かって、一人の男が歩いてくる。
羽染洋史:「おい、どうした。何を突っ立っている」
六条院めぐみ:「おお、師匠だ師匠だ。気にしないで!たぶんいまわたし、未来からお邪魔してる感じだからさ。」
羽染洋史:「身体の力だけに頼るなと言ったろう! RCのコツは……」
六条院めぐみ:「……。」 もし『当時』の羽染なら、ここまで明るい六条院には違和感を覚えるだろう
六条院めぐみ:「ふーむ? わたしの願いって何だろうね。」
六条院めぐみ:顎に指を当てて思案しようとして、
羽染洋史:――するり。
六条院めぐみ:「っ!?」
羽染洋史:近づいてきた羽染が、そのまま貴方の身体を通り抜ける。
羽染洋史:忠告は、あなたに向けられたものではない。その背後の訓練生だ。
訓練生:「は、はい!すみません!先生!」
訓練生:あなたの傍を通る。あなたへと攻撃を飛ばす。
六条院めぐみ:「……!」 振り返る。羽染師匠の様子を……いや、
六条院めぐみ:『視線』を視る。意識して視るのは久しぶりだ。
訓練生:訓練生とはいえ、何十人もオーヴァードがいて、誰ひとり貴方には気付かない。
訓練生:あなたを見ているものは一人もいない。空気を見るものがいないように。
六条院めぐみ:「……おお。この感じ、久しぶりだね。」
六条院めぐみ:訓練所を飛び交う『視線』が、自分を避けていくのを視ている。
羽染洋史:「RCは一人一人感覚が違う。先入観に囚われるな、適切な使い方を考えろ」
羽染洋史:その言葉も、どこかノイズが多くなってくる。
GM:外に出ますか? あるいはここに留まる?
六条院めぐみ:「……」 自分を不自然に避けていく『視線』。それ自体は覚えのない光景だ。
六条院めぐみ:かつての自分は、能力で視えてしまう他人の『視線』を自ら避けてしまっていた。
六条院めぐみ:特に理由はなかったのかも知れない。ただ何となく、嫌な感じがしてしまって。
六条院めぐみ:避けて、避けて、避けて……
六条院めぐみ:一方で、よく分からない焦りもどんどん溜まっていく。
六条院めぐみ:確か、そんな風に感じてたはず。この頃は……
六条院めぐみ:「ああ。そっか。わたしが願ってたのって。」
六条院めぐみ:訓練所の扉から外に出ます。自分を避けていく『視線』をあえて横切ったりはしない。
GM:外も同じです。人通りが多い都市の只中で、誰ひとり、貴方には気付かない。
六条院めぐみ:博物館で彩香ちんに手伝ってもらって作った、即席のマントの位置を直す。
六条院めぐみ:「……ふふ。ははっ。」
GM:ただ時間だけが過ぎていく。時計を見るたびに、体感時間ではありえない速度で
GM:針が進んでいる。10分、30分、1時間……
六条院めぐみ:「なるほど。最初に願いを奪うってこういうことだね。身をもって理解できたよ。」
六条院めぐみ:かつてのわたしの願い……力が欲しかった。
六条院めぐみ:力があれば、見てもらうのにふさわしくなれば、わたしにも視線の前に飛び出せる勇気が……
六条院めぐみ:ううん、そんな理屈で説明できるものじゃない。ただ、
六条院めぐみ:誰かに見てもらいたかった。それが、わたしの『他愛のない願い』。
GM:では。
GM:どれほど時間が経っただろう。
GM:不意に、本当に不意に。
???:ぱしり、と背後から手が掴まれる。
???:「ああ、良かった! やっと見つけた、先輩……!」
六条院めぐみ:「……」 掴まれた手を振りほどく。
六条院めぐみ:背後からの『視線』と自分の体の間に、即席のマントを滑り込ませ、
六条院めぐみ:『視線』から離れる。
???:「……あれ、おかしいな」
???:「どうしてですか、先輩。だって――」
山羊面の少女:「これが、あなたの願いじゃなかった?」
山羊面の少女:長い黒髪。凛としたスーツ姿。巨大な銃器の影を携えた。
山羊面の少年:瞬く間に入れ替わる「大丈夫ですよ。僕だけが、先輩を見ていますから」
山羊面の少年:「僕はずっと。先輩から離れません」
六条院めぐみ:ヒュルヒュルヒュルヒュル。
六条院めぐみ:どこかから、風を切る音と共に小さなカードが弧を描いて山羊面の少年の元に飛来する。
山羊面の少年:「?」
六条院めぐみ:カシャ。音を立てて少年の足元に落ちる。赤いカードにラクガキがされている。
六条院めぐみ:アッカンベーをしている人の顔だ。
山羊面の少年:「可愛い、悪戯ですね」
山羊面の少年:「先輩は、いつもこんな悪戯をしてきて……」
山羊面の少女:「そうしていないと、不安だった?」
六条院めぐみ:「……」
山羊面:「彼が、いつまで自分だけを見て」 「いて」 「くれる」 「か」
六条院めぐみ:――山羊面の『視線』の外。即席のマントを掴み、息を殺して山羊面に神経を集中させている。
《ナインゴーツ》:『傍から見た』姿。地面から立ち昇った影だ。頭部だけが山羊の頭骨をしている。
《ナインゴーツ》:そして、声だけが、あの二人と同じ。
六条院めぐみ:「……なかなか人をイラつかせるのが上手いねっ。思わず話しかけちゃうんだけどさっ。」
六条院めぐみ:声がした方向を『視て』も、既にいない。
六条院めぐみ:声を発してから素早く移動している。そうできる隙を最低限見切ってから話しかけている。
《ナインゴーツ》:《原初の赤:》、
《ナインゴーツ》:《原初の赤:》、
《ナインゴーツ》:ぐるりと影が伸びあがり、周囲を見回す。《原初の赤:》――
GM:あなたは、まだ直視されていない。
GM:武器を奪われ、そして恐らくは、一度囚われた蓮原ミコトの記憶。この空間内でのやりとり。
GM:そういうものだけで、断片的に構築されている。
六条院めぐみ:《ナインゴーツ》から見てかなり遠くの方で、マントが翻る瞬間が見えてしまう。
六条院めぐみ:そのマントもすぐに消えるが、そちらの方に逃げたようだ。
《ナインゴーツ》:「…………」 
《ナインゴーツ》:「メ    ェエエ   ェエエェ  ェエェ――――」
六条院めぐみ:舌打ちもそちらの方から聞こえた。
《ナインゴーツ》:都市中に、山羊の声が響く。ゆっくりと動き始める――
《ナインゴーツ》:舌打ちの。衣擦れの聞こえた方へ、山羊頭の影が、虚のような瞳を向ける。
六条院めぐみ:このラウンドの行動をします。
六条院めぐみ:マイナーアクションでジェネシフトして、メジャーアクションで隠密状態に。
六条院めぐみ:79+1d10
DoubleCross : (79+1D10) → 79+4[4] → 83

六条院めぐみ:《ナインゴーツ》が去っていった路地。そこに設置されている看板の裏から、姿を現す。
GM:了解。判定を放棄したため、ダメージは発生しません。
六条院めぐみ:ついさっき、仕込んでおいた翻る布と、舌打ちの音。
六条院めぐみ:そちらの方へ動き出した《ナインゴーツ》の背を睨んでいる。
六条院めぐみ:「……」 別の看板の影へと素早く移動し始めている……
GM:ナインゴーツは、あなたを見つけてはいない。
GM:ナインゴーツに、見つけられてはならない――
GM:では、行動終了。次のイニシアチブに移行します
GM:―――――――――――――
【ラウンド1 行動値5 興津和沙】
GM:視界が晴れる。心の準備すら満足に出来ず、身構えた貴方の前には、
GM:あまりにも見慣れた看板がある。
GM:『漫画研究部』
興津和沙:視界が途切れた瞬間、死を意識した。
興津和沙:脳裏に過ぎったのはスクラッドさんが消し飛んだ光景。
興津和沙:自分も、あんな風にして抵抗する間もなく死んだのだと思った。
興津和沙:心臓の鼓動が早くなっているのがわかる。額を流れる汗は、暑さによるものでなく恐怖のせいであることも、わかる。
興津和沙:だが、目の前にあるいつもの光景が、その恐怖を僅かに和らげてくれている
興津和沙:「誰もいねえな。」
興津和沙:めぐ先輩も、彩香さんも二子玉川さんもいない。分断されたみたいだ。
興津和沙:「なあ、寒骨白。どうすりゃいいと思う?」
興津和沙:左手に握っているはずの穂先に話しかけます
GM:何気なく聞いた、あなたの声に応えるものはいない。
GM:手の中が軽い。穂先すら、なくなっている。
興津和沙:「……マジか。」
興津和沙:残っていた僅かな絆すら手放してしまったことに、
興津和沙:不甲斐なさと、喪失感を覚える。
GM:最も近しい相手の喪失に、打ちひしがれているところ。
GM:漫画研究部の扉が、内側から、ばん、と開く。
堂本美沙:「さて、では主賓をば探しに……ふぉっ! 姫!」
興津和沙:後ろを振り向く
堂本美沙:馴染んだジャージ姿の部員が、貴方を見て驚いている。
興津和沙:「何言ってんだ、梓ならいねえぞ。」
堂本美沙:「ほむ? けいおんの話でござるかな? 小生今はどちかというとプリパラの方が……」
堂本美沙:「ともあれともあれ! 呼ぶ暇が省けましたぞ! 皆~(AA)」
堂本美沙:あなたの手を引いて、部室に入っていく。
興津和沙:「いや、は…!待て!話が読めねえ!」
GM:部室に入った瞬間、中から大きな破裂音がする。
GM:安物の、クラッカーの音だった。
興津和沙:「わっ!」
部員たち:「「「姫~~~! ハッピーバースディ!」「お誕生日おめでとう!」メリーバースデー!」ですぞ」
GM:中にはケーキやジュース、それに手製の飾りや、ホワイトボードに書き文字なども。
興津和沙:なんか、今日は誕生日だった気がしてきた!
堂本美沙:「バースデー! ブッフォ掛け声がめちゃくちゃですぞ!」
興津和沙:「え……なんだよ、お前ら…」
GM:そうだ。今日はあなたの誕生日で、漫画研究部の華である貴方への、サプライズパーティが開かれた。
興津和沙:「え、」
興津和沙:「めっちゃ嬉しい…ありがとう…」
ネットミーム三銃士α、β、γ:「ふぉあっ! い、いやいや! 当然のことですからな!」
ネットミーム三銃士α:「もちろん、発案は私なんだけど……」
興津和沙:「マジか!ありがとな!」
ネットミーム三銃士β:「はあ? 俺に決まってるんですが~? レトロゲーのやり過ぎで脳みそまでカビたのでは?」
興津和沙:「ん、そうなのか。ありがと、ホント嬉しいよ!」
興津和沙:満面の笑顔でαとβの肩を叩きながらいいます
ネットミーム三銃士α、β:「ほうあっ!あ、有難き幸せ……」
ネットミーム三銃士γ:「ひ、姫! リボンを変えたのでは?」
興津和沙:「あ、わかるか?」
興津和沙:「この前、服買い行った時に、これ可愛いなあって思ってさ。買っちゃったんだ。」
興津和沙:「似合うかな?」
ネットミーム三銃士γ:「と、とても……ももも」
興津和沙:照れたように笑いながらリボンに触れている
ネットミーム三銃士α、β、γ:「似合ってる」「か。かわ。。。よいと思う」「流石は姫のセンスですぞ!」
堂本美沙:「はあ…姫の美しさを毎日みられるのが眼福ですな……」
興津和沙:「えへへー、よかった!」
ネットミーム三銃士α、β、γ:「――――ー」言葉を失っている。
ネットミーム三銃士α、β、γ:「目を閉じろ!」「眩しい……!」「小生たち、バルキリオンになっちゃう~」
ネットミーム三銃士α、β、γ:再起動して、各々身もだえる反応を取る。
興津和沙:「ケーキも、美味そうだな。これで食べていいんだよな?じゃねえ、食べてもいいんですよね?」
ネットミーム三銃士バルキリオン:「「「どうぞどうぞ!姫の為に用意されたものですゆえ!」」」
興津和沙:「うわ、めっちゃ息ピッタリ!」
興津和沙:「じゃあ、梓が来たらみんなで食おうぜ!」
GM:どんな、些細な変化にも気付いて貰える。
GM:毎日、自分が自分でいるだけで、褒めてもらえる。肯定してくれる。
興津和沙:「えーと、ケーキは……とりあえず8等分で切っとくか!綾とコウくんも来てくれるかもしれねえし!」
GM:それが、あなたの願いの形。
ネットミーム三銃士α:「梓……それは誰のことでござるか?」
ネットミーム三銃士β:「馬鹿!この前に部内上映したけいおん! のことに決まってるだろ!」
興津和沙:「あ?」
ネットミーム三銃士β:「変態王子では?」
ネットミーム三銃士γ:「コナン、いいよね……」
興津和沙:「お前ら何言ってんだ?」
堂本美沙:「ど、どうしたの、姫? 顔が怖いでおじゃるよ」
ネットミーム三銃士α:「え、あ、う……」 狼狽があからさまだ。
ネットミーム三銃士α、β、γ:他人の強い感情に慣れていない!
興津和沙:「い、いや」
興津和沙:黒川梓。私の憧れで、ライバルで
興津和沙:いつか絶対超えたいと思ってる。お姫様みたいな女の子
興津和沙:「ご、ごめん!ごめん!」
興津和沙:「ちょっとなんか頭ボーっとしてて、昔の友達の名前言っちゃった。」
堂本美沙:「な、なんだ~。驚かせないでほしいですぞ!」
興津和沙:「怒ってるわけじゃないからさ、そんな怖がらないでよ。」
ネットミーム三銃士α:「拙者、ループ物の主人公になられたのかと……」
ネットミーム三銃士γ:「姫は笑っている顔が一番良いですな~」 γは女の子です。
興津和沙:その黒川梓が、ここにはいない?
興津和沙:それが私の願い?
興津和沙:「あはは。お世辞言われても私が喜ぶ顔しかみれねえぜ?」
ネットミーム三銃士γ:「いやあ~それが欲しいのでござるよ皆ー」
ネットミーム三銃士γ:「ね!」
ネットミーム三銃士α、β:「ま、まあγが言うのも一理はありますな!」「そ、そういう面はあるかもであるからして」
???:「そうだよ」  不意に、背後から声がする。
興津和沙:振り返ります
???:あなたへの祝辞が刻まれた、黒板のチョークが、にわかに蠢く。
山羊面の少女:「本当に、越えたいと思っている?」
興津和沙:「どういうことだ。」
山羊面の少女:胸が大きな、小さな少女の絵。清楚で、柔らかで、ふわふわした声。
山羊面の少女:「だって」 「それは」 「姫になるのに、必要なこと?」
興津和沙:「………」
山羊面の少女:「越えたい」「けど、あれは越えられない」「自分はもう勝てない」「だけど、それも認められない」
山羊面の少女:「……和ちゃんは、『越えたい』と思い続けることで、自分を騙してる」
興津和沙:「ああ、そうだな。」
山羊面の少女:「だけど大丈夫。私は優しいから」
山羊面の少女:「あなたの、本当の願いを、叶えてあげる。叶え続けてあげる」
興津和沙:「ここなら。」
興津和沙:「私は、ずっとお姫様でいれるのか?」
山羊面の少女:「うん!」 あの少女の声で、面は微笑む。
山羊面の少女:「何の努力なくとも褒められ、全ての努力は認められ、……一つも、脅威はいない」
興津和沙:「梓に嫉妬することなく、周りの連中を憎むこともなく。」
興津和沙:「ずっと、自分が憧れるお姫様みたいな女の子のままで、いられるんだ…」
山羊面の少女:「和ちゃんは、この『他愛のない領域』に、誰よりも相応しい……!」
興津和沙:ああ、それはずっと夢みてきたことで。ずっとそうなりたいと願い続けてきたことで。
興津和沙:本当に、このままでいてもいいのかもしれない。
興津和沙:コンセ+アタックプログラム
興津和沙:7dx7+14
DoubleCross : (7R10+14[7]) → 10[2,2,4,7,9,9,9]+10[3,5,8,10]+10[5,7]+10[7]+6[6]+14 → 60

興津和沙:化け物……
GM:えっこわっ
興津和沙:「確かにお前の言うとおりだ。」
興津和沙:「ここは、すげえ居心地がいい。」
興津和沙:「皆が、私のことをお姫様みたいに、梓みたいに扱ってくれる。」
興津和沙:「今なら、きっとあのかき氷屋の親父だって私に10円でかき氷を売ってくれるんだろうな。」
山羊面の少女:「そうだよ。忘れないで」
山羊面の少女:「惑っちゃ駄目。それが、和ちゃんの最初の願いだったはずだよ」
興津和沙:「そうだな。」
興津和沙:「それが私の、最初の願いだ。」
興津和沙:救いを求めるように
興津和沙:右手を少女の絵に近づけていく
興津和沙:「まだ」
山羊面の少女:山羊面の下の顔が、笑みを深める。
興津和沙:「何も分かってなかった頃の!」
興津和沙:拳を固く握り!
興津和沙:「私のな!!」
興津和沙:右手で黒板ごと少女の絵を貫く!!
山羊面の少女:「!」
堂本美沙:「ひ、姫!」 「何を、し……」映像がブレる。
興津和沙:「あいつは、努力をしてないわけじゃねえ。」
ネットミーム三銃士α、β:「姫、なにを……」「殿中でござる! 殿中でござる!」
興津和沙:「ただ、私が嫉妬して「何もしてないのに、なんであいつだけ」って思ってただけだ。」
興津和沙:漫研の喧騒を背に、少女の絵に語りかける
GM:絵を貫いた興津さんの右手は。
GM:その奥にある、何かに触れる。
興津和沙:その何かを、掴む。
興津和沙:今度こそ離さないように、今度こそずっと共に居られるように
興津和沙:「それにさ。お姫様ってのは、ワガママなんだ。」
GM:柄の長さ、一丈七尺(約5.1m)、穂先の刃は七十斤(約42kg)。
興津和沙:「私も、梓も!」
GM:さらに、指先が掴む柄の太さは、両手の指でも回り切らないほどの。
興津和沙:「あいつのタメなら、自分が居なくなってもいいなんて絶対に考えねえ!」
興津和沙:「一緒に幸せになるって思い続けるのが、私達だ!!」
興津和沙:「てめえなら、わかってくれるよなあ!!」
興津和沙:「寒骨白!!」
山羊面の少女:《…………》  罅が広がる。
寒骨白:『――――然り、然り、然り!!』
GM:少女の絵ごと、壁が砕ける。溢れ出た極大の槍が、領域そのものを壊しながら、貴方の手の中に戻ってくる。
興津和沙:「ありがとよ。」
興津和沙:「おかげでいい夢がみれた。」
寒骨白:『自己犠牲など、精進なし安穏など、主らが気骨に最もそぐわぬ!』
寒骨白:『獣如きの瞳、見かけどおりの節穴と見た!』
《ナインゴーツ》:砕け散る破片の一つ一つに、山羊の瞳が現れ、
《ナインゴーツ》:「………」 少しだけ名残惜しそうに細められ、消えていく。
興津和沙:消えゆく幻影たちに向かって声をかけます
興津和沙:「おい、お前ら!」
興津和沙:「ありがとな、楽しかったぜ!」
堂本美沙:「――――」
興津和沙:戦いに慣れて
興津和沙:目の前で誰かが死んでも
堂本美沙:「我々もですぞ、興津殿」
興津和沙:心配するより先に、何が起こったのか、戦うべきなのか逃げるべきなのかとか考えてしまうようになった自分の中に
ネットミーム三銃士α、β、γ:「それほどでもない」「きた!興津殿来た!これで勝つる!」「うはwwwおkwww」
興津和沙:こんな他愛の願いが残ってることが知れたのが、本当に嬉しかった。
興津和沙:「あはは!やっぱてめえらはそうじゃねえとな!」
興津和沙:「本物の誕生日は梓と一緒に」
興津和沙:「てめえらにさっきみたいな祝い方させてやっからな!覚えとけ!!」
興津和沙:ああ、大丈夫だよ。先生。
興津和沙:私はまだ変わってない。変わらずに居させてくれる、友だちがいる。
堂本美沙:領域の崩壊と共に、全員が消えていく。
堂本美沙:君に向けて、手を振っているようにも見えた。
興津和沙:消え去っていく友人たちに、笑顔を向ける。
興津和沙:大丈夫。
興津和沙:視界が途切れて、世界が消えてしまっても。
興津和沙:今度は怖くない。
GM:視界が光に包まれる。興津和沙を、正しい世界が待っている。
GM:―――――――――――――
【ラウンド1 クリンナップ】
【脱出成功  竜宮彩香 興津和沙】
GM:【ラウンド2を開始します】
六条院めぐみ:……先に支援を貰っても良いでしょうか。
GM:そうですね。
二子玉川玲奈:ほいさ
GM:二子玉川さん、竜宮さん、興津さんは、
GM:【情報:ウェブ 10】に成功することで、めぐ先輩の達成値を+3できます。
二子玉川玲奈:では〈情報:ウェブ〉で 《生き字引》、データブレイン、自動巡回ソフト使用
二子玉川玲奈:11dx+5>=10
DoubleCross : (11R10+5[10]>=10) → 9[3,3,4,5,5,6,7,7,8,9,9]+5 → 14 → 成功

二子玉川玲奈:ちょっと危ねえじゃねーか
二子玉川玲奈:侵蝕88→89
興津和沙:コネ:要人への貸しを使います
興津和沙:5dx>=10
DoubleCross : (5R10[10]>=10) → 10[4,4,7,9,10]+7[7] → 17 → 成功

興津和沙:天才
竜宮彩香:情報:ウェブで判定!コネ:ハッカーを使います
竜宮彩香:6dx+2
DoubleCross : (6R10+2[10]) → 9[2,6,6,7,9,9]+2 → 11

竜宮彩香:ギリギリ成功!
六条院めぐみ:み、みんなすごい
GM:み、ミドルあんなボロボロだったくせに!
興津和沙:みんなでめぐ先輩を助けに行くスタイル!
GM:グググ・・・・おのれ・・・・!
二子玉川玲奈:これが友情パワーだ
竜宮彩香:コーホー
GM:友情~~~? そんなもの幻想に過ぎんわ~~~!
GM:この願いを叶えるシステムにすぎないナインゴーツが貴様らの欺瞞を証明してくれる~~!
GM:―――――――――――――
【ラウンド2  行動値6  六条院めぐみ】
GM:行き交う人々は変わらない。
GM:あなたの見知った人。見知らぬ人。幼いころの人。
GM:誰もあなたに気付かない。誰もあなたを見ない。
GM:既に、時計は止まっている。どれほど時間が経ったのか、分からない。得体のしれない焦りが積み上がる……。
《ナインゴーツ》:メ   ェエエェ   ェエエ  ェェエ……
《ナインゴーツ》:影は徘徊を続けている。一瞬、その姿が、少年や少女に変わることもある。
《ナインゴーツ》:だが、それはあなたが『見つかりかけている』時でもある。
六条院めぐみ:「……」 ビルの屋上のフチに立ち、《ナインゴーツ》を見下ろしている。右手にはレイピア。左手には青いカードを手に持っている。
六条院めぐみ:青いカードから手を離すと、それは淡く光ってそのまま空中に張り付いたように留まる。
六条院めぐみ:そのカードから電子音声によるガイダンス音声が発せられる。
電子音声:『アイススペクトル』
《ナインゴーツ》:「…………」
《ナインゴーツ》:メェ   ェエ   ェ  ―――
六条院めぐみ:電子音声が鳴って《ナインゴーツ》がこちらに気付くのを確認して、距離を取る。
《ナインゴーツ》:そちらを見た……ようにも見える。だが、ここまでのやり方で学習しているのか。
《ナインゴーツ》:あからさまに意識を向けることはしない。
六条院めぐみ:こちらは既にビルの屋上から姿を消している。
六条院めぐみ:判定します。
六条院めぐみ:知覚判定。たぶん物品の場所もこれで分かるでしょう。
六条院めぐみ:隠密状態になっているのでダイス+2個。
六条院めぐみ:7dx+9>=15
DoubleCross : (7R10+9[10]>=15) → 8[1,2,3,5,6,7,8]+9 → 17 → 成功

六条院めぐみ:ギリッギリ!
GM:くっ。誰もダメージを負わせられないとは……
GM:ですが、成功です。愛用のマントは、確かにこの世界にある。
GM:………巨大な影法師じみた、《ナインゴーツの》の胴体。
GM:その内側に、マントが飲み込まれている。
六条院めぐみ:「……」 路地裏に潜んでいる。
六条院めぐみ:周囲を見渡せば、この領域内の自分を避ける不自然な『視線』、自分を探す山羊面の『視線』、それに、
六条院めぐみ:「……急かしに来たのかな。」 宙を舞う蜂型ドローン。
六条院めぐみ:それからも『視線』と言えるものが伸びているのが見える。それも避けている。
《ナインゴーツ》:「…………………」
《ナインゴーツ》:ぐん、と。突如、影が身を屈める。
《ナインゴーツ》:「…………ラン……シ、ス……」
《ナインゴーツ》:何かを鬱陶しがるような、陰鬱な声。
GM:『視線』を感知する六条院さんは見るだろう。
GM:都市の遥かな上方、空から、光帯じみた分厚い『視線』が降り注ぐ。
六条院めぐみ:「……」 先程から同じような光景を何回か視ていたのだろう。特に驚いてはいない。
GM:空の上に、何かが居る。
GM:逆光と雲で分からないが……とにかく何かが。貴方を探している。
六条院めぐみ:その視線が《ナインゴーツ》を通過しようとした時。
六条院めぐみ:ナインゴーツの山羊面の前にボロきれが覆いかぶさる。
《ナインゴーツ》:《…………》
六条院めぐみ:チカチカチカッ
六条院めぐみ:ナインゴーツの周りで赤・青・緑の三色の光が瞬く。
六条院めぐみ:ナインゴーツに向けてではなく、その周りへ、何かを急かすように。
《ナインゴーツ》:ゆるりと、顔を振るう。布を払うような。
山羊面の少年:「願いを、求めないのか?」
山羊面の少年:影の側面に浮かんだものが、少年の声で問いかける。
二子玉川玲奈:蜂型ドローンがナインゴーツの周囲をせわしなく飛び回る
山羊面の少女:「誰からも隠れて。自分からすら覆い隠して」同じく、少女の声。
山羊面の少女:「それで、何かを得られるとでも?」
六条院めぐみ:ナインゴーツが払おうとした布は蜂型ドローンによって飛ばすのを防がれ、また視界を塞ぐ。
六条院めぐみ:その布はさっきまで逃げている間に六条院めぐみが身に着けていた、有り合わせのマントだ。
《ナインゴーツ》:影の胴体から、山羊の瞳が無数に浮かび、あなたを視線に捉えようとする。
二子玉川玲奈:機械的な動きだが、「六条院めぐみ」の痕跡に反応するようにセットされている
六条院めぐみ:ナインゴーツの露わになった胴体の中に、
六条院めぐみ:マントが一瞬見え……るはずだった。が。
六条院めぐみ:……ナインゴーツの内部にあったはずのマントはなくなっている。
《ナインゴーツ》:どこかにある。だが、それよりも先に。
六条院めぐみ:「ふふん。何かを得られるかだなんて。」
六条院めぐみ:声が辺りに響く。
六条院めぐみ:反響してどこから発せられているのかは分からないだろう。
《ナインゴーツ》:布が落とされる。あらゆる願いを貫く異眼が。
《ナインゴーツ》:……ただ、それを逃れることにのみ特化した少女を、捉えきれない。
六条院めぐみ:「だいぶ呑気な質問だねっ。遅れてるうっ。」
六条院めぐみ:「隠れて隠れて隠れ続けて、ひとりぼっちになっても。わたしだけじゃどうしようもなくなっても。」
六条院めぐみ:「それでも。」
六条院めぐみ:声が徐々に遠くなっていく。
六条院めぐみ:「それでもね。たくさん得られるものはあったというお話なのさ。」
六条院めぐみ:ふっ、と笑う声も周囲に響く。
六条院めぐみ:「だから、わたしの願いはとっくの昔に叶ってるんだよ。」
《ナインゴーツ》:《原初の赤》、《原初の》、《原初の赤:イン》、《原》、
六条院めぐみ:「わたしが願う前から、ずっとね。今だって見てくれてる。探してくれてる。」
六条院めぐみ:「ここにいなくたって。視線なんかなくたって。」
《ナインゴーツ》:「メ  ェェ  ェェエ―――!」
六条院めぐみ:「というわけでっ!わたしの壮大な物語を知らずに当てずっぽうで願いを当てようとした時点でお前の負けだったのさっ!バイバイ!」
GM:六条院さんは気付くだろう。マントの在処。
GM:……あなたの背面に、引っ掛かっている。気付かなければ、嘲笑われるような位置。
GM:山羊の声が僅かな余裕をなくしたとき、唐突にそれが現れたようにも感じた。
六条院めぐみ:気付いている。実際には《ナインゴーツ》の眼と鼻の先にいたが、
六条院めぐみ:マントの機能を使って視線を完全遮断していた。
六条院めぐみ:《ナインゴーツ》の鼻先に踏みつけられる感覚が入る。
六条院めぐみ:目の前に急に出現した緑のカードが光り、再び《ナインゴーツ》の視界を奪い、
電子音声:『ウィンドスペクトル』
六条院めぐみ:わたしは一迅の風と共に、その場を後にした。
GM:―――――――――――――――
GM:星辰館高校・旧宿舎
GM:願いの領域からの脱出。奪われた武器の奪還。そして表への帰還。
GM:少なくとも、全てが万全に運んだ……今のところは。
GM:合流した貴方達は、最初の旧宿舎へと戻り、作戦会議をしていた。
白木屋・C・スクラッド:「首尾よく行ったようだな?」
白木屋・C・スクラッド:「流石は俺の指示ってわけだ」
白木屋・C・スクラッド:窓際の、日当たりの良い席を陣取り、自慢げに枝を震わせる。
六条院めぐみ:「し、神経張った……ちょっと目だけ閉じさせてね。」
六条院めぐみ:珍しく座って作戦会議に参加しており、机に突っ伏している。
興津和沙:「お疲れ様、めぐ先輩」
二子玉川玲奈:「みんなよう頑張った」
竜宮彩香:「相変わらずの傘地蔵っぷりね。戦果が供えられるのを待つのはさぞ楽でしょう。」
竜宮彩香:「……ともあれ、これでようやく戦力も取り戻せた。」
白木屋・C・スクラッド:「『上』に立つってのはそういうことだろ? 羨ましいなら、お前も見習うんだな」
二子玉川玲奈:「あとは、アレをこっち側に引っ張り出してしばくだけや」
羽鳥七海:「こちらも、準備は整いました」 こぽこぽと、植木鉢に水をやりながら。
羽鳥七海:「少なくとも一度は、こちらに引き出すことは出来るかと」
竜宮彩香:「ご利益が無いとそのうち廃れるわよ。……お疲れ様、ナナフシ屋。」
興津和沙:「その一回で、仕留めねえといけないんだな。」
興津和沙:手の震えを抑えるように、ぎゅっと槍を握る
六条院めぐみ:「オッケー。めぐ先輩も準備は万端にしておくよ。」
六条院めぐみ:机に突っ伏したまま腕を挙げて発言している。
羽鳥七海:「相手の狙いの建物が分かっているのは今回だけです」
羽鳥七海:「対策も取られる。話を聞く限り《ブロンドの林》も、山羊の扱いは試行錯誤のようですし」
羽鳥七海:「戦力としては、ここにいる面々に加え、私と《銀世界》様」
羽鳥七海:「《アンサーシェイド》は消耗が激しいので、休息させます」
竜宮彩香:「……。」ミコトを見る
六条院めぐみ:「大人しく休息してくれるくらい消耗してたなら、素直に喜べないよね。」
蓮原ミコト:奥のベッドで、今だ目を覚まさない施設の子と共に
蓮原ミコト:寝入っているようだ。
六条院めぐみ:「まあ、めぐ先輩としてはこれ以上無理させたくなかったから喜んじゃうけどっ。」
六条院めぐみ:机に突っ伏していた顔を挙げる。
竜宮彩香:「……ほんと、無理するわよね。」
興津和沙:三人の様子を見て、少し笑います
六条院めぐみ:「あ、姫ちんに笑われたよ彩香ちん!」
竜宮彩香:「ひどい人ね。」
竜宮彩香:と言いつつも表情は柔らかい
二子玉川玲奈:「何や緊張感ないなあ。ま、それくらいが丁度ええ」最初の顔合わせのことを思い出す
興津和沙:「ホント、そのとおり。」
竜宮彩香:「いつも通りこなすだけですもの。」
興津和沙:「妙な次元作って、そこに建物移動させて、その空間内では本部エージェント様だって一瞬でぶっ倒されるような化け物相手しようっていうのに。」
興津和沙:「あんたら3人に振り回されてるおかげで全然そんな化け物相手にするっていうプレッシャーが吹き飛んじまうんだもん。」
二子玉川玲奈:「ほんまそれな」
竜宮彩香:「振り回してごめんなさいね。」
六条院めぐみ:「あっははは……それに関しては何も言い訳ができないから困ったものだね。」
羽鳥七海:(…………)
羽鳥七海:思い出して胃を抑えている。
興津和沙:「いや」
興津和沙:「振り回してくれて、ありがとう。」
羽鳥七海:興津さんのコメントに、驚いてそちらを見る。
興津和沙:「おかげで、あいつらがバカにしてる『他愛の無い願い』が」
興津和沙:「そうだからこそ、私達に必要なもんなんだって、思えるようになった。」
六条院めぐみ:ふふ、と姫ちんを見て笑う。
興津和沙:「いいもんだよな。くだらない感情に振り回されるってのもさ。」
興津和沙:「知ってる人の、知らない顔だってみせてもらえるし。」
竜宮彩香:「………。」
竜宮彩香:思い出して顔を覆う
六条院めぐみ:「うんうん。悪くない悪くないっ。」
興津和沙:それを守るために、槍を振るいたい。そう思えるようになったことに、本当に感謝してる。
二子玉川玲奈:「それが若さっちゅうもんやで」
白木屋・C・スクラッド:「くだらねえ」
六条院めぐみ:「おっと、ごめんねスクラッドさん!スクラッドさんには退屈な話だったよね!」
白木屋・C・スクラッド:「だが、まあ。それで最大のパフォーマンスが出せるんだろ」
白木屋・C・スクラッド:「だったら、ヒトはヒトのやり方で勝手にやりゃあいい。そして俺に功績を渡せ」
六条院めぐみ:「おお。やっぱり意外と話はわかる方じゃないか。」
竜宮彩香:「……。」表情を整えて「……ここからは、」
竜宮彩香:「敵を振り回し、蹂躙しましょう。」
竜宮彩香:いつもの不敵な表情だ。思えば、この顔を取り戻すのにも時間を費やしたのだな、と感慨に耽る。
六条院めぐみ:「了解だよっ。"エーデルワイス"、みんなのために尽力するからねっ!」
六条院めぐみ:ウィンクする。
興津和沙:「はは。」
興津和沙:「やっぱ、そっちのあんたもカッコいいぜ。"ラインゴルド"
白木屋・C・スクラッド:「お前が仕切るな。言うまでもねえ」
竜宮彩香:「光栄ね、お姫様。」
二子玉川玲奈:「調子出てきたやん。ええ感じや」
竜宮彩香:「”ラインゴルト”を奪った者にはそれ相応の罰を与えないと。」
竜宮彩香:竜の口からちろりと赤い舌が見えた。
GM:準備は整った。
GM:《ナインゴーツ》と《フランシス・ジャム》を討て。
GM:クライマックス前、シーン終了です。
GM:最後のロイスと購入をするがいい!
竜宮彩香:ロイスはいっぱい!
竜宮彩香:購入は…何かあるかな
興津和沙:強化素材
興津和沙:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[1,6,9] → 9

興津和沙:はい無理!
興津和沙:終わり
竜宮彩香:強化素材を
六条院めぐみ:ブルーゲイル狙おうっと
六条院めぐみ:5dx10+2>=20
DoubleCross : (5R10+2[10]>=20) → 4[2,3,3,4,4]+2 → 6 → 失敗

六条院めぐみ:ひくい
竜宮彩香:うーん、どうしよ、やっぱブルゲの方がいいかな?
竜宮彩香:ブルゲにします
竜宮彩香:4dx+3>=20
DoubleCross : (4R10+3[10]>=20) → 10[2,6,10,10]+5[2,5]+3 → 18 → 失敗

竜宮彩香:財産2使って購入!13→11
六条院めぐみ:おお
竜宮彩香:めぐ先輩にパス!
六条院めぐみ:もらう!
二子玉川玲奈:強化素材を
二子玉川玲奈:3dx+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 10[3,3,10]+8[8]+2 → 20

二子玉川玲奈:買えたわ
二子玉川玲奈:姫にあげよう
興津和沙:ありがとう!!
二子玉川玲奈:以上!
竜宮彩香:以上!
GM:ではシーン終了。次回は日曜日夜9時から。
GM:クライマックス戦闘です。恨みはらさでおくべきか。クソ野郎どもを殺せ!
竜宮彩香:倒す!!お疲れさまでした!
二子玉川玲奈:血が見たいわ!お疲れさまでした!

クライマックスフェイズ:シーン13(前編)

GM:では、クライマックス! 準備は万端、あとはシノが『呼ばれる』のを待つだけとなった。
GM:それまでの時間を、あなたたちは思い思いに過ごすことになる・・・・
GM:英語で言うと夜会話

シーン13-1

GM:めぐ先輩と興津さん、登場お願いします~
六条院めぐみ:83+1d10
DoubleCross : (83+1D10) → 83+10[10] → 93

六条院めぐみ:すごい
興津和沙:1d10+92
DoubleCross : (1D10+92) → 4[4]+92 → 96

興津和沙:やったぜ。
GM:はーい
GM:―――――――――――――――――――――
GM:星辰館高校 旧宿舎  屋上  夜七時
GM:ナインゴーツの呼び出しは、多くの場合深夜である。
GM:仮眠を取るものもいれば、精神を集中する者もいる。別の仕事をするものも。
GM:あなたがたはそれまでの時間を思い思いに過ごしていた。
六条院めぐみ:屋上のふちに座って星を見上げている。
興津和沙:じゃあ、階段の方から足音がします。
興津和沙:わざと大きな音を立てて、誰かが来ることを知らせている。
六条院めぐみ:明らかに足音が聞こえるが、特に動かない。
六条院めぐみ:屋上の入り口には背を向けています。
興津和沙:なんか…カップルがいちゃついてたりしたらいやだからね!足音で気づけ!
興津和沙:屋上に入ると一人の少女が座っている姿が目に入る
興津和沙:「あ、めぐ先輩じゃん。」
六条院めぐみ:「やっほー!姫ちん。」
六条院めぐみ:サッと振り返って手を振る。
興津和沙:「意外だ、消えてなかった。」
六条院めぐみ:「どうしたの?めぐ先輩にお悩み相談でもしに来たのかな?」
興津和沙:「いや、シャワー浴びて、ちょっと夜風に当たりたくなっただけだよ。」
六条院めぐみ:「そっか!じゃあ星でも見て時間をつぶすのはどうだい?」
興津和沙:元気そうな先輩を見てほっとする。
六条院めぐみ:「……?」
興津和沙:「あははは、なんだそりゃ、口説かれてるみてえ、じゃねえ、口説かれてるみたいですわね。」
興津和沙:「そういうのはちゃんとミコトさんにやってやれよ。」
六条院めぐみ:「……そっちも任せといてっ。」
六条院めぐみ:ちょっとだけ迷ってからそう返す。
六条院めぐみ:「……あー、もしかして姫ちん、気をつかってる?」
興津和沙:バツが悪そうに視線を逸します
興津和沙:「あー……」
興津和沙:「うん、わかっちゃう?」
六条院めぐみ:「何となくねっ。」
興津和沙:「だって、私だったら」
六条院めぐみ:「……」 ニコッと笑う。
興津和沙:「彼氏が他の女に『彼女のことは大好きで僕の気持ちは絶対変わらないから全力で口説いてきてもかまわないよ!かかってこい!』っていい出したら」
興津和沙:「うん、いやだもん。」
六条院めぐみ:「ぷふっ。」
六条院めぐみ:「あ、ごめん。笑うところじゃなかったよね。今のなしなし!」
六条院めぐみ:「あまりに正論だったもんだからね!」
興津和沙:「でも、先輩はいやじゃ、ないんだよな?」
六条院めぐみ:「え? それについてはだめだよ。わたしにお詫びを入れてもらうことは確定だよね。」
六条院めぐみ:きょとん、とした顔
興津和沙:「わお」
興津和沙:「あっさり受け入れてたわけじゃないんだ。」
興津和沙:「今も笑ってたし、ミコちんはそういう人だからねーって言うのかと思った」
六条院めぐみ:「いやさぁ、彩香ちんに口説いてきてもかまわないって言うのはいいんだよ。なんかこう、わたしも申し訳なく思ってたところがあったし。」
六条院めぐみ:口を尖らせてる。
六条院めぐみ:「彩香ちんもそれで良さそうだったしさ。」
興津和沙:「………優しいんだな。」
興津和沙:「私だったら、あの状況で恋敵の気持ちまで汲むなんて出来そうにないや。」
六条院めぐみ:「うーん。よく考えたら、彩香ちんに負けないようにしないといけないんだよね。」
六条院めぐみ:唇に人差し指を当てて、少し考える素振りを見せる。
興津和沙:「けけけ。」
興津和沙:そんなめぐ先輩を見ておかしそうに笑う
興津和沙:「あの時突っぱねといた方が絶対楽だったのに。」
興津和沙:「とか、あとで後悔しないでくれよ。」
六条院めぐみ:「……まあ、なんとかなるものさ。それに負けたらその時はその時だよ。」
六条院めぐみ:「もう、ミコちんには大切なものをたくさんもらってるからね。」
六条院めぐみ:「わたしの『他愛のない願い』はとうの昔に叶ってたって話なのさ。あの山羊にも言い放ってやっちゃった。」
六条院めぐみ:にやっとイタズラっぽく笑う。
興津和沙:「めぐ先輩は」
興津和沙:「どんな『夢』をみたの?」
六条院めぐみ:「……」
六条院めぐみ:目を少し泳がせて、
興津和沙:「ああ、言いたくなきゃ、別にいいんだ。」
興津和沙:「私が、いい夢見せてもらったからさ、軽い気持ちで聞いちゃった。」
六条院めぐみ:「……わたしの見たのはね、昔のわたしだよ。」
興津和沙:「昔の?」
六条院めぐみ:「わたしがまだ何も分かってなくて、焦ってたころのね。」
六条院めぐみ:恥ずかしそうに笑う。
六条院めぐみ:「たぶん、今が満たされてるから……昔の願いとか、焦りとかを引き出そうとしたってところじゃないかな。」
六条院めぐみ:「……わたし、昔はね、力が欲しかったんだ。強くなりたかった。」
興津和沙:月明かりに照らされて、うすく輝くめぐ先輩をみている。
六条院めぐみ:ぽつぽつ、と話し始める。その視線は上空の星空に向いている。
興津和沙:「チルドレンってな、みんな強いもんなんじゃねえの?」
六条院めぐみ:「あはは。まあ、人によるかな。わたしもそこまで弱かったつもりはないけど。」
六条院めぐみ:「……でも、とにかく必死だったんだ。出力を上げる修行をしてみたり、12本しかない特別なチルドレンの武装の装着者に立候補したりね。色々足掻いてて。」
興津和沙:神出鬼没に戦場に現れ、即興の武器すら使いこなすめぐ先輩の姿を思い出している
六条院めぐみ:「……わたしにはみんなの『視線』が見える力はあったんだけど、ぜんぜん活かせなくてさ。」
六条院めぐみ:「怖かったんだ。みんなから見てもらえなくなるのが。」
興津和沙:「……」
興津和沙:「そんな自分の頃の記憶を、無理やり想起させられたんだ。」
六条院めぐみ:「あっ。湿っぽくなっちゃったかな。ごめんごめん。」
六条院めぐみ:「まあ、あのヤギが最初に願いを奪うって言ってた意味は身をもって体感できたけどね。でも、」
興津和沙:「うん。」
興津和沙:めぐ先輩の言葉を待つ
六条院めぐみ:「……わたしがどん底で、ひとりで足掻いててもどうしようもなくなって、みんながわたしを見てくれなくなったと思ってたときにね。」 また星空に視線を戻す。
興津和沙:釣られるように、星空を見上げる
六条院めぐみ:「それでも、わたしの強さじゃなくて……性格とか、笑顔とか、行動とか。ひとりの女の子としてのわたしをね、」
興津和沙:彩香さんは、憧れて、美しいと思って、だからこそそれを汚したくないと思った。私は憧れて憧れて、あんな綺麗なものに私もなりたいと思った。
興津和沙:この人も、また違う気持ちで星を見上げていたんだ。
六条院めぐみ:「見てくれてた……後輩の子がいたんだ。」
六条院めぐみ:「他の誰かにとってのわたしは輝いてたんだよ。わたしはそう思ってなくてもね。」
興津和沙:「もう、願いは叶ってたんだね。」
六条院めぐみ:「……うん。」 照れくさそうにうなずく。
興津和沙:その様子を、とても微笑ましいものだと思う
興津和沙:「少しさ、引っかかってんだ。」
六条院めぐみ:「わたしの気持ちなんて関係ない。わたしはこの世界の誰かにとっては、輝いてる星なんだ。」
六条院めぐみ:「それがわたしがミコちんに教えてもらった、いちばん大切なことだよ。」
興津和沙:「あの世紀のゴミクソ野郎先輩、彩香さんには幸せになってほしいとかぬかしやがってくせに、めぐ先輩には、そういうこと言ってなかったからさ。」
六条院めぐみ:「……おお、たしかに。」
興津和沙:「けど、そうじゃないんだな。知ってることだから、言わなかっただけなんだ。」
興津和沙:「自分は、めぐ先輩のおかげで幸せになってる。」
興津和沙:「そして、同時にめぐ先輩を幸せにしてる。」
興津和沙:「それが、当たり前みたいに染み付いてるから、言葉にならなかっただけなんだ。」
六条院めぐみ:「ふふっ。もしそうならめぐ先輩、狂喜乱舞しちゃうね。」
興津和沙:「けど、ちゃんと言葉にしやがれ!っていうのも大事だからね。そこサボっちゃダメだぜ。」
六条院めぐみ:「うんうん、もちろんだよ。姫ちんには良いことを教えてもらったね。」
興津和沙:「斎藤道三と斎藤義龍もそういう些細な情を言葉にしなかったことから血で血を洗う争いに発展したんだから。言葉にするのは大事だよ。」
六条院めぐみ:「おお、さすが姫というだけの知識がある……」
興津和沙:「姫となるためには教養が不可欠なのです。」
興津和沙:ドヤ顔を作る
六条院めぐみ:「それはともかくっ。」 横に置くジェスチャー
興津和沙:夜風が頬を撫でていく。その冷たさを、心地よいと思う。
六条院めぐみ:「……そうだね、言葉にするのは大事だよね。」
六条院めぐみ:「わたしもさ、今回のことでミコちんから憧れたのはわたしの強さじゃないって言われるまではね、」
興津和沙:冷たさを心地よいと思えるのは、きっと隣に温かい人柄を持つ先輩がいてくれるからなのだろう。
六条院めぐみ:「またちょっと、焦ってた。」
六条院めぐみ:「輝いてる星のくせに、自己評価が低いのかもね。」
興津和沙:「だよねえ。」
興津和沙:少し前に、自分がめぐ先輩に言った言葉を思い出す。
興津和沙:でも今の先輩は、あの時よりも強くて、輝いて見える
興津和沙:「自己評価の低いやつが、自分を輝く星になんて例えるかよ。」
興津和沙:笑いながら、とんとめぐ先輩の胸を叩きます
六条院めぐみ:「どんなに自己評価が低くても星として見てくれる人がいるって話なのさっ!」
六条院めぐみ:嬉しそうにそう返す。
六条院めぐみ:「姫ちんもさ、わたしのことを輝いてる先輩として目標にしてくれたまえよっ。」
六条院めぐみ:「頼られたり憧れられたりしてるときのわたしは頑張っちゃうからねっ。」
興津和沙:「目標にするには。」
興津和沙:「ちょっと先輩方の関係はスキャンダラス過ぎるかなー!私が目指してるのは清純なお姫様だし!」
興津和沙:「でも、そうだね。」
興津和沙:「めぐ先輩個人には頼ったり憧れたり、尊敬したり、存分に甘えさせてもらいますよ。」
六条院めぐみ:「ふふっ。オーケイ。情けないところは見せられないね。」
GM:夜は更けていく。その先に、世界を呑みこむジャームとの決戦が控えていようと、星は変わらず輝いている。
GM:――――――――――――――――――
六条院めぐみ:ロイスを。
六条院めぐみ:-後輩・恋人/蓮原ミコト/安心感:○/不安/ロイス
六条院めぐみ:このロイスをですね、こう変更します。
六条院めぐみ-後輩・恋人/蓮原ミコト/安心感:○/不安/Sロイス
六条院めぐみ:よろしいですね?
GM:グワーーーーーーーーーーーーーーー
GM:キシャーーーーーー
GM:いいです
六条院めぐみ:うれしい。
GM:うぐーーーーーーー
GM:つ……次に……次に行きます……

シーン13-2

GM:シーン内シーンとなります。
GM:二子玉川さん、侵蝕をお願いします
二子玉川玲奈:89+1d10
DoubleCross : (89+1D10) → 89+8[8] → 97

GM:―――――――――――――――――
GM:【旧宿舎 管理人室】
GM:この街での活動の中心となる部屋。
GM:今夜、決戦がある。二子玉川さんは、その確認のために、改めて部屋を訪れた。
羽鳥七海:「あら、二子玉川さん。もうよろしかったですか?」
二子玉川玲奈:「大丈夫やで。七海ちゃんも休憩して行ってき」タオルで頭を拭きながら
羽鳥七海:「ありがとうございます。もう少し資料をまとめてから、向かいます」
二子玉川玲奈:「働き者やなあ……」
白木屋・C・スクラッド:「悠長なこったな」 と、紫外線ライトを隣に、植木鉢が言う。
羽鳥七海:「これが取り柄ですから。……仮眠もとりましたし、大丈夫です」
羽鳥七海:ソファーで寝ていたらしく。髪の片側が跳ねている。
二子玉川玲奈:「言うても決行までは時間あるしなあ。白木屋さんはシャワー、どうする?」なんか置いてあったじょうろを手に取る
白木屋・C・スクラッド:「ウチの大将なら、出てきた瞬間に衛星砲で吹き飛ばす準備を進めるがな」
白木屋・C・スクラッド:「良い心がけだ。だが葉に掛けるんじゃねえぞ」
二子玉川玲奈:「はいはい。……ところでうちらのホンマの任務のことなんですけど」
白木屋・C・スクラッド:「ああ? ああ、あったな。」
二子玉川玲奈:「来ていきなり事件に巻き込まれてもうてそれどこやなかったですけど」
二子玉川玲奈:「本部エージェントさんから見て、実際どない思います?」
白木屋・C・スクラッド:「問題しかねえな」
二子玉川玲奈:「……まあ、それは流石に否定できやんですね……」
白木屋・C・スクラッド:「願いを叶えるだの、変な噂だのは、まあ木端任務にゃよくあるがな」
白木屋・C・スクラッド:「異空間、正体不明の神級ジャーム、死んだはずのFHセルの幹部なんて」
白木屋・C・スクラッド:「出会い頭で見るもんじゃねえ」
白木屋・C・スクラッド:「お前だってそうだろ?」
二子玉川玲奈:「……このレベルは、なかなか出会うものじゃないです」
二子玉川玲奈:「データではマスタークラスのエージェントも数体確認されとる」
白木屋・C・スクラッド:「なのに、こっち側から出てくんのは、平エージェント一人に」
白木屋・C・スクラッド:「イリーガルや外部の親UGN企業だけ。支部長沙汰ですらねえってこった」
白木屋・C・スクラッド:「当然アッシュにもそう報告するさ。……ただ、まあ」
二子玉川玲奈:「……ただ?」
白木屋・C・スクラッド:「今日の戦いの結果、次第ではある」
白木屋・C・スクラッド:「敵の激レア戦力を、その場にいたイリーガルどもを適当に寄せ集めて」
白木屋・C・スクラッド:「それで『討伐』できるってんなら、俺ァ別に何も言わねえさ」
二子玉川玲奈:「……」
白木屋・C・スクラッド:「見かけの制度がボロボロでも、レネゲイドの導きが十分にあるってこったろ」
二子玉川玲奈:「思ったより話せる人……木のヒトで助かったわ」
二子玉川玲奈:じょうろで植木鉢に水をあげます
羽鳥七海:「レネゲイドの導き、ですか?」
白木屋・C・スクラッド:「ああ、プランっつった方がいいか?」
二子玉川玲奈:「プラン……ああ、ゼノスの」
白木屋・C・スクラッド:「口うるせえから逃げてきたんだがな」
白木屋・C・スクラッド:「俺は何もせずに水と光と口だけで動く手下が得られりゃそれでいいっつってんのに」
白木屋・C・スクラッド:「あァ、お前も、選んだ分の仕事はしたと認めてやっても良い、《クイーンビー》」
白木屋・C・スクラッド:「興味があんなら口利きしてやるぜ? どうだ?」
二子玉川玲奈:「そらどうも、本部エージェントさんに認めてもらえるんはうれしなあ」
二子玉川玲奈:「まあでもうちもそんなに出世とか興味ないですし」
二子玉川玲奈:「とりあえず、若い子らの未来が守れるんならそれでエエかなって思ってます」
二子玉川玲奈:「……それもレネゲイドの導きいうやつなんかな?」
白木屋・C・スクラッド:「好きに解釈しろ。……ったく、これだからヒトはよくわからねえな」
二子玉川玲奈:「そうですか?植物の割にだいぶヒトっぽいなあと思いますけど」
白木屋・C・スクラッド:「そりゃ、俺はそうさ」
白木屋・C・スクラッド:「俺は個を得たからな。……だが、お前ら、たまに他の個を優先するだろ」
二子玉川玲奈:「ああー……」
白木屋・C・スクラッド:「それが理解できねえ。……まァ、なんだっていい」
白木屋・C・スクラッド:「ヒト共はきっちり休め。お前らが下手こいて死んだら、俺の評価が下がる」
二子玉川玲奈:「……そういうことにしときましょか。七海ちゃんもちゃっちゃとシャワー行きぃや」
羽鳥七海:「……そうですね。それでは、失礼します」
GM:夜は更けていく。決戦の時は、ほど近い。
GM:―――――――――――――――――――――

シーン13-3

GM:では最後、竜宮さん、侵蝕お願いします
竜宮彩香:1d10+88
DoubleCross : (1D10+88) → 4[4]+88 → 92

GM:―――――――――――――
GM:【N市 某地区  音楽教室 跡地】
GM:時間が迫っている。竜宮さんとシノさんは、一足先に現場に向かい、
GM:向こう側に行くはずの音楽教室の、破壊の下準備を進めていた。
透庭シノ:「すまないね。無茶を言ってついてきてしまって」
竜宮彩香:「その代わり、火気厳禁よ。」
GM:音楽教室。四年前の【震災】で被害を受け、地盤の緩みが著しいということで放棄された区域。
GM:周辺に人の気配はなく、また、古びた看板以外に、めぼしい家具道具等も残っていない。
透庭シノ:「ああ。懐かしいな」端の椅子に座る。「ここに座って、先生の演奏を聞いていた」
竜宮彩香:「………。」子供用の小さい椅子たちを眺める。
透庭シノ:「その後、僕や伊織が…………」 不意に立ち上がる。「情けない話だと思うかい」
竜宮彩香:「……いえ。私も、似たようなものだから。」
透庭シノ:「最初に、伊織がバイオリンを捨てた。怪しいと思って、同じ願掛けをした」
透庭シノ:「同じ願いをしようとして、だけど、山羊に会った時」
透庭シノ:「僕の口から出た願いは、ここに戻りたい、だったんだ……」
透庭シノ:「……君も。あの山羊に、何か言われたのか」
竜宮彩香:「…癇に障る山羊だったわ。何も言ってないけれど、見透かしたように私の望むものを目の前に出してきたの。」
透庭シノ:「……似たようなもの」
竜宮彩香:床を見る。一か所だけ埃が積もっていない。おそらくピアノが置いてあったであろう場所。
竜宮彩香:「……何故、戻りたいと願ったの?」
透庭シノ:「何で、って……言われると困るな。本当に、ただ」
透庭シノ:「あの頃が一番、考える事が少なかった。伊織とも仲が良かったし、こんな風に」
透庭シノ:「ちょっとカッコイイ口調で、自分を鼓舞する必要も無かった」
竜宮彩香:シノの隣に腰掛ける。
竜宮彩香:「……本当に似た者同士ね。私たち。」
透庭シノ:「君にそう言って貰えるのは、光栄だな」
透庭シノ:「だけど、ああ……本当に。君たちのことを聞いて」
透庭シノ:「考えてさ。気がついたんだ。昔は、ただ楽しかった。今は、辛いことの方が多い」
透庭シノ:「でも……今、この道を選んだから、得られたものがある。会えた人がいるんだ」
竜宮彩香:「……………まだ、この道を歩く?」
透庭シノ:「戻りたい。帰りたい。……けど」
透庭シノ:「意地でも言うんだ。歯を食い縛って、『僕はこれを選んだんだ』って」
透庭シノ:「あんな、訳のわからない山羊なんかに、僕の親友を、願いを、捧げたりしない」
竜宮彩香:ふっと笑う「かっこいいわね。そういうの。」
竜宮彩香:「悪魔のくせにストイックで頑固。」
透庭シノ:「ありがとう」 自慢げな、しかし奥に照れが隠れた笑い。
透庭シノ:「案外そういうのって、立つ理由になったりするものなんだ」
透庭シノ:「君だって、言われたことないかい。格好良い、とか」
竜宮彩香:「あるわよ。けれど、」
竜宮彩香:「本当の”竜宮彩香”は弱いの。」
竜宮彩香:「笑顔の仮面と棘だらけの言葉で着飾ってないと外に出れないほど臆病なのよ。」
透庭シノ:「弱い……」
透庭シノ:「こうして話している君も?」
竜宮彩香:「棘は引っ込めてるけど、あなたに言えないことも隠していることもあるわ。」
竜宮彩香:「……ごめんね。」困ったような微笑み。
透庭シノ:「……駄目だな」
透庭シノ:「君を困らせるつもりはなかった。本当さ」
透庭シノ:「ただ、ここを壊す手筈を、君が整えていると聞いたから」
透庭シノ:「気にしなくていいって。それだけを伝えようと思って」
竜宮彩香:「………分かった。じゃあ、遠慮なく。」
竜宮彩香:言葉を切る。静寂が広がる。
竜宮彩香:「私ね。」
竜宮彩香:「歩む道を変えようと思ってるの。」
透庭シノ:「うん……?」
透庭シノ:「どういう意味で、だい?」
竜宮彩香:「…どういう道か、どういう意味か。今までどういう道を歩んできたのかは…言えないわ。」
透庭シノ:「それは、君が」
竜宮彩香:「けれど、きっとその道中は足を踏みしめるたびに茨が絡みつくようなもの。」
透庭シノ:「…………」
竜宮彩香:「そして、きっとその行きつく先で私か別の誰かが不幸になる。」
透庭シノ:「それは」
透庭シノ:「……とんだ隘路だね」
透庭シノ:軽く、肩を竦める。
竜宮彩香:「そうね。……なんでこんな道を選んでしまったのか、自分でも分からないわ。」
竜宮彩香:こちらも自嘲するように笑う
竜宮彩香:「それでも、臆病な私が、やっと勇気を出して一歩前に進めそうなの。」
透庭シノ:「それでも、選んだんだ」
竜宮彩香:「ええ。そうしたいから。」
透庭シノ:「良いことだ。……それはとても、いいことだよ」
透庭シノ:「勿論、何のことかはわからないわけだけどね」
竜宮彩香:調達判定をします。購入するのはヴァイオリン相当のギター。IC:P78
GM:どうぞ。
竜宮彩香:4dx+3>=7
DoubleCross : (4R10+3[10]>=7) → 8[1,2,4,8]+3 → 11 → 成功

竜宮彩香:購入成功。
竜宮彩香:携えていた黒いケースを開く。
竜宮彩香:中に入っていたのは一丁のヴァイオリン。
透庭シノ:「……それは?」
透庭シノ:目を丸くする。
竜宮彩香:「私の身勝手なお願い。」
竜宮彩香:それをシノに差し出す。
竜宮彩香:「背中、押してくれる?」
透庭シノ:「……あぁ。」
透庭シノ:笑う。心の底から、それが好きだという笑顔だ。
透庭シノ:「……思い出せないんだ。これが何か。」
透庭シノ:「だけど、……僕の頭の中で、意識が、記憶が、願いが消えても」
透庭シノ:「――そんなこととは、まるで関係なく、できるように」
透庭シノ:「身体に沁みつけた者のことを、演奏者というんだ」
透庭シノ:それを受け取る。目を閉じて、構える。
竜宮彩香:椅子に座りなおして、演奏を聞く姿勢。
GM:――流れ出す音色は、子供の頃、多くの人が聴いたもの。
GM:他愛もない寓話。人間になろうとした人形に、コオロギが歌って聞かせた。
透庭シノ:「『 ほしに ねがいを 』」
竜宮彩香:音色が脳裏に景色を形作る。
透庭シノ:明るく、美しく、どこか寂しげな……けれど、毅く。
竜宮彩香:無明の闇ではない、星と月が煌めく夜空。
竜宮彩香:かつての自分が縁のないものと切り捨て、
竜宮彩香:今の自分が羨望し、手を伸ばそうとしているもの。
竜宮彩香:天の川を泳ぐ魚群のような星々の一つに、一際目を引く光がある。
竜宮彩香:(ああ、)
竜宮彩香:(願いが叶うのなら。)
竜宮彩香:(その傍にいることを、許してほしい。)
竜宮彩香:悪魔のヴァイオリンソロに浸りつつ、天に祈るように目を閉じた。
GM:―――――――――――――

クライマックスフェイズ:シーン13(後編)

シーン13-4

どどんとふ:「二子玉川玲奈」がログインしました。
GM:よっしゃー!
GM:今日はクライマックス戦闘です。長きにわたるクソ共を・・・ぶち殺せ!
GM:――――――――――――――――――――
GM:深夜零時。放棄された市街地。朽ち果てた音楽教室の前で、
GM:一人の少女が頭を垂れる。
透庭シノ:「もう、嫌だ。十分、分かった。」
透庭シノ:「忘れられない。忘れられるわけがない」
透庭シノ:「返してくれ! もう空っぽは嫌だ! 僕の、願いを、望みを、返してくれ!」
フランシス・ジャム:「―――ああ」
フランシス・ジャム:「その言葉が、聞きたかった」
フランシス・ジャム:「喜びたまえ。『楽しかった音楽教室』を永遠に叶え続ける権利を、君は手にした」
フランシス・ジャム:「君の『他愛もない願い』を――我らが《ナインゴーツ》は尊重する……」
透庭シノ:「ああ、ありがとう。ありがとうございます――」
GM:地面が沸き立つ。異界から伸ばされた影が、願いに必要な環境をスキャンする。
透庭シノ:「返してくれ。……返してもらう。お願いだから……」
透庭シノ:「奪っていった全てを! 返してもらう!」
フランシス・ジャム:「――――?」
GM:閃光と衝撃が、夜の廃墟を照らした。
GM:精密に配置され、ただ建物一つのみを崩壊させる完璧な配置の爆薬が。
GM:発破解体。巨大な穴が空き、スキャン途中の影は行き場を失い――溢れ出す。
フランシス・ジャム:「……これは……!」
《ナインゴーツ》:「……        ……      」
《ナインゴーツ》:砕け壊れた教室から、広がった影の大地と共に、姿を現す。
透庭シノ:「やあ。楽譜通りってわけだ」
フランシス・ジャム:「――――小娘。貴様――」  片手の銃を、シノに向けて発砲する。
竜宮彩香:その銃弾を遮るかのように、
竜宮彩香:フランシスとシノの間、地面から巨大な何かがせりあがる。
竜宮彩香:「綺麗な花火だと思わない?」
竜宮彩香:「あなたの契約もこれで不渡り。みいんな夜空に咲いて消えた。」
竜宮彩香:巨大砲塔型遺産、黄金瑠璃鈿背円筒鏡
フランシス・ジャム:「やはり貴様らか。竜宮の名を持つ娘」
フランシス・ジャム:「……理解に苦しむ。何故、ナインゴーツを受け入れない。あまつさえ否定する」
フランシス・ジャム:「他愛のない願いは、もっとも苦痛も苦労もない夢のカタチ」
竜宮彩香:「痛痒も無いけれど発展も将来性もない。」
竜宮彩香:「取引先としては不合格なの。」
竜宮彩香:「果糖屋が身の丈を超えた商売に手を出すんじゃないわよ。」
フランシス・ジャム:「心を入れ替えたのだよ。……お前たちが守る『日常』」
フランシス・ジャム:「成程合理的だ。代償がない、ゆえに悩みも葛藤もない。世界最強の欲望」
フランシス・ジャム:「……価値観念の崩れた取引先は切らせてもらう」
竜宮彩香:「交渉決裂ね。」
フランシス・ジャム:「無駄なリソースの費用は無意味だ。戻れ、ナインゴーツ……」
フランシス・ジャム:踵を返す。
竜宮彩香:「帰れると思ってるの?」
《ナインゴーツ》:「……」 同じく、周辺の影を収束して、再び地面に潜ろうとする。
二子玉川玲奈:蜂型のドローンがフランシスの周囲を取り囲む
フランシス・ジャム:「! ……安物のワンオフ品か」
フランシス・ジャム:「生体接続型は移植が効かん。売物にならん」
興津和沙:夜の帳が空を覆うが如く、発破の烟りが周囲を満たしている。
興津和沙:その烟りは色濃く、星の光は届かない。
興津和沙:けれど烟りが揺らめく度に
興津和沙:空の星がここまで降りてきたかのように煌めく光がある
興津和沙:ブンッ!!
興津和沙:「じゃあ、こいつならどうだ!」
寒骨白:煌めくような刃の光。極大の槍が、煙を切り裂く。
二子玉川玲奈:興津さんの槍の動きに合わせて蜂型砲台が熱線を照射する
寒骨白:「主よ! 無礼に次ぐ無礼!」
寒骨白:「獣狩りは本意ではないが、手柄首には違いない!」
寒骨白:「我らが絆を裂かんとしたこと、後悔させてやろうぞ!」
フランシス・ジャム:「――価値はある。骨董品として、だが」
興津和沙:烟りが晴れてゆく。星の光に照らされて、星の光に負けないほどに輝こうとする少女の姿が現れる!
興津和沙:「おうよ。てめえの首は」
フランシス・ジャム:熱線は、見えない壁のようなものに防がれる。
フランシス・ジャム:フランシスの脚は、僅かに宙に浮いている。
興津和沙:「この私の!お姫様の手柄にしてやらあ!」
二子玉川玲奈:その後ろから顔を覗かせる
二子玉川玲奈:「安もんで悪うございましたねえ」
フランシス・ジャム:「不服か? パーツ単位ならば需要を見出してやるが」
フランシス・ジャム:「…………さて。この数か……」
白木屋・C・スクラッド:地面を、無数の銀線が走る。
白木屋・C・スクラッド:その根源は、地面に置かれた植木鉢だ。
白木屋・C・スクラッド:「銀の、融点を知ってるか」
白木屋・C・スクラッド:「融点961.8度。沸点は2162度。……そして、その熱伝導率は、大気の万倍だ!」
白木屋・C・スクラッド:銀の導火線を起点に、周辺の廃屋が一瞬にして燃え上がる。
白木屋・C・スクラッド:夜の闇を照らす灯りが輝き、地面に広がっていた影が一気に燃やしつくされる。
興津和沙:「草のくせに無茶するね!?」
興津和沙:「灰になっちゃうよ!?」
白木屋・C・スクラッド:「ヒャーーーーハハハハハ! ユーカリ舐めんじゃねえぞ!」
白木屋・C・スクラッド:「これがUGN本部エージェント、《銀世界(アルギュロス)》の真の力だ!」
《ナインゴーツ》:「……   ……」  周囲の炎上網を厭う。それでも、残った影を収束させ、戻ろうとするが。
二子玉川玲奈:「銀世界……"まんま”ってこういう事やってんな」
六条院めぐみ:その時、ナインゴーツの頭上で電子音声が響く。
電子音声:『アイススペクトル』『ファイアスペクトル』『ウィンドスペクトル』
六条院めぐみ:複数の電子音声が次々と起動する。
電子音声:『ファイア『ウィンドスペ『アイス『アイス『ウィンド『ファイアスペクトル……
《ナインゴーツ》:「  ……  」 瞳が、僅かに細くなる。
《ナインゴーツ》:睨みつけるようにも見える。
六条院めぐみ:そしていつの間にか手榴弾がフランシスの足元に向かってコロコロと……
フランシス・ジャム:「……!」 咄嗟にそれを『奪』おうとする。
六条院めぐみ:動こうとしたフランシスの手を、投げナイフが掠める。
フランシス・ジャム:手を引く。同時に、飛び上がる。
六条院めぐみ:コロコロと転がった手榴弾は、コツンと床のくぼみに当たって止まる。
六条院めぐみ:爆発はしない。
六条院めぐみ:「おお。奪う能力は一応あるみたいだねっ。気を付けないと。」
六条院めぐみ:彩香ちんのすぐそばに立っている。
六条院めぐみ:「ほらほらおバカなヤギさん!わたしを確認したかったんじゃないかなっ!どうかな!」
フランシス・ジャム:「……ああ、ああ」
六条院めぐみ:手に持った複数枚のカードをひらひらとナインゴーツに見せるように振る。
《ナインゴーツ》:「…………」 炎が回る。影に潜ろうとするのをやめる。
フランシス・ジャム:「我が真なる営業に、貴様らが邪魔をするということが分かった」
興津和沙:「違う違う。協力してやってんだよ。」
興津和沙:「『願いを返してくれ』って願いを叶えるんだろ?」
興津和沙:「欲張りのあんたにゃ、難しそうだからさ。私達が背中押してあげよーってな。」
六条院めぐみ:「まっ、嫌がらせしたら嫌がらせで返されるのは道理だしねっ。」
フランシス・ジャム:「そういった言葉遊びは、ランプの魔人でも相手に言うといい」
羽鳥七海:「シノさん、こちらへ」
透庭シノ:「あ、ああ。ありがとう」
GM:非戦闘員は下がる。
フランシス・ジャム:「――大人の交渉というものを教えてやる」
竜宮彩香:横目でシノが下がるのを確認する。
竜宮彩香:「笑わせる。」
竜宮彩香:「望みどおりにいかないからって暴れるのは子供のやることよ。」
フランシス・ジャム:「力で覆せるものを相手に力を使わないのは非効率だ」
竜宮彩香:「覆せるかしら。」
竜宮彩香:フランシスの体中に無数の赤い点が現れる。レーザーサイトの光。
竜宮彩香:「あなたの『真なる営業』を――”ラインゴルト”は蹂躙する。」
フランシス・ジャム:もはや応えない。ポインタの光を意に介さず空を見上げる。
GM:では、クライマックス戦闘に移行します。
GM:その前に、フレンドパワーの時間です。
六条院めぐみ:やった
竜宮彩香:友情パワー!
六条院めぐみ:ラブパワー!
二子玉川玲奈:フレンドガチャ!
興津和沙:いえいいえい!
GM:これは、特定のNPCにロイスを持っている者が使えるスキルとなります。タイミングはオートですが、今回は特例処置として、隠密状態でも大丈夫です。
六条院めぐみ:すごい
二子玉川玲奈:太っ腹
竜宮彩香:ありがたい
GM:手っ取り早く一覧を出すぞ
GM
《クライマックス戦闘フレンドパワー(対象にロイスを持っている者のみ使用可能)》

蓮原ミコト:【診魚の加護】攻撃の判定ダイスを+3し、相手のガード値を無視する。
蓮原ミコト2:【無理をさせる】使用者へのダメージをカバーリングする。
透庭シノ:【悪魔のトリル】任意の判定の達成値を+5する。(後出し可能)
白木屋・C・スクラッド:【閃銀の防壁】味方一人が受けるHPダメージを-6d10する。
黒川梓:【みずちおうえん!】攻撃判定の際、達成値を+5し、敵の装甲値を無視する。

GM:使えるのは一回だけ!
GM:なお蓮原ミコトのスキル2は、使用するととても重い代償がある……かもしれない。
GM:具体的にはEDが病室とかから開始になり、説教とかが雰囲気的にし辛くなる可能性が高い。
興津和沙:一人一回でしょうか、それともロイス持ちが二人いても一回しか使えない?
GM:二人いても一回だけです! 戦闘全体でそれぞれ一回!
興津和沙:了解です
竜宮彩香:了解です!
二子玉川玲奈:OK!
六条院めぐみ:はーい
GM:では、ちょっと待って
GM:コマ作る
GM:よし
《ナインゴーツ》:「   ………    」
《ナインゴーツ》:「メェェエエエエエエエエエエエェエエエェエエエエェエエエエエエエエエェエエエ」
《ナインゴーツ》:遠吠えめいた不吉な鳴き声。心の奥底から、ただ不安感を喚起させる。
《ナインゴーツ》:衝動判定を行ってください。難易度は9。
竜宮彩香:3dx+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 9[5,9,9]+1 → 10 → 成功

竜宮彩香:成功!
興津和沙:3dx+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 10[1,6,10]+2[2]+1 → 13 → 成功

二子玉川玲奈:8dx+2>=9
DoubleCross : (8R10+2[10]>=9) → 10[3,4,6,6,7,8,10,10]+9[7,9]+2 → 21 → 成功

興津和沙:しゃっ!
二子玉川玲奈:強い意志
六条院めぐみ:4dx+0>=9
DoubleCross : (4R10+0[10]>=9) → 6[1,3,4,6] → 6 → 失敗

六条院めぐみ:だめ!
竜宮彩香:2d10+92
DoubleCross : (2D10+92) → 19[10,9]+92 → 111

竜宮彩香:ヴッ
興津和沙:2d10+106
DoubleCross : (2D10+106) → 10[3,7]+106 → 116

二子玉川玲奈:97+2d10
DoubleCross : (97+2D10) → 97+17[8,9] → 114

興津和沙:みんな荒ぶってる!!
GM:なんかひどくない?
二子玉川玲奈:やべーダイス
六条院めぐみ:93+2d10
DoubleCross : (93+2D10) → 93+11[7,4] → 104

GM:なんか、皆あらぶってるな!
[18]《ナインゴーツ》
[10][侵蝕114] 二子玉川玲奈
[09][侵蝕111] 竜宮彩香
[07][侵蝕104] 六条院めぐみ
[05][侵蝕116] 興津和沙
[05]フランシス・ジャム

GM:ではセットアップ!
興津和沙:なし!!
二子玉川玲奈:なし!
竜宮彩香:コーリングシステム起動!スカイキッドに搭乗!
《ナインゴーツ》:なし。
竜宮彩香:以上!
六条院めぐみ:うーん、ブルーゲイルを使ってもナインゴーツは抜けないのか。
六条院めぐみ:じゃあとりあえずなしで。
フランシス・ジャム:《アクセル》《サポートデバイス》《氷の城塞》
六条院めぐみ:うわっこの野郎
興津和沙:クソ野郎
GM:このターン、行動値+8、肉体ダイス+10、受けるダメージ-9。
二子玉川玲奈:野郎
六条院めぐみ:行動値抜かれた!ふぁっきん!
竜宮彩香:ゲエエ
GM
[18]《ナインゴーツ》
[13]フランシス・ジャム
[10][侵蝕114] 二子玉川玲奈
[09][侵蝕111] 竜宮彩香
[07][侵蝕104] 六条院めぐみ
[05][侵蝕116] 興津和沙

GM:ではイニシアチブ。なさそうなので。
GM:行動値18のナインゴーツ。
《ナインゴーツ》:ナインゴーツは不気味に笑っている。
《ナインゴーツ》:行動放棄。
竜宮彩香:不気味!
GM:イニシアチブ。フランシス。
六条院めぐみ:おお
二子玉川玲奈:なにわろとんねん
フランシス・ジャム:マイナーで、《ヴィークルモーフィング》《インフィニティウェポン》《フォームチェンジ》《苦痛の矢》《飛行能力》
フランシス・ジャム:モーフィングロボに搭乗。イニフィニティウェポンと苦痛の矢を装備。飛行する。
竜宮彩香:オイオイオイ
フランシス・ジャム:フランシスの姿を、巨大な何かが覆う。
フランシス・ジャム:「来い。来い。来い。来い。来い――偉大なりし、エルドラードの守護像!」
フランシス・ジャム:「涜れ残りの女神(デットストック・メサイア)!」
フランシス・ジャム:巨大な女性の胸像、裸体じみた、灰色の女神像が虚空より現れ、フランシスは、蟷螂じみた異形の頭部に乗る。
フランシス・ジャム:メジャー。《巨匠の記憶》《クリスタライズ》《ギガノトランス》 オートで《オリジナルツール/運転:女神》
GM:……あ、また忘れてた
GM:エンゲージはこう!
[18]《ナインゴーツ》
[10][侵蝕114] 二子玉川玲奈
[10]フランシス・ジャム
[09][侵蝕111] 竜宮彩香
[07][侵蝕104] 六条院めぐみ
[05][侵蝕116] 興津和沙
フランシス・ジャム、《ナインゴーツ》

        10m

       PC達

GM:PC達の全員に攻撃します。
フランシス・ジャム:18dx+20
DoubleCross : (18R10+20[10]) → 10[1,1,2,2,3,4,5,5,5,6,6,6,7,8,8,8,10,10]+6[6,6]+20 → 36

六条院めぐみ:おお、コンセがないのかあ
GM:調達担当だからね。
竜宮彩香:固定値~~
竜宮彩香:ドッジ!
六条院めぐみ:暴走リア不
竜宮彩香:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 7[1,2,2,3,7] → 7

竜宮彩香:無理!
興津和沙:ドッジ
興津和沙:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,2,3,5,6,8,9,10]+2[2] → 12

二子玉川玲奈:装甲無視かあ、ドッジしよう
興津和沙:無理すけ!
二子玉川玲奈:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[4,7,8,9,10]+9[9] → 19

GM:ちょっと惜しい
二子玉川玲奈:まわったもののダメ
GM:ダメージ出します
フランシス・ジャム:4d10+21
DoubleCross : (4D10+21) → 21[2,7,8,4]+21 → 42

竜宮彩香:死ぬ!
興津和沙:死ぬ!!スクラッドさんのロイス切って復活!
竜宮彩香:固定ロイスの神城さんのロイスを切って復活!
六条院めぐみ:ガードしててもギリギリ死んでた……
二子玉川玲奈:スクラッドパワー!オーソライズ!
GM:なんだって! スクラッドパワー!?
二子玉川玲奈:【閃銀の防壁】味方一人が受けるHPダメージを-6d10する。 を使用します
二子玉川玲奈:42-6d10
DoubleCross : (42-6D10) → 42-19[3,1,2,7,1,5] → 23

二子玉川玲奈:まあ生きてるから良し
GM:やる気がねえ~~~~~
竜宮彩香:出目!
六条院めぐみ:ギリギリ……w
六条院めぐみ:あ、わたしはフランシス林にロイスを取って即タイタス昇華で復活します。
《涜れ残りの女神》:「オオオオオオ……!」  巨大な女神像から、無数の羽根が降り注ぐ。
《涜れ残りの女神》:剃刀のように鋭い刃が、ギラギラと輝きながらあなたたちを切り裂く。
興津和沙:「……なんだこのバカみたいな出力!!」
二子玉川玲奈:「……あかん、これは避けれやん!」
竜宮彩香:反撃を命じようとするも、照準がうまく合わない。
フランシス・ジャム:「まずは、物量の差を知るがいい。」
竜宮彩香:「…チャフ!」
興津和沙:狙いが定められているとは思えない。それでも、この圧倒的の出力は防ぎきれない。
白木屋・C・スクラッド:「チンタラしてんなよ!」
竜宮彩香:「レーダーはアテにならない!目視での照準に切り替え!」
興津和沙:肉が引き裂かれる。生暖かい感触が首筋を伝わる。
六条院めぐみ:「……っ!」 体を再生させながら歯を食いしばって耐えている。
白木屋・C・スクラッド:熱された銀が、球形に展開し、自らと、近くに居た二子玉川さんを庇う。
《涜れ残りの女神》:更に無数の羽が帯空し、羽撃き、本体への攻撃を防ぐ壁となる。
興津和沙:それでも体は動く。動くなら戦える。
竜宮彩香:こちらも体を切り裂かれつつも次善の策を告げる。
《涜れ残りの女神》:そして、先に言っておきます。モーフィングロボの装甲値は18。氷の城塞によるダメージ減少9。フォームチェンジによるインフィニティウェポンのガード値は9。
興津和沙:カッチカチじゃねえか。
二子玉川玲奈:「……助かったわ。ちょっとカスッたけど……」
《涜れ残りの女神》:超重装級の要塞だ。調達担当たるフランシスを前線に居させ続けた女神!
白木屋・C・スクラッド:「……あの山羊、タチが悪い!」
白木屋・C・スクラッド:「隙あらば影を展開しようとしてやがる! 向こう側の環境をこっちに持ってくるつもりだ!」
白木屋・C・スクラッド:「あの馬鹿はてめえらがやれ!」
二子玉川玲奈:「……了解!こら気張らなあかんな」
白木屋・C・スクラッド:銀を全て展開している。
竜宮彩香:「言われなくても。」
六条院めぐみ:「つまり逃げ帰る気はなさそうってことだよねっ!上等さっ!」
羽鳥七海:ちなみに羽鳥もまた、非戦闘員の保護で戦線を外しています。
GM:では、イニシアチブ。
GM:二子玉川さん!
二子玉川玲奈:イニシアチブで小型浮遊砲を装備。
二子玉川玲奈:マイナーで10m後退します。
フランシス・ジャム、《ナインゴーツ》

        10m

     興津、六条院、竜宮

        10m

       二子玉川

二子玉川玲奈:メジャー《コンセントレイト》《コントロールソート》《ハイマニューバー》《急所狙い》+ロックオンサイトを使用
二子玉川玲奈:標的はフランシス!小型浮遊砲で攻撃
二子玉川玲奈:11dx7+3
DoubleCross : (11R10+3[7]) → 10[2,4,5,5,6,7,8,9,9,9,10]+10[2,4,7,8,9,9]+10[3,8,9,9]+4[2,2,4]+3 → 37

GM:きませい!
フランシス・ジャム:ガード。
フランシス・ジャム:ダメージを寄越すが良い!
二子玉川玲奈:まちがえた
竜宮彩香:ハイマニューバーの達成値プラス!
二子玉川玲奈:ハイマニューバー分で+20です。
GM:こわっ。
興津和沙:最強ー!
二子玉川玲奈:6d10+15
DoubleCross : (6D10+15) → 28[8,1,5,8,4,2]+15 → 43

二子玉川玲奈:装甲無視!
フランシス・ジャム:装甲無視……! ガードと城塞で18点軽減。25点くらいます。
GM:結構来るな・・・!
二子玉川玲奈:侵蝕114→124
二子玉川玲奈:では演出を
二子玉川玲奈:「えらい高そうな像や、人のもん安物言うだけあるわ」
二子玉川玲奈:「でもそんだけでかかったら……そんだけ隙間も多なるってもんや」
フランシス・ジャム:「お前たちは、ただ地に臥していればいい」
フランシス・ジャム:「商品如きが。商人に抗うな」
二子玉川玲奈:「そうやってうわべの価値ばっか見とったら、痛い目見るで……コード:蜜蜂や」
二子玉川玲奈:巨大女神像の隙間から入り込んだ蜂型ドローンが、内部から熱線を照射する。
二子玉川玲奈:装甲の内側から、フランシス本体を狙う!
フランシス・ジャム:「フン……! 羽虫らしいやり方だ!」
フランシス・ジャム:羽根の防壁の奥で、女神の髪が振り乱され、熱線を弾く。
フランシス・ジャム:だが、全ては防ぎきれない。フランシスが苦々しい顔をする。
二子玉川玲奈:「安もんでもなんでも、使う人間の腕が重要やねんで!」
フランシス・ジャム:「無駄だ! 地表からでは、この絶対的なY軸上アドバンテージを覆せん!」
二子玉川玲奈:「……ほんまにそう思う?」
フランシス・ジャム:「何だと……?」
フランシス・ジャム:訝しげな顔をする。
フランシス・ジャム:データ解放:フランシスは《超人的弱点》を持っています。条件は不明。
GM:イニシアチブ。
GM:竜宮さんどうぞ
竜宮彩香:何もなければこちらの手番!
GM:きませい!
竜宮彩香:マイナーでエンゲージ移動。右に10m。
フランシス・ジャム、《ナインゴーツ》

        10m

     興津、六条院  ← 10m →  竜宮

        10m

       二子玉川

竜宮彩香:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》!フランシスを対象にヴィークル用レールガンで射撃攻撃!
GM:では
《ナインゴーツ》:《拡散する世界》。
竜宮彩香:なっばっ
《ナインゴーツ》:HPを20消費。その対象を《シーン(選択)》に変えられます。
二子玉川玲奈:何ィ
GM:フレンドパワーだよ~~~~~~~~
竜宮彩香:……拒否!
GM:ナインゴーツも君を応援しているよ~~~~~~~
興津和沙:かっこいい~~~!
竜宮彩香:おじいちゃんから知らない人からの拡散する世界は受け取っちゃダメって言われたの!
GM:くっ、真の敵は竜宮本家にありか!
GM:では、判定どうぞ~
竜宮彩香:サポートスタッフとセルスタッフアサルトも使います。達成値+2、ダメージ+3。
竜宮彩香:14dx7+4
DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,3,4,5,6,7,10,10,10]+10[5,7,9,10]+10[2,7,7]+10[1,9]+1[1]+4 → 45

竜宮彩香:NPC効果は何かの判定の時に残しておこうかな~
GM:了解。では素打ちであるな
フランシス・ジャム:ガード! そして……
フランシス・ジャム:《超人的弱点:飛行状態の敵》 により、ダメージがプラスされます
フランシス・ジャム:10ダメージを追加でどうぞ。
竜宮彩香:それが弱点か!
竜宮彩香:やったぜ!装甲ガード有効です!
GM:ダメージを出すが良い!
竜宮彩香:ダメージロール前に雷神の槌の効果発動。ダメージ+2d10
竜宮彩香:5d10+1d10+2d10+20+10+3+10
DoubleCross : (5D10+1D10+2D10+20+10+3+10) → 24[9,6,2,4,3]+6[6]+15[8,7]+20+10+3+10 → 88

竜宮彩香:これでどうだ!
二子玉川玲奈:ワーオ
GM:…………。
竜宮彩香:HP12→9
GM:なんだその威力!
竜宮彩香:竜宮彩香の侵蝕率を+4した(侵蝕率:111→115)
竜宮彩香:これが友情パワーだ!
竜宮彩香:演出行きます!
フランシス・ジャム:装甲、ガード、減少で36減らす。
フランシス・ジャム:・・・・無理!HPはそんなに高くない!
フランシス・ジャム:落ちます。《魂の錬成》で復活。
竜宮彩香:巨大な砲塔が鎌首を擡げ、狙いをフランシスに定める。
《ナインゴーツ》:その瞬間、ナインゴーツがあなたを見ていることに気付く。
《ナインゴーツ》:ぞわりと、魂の内側で、「意志」が増幅される。
《ナインゴーツ》:今ならもっと強く破壊できる。もっと大きく破壊できる。もっと完璧に、完全な一撃を――
竜宮彩香:「……ああ、営業熱心ね。」
竜宮彩香:「けれど、いらないの。」
《ナインゴーツ》:山羊の声が遠のく。
竜宮彩香:「欲しいものは、自分で掴み取る。」
竜宮彩香:(たとえ、それが遠く離れた星だとしても)
竜宮彩香:(愚直に手を伸ばし、羽を広げるように跳ねる。)
竜宮彩香:「そう、決めたから。」
フランシス・ジャム:「何をごちゃごちゃと……」
竜宮彩香:夜空に向かって主砲を放つ。
竜宮彩香:流れ星のような弾丸が、輝く星の隣を通過した。
竜宮彩香蓮原ミコトをSロイスに指定します。
GM:きゃーーーーーーーー
フランシス・ジャム:「………………………」
竜宮彩香:数瞬後、
竜宮彩香:降り注ぐ光の矢。
竜宮彩香:偽りの女神の像を粉々にするかのような苛烈な流星群。
フランシス・ジャム:「な」 見上げる。頭部に搭乗している。
フランシス・ジャム:上空からの攻撃には、僅かに防壁が鈍る。
竜宮彩香:「あなた、一言多いのよ。」
《涜れ残りの女神》:羽根が、髪が、あるいは女神の肌が、全てフランシスを守ろうとし、
《涜れ残りの女神》:……消滅する。
竜宮彩香:「その舌が私の逆鱗に触れ、その言葉が自分の首を絞めた。」
竜宮彩香:「”ラインゴルト”に歯向かったことを後悔なさい。」
フランシス・ジャム:「ぐ、あああああああ…………!」
フランシス・ジャム:風穴だらけになった女神の奥で、半身を焼き焦がされて喘ぐ。
フランシス・ジャム:「馬鹿な……! 私は、今度こそ失敗、しない……!」
フランシス・ジャム:「遠大な欲望はもう見た! それは弱かった!」
フランシス・ジャム:「だからこそ、今度は、他愛のない、クソみたいなくだらない願いを集め、叶え、集め……それこそがこの街を呑み込める、と……!」
フランシス・ジャム:「願いを、叶え、集め、叶え、集め、かな、かな、かな……あつ……」
フランシス・ジャム:「…………」足元から溢れた影が、欠けた半身を補っていく。
フランシス・ジャム:女神像も、同じように。歪な影によって支えられる。
フランシス・ジャム:「私は」  「それで」  「何……を……」  《魂の錬成》で復活。
竜宮彩香:「………壊れたわね。……いえ。メッキが剥がれたというべきかしら。」
《ナインゴーツ》:その前に、ゆっくりと歩いてくる。
《ナインゴーツ》:フランシスを一瞥し、そして、興味深げに、竜宮さんを見る。
《ナインゴーツ》:口を開ける。
《ナインゴーツ》:「      ら」
《ナインゴーツ》:「げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら」
《ナインゴーツ》:笑う。笑う。笑う。紛れもない、嘲笑の声。
フランシス・ジャム:イニシアチブ。《レネゲイドアクセル》。行動値を0にし、未行動に。
六条院めぐみ:「……メェーって鳴くのはやめたのかな。」
竜宮彩香:「……っ」ぞっとして肩が震える。が、動揺は何とか表に出さないように押し殺した。
興津和沙:「…どこまでも薄気味悪い野郎だな…!」
二子玉川玲奈:「タチ悪い上に趣味も悪いわ。」
GM:イニシアチブ、めぐ先輩です。
六条院めぐみ:マントで口元を抑えている。
六条院めぐみ:「……ま、ここで考えても仕方ないのさ。林さんを叩く作戦はそのままってことで。」
六条院めぐみ:マイナーで隠密状態になり、メジャーアクションでコンボ『エーデルワイス』。《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《見えざる死神》+《マスヴィジョン》。
六条院めぐみ:そしてそれに追加で《一閃》も組み合わせます。
六条院めぐみ:対象はフランシス。
GM:あいさ! きませい!
六条院めぐみ:蓮原ミコト:【診魚の加護】攻撃の判定ダイスを+3し、相手のガード値を無視する。
六条院めぐみ:このフレンドパワーも使います。
GM:殺せー!
六条院めぐみ:命中判定!
六条院めぐみ:13dx7+2
DoubleCross : (13R10+2[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,3,4,6,8,9,9,10]+10[5,6,8,9]+10[2,10]+4[4]+2 → 36

六条院めぐみ:やった回った!
フランシス・ジャム:データは変わっていない! ガード!
フランシス・ジャム:素直に36点止める要塞に、地表から何が出来る!
六条院めぐみ:ダメージ出します
六条院めぐみ:4d10+54
DoubleCross : (4D10+54) → 31[3,10,10,8]+54 → 85

六条院めぐみ:ガード値は有効だよ!
GM:あ、ガード値だけ無視された!
六条院めぐみ:あ、違うわ。フレンドパワーでガード値も無効だね!残念!
フランシス・ジャム:27点止めて……
フランシス・ジャム:いや最大レベルでも死ぬわい!
フランシス・ジャム:死亡! 復活エフェクトもなし!
六条院めぐみ:「コール、コール、コールっっと。」 ペタペタと空中に赤・青・緑のカードを貼り付ける。電子音声が鳴る。
電子音声:『ファイアスペクトル』『アイススペクトル』『ウィンドスペクトル』
六条院めぐみ:「よし。それじゃ行ってくるね。」 彩香ちんにニコっと笑いかけて、
六条院めぐみ:その姿はぶれて3人に増えている。
竜宮彩香:山羊の視線を受けて固まっていた表情がほどける。めぐみに微笑んで見送る。
フランシス・ジャム:影に覆われたフランシス。その防御は健在だが……
フランシス・ジャム:装甲の隙間を誘導するように、矢印めいた黒い魚群が浮いている。
六条院めぐみ:「まったく、」 剣に赤い光を宿したわたしが最初に姿を消して、
六条院めぐみ:「休んでてって」 青く光る剣を持った私も消えて、
六条院めぐみ:「言ったのにね」 消えた2人のわたしを目で追うと、緑色の剣のわたしもその言葉と共に消えている。
蓮原ミコト:遥か背後。
蓮原ミコト:燃えていない建物の上。羽鳥とシノと共に、女神を見据えている。
蓮原ミコト:「いっけーーーーー! めぐ先輩ーっ!」
六条院めぐみ:青い光が走るとフランシスの影の動きが止まり、
六条院めぐみ:ガツン! 衝撃音と共にフランシスがのけぞると、赤い光がフランシスの前で弾けたのが見え、
六条院めぐみ:緑色の光が、黒い魚群に誘導されるように鎧の隙間を貫く!
フランシス・ジャム:無数の髪が、羽根が、肌が。全て適切に展開し、
フランシス・ジャム:……その上で、破られている。
六条院めぐみ:「……じゃあねっ。」 フランシスの装甲に突き刺さったレイピアを、抜く。
フランシス・ジャム:影と残骸の隙間が切り開かれ、フランシス本体まで突き抜けたものが
フランシス・ジャム:引き抜かれる。
フランシス・ジャム:ざあ、と砂のように消えていく。女神も、身体も。
フランシス・ジャム:《ブロンドの林》フランシス・ジャムは影と共に消え、
フランシス・ジャム:何故か、干からびた腕だけが、ひとつ残った。
六条院めぐみ:「……」 マントを翻す。
六条院めぐみ:ナインゴーツからの視線をマントで切っている。
六条院めぐみ:侵蝕104→116
      《ナインゴーツ》
        六条院

        10m

        興津   ← 10m →  竜宮

        10m

       二子玉川

GM:イニシアチブ。
GM:…………影は消えない。
《ナインゴーツ》:「げら」 「げらげらげらげらげらげらげらげら」
《ナインゴーツ》:あなたたちの前で、ナインゴーツが嗤っている。
白木屋・C・スクラッド:「……影が消えねえ! クソッ!」
興津和沙:「あいつが消えりゃこいつも居なくなるんじゃなかったのか。」
二子玉川玲奈:「……まだ未練でもあるんかな」
竜宮彩香:「その未練(ねがい)を叶えてやる気はないけどね。」
興津和沙:「……」
興津和沙:「でも、聞くぐらいはいいだろ。」
六条院めぐみ:「……ま、やられたならやり返されても文句は言えないだろうね。」
六条院めぐみ:姫ちんに同意する。
興津和沙:《ナインゴーツ》に近づいて、そして消し飛んだスクラッドさんの姿を思い出す。
興津和沙:スクラッドさんは、あれが本体じゃなかったから生きていた。けれど、私がああなったら、あんなふうに手足だけ残して吹き飛んだしても、オーヴァードは復活できるのか。
興津和沙:不安と恐怖を見つめた上で前に出て、問いかける。
六条院めぐみ:「……姫ちん?」 心配そうに声をかけるよ。
興津和沙:「だーいじょうぶ。」
興津和沙:「こういう得体の知れない化け物と心通わせようとするお姫様ってさ。」
興津和沙:「めっちゃ絵になるでしょ?」
興津和沙:めぐ先輩の心配を吹き飛ばすように笑いながら軽口を叩きます
竜宮彩香:「遺影にならないことを祈るわ。」
竜宮彩香:「……気を付けて。」
二子玉川玲奈:「こんなときまでそんな事言うて……」
六条院めぐみ:「……うん。わたしじゃ怖くてとてもじゃないけど出来ないな。」
六条院めぐみ:困った顔で笑い返す。
六条院めぐみ:右手に持つレイピアに、こっそりと力を籠めながら見守る。
興津和沙:彩香さんと二子玉川さんに手をふる
興津和沙:「なあ、《ナインゴーツ》」
六条院めぐみ:前に出てきた姫ちんのすぐ後ろに立ってる。
興津和沙:「ありがとな。」
《ナインゴーツ》:「  ……    」
興津和沙:「他の奴らはどうか知らねえけど、お前は、私にはいい夢を見せてくれた。」
興津和沙:「幸せな夢だった。幸せだからこそ、自分で掴みたいって思える。いい夢だった。」
白木屋・C・スクラッド:「何やってやがる馬鹿野郎! クソジャーム野郎なんざ、さっさと……!」
二子玉川玲奈:「しーっ」
興津和沙:「だから、さ。聞かせてくれ。」
興津和沙:「もし、それが人に迷惑をかけるものじゃなくて、私に出来るものだったら、お前にもお返ししてやりたいんだ。」
興津和沙:あの世界でみた梓も、堂本たちも悪いやつじゃなかった。だから、もしかしたらこいつも期待してしまう
興津和沙:「お前の願いは、なんなの?」
GM:山羊の背後。
《ナインゴーツ》:熔銀を突き破り、何かが空に浮かんでくる。
古代魚好きの少女:ツインテールの少女だ。傍らに、空を泳ぐ、古代魚を従えた。
古代魚好きの少女:『 私は ――為に 生まれた 』
古代魚好きの少女:山羊と同じ目をしている。一時的に、少女の声を借りている。
六条院めぐみ:「……」 姫ちんの後ろで黙って見ている。
興津和沙:「ごめん、大事なとこが聞こえなかった。もっかい言って。」
古代魚好きの少女:『 全ての 人間の 願いを 叶え 叶え 叶える 為に』
古代魚好きの少女:『 叶え 叶え 叶え その為に 為に そして 叶え 叶え、そして 』
興津和沙:少女の声を聞きながら、山羊の瞳を見つめている
古代魚好きの少女:『 全ての願いは 無益であると 呪うために 』
興津和沙:「……」
古代魚好きの少女:『 我が名は ナインゴーツ 最大数(すべて)の 贄(ゴート)の総体である 』
興津和沙:「お前は、誰かの願いのために、犠牲になってきたの?」
古代魚好きの少女:「 無意味な問いだ  犠牲になった誰かの意識  」
古代魚好きの少女:「 そのために生み出された 」
古代魚好きの少女:システムであることまでは、ミコトの見立ては正しかった。
古代魚好きの少女:「無限に願いを叶え続け、その結果破滅する人間を嘲笑う」システム。
興津和沙:「……悲しいね。」
古代魚好きの少女:「 何を嘆く 」
興津和沙:「誰かの願いを叶えようとすることは、きっと優しいことのはずなのに。」
興津和沙:「あんたは、その優しさを見ることができないんだ。」
古代魚好きの少女:「 汝も あのまま願いを受け入れていれば 」
興津和沙:何より優しい力を持ってるのに、それを優しいと思えない。人の醜さを暴くためにしか使えない。
古代魚好きの少女:「 いずれ足りなくなり 更なる満足を求め 破滅する 」
興津和沙:そう作られたものに、それを悲しいと思うことは傲慢かも知れないが。それでもその気持は抑えることが出来ない
古代魚好きの少女:「 面倒な 相手だ 貴様ら 全員 」
興津和沙:「孔子の言う、「トン」みたいだ。」
興津和沙:「全てを喰らい尽くし、闇だけを残してから、最後には自分も食って消える怪物。」
古代魚好きの少女:「 ヒトによって 我の カタチは異なる 」
古代魚好きの少女:「 この街の裏は 我らの住まう領域と ほど近い 」
古代魚好きの少女:「 お前は 我に何を願う 」
興津和沙:「私は」
興津和沙:「お姫様になりたい。」
興津和沙:「だけど、それはあんたに願うことじゃない。」
興津和沙:「私がなりたいお姫様は、皆に愛されて、皆を愛して、そして皆の幸せを願える。そんなお姫様だ。」
興津和沙:「だから、今、あんたに願うとしたら」
興津和沙:「人の願いを叶える優しい力を、優しい心で使ってほしい。」
興津和沙:「そして、出来るなら、あんたにも幸せになってほしい。」
古代魚好きの少女:「 全ての願いの先には破滅がある 」
興津和沙:「知ってる。」
興津和沙:「純粋だったはずの願いがかわることもある。純粋すぎて、それ以外を大事にできなくなるのみた。」
興津和沙:「だから、そうならないように、祈るんだ。」
古代魚好きの少女:「 祈る 」
興津和沙:「神様でも、仏様でも、お星さまでも、なんでもいい。」
興津和沙:めぐ先輩も、彩香さんも祈ってた
興津和沙:祈るように、星を見上げていた
興津和沙:「確かに、願いの果てには破滅があるのかもしれない。」
興津和沙:「けど、一番最初の願いは、きっと空の星みたいに綺麗に輝いてて。」
興津和沙:「ああ、だから。」
興津和沙:言葉を紡ぎながら、自分の心を整えている
興津和沙:「私は、その願いがいつまでも綺麗でいられるようにって、祈るんだ。」
興津和沙:「祈って、祈って、祈り続けて」
興津和沙:「そいつが間違えそうになったらぶん殴ってでも止める。」
興津和沙:「うん、それだな。破滅しそうになったら止めてやりゃいいんだよ。周りのやつがさ。」
古代魚好きの少女:「  ……  ……  」
興津和沙:真剣に考え込んでいたような表情をしていたのに、からっと明るい顔に変わっている。
興津和沙:「あー、ダメ?お気に召さない?」
古代魚好きの少女:「 理屈は 通ろう 」
古代魚好きの少女:「 だが 理解しない 理解しない 」
古代魚好きの少女:「 我に 願いが あるとすれば 唯一つ 」
古代魚好きの少女:「 呪いに 幸福を願わんとする 愚者の 排除 である」
《ナインゴーツ》:《加速する刻》。ナインゴーツが行動します。
六条院めぐみ:「……」 姫ちんの話をすぐ後ろで聞いて、悲しそうに微笑んでいる。視線の先は幼い少女でも、ナインゴーツ本体でもない。姫ちんの背中を見ている。
興津和沙:「願うことは呪いじゃないよ。」
興津和沙:「でも、それは私の理屈で、あんたの生き方とは違うんだね。」
六条院めぐみ:「……姫ちん。離れて。」
古代魚好きの少女:「 口を 」
《ナインゴーツ》:「 噤め 」
興津和沙:「やだ。」
《ナインゴーツ》:マイナーアクション。《原初の青:エアロドライブ》
興津和沙:「一緒に戦う。」
《ナインゴーツ》:《亜純血:果てなき円環》《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:電光石火》
《ナインゴーツ》:18dx7+6
DoubleCross : (18R10+6[7]) → 10[1,1,1,3,4,4,4,4,5,5,5,5,7,7,8,8,8,10]+6[1,3,3,4,5,6]+6 → 22

GM:リアクションをどうしますか?
六条院めぐみ:果てなき円環、シーン対象でしたっけ。
竜宮彩香:対象は!
GM:あ、果てなき円環はただの説明です!
GM:興津さんへの攻撃となります。
竜宮彩香:果て無き円環は原初の〇を重複して取れる系のエフェクトですね。
六条院めぐみ:ああ、そうか。
興津和沙:まだエンゲージしてない……!!
GM:エンゲージしてなかったな!?
二子玉川玲奈:エンゲージしてるのめぐ先輩だけですね
GM:じゃあ、めぐ先輩で。
興津和沙:せんぱーーーーい!!!
六条院めぐみ:「うん。だからさ、一緒に戦うなら先輩に見せ場は譲ってもらわないとね。」
六条院めぐみ:はい!暴走リア不です!
GM:そうだったな!
竜宮彩香:せ、先輩……
GM:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 18[8,6,4]+10 → 28

《ナインゴーツ》:《原初の黒:子羊の歌》
《ナインゴーツ》:めぐ先輩へのダメージを肩代わりします。
《ナインゴーツ》:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

興津和沙:めっちゃ肩代わりしてくる
《ナインゴーツ》:電光石火で10ダメージ。エアロドライブで5ダメージ。めぐ先輩の21ダメージを肩代わり。
《ナインゴーツ》:更に《拡散する世界》でHPを消費しているため、死亡します。
竜宮彩香:しんでる!!!
二子玉川玲奈:しんだ……
《ナインゴーツ》:地面から、影で出来た、女神の羽根の残骸が浮かび上がる。
《ナインゴーツ》:山羊の鳴き声に合わせ、興津さんへと向けて振るわれようとする。
六条院めぐみ:「ねえ、ヤギさん、ヤギさん。」
六条院めぐみ:唐突に声をかける。
六条院めぐみ:「それで最後なんでしょ?わたしの願い、知らないままでよかった?」
古代魚好きの少女:「今更、何を――」
《ナインゴーツ》:羽根の刃が、そちらに振りおろされる。
六条院めぐみ:「っ!」 マントを盾にして身構える!
《ナインゴーツ》:防護も隠密も一切無視して、羽根の刃が身体を貫く。
六条院めぐみ:「……ははっ、ずいぶんと嫌われたもんだね。」
《ナインゴーツ》:だが、痛みはない。
《ナインゴーツ》:代わりに、同じような傷が、山羊の胴体に空いている。
六条院めぐみ:「こりゃよっぽど……って、」
六条院めぐみ:「……えっ?」
《ナインゴーツ》:「 汝の願いを知ることに、拘った 」
《ナインゴーツ》:「  そこな愚者の願いを、聞こうとした  」
《ナインゴーツ》:「 解けた呪いに、存在する理由は、ない 」
六条院めぐみ:「……」
六条院めぐみ:「ううん。あるよ。」
六条院めぐみ:「本当の願いが分からなくなって、願いが呪いになったとしても。それでもだよ。」
六条院めぐみ:「願いが叶うことだってある。解けた呪いはそれの証明なのさ。」
《ナインゴーツ》:「 ならば 汝らが解いたのだろう 」
《ナインゴーツ》:足先からゆっくりと薄れていく。周囲の影も、徐々に消えていく。
《ナインゴーツ》:「 それで  汝の願いは何なのだ  」
六条院めぐみ:「あ、やっぱり気になってたんだ。」
六条院めぐみ:「うーん……」 顎に手を当てて考え込む。
六条院めぐみ:「……思い当たらないね!」
《ナインゴーツ》:「  ……  ……  」
《ナインゴーツ》:「 それを見極めるシステムが我だったのだが まあいい 」
《ナインゴーツ》:「 汝 」 興津さんを見る。
六条院めぐみ:「まあ、普通はそんなもんでしょ。わたしが願いを忘れちゃっても、ある日突然誰かが叶えてくれちゃったりするんじゃないかな。」
興津和沙:「なに?」
興津和沙:消えゆくナインゴーツを悲しげにみている。
《ナインゴーツ》:「 呪いに情けを掛けた、酔狂なものがいたと 」
《ナインゴーツ》:「 我を為した全ての呪いに 伝えおく 」
興津和沙:その言葉を聴いて笑みを作る
興津和沙:「お姫様はね。」
興津和沙:「呪いを解いて、ハッピーエンドに向かうんだ。」
《ナインゴーツ》:「 人の願いが増え続ける限り、我の種火は消えぬ 」
興津和沙:「だったら、私に会いにきな。きっと今度はあんたごとハッピーエンドに巻き込んでやるからさ。」
《ナインゴーツ》:「 汝が、その荒唐無稽な願いをいつまで抱けるか  」
《ナインゴーツ》:「  また立ち塞がる時まで 待っていよう   」
《ナインゴーツ》:そのまま、無数の破片になって消滅する。
興津和沙:「うん、待ってて、見ててくれ。」
興津和沙:「私は、絶対約束を破らないから」
竜宮彩香:「……敵わないわね。あなたたちのそういうところ。」
竜宮彩香:フレンド効果を使用。《悪魔のリドル》。
竜宮彩香:どこからか、ヴァイオリンの音色が聞こえてくる。
興津和沙:「あはは、彩香さんにはちょっと眩しすぎたかなー!私のお姫様っぷりは!」
竜宮彩香:呪いと願いを一身に受けた贄に送る、鎮魂歌。
竜宮彩香:「ええ。眩しくて、うらやましくて、でも、」
竜宮彩香:「いつか、私も。」
興津和沙:竜宮さんと視線を合わせる
興津和沙:「うん、見せてやってくれよ。」
興津和沙:「願いの先にあるのは、破滅だけじゃないって。」
興津和沙:「あの優しい山羊さんにさ。」
GM:―――――――――――――――――――

バックトラック

GM:と、いうわけで戦闘終了。バックトラックとなります。
GM:Eロイスは四つ。《愚者の契約》《究極存在》《虚実崩壊》《マジカル☆リクエスト》
二子玉川玲奈:振るぞ!
二子玉川玲奈:124-4d10
DoubleCross : (124-4D10) → 124-20[7,4,3,6] → 104

興津和沙:いらねえ!
興津和沙:一倍ぶり
興津和沙:106-5d10
DoubleCross : (106-5D10) → 106-24[5,5,3,8,3] → 82

竜宮彩香:振らずに一倍!
竜宮彩香:115-5d10
DoubleCross : (115-5D10) → 115-27[2,9,8,2,6] → 88

興津和沙:5点!
竜宮彩香:帰還!5点!
二子玉川玲奈:1倍!104-6d10
二子玉川玲奈:104-6d10
DoubleCross : (104-6D10) → 104-32[5,6,7,9,3,2] → 72

二子玉川玲奈:5点!
六条院めぐみ:あ、じゃあわたしも彩香ちんに習って振らずに一倍しとこっと。
六条院めぐみ:116-5d10
DoubleCross : (116-5D10) → 116-16[1,5,6,3,1] → 100

興津和沙:パイセーーーーン!!!
二子玉川玲奈:あっ
六条院めぐみ:追加振りします……
GM:先輩!?
六条院めぐみ:100-5d10
DoubleCross : (100-5D10) → 100-32[5,5,2,10,10] → 68

GM:舐めてるからだよ……
二子玉川玲奈:めぐ先輩がデスストーカーになってしまうところだった
GM:ダイス神から隠密するのを忘れていたな
六条院めぐみ:(わたしは調子に乗りましたの札を首から下げて正座している)
GM:かわいい
GM:おっと。では経験点はシナリオ7点にいつもの5点、それに山羊のDロイス『亜純血』で+1
GM:13点に侵蝕経験点を足すといい
竜宮彩香:18点!
二子玉川玲奈:18てん
興津和沙:18点!
六条院めぐみ:13点……です……
GM:めぐ先輩は16点ね
二子玉川玲奈:Sロイス
GM:あ、そうか追加だと0点か・・・
二子玉川玲奈:関係なかった
興津和沙:そうかSロイスの点数
竜宮彩香:あ、ごめんなさい
竜宮彩香:23点ですね
六条院めぐみ:あ、Sロイスも入れると18点ですね。
GM:Sロイスってすごい。
二子玉川玲奈:関係なくなかった
興津和沙:やったぜ
GM:じゃあ私の点数は・・・
六条院めぐみ:C((23+18+18+18)/3+1)
DoubleCross : 計算結果 → 26

二子玉川玲奈:文明
GM:俺はどとんとふのことを何もわかっちゃいなかった
GM:26点! おいしい もぐもぐ
竜宮彩香:こちらも経験点いただきます!もぐもぐ
六条院めぐみ:経験値はおいしいね
二子玉川玲奈:ごちそうさま
興津和沙:やったぜ!

エンディングフェイズ:シーン14

GM:では、経験点をつまみながら合同エンディングしましょうか。
竜宮彩香:エンディングだぜ~
GM:一通りの現場の始末を終えた、翌日の旧宿舎から始めようかと思いますが
GM:―――――――――――――――――――
GM:戦いを終えた、その翌日。
GM:現場は無人地帯で起きた古いガス管の爆発ということになり、あなたたちはつつがなく元の生活に戻れる。
GM:それでも後始末が何もないというわけにはいかず、翌日もう一度、旧宿舎に集うことになった。
GM:なお、一連の日々は都合よく休日だったということにします。
興津和沙:やったぜ
GM:イリーガルの出席率については痛い話題だからね
GM:では、そんなわけで集まった~
GM:――――――――――――――――――――――
羽鳥七海:「皆さん、昨日はお疲れさまでした」
二子玉川玲奈:「ほんまにお疲れ。七海ちゃんもな」
羽鳥七海:「異空間に囚われていた人々の意識も回復したそうです。事件の犠牲者は零人です」
興津和沙:「疲れたのは昨日だけじゃなかったけどね!じゃねえ、ありませんでしたけどね?」
羽鳥七海:「記憶処理を受けた後、さほど後遺症もなく日常に戻ることもできるでしょう。皆さんのおかげです」
興津和沙:犠牲者は零人という言葉を聴いてほっとする
白木屋・C・スクラッド:「ま、俺が噛んだんだ。この程度の成果は当然だ」
六条院めぐみ:「じゃあ今日は事件の報告書を書いて終わりってとこかな?よかったよかった。」
六条院めぐみ:支部の窓際、カーテンの裏からスッと出てくる。
竜宮彩香:「それと、うちへの入金もね。」
二子玉川玲奈:「報告書の方はうちがまとめとくわ。ええですよね?」
羽鳥七海:「六条院さん、……二子玉川さんも、お願いします」
羽鳥七海:「入金の方も、もちろんいつもどおりに。」
竜宮彩香:にこりと笑う「今後とも御贔屓に。」
羽鳥七海:二子玉川さんの報告と、六条院さんの報告が別モノであることは分かっている。
羽鳥七海:竜宮さんの笑みに、分からないようにこっそりと胸を撫で下ろす。
羽鳥七海:(よかった……非常に迷惑をかけてしまったので、割増されたらどうしようかと……)
竜宮彩香:「何か失礼な想像してない?」
竜宮彩香:笑顔を崩さずに羽鳥に
羽鳥七海:「えっ、あっはい!? 」
興津和沙:「いや、羽鳥さん立場が逆、逆」
興津和沙:「むしろ割増請求していいよ羽鳥さん。」
羽鳥七海:「えっ聞こえてました今の!」
羽鳥七海:「な、なんでもありません。本当に……!」
竜宮彩香:「………そう。迷惑をかけたのは私の方なんだから。」
竜宮彩香:「そんなことで割り増しするような身勝手な会社じゃないわ。」
六条院めぐみ:「おお、なるほど七海ちんの安堵はそういう。」
羽鳥七海:「いえ、その、……すみません」
羽鳥七海:純粋に気を遣われたことと、顔色を読まれたことを恥ずかしがる。
二子玉川玲奈:「ところで白木屋さんどないしよなあ。宅急便とかで本部に送ったらええ?」
白木屋・C・スクラッド:「他の奴に取りに来させるさ。」
白木屋・C・スクラッド:「シンシアの苗木あたりが派遣されてくんだろ」
白木屋・C・スクラッド:苗木=嬢ちゃん というニュアンスです
興津和沙:「ふふ」
興津和沙:「スクラッドさんの植物ネタ、正直鬱陶しかったけど」
興津和沙:「これで聞納めかーって思うとちょっとさみしいね」
白木屋・C・スクラッド:「てめェーの為にやってることじゃねえんだよ。アァ?」
白木屋・C・スクラッド:「覚悟しとけよ。アッシュがこっちにウチの支部立ちあげたら、」
白木屋・C・スクラッド:「真っ先にコキ使ってやる」
二子玉川玲奈:「まあ誰かお迎えに来るまでは時間あるやろし、それまでこの学校のどっかを間借りしたらええんちゃう?」
六条院めぐみ:「うーん。派閥争いとか物騒だよねっ。めぐ先輩は関わり合いたくないなあ。」
二子玉川玲奈:「……うちもあんま関わりたないねんけど、そうも言ってられやんなあ」
羽鳥七海:「白木屋様も六条院さんも、もう少しオブラートに包んで下さい」
六条院めぐみ:「おっと!オフレコね!失敬失敬。」 口に人差し指をあてる。
竜宮彩香:「派閥争いね……。面倒で疲れるだけよ。一銭の得にもならない。」嘆息する。
蓮原ミコト:「すいません、羽鳥さん。この書類ってどこに届けます?」
蓮原ミコト:「第二支部でいいですか?」 と、段ボール箱を抱えて入ってくる。
竜宮彩香:「あら。」入口の方を見る「寝てなくていいの?」
蓮原ミコト:「お陰さまで、だいぶ回復しました」 
蓮原ミコト:ややぎこちないながら、素直に応える。
六条院めぐみ:「……」 黙って見てる。
二子玉川玲奈:「なんやかんやで一番重傷やったもんな」
蓮原ミコト:「う……そうですね。情けない話ですけど……」
羽鳥七海:「無断で現場に来ていた子に、お陰さまも何もありませんが」
羽鳥七海:釘を刺すように。「……君の場合は、私が言うよりも効く相手が居るようですから」
羽鳥七海:「……どうして私の近くのイリーガル、こういう子が多いんでしょうね……」
竜宮彩香:「何でも抱え込むんだから。」段ボールの上に積まれたバインダーをさっと奪う
竜宮彩香:「これからは周りに分けなさい。」
羽鳥七海:溜息をつきつつ、めぐ先輩のルートを空ける。
六条院めぐみ:「あはは。ありがとね七海ちん。」
二子玉川玲奈:「(日頃から苦労しとんのやろな……)」七海さんに憐れみの視線
六条院めぐみ:「……」 手を後ろに組み、ミコちんの眼をじっと見つめる。
蓮原ミコト:「あ、すいま……」言い直す「ありがとうございます、竜宮さん」
蓮原ミコト:「それに……えと、先輩……」
六条院めぐみ:「わたしも寂しかったからさ、」
蓮原ミコト:「……久しぶりに見ましたけど、相変わらずすごく綺麗な戦い方ですよね!」
蓮原ミコト:「すごいなーあこがれちゃうなー……え」
六条院めぐみ:「…………ふふっ。」
六条院めぐみ:「あーあ。めぐ先輩の話、さえぎられちゃったな。」
六条院めぐみ:「まあ、いっか。」
六条院めぐみ:くるっとミコちんに背を向けて、後ろのソファに腰かける。
蓮原ミコト:「えっ、ちょっ、先輩!」
六条院めぐみ:「ふむ?何だいミコちん。」
六条院めぐみ:愉快そうに笑う。
蓮原ミコト:「何だいって、今その、何か言いかけてたじゃないですか!」
六条院めぐみ:「えー?そうだっけー?そうだったかも~?」
六条院めぐみ:すごくゴキゲンだよ。
蓮原ミコト:「ああもう、本当にこの人は……!」
六条院めぐみ:「……まあ、過ぎた話はいいのさっ。うんうん。」
興津和沙:「わー、普段のめぐ先輩ってこんな感じなんだ。」
六条院めぐみ:「ねえミコちん。」
蓮原ミコト:「はいー?」 ややぶーたれたような声。
六条院めぐみ:「願いってさ、思わぬタイミングで叶ったりするもんだねっ。」 ソファに背を預ける。
蓮原ミコト:「はい?」
六条院めぐみ:「ふふっ。一般論の話さっ。」
六条院めぐみ:「ほらほら、それより書類のこと聞いとかないとっ。」
蓮原ミコト:「……こうなんですよ」
蓮原ミコト:と、興津さんの方に言ってみる。
興津和沙:「まあ、世紀のゴミクソ野郎先輩の彼女なら」
興津和沙:「このぐらいのほうが釣り合ってるんじゃないですか?」
六条院めぐみ:姫ちんに話しかけてるミコちんの横顔を満足そうに眺めてる。
六条院めぐみ:(うんうん、願いは叶うもんだよ。)
六条院めぐみ:(わたしが願う前から、ずっとね。見てくれてる人は、いる。)
蓮原ミコト:「それ引きずらないで下さ……あ、いや、僕から言いだしといてそれはないか……」
蓮原ミコト:「だが冷静になってから呼ばれると普通にダメージ来ますねこれ!」
興津和沙:「そういうのなんていうか知ってる?」
蓮原ミコト:「なんて言うんですか」
興津和沙:「若気の至りとか、黒歴史とか、無分別とか」
興津和沙:「好きなやつを選んでいいぜ、じゃねえ、いいですわよ。」
興津和沙:けけけ、と楽しそうに笑いながら言う
二子玉川玲奈:「身から出た錆、とも言うなぁ」
二子玉川玲奈:「男の子やったら発言に責任持たなアカンで」
蓮原ミコト:「もう黒歴史を増やしたくないのに……」
竜宮彩香:「ならどう呼ばれたい?」
蓮原ミコト:「どれほど願っても……その願いが新たな黒歴史を生み出すなら……」
蓮原ミコト:「僕は一体どうすればいいんだ……」
六条院めぐみ:葛藤してるミコちんを楽しそうにソファで眺めてる。
竜宮彩香:「好きな風に呼んであげるわよ。魚屋とかミコトとか……」
竜宮彩香:何か思いついたように笑みを浮かべてミコトの傍に歩み寄る
六条院めぐみ:「!」
蓮原ミコト:「だから魚屋はやめて下さいって言ってる……んだけど」
蓮原ミコト:「魚屋の方がましな気がする……」
六条院めぐみ:彩香ちんの様子に気付いて反応しそうになるが、思いとどまる。
竜宮彩香:「分かったわ。魚屋呼びはやめてあげる、”あなた”。」
興津和沙:「ぶはっ」
興津和沙:と吹き出す
二子玉川玲奈:「うぐっ」
二子玉川玲奈:吹き出すのをこらえる
六条院めぐみ:「おお。おおっ?」
蓮原ミコト:「ゴフッ」
六条院めぐみ:「あっ、ダメージ受けてないミコちん!?」
竜宮彩香:「似合わない?」みんなの反応を見て笑い、
蓮原ミコト:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

竜宮彩香:しばし思案した後、
蓮原ミコト:浸蝕率32→36
蓮原ミコト:「過程!飛び過ぎでは!?」 
蓮原ミコト:リザレクト相当の反応をしました。
竜宮彩香:「……”ご主人様”がいい?」
蓮原ミコト:「時空の捻じれが起きてる!」
蓮原ミコト:「……そういうこと言うなら良いですよ。僕にだって考えがあります」
蓮原ミコト:「今まで他人行儀に『竜宮さん』でしたけど……」
六条院めぐみ:ソファに腰かけたまま、ハラハラしながらミコちんと彩香ちんを見守ってる。
竜宮彩香:「………けど?」首を傾げる。ふわりと黒髪が揺れ、微かに香水の匂いが漂う。
蓮原ミコト:「…………………」
竜宮彩香:「いいのよ、好きに呼んで。……好きにして。」
蓮原ミコト:「……………」
蓮原ミコト:「…………」
蓮原ミコト:「りっちゃん」
六条院めぐみ:「……」
興津和沙:爆笑している
竜宮彩香:「…………。」
蓮原ミコト:「竜宮だから、りっちゃん……」
六条院めぐみ:困惑したようにニコちんの顔を見るよ。
二子玉川玲奈:「姫ちゃん、あかんで。なけなしの勇気を振り絞って……ぶふぅ」
二子玉川玲奈:「へたれやなぁ……」
二子玉川玲奈:苦笑
六条院めぐみ:「あ、やっぱりそうだよね。」
竜宮彩香:「んふっ……あはははははは!」
興津和沙:「いやー、無理、コレは無理」爆笑している
蓮原ミコト:「……分かってますよ! どーせ僕にはユーモアのセンスはありませんよ!」
興津和沙:「ねーねー、彩香さんのことは"りっちゃん"って呼ぶのにめぐ先輩は"めぐ先輩"のままなのー?」
竜宮彩香:不敵な竜の貌ではない。年頃の少女の顔で笑う。
蓮原ミコト:「!?」 笑ってる竜宮さんにびっくりする。
興津和沙:ひとしきり笑ってからミコちんに聞きます
竜宮彩香:「本当に、ネーミングセンスがないのね!あはははは!」
蓮原ミコト:「えっ、いや、めぐ先輩はリスペクト込みで先輩だし……」
蓮原ミコト:「何なら僕の方が年上でめぐ先輩がサバ呼んでたとしても先輩ですし……」
六条院めぐみ:「うんうん。めぐ先輩はミコちんのめぐ先輩だからねっ。」
竜宮彩香:ようやく落ち着いて目尻の涙を拭う
蓮原ミコト:「そんなに笑わなくてもいいじゃないですかっ、」
六条院めぐみ:「ねえねえミコちん、ミコちん。それよりさ、」
蓮原ミコト:「『彩香さん』」
六条院めぐみ:「……!」
竜宮彩香:「だって、面白くて……」と言ったところで
六条院めぐみ:何かを言いかけようとしたところで、ミコちんの言葉に驚く。
竜宮彩香:「………。」
六条院めぐみ:「……おお。」
竜宮彩香:「ひ」
蓮原ミコト:「どーせヘタレな僕はこれが限界ですがなにか畜生」
竜宮彩香:かあ、と顔が赤くなる
竜宮彩香:「………卑怯だわ。不意打ちじゃない。」
六条院めぐみ:「……やっぱり、りっちゃんは途中で日和って変えた結果だったんだね。」
六条院めぐみ:変なところに納得してる。
興津和沙:「ヘタレのくせに、いきなり暴発するタイプなんだね。」
蓮原ミコト:「え、りっちゃんから更にひよった結果なんですけど……」
蓮原ミコト:「……………?」
二子玉川玲奈:「こういう無自覚に正解を突くタイプが一番怖いんやで」
竜宮彩香:「………これからも、彩香って呼んで。」
竜宮彩香:「あなたが良ければ、だけど………ミコト。」
蓮原ミコト:「それは、はい、大丈夫だけど……彩香さんがいいなら」
蓮原ミコト:なんかよくわからないがものすごい恥ずかしいことをしているな、という顔をする。
六条院めぐみ:「え?『彩香さん』の方がちゃんとしてるよね……?あれ?わたしが間違ってる……?」
六条院めぐみ:首をかしげてる。
蓮原ミコト:「そうですよね。向こうが『あなた』とか『ご主人さま』なんですから、上からもっとヤバいのあるじゃないですか」 と、めぐ先輩にこそこそと。
六条院めぐみ:「……」
六条院めぐみ:「…………」 ジトっと睨んで、
六条院めぐみ:「うんうん。そうだねっ。ミコちんはそういうとこあるもんねっ。」
六条院めぐみ:「姫ちん姫ちん、後でわたしのグチを聞いておくれよ~。しくしく。」
蓮原ミコト:「えっ何で怒られてるんですか? うん?」
興津和沙:「分からないから怒られてるんだよなー」
興津和沙:泣き真似をするめぐ先輩の肩を叩きながらいいます
竜宮彩香:「めぐみ。」
六条院めぐみ:「っと。はいはい?」
六条院めぐみ:彩香ちんに呼ばれたので姫ちんに大げさに向けた泣き真似をやめる
蓮原ミコト:「(めぐみ!? 名前で呼び捨て!?)」
竜宮彩香:「私、ミコトの”そういうとこ”につけこむから」
竜宮彩香:「頑張りましょうね。お互いに。」にこりと微笑んでミコトに肩を寄せる
二子玉川玲奈:「(……正々堂々挑戦状たたきつけよった!)」
二子玉川玲奈:「……こら今後も目ぇ離せやんで」
六条院めぐみ:「……えっ、あっ、はい。」
六条院めぐみ:「よろしくお願いします?」
興津和沙:「………」二子玉川さんをみる
興津和沙:「ねえねえ、要チェックやで!って言ってくれない?」
二子玉川玲奈:「……?」
二子玉川玲奈:「要チェックや!」
興津和沙:「かわいい!」ぐっ!
羽鳥七海:「(……同じようなところなのに、姫都さんのところより怖い……)」
羽鳥七海:「(……器の差でしょうか……)」
竜宮彩香:「……ミコトに、二人とも幸せにする甲斐性があればいいのだけど。」
蓮原ミコト:「僕は何を望まれているんですかね!?」
六条院めぐみ:「ははは……どうだろうね。」
竜宮彩香:「私は順序とか気にしないもの。めぐみのことも好きだしね?」
六条院めぐみ:「うんうん。まあ、わたしも今の彩香ちんの方が気まずくなくて助かるよ。」
六条院めぐみ:「あっ!さっきは虚を突かれただけで、負ける気はないからねっ!そこのところもよろしくなんだよ!」
竜宮彩香:「ふふっ。手強そう。」
蓮原ミコト:「あー……うん」
竜宮彩香:「手段も選んでいられないわね。」ミコトの顔を見上げる
蓮原ミコト:「色々と棚に上げたことを言いますが」
竜宮彩香:目と目がかち合う。ちろりと獲物を見定めるかのように舌なめずりする。
蓮原ミコト:「りゅ……彩香さんが元気そうで何より」
蓮原ミコト:疲れた様子ながら、気の抜けた様子で笑い返す。
竜宮彩香:「あなたも元気になって何より。これで――」
竜宮彩香:「遠慮なく思いの丈をぶつけられる。」
竜宮彩香:「………受け止めてくれるわよね?」
蓮原ミコト:「…………お手柔らかにお願いします……」
竜宮彩香:その答えを聞いて「しないわよ、手加減。」にこりと微笑んだ。
六条院めぐみ:「あっ押されてる!?姫ちん!ミコちんが押されてるんだけど!」
六条院めぐみ:彩香ちんに肩を寄せられてるミコちんを見て、隣の姫ちんの肩を叩いてる。
興津和沙:「めぐ先輩の目の前でやってるんだからめぐ先輩から攻めればいいだろ!?じゃねえ、いいでしょ!?」
六条院めぐみ:「えー。めぐ先輩的には追われる方が好みの展開なのに。」
六条院めぐみ:頬を膨らませて、なぜか姫ちんに抗議してる。
興津和沙:「追われるにはまず餌をチラつかせないとね。」
白木屋・C・スクラッド:「……………………」
白木屋・C・スクラッド:「あ。悪ィ、日に当たってて聞いてなかった。で、俺の取り分の話だが――」
二子玉川玲奈:「……(寝とったな、あれ……)」
GM:事件を終え、何事もない日常に戻っていく。
GM:されど、他愛のない日常にも、願いは耐えない。
GM:あるいは山羊の言う通りに、その先に破滅しか待たないとしても。
GM:人は、願うことを止めない。
GM:――――――――――――――――――
GM:というわけで合同エンディング終了。本日はここまでー

エンディングフェイズ:シーン15

どどんとふ:「竜宮彩香」がログインしました。
どどんとふ:「二子玉川玲奈」がログインしました。
どどんとふ:「興津和沙」がログインしました。
どどんとふ:「六条院めぐみ」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
GM:【個別エンディング①  二子玉川玲奈】
GM:ナインゴーツ事件は終幕した。
GM:それからさほど時間を置くことなく、あなたは一度、N市の外へと出る事になった。
GM:テレーズから、事件を一つ終わらせたということで、早急に報告するように、との連絡があったためである。
GM:−−−−N市 隣接都市  UGN関連施設−−−−
GM:あなたは秘匿された通信室で、最初の時と同じように、テレーズからの通信を受けている。
テレーズ・ブルム:「《クイーンビー》。聞こえているかしら?」
二子玉川玲奈:「だいじょぶです」
テレーズ・ブルム:少女の怜悧な表情には崩れ一つ見えない。
二子玉川玲奈:「……送ったデータ見てもらっとると思いますけど。結構大変でしたわ」
テレーズ・ブルム:「確認したわ。N市入りした直後で、随分な案件にあたったものね」
テレーズ・ブルム:「労わせて頂きます」
二子玉川玲奈:「ありがとうございます。あんな事件がようけ起こっとるんなら本部が問題視するんもわかるわ……」
テレーズ・ブルム:「ご苦労様でした。……件の補佐も含めて、良くやってくれたと思います」
二子玉川玲奈:「ああー……」
テレーズ・ブルム:「《銀世界》が、既にN市を離れたことは聞いていますか?」
二子玉川玲奈:「まあ思ったよりはいい人……ヒト?でしたけど」
二子玉川玲奈:「もう帰らはったんですね。もうちょい時間かかるかと思った」
テレーズ・ブルム:「いえ、アッシュ陣営にも無断で戻ったようで」
二子玉川玲奈:「はぁ」「……それは、また。へええ」
二子玉川玲奈:「意外なようなそうでもないような」
テレーズ・ブルム:「『あんなトコに留まってたらどんなペースで事件に巻き込まれるか分かったもんじゃねえ』と」
二子玉川玲奈:「……」納得
テレーズ・ブルム:「まあ、報告としては十分な分量がありましたので」
テレーズ・ブルム:「まだ足りないと、再び送り込まれるかもしれませんし、しばらく間が空くかも」
テレーズ・ブルム:「《銀世界》、とにかくフットワークが軽いのが特徴で」
テレーズ・ブルム:「ひとまず、そういう意味で、あなたの仕事も一旦終了、ということになりますね」
二子玉川玲奈:「了解しました。ほならしばらく自由になりますねえ」
テレーズ・ブルム:「ええ。あなたの支部の方にも連絡を取ります。今回の派遣分の賞与も出ますので、ゆっくり休んで頂ければ」
二子玉川玲奈:「ありがとございます。……うちはしばらくN市の方に居ようと思いますんで、何かあったら連絡ください」
テレーズ・ブルム:「……おや」 肩に乗っているフクロウが、首を90度傾げる。
テレーズ・ブルム:「何か、やり残したことが?」
二子玉川玲奈:「まあ、来たばっかで事件に巻き込まれて観光もしとらんし、知り合いもおるんで……」
二子玉川玲奈:「もうちょいゆっくりしてってもバチは当たらんかなって。……また変な事件に巻き込まれるかも知らんけど」
テレーズ・ブルム:「なるほど。いささか、予想外の申し出でした」
テレーズ・ブルム:「ああいえ、悪いわけではありません。むしろ、逆です」
テレーズ・ブルム:「外と直接に繋がりを持ったエージェントの数が、足りていないと感じていたので」
二子玉川玲奈:「まあうちもできれば仕事したくはないんですけど……」
二子玉川玲奈:「でも、もうちょっと見届けたいなあ思て」
テレーズ・ブルム:「良い意識です。あなたは優秀なエージェントですね」
二子玉川玲奈:「そんなん言われると照れますわ……」
テレーズ・ブルム:当人は眉ひとつ動かさないが、肩のフクロウが何度か頷く。
テレーズ・ブルム:「では、改めて派遣の手続きを取りましょう。第一支部~第十二支部のリストを送りますから」
テレーズ・ブルム:「目を通しておいて下さい。希望の支部があるのなら、出来る限りは合わせましょう」
二子玉川玲奈:「わかりました。よろしくおねがいします」
テレーズ・ブルム:「叶うなら、支部の所属者リストの経歴を見て、」
テレーズ・ブルム:「『うわっ……』という感情を共有して頂けると幸いです」
二子玉川玲奈:「…………どういうこと…………?」
テレーズ・ブルム:「例外と特例の見本市と言いますか」
二子玉川玲奈:「ちょっと見るんが怖いけど……何やろ、面白そうやな」
テレーズ・ブルム:「賢者の石の適合者の数、資料ミスかと思いますよ」
テレーズ・ブルム:傍らのフクロウが頭を抑えるジェスチャーをする。
二子玉川玲奈:「あ、そういえば。『客観的な視点から見たN市の現状の報告』って話」
二子玉川玲奈:「……星、なんです」
二子玉川玲奈:「夜みたいに暗くっても、めっちゃいっぱい星があるから」
二子玉川玲奈:「……意外と大丈夫、やと思いますよ」
テレーズ・ブルム:その言葉を聞いて、ごく小さく表情を崩す。
テレーズ・ブルム:「言わんとすることは分かりました。これからも、報告を期待しています」
GM:そして通信は切れ。あなたはN市に戻ることになる。
GM:異常都市の下に広がる、果てなきレネゲイドの闇。その中に輝く、星の一つとして。
GM:−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

エンディングフェイズ:シーン16

GM:【個別エンディング②  興津和沙】
GM:ナインゴーツ事件は終わり、あなたは日常へと戻った。
GM:小さな問題といえば、家に帰れなかったとき、黒川梓の家に泊まったことを理由にしたことだ。
GM:興津さんは、「お世話になったんだから黒川さんちにお礼の品でも持って行きなさい」という家族の要請に従い、
GM:黒川さんの家を訪れていた。
GM:……お土産、何を持っていきますか?
興津和沙:そうですね。
興津和沙:この前両親が草津温泉に行ってきたので
興津和沙:「松むら饅頭」と
興津和沙:あとよくできたからこれも~って持たされた
興津和沙:「自家製のだいこんの漬物」を
GM:素朴なあたたかみ…………。
GM:では、それらを持った興津さんはですね
GM:聞いた住所をもとに、N市きっての高級住宅街のど真ん中で、
GM:ライオンの顔を模した持ち手がついた、柵の前で佇んでいてください。
興津和沙:「………」
興津和沙:(でけえ……)
GM:すぐ近くの駐車場には、よくわからない左ハンドルの車が三台くらい止まっている。
興津和沙:(っていうか、え?呼び鈴はどこ?)
GM:呼び鈴はない。
興津和沙:ちょっと疲れたし、梓と合うだけだし、気軽な格好でいいかって思ってTしゃつにスカジャンというラフな格好で来たことをちょっと後悔している
GM:気付くと、門の隙間から、一匹の大型犬が興津さんを見ている。
興津和沙:(呼び鈴ない…)
興津和沙:「あー」
興津和沙:「ご主人さま、呼んでくれる?」
興津和沙:犬に話しかけます
ボルゾイ:「…………」見定めるような目。「わう」
興津和沙:困惑している。呼び鈴がない家に来たことがない。っていうか何だこの家、デカ、あれ?昔こんなんだったけ?
ボルゾイ:ゆっくりと建物の方へ戻っていく。
GM:そして暫くして。
興津和沙:冷静に考えれば携帯で呼び出せばいいだけの話なのだが混乱している興津にはそれも思いつかない!家が、でかい!
興津和沙:「あーーー。あーー」
興津和沙:「あーーーずさちゃーーーん」
黒川梓:「あ~~~~~~和ちゃんだ~~~~~~」
興津和沙:「あーそーぼー」
興津和沙:故に混乱して子供みたいな呼びかけもしてしまう!
GM:極めて高度にデザイン化され、はた目からは分からない監視カメラが興津さんを見ている。
黒川梓:ボルゾイを伴って走ってくる。
黒川梓:上質なワンピース姿。
黒川梓:「和ちゃんだ~~~~~~。どうしたのー?」 門をえいさと開ける。
興津和沙:ピンクのスカジャンに金髪、一見にはチンピラにしか見えない姿!
興津和沙:「この前、世話になったからさ。」
興津和沙:「お礼ってほど、大したものじゃないけど」
興津和沙:でかい家と絵に書いたようなお嬢様、お姫様みたいな姿をしている梓
興津和沙:それと自分の持ってるまんじゅうと漬物をみる
興津和沙:なんか、すごく恥ずかしい気持ちになる!
黒川梓:「うわあ、嬉しいー!」 へにゃりと笑う。
黒川梓:「ね、ね、上がっていってよ!」
興津和沙:「本当に……大したものじゃないんだけど…!!」
黒川梓:池があるとか、奥の家まですごい距離があるとか、そういうのではない。
興津和沙:「ああ、うん、じゃあ、お邪魔するわ・」
黒川梓:ただ、サンダルとか……玄関の細かな装飾とか……さりげない要素の全てが
黒川梓:少しずつ、だが確かな、上流階級感を演出してくる。
ボルゾイ:二人を見送り、門の脇でそっと座り込む。
興津和沙:「…お前んち初めてきたけど、なんかすげえな…!じゃねえ、すげえですわね!」
黒川梓:「そうかな~? でも、皆こんな感じじゃない?」
黒川梓:「あ、でもボル助はね~、うちだけなんだよ!」
興津和沙:「…噛まない?あれ?]
黒川梓:「噛まないよぉ。ボル助はすっごく優しいんだから」 ぷう、と頬を膨らませる。
興津和沙:「でもお前へび助にもそう言ってたけどへび助私のこと噛むじゃんっ」
興津和沙:「めっちゃシャーッってくるじゃんっ」
興津和沙:普段のお姫様の格好をしている時とは違う
黒川梓:「へび助はちょっと怖がりさんだから。ボル助は私の小さい頃からずっとお世話してくれたし」
興津和沙:親しい人間にしかみせないラフな姿で、
興津和沙:お姫様してる時よりも、『興津和沙』らしさを出して
興津和沙:黒川梓に話しかけている
黒川梓:「強いし、大きいし、あったかいし、……あ。」
黒川梓:「ボル助、和ちゃんに似てるんだね~」
興津和沙:「似て、ねえ!」
興津和沙:シャーッ
興津和沙:「もっと可愛いからなっ!犬で言うなら、チワワとかダックスフンドとかそういうんだもんっ!」
黒川梓:「似てるよ~。あははは~」 と言いながら、部屋へと案内する。
黒川梓:執事やお手伝いさんがいるわけではない。
黒川梓:ただ、さらっと出されたスリッパが、すごいふっかふか。
興津和沙:(うわあ、履きやす)
興津和沙:(廊下蹴り歩く負担がほとんど死んでる。気持ちいい)
興津和沙:「待って?部屋、多くない?」
興津和沙:「そんな大家族だったっけ?」
黒川梓:「今日はお手伝いさんが来る日じゃないし~お菓子はあるだけ取ってきちゃおう!」
黒川梓:どこかの部屋に入って出てきたらしい。お菓子やらお茶のポットを抱えている。
黒川梓:「私と弟と、パパとママ~」
興津和沙:「明らかに部屋余ってるよな!?それ!?」
興津和沙:「あ。お菓子、ありがとう。」
黒川梓:「というわけで、ここが梓のお城です!」
興津和沙:「ホントにお城みたい…」
興津和沙:言いながら、自分のお土産も渡します
黒川梓:目の前の扉には、『Azusa's room』と掛かれたポップな札がある。
興津和沙:「これ、お母さんたちが温泉行った時に買ってきてくれたやつと、うちで漬けた漬物」
黒川梓:「わー、嬉しいなあ! みんなで食べるね~!」
興津和沙:「口に合わなかったらごめんな?」
興津和沙:黒川梓の笑顔を眩しく思いながら、そう言います
黒川梓:「美味しく食べます!」扉を開ける。四人家族のアパートの居間かな、みたいな広さの部屋。
興津和沙:「広いなっ!?」
興津和沙:「部屋の数が多いだけじゃなくて、広いな!?」
興津和沙:「なんか、ベッドか私の部屋と同じぐらいなんだけど!?」
黒川梓:「あはは。和ちゃんまたまたー」
興津和沙:「なんのお前!?私の部屋に来てる時なんか二人でベッドの上にいるみたいだなー、とか思ってたの!?」
黒川梓:ピンクのぬいぐるみ。ふかふかのベッド。衣装箪笥に、本棚。漫画のポスターなどもあったり。
興津和沙:ピンクのぬいぐるみ。ふかふかのベッド。衣装箪笥に、本棚。漫画のポスター、このへんは興津も揃えてる。数と質はともかく、方向性は類似している…!しかし!
黒川梓:「あれ、和ちゃん、使ってるのあの部屋だけだったの?」
興津和沙:ダンベルとかごつめのものが一切ない…!体鍛えたり、してない…!私は余計なものを足すことで姫性を失っていたのか…!
興津和沙:「だけだよ!」
黒川梓:カーテンを開ける。火のつかなそうなカラフルなキャンドルが窓枠に置いてある。
興津和沙:「あの部屋だって姉ちゃんが出てってやっと私だけのものになったんだからな!」
興津和沙:「わ、いい匂いがするやつじゃん…!」
黒川梓:ぱす、とベッドの上に座る。
黒川梓:「そうなの? お掃除の人がたまに置いていってくれるんだよ」
興津和沙:「お母さんのことをお掃除の人って言ってるわけじゃないよな?」
黒川梓:「週に二回くらい来てくれる人だよ?」
興津和沙:「はーー」
興津和沙:「羨ましいこって」
黒川梓:「パパとママ、忙しい時期だとあんまり帰って来れないから、代わりに来てくれるの」
興津和沙:適当にスペースが開いてる床に腰掛けます
興津和沙:「ん…」
興津和沙:「そっか、親御さん、忙しいんだ。」
興津和沙:毎日当たり前のように顔を合わせてる自分のとことは違うんだ、と思う
興津和沙:「寂しがりやのくせに、よく我慢してるじゃねえか。」
黒川梓:「誕生日とか、大切な時は帰ってきてくれるもの」
黒川梓:「ボル助も、弓……弟も、お掃除の人も来てくれるし」
黒川梓:「今は和ちゃんもいるしー」
興津和沙:「私はすぐかえっちゃうけどな」
興津和沙:ちょっと意地悪く笑う
黒川梓:「むう。今日の和ちゃんは意地悪だ」
黒川梓:「紅茶にバラジャム入れてあげないんだから」
興津和沙:「バラジャムってなに!?」
黒川梓:「バラジャムだよ? ほら」
黒川梓:用意した紅茶に、何やら瓶からジャムのようなものを入れる。
黒川梓:かき混ぜると、ふんわり甘い香りと共に、紅茶の底に花びらが広がる。
興津和沙:「うわ…綺麗…」
興津和沙:芳醇な香りと、見た目の優雅さにぽーっと見惚れている
黒川梓:「今度、部室に持っていこうか?」
興津和沙:「いいな、それ。みんなにも飲ませてやろうぜ!」
興津和沙:「多分、コウくんとかも飲んだことねーだろからなー、喜ぶぞー」
黒川梓:「ヨーグルトにかけたりしてもいいんだって~」
興津和沙:「へ、すげーな」
興津和沙:他愛ない話をしながら笑う
興津和沙:その空間が、ひどく心地よいものだと思う
興津和沙:床に腰掛けながら、天井の方を見る
興津和沙:「ま、ありがとな。」
興津和沙:「うちの親と話合わせてくれて。」
興津和沙:「おかげで事件の方は無事に解決できたよ。助かった。」
黒川梓:「いいよー。理由は自然な方がいいからって、はとちゃんも言ってたもんね」
黒川梓:※はとちゃん=羽鳥七海
興津和沙:「はとちゃんて、ああ、羽鳥さんか。」
興津和沙:ゴロンと横になる。
黒川梓:「本当は、私も最後のときに一緒に行きたかったんだけどー」
黒川梓:「訓練途中の人は駄目だからって。むーん」
興津和沙:「いらねーいらねー。他の連中が頼りになりすぎて私もいらなかったぐらいだもん。」
興津和沙:気にするなって、と笑いながら言う
興津和沙:同時に、UGNがちゃんと梓を訓練をさせて、自分を守るすべを見つけようとさせてくれてることにほっとする。
興津和沙:自分を守る術を身に付けさせようとさせてくれてることにほっとする。
興津和沙:「いや、けど今回は疲れた。マジで疲れた。」
黒川梓:「やっぱり、大変だったんじゃないの?」
興津和沙:「いや、戦闘自体はそうでもなかったんだけど。」
興津和沙:「それ以外のとこでさ……」
興津和沙:ちょっと考え込む素振りをして
興津和沙:「梓はさー」
興津和沙:横になったまま、顔を黒川梓のほうにむける。
興津和沙:「好きな人っている?」
黒川梓:「えー、和ちゃん!」 にっこりと笑う。
興津和沙:「ちげー、そういうんじゃねー」
興津和沙:「もっとさー。」
黒川梓:「もっと?」
興津和沙:「恋愛的っていうか、その人をことを考えるだけで胸がいっぱいになるっていうか、その人に全部捧げたくなるっていうか、何を無くしても側にいてほしいと思うっていうか」
興津和沙:言いながら、なんか恥ずかしくて顔が赤くなってくる
黒川梓:「和ちゃん、そんな人できたの?」 びっくりする。
興津和沙:「とにかく、そんな人、いたりする?」
興津和沙:「私じゃねえよ!?」
興津和沙:「ちげえんだよ。今回さー!集まったメンツがなんかそんな感じでさー大変だったんだよー」
黒川梓:「いないよー。クラスの子は、そういう話をよくしてるけどー」
興津和沙:「だよなー」
興津和沙:ちょっと移動して、上半身だけベッドにうつ伏せになる
黒川梓:「恋人同士のエージェントさんだったのー?」
興津和沙:「それだけならいいんだけど。」
黒川梓:もぞもぞと、ベッドに寝転がったまま動いて、真横から興津さんを覗き込む。
興津和沙:「魏と蜀に呉まで加わってさながら三国志みたいな有様でさー」
興津和沙:「三つ巴の大合戦だよ。見てる方はもう大変。
黒川梓:「あっ知ってる!」
黒川梓:「三角関係だー! 少女漫画……あれ、少年漫画?」
興津和沙:だらんと横になりながら黒川梓と視線を合わせる
興津和沙:「そうそう、それ。三角関係。」
興津和沙:「最終的に魏が「俺と蜀の同盟は固いけど呉が戦を仕掛けてくるのは真正面から受けてやる」みたいなこと言って」
興津和沙:「最終的に三国鼎立の世が続く正史とは異なるifルートに入って平和に終わったっちゃ終わったんだけどさ」
興津和沙:「マジで疲れた…」
黒川梓:「よくわかんないけど、きったはっただったんだねえ」
興津和沙:「私、変に気遣って余計なことばっかり言っちゃったしさー」
興津和沙:珍しく、弱音を吐いている。
興津和沙:いつもは強いお姫様であろうとして弱い部分を人に見せようとしない。
黒川梓:「よけいなこと?」
興津和沙:けど、黒川梓の前だと弱い部分を見せられる時がある
興津和沙:「呉に、先に同盟結んでるところにちょっかい出すのはよくないよ、とか言っちゃったりさ。」
興津和沙:プライバシーを尊重して個人名を伏せています
GM:プライバシー、大切
黒川梓:黙って聞いている。
興津和沙:「同盟結べなくて悲しいなら、泣いてもいいんだぜとか言ったりさ。」
興津和沙:「なんか。」
黒川梓:「なんかー?」
興津和沙:「私なりに、三国のことを考えてたのに、結局私は自分の倫理観とか、そんなんしか頭になかったのかなーって」
黒川梓:「…………」
興津和沙:「あははー」
興津和沙:「ダメだよなー、私」
黒川梓:ぽす、と片手を興津さんの頭に載せる。
黒川梓:そのまま、優しく左右に動かして撫でる。
興津和沙:「ボル助じゃないぞ、私はー」
興津和沙:といいながら、目をつむり、それを受け入れる
黒川梓:「頑張ったんだねえ。えらいえらい」
興津和沙:「うー…」
黒川梓:「和ちゃんは、もーっと自分のことを優先したっていいと思うなあー」
黒川梓:「部室でだって、いっつも、皆を嬉しがらせようとしてるんだから」
興津和沙:黒川梓の腰に手を伸ばし、ぎゅっと引き寄せる
興津和沙:普段から50kg近いやりを持ち歩いてる体だ、それぐらい、軽い
黒川梓:「わー」
黒川梓:きゃーと笑う。
興津和沙:ぽふっと、自分の顔を黒川梓のおなかにうずめる
興津和沙:「優先して、これなんだよ。」
興津和沙:「私は、みんなを幸せにできる自分なりたいって気持ちを。」
興津和沙:「一番に考えてるの。」
興津和沙:「けど、うまくいかないんだ」
興津和沙:梓みたいに、うまくできない。
興津和沙:それが悲しくて、悔しくて、ちょっとだけ、憎い
黒川梓:「その、中国の人たちはさ」  ※ 三角関係の三人は
黒川梓:「最後は、幸せそうじゃ、なかったの?」
興津和沙:「魏が、頑張ったからなー」
興津和沙:「蜀も呉も、ちゃんと笑えてたよ。」
黒川梓:「なんだ。それなら」
黒川梓:「和ちゃんは、うまくやれたんだよー」
興津和沙:「……バカ」
黒川梓:「和ちゃんが頑張って、本人の人たちも頑張って」
黒川梓:「みーんなで頑張って、幸せになれたんだよ」
興津和沙:「そんなん、お前があそこにいなかったから言えるだけだ。」
興津和沙:「けど」
興津和沙:黒川梓を抱く力が強くなる
興津和沙:「ありがと」
黒川梓:「……えへへ。ごめんね」
黒川梓:「私ね、和ちゃんに頼ってもらうの、好きだよー」
興津和沙:「私は、悔しいから、できるだけ頼りたくねー」
興津和沙:言いながら、何度も、黒川梓の暖かさに救われていることを思い出す。
興津和沙:その度に、こいつみたいになりたいって思う。今だって、そうだ。
黒川梓:「誰かの為に頑張ってる和ちゃんに、ご褒美です」
興津和沙:立ち上がる。
興津和沙:「まあ、あれだ。多分、私達恋愛ってやつはまだ早いぜ。」
黒川梓:「ぎゅー」 と、今度は自分から抱きつく。
興津和沙:「ありゃあ、大変だってぎゃばっ!?」
興津和沙:倒れる
黒川梓:飛び付いて倒れ込むような感じで。
興津和沙:「何すんだよ」
興津和沙:いきなり倒されて、ポニーテールがほどけて髪が乱れている
興津和沙:乱れた髪のまま、黒川梓を見上げている
黒川梓:「和ちゃんばっかり抱きつくのは不公平だから。」
黒川梓:「私からハグのご褒美です」
興津和沙:「はいはい、ありがとよ。お姫様」
黒川梓:「和ちゃん分を補給しました」
興津和沙:悪態をつきながら、その表情は満更でもなさげだ
興津和沙:「お前も、好きな人できたら私に言えよ。」
黒川梓:「まだ先かなー。和ちゃんはどう?」
興津和沙:「そんときゃ、乱世を三国鼎立に導いた名軍師の手腕みせてやっからさ」
黒川梓:「部室の皆とかはー?」
興津和沙:「だから言っただろ、私にゃまだ早いって。」
興津和沙:「今は、お前とこうしてるほうが気楽でいいや。」
黒川梓:「ふふ。私もー」
興津和沙:両手で黒川梓の肩を抱きながら
興津和沙:憧れの人の重さを感じながら、そういいます
GM:願いも、挫折も、失敗も。どんな望みを抱いても、ついて回る世の常。
GM:それでも、何度、倒れても立ち上がれるのは、帰るべき日常があるから。
GM:姫の、姫への戦いはこれからも続く。
GM:−−−−−−−−−−−−−−−−−

エンディングフェイズ:シーン17

GM:【個別エンディング③ 竜宮彩香】
GM:ナインゴーツ事件は終わり、あなたたちは日常に戻った。
GM:竜宮さんもまた、普段通りの生活……学校と社長を兼任する奇妙な二重生活に戻る。
GM:だが、それからすぐ、あなたの耳に気になる話が聞こえてきた。
GM:とある生徒が、体育の授業中に派手に転んで倒れ、保健室に担ぎ込まれた、という話。
GM:あなたはすぐに動き出した。
GM:−−−−−−星辰館高校 保健室−−−−−−−−
蓮原ミコト:「…………」ゆっくりと目を覚ます。
蓮原ミコト:「……保健室。の天井」 身を起こし、周囲を見回す。先生は席をはずしているらしい。
蓮原ミコト:顔を抑える。「……くあー。恥ずかしい……流石に組体操は早かったか……」
竜宮彩香:「そうね。」独り言に、返事があった。
蓮原ミコト:「いや。仕方ないんですって。下よりは上の方がまだミスった時のリスクが低いっていうか」
竜宮彩香:「運動自体を控えなさいよ。」
蓮原ミコト:「崩れるより落っこちるほうが被害……が…………」
竜宮彩香:「こんな些細なことでまで無理をするなんて、ほんと、」
竜宮彩香:「筋金入りよね。」
竜宮彩香:保健室のベッドの、カーテンの内側。
竜宮彩香:その白を背景に、黒髪の少女がミコトを見下ろしている。
蓮原ミコト:「…………保険委員だったので?」
竜宮彩香:「まさか。」
蓮原ミコト:「ですよね。」
竜宮彩香:「私とは真反対じゃない、保健委員なんて。」
蓮原ミコト:「新しい楽しみに目覚めるかもしれませんよ」
竜宮彩香:「……確かに、」
蓮原ミコト:「心配おかけしまして、すみません」
竜宮彩香:すっとミコトの髪に触れる。
竜宮彩香:「動けないあなたが手の中にいるというのは、ふふ、楽しいわね。」
蓮原ミコト:「…………か、かかってこいとは、言いましたが」 凍りつく。
蓮原ミコト:「病床を狙うのは、その、士道に反するのでは……」
竜宮彩香:「私が侍や武士に見える?」
竜宮彩香:「か弱い女の子なのにね。」
竜宮彩香:悪戯するようにミコトの髪を弄り、指に巻き付けては
竜宮彩香:時折頬を指でなぞる
蓮原ミコト:まな板の上の鯉、という言葉が頭を過る。
蓮原ミコト:「いや僕はドクターフィッシュだし大丈夫」
竜宮彩香:「………。」不意に、ひた、と指の動きが止まる
竜宮彩香:「週末、めぐみと出かけるんでしょ。」
蓮原ミコト:「!!!」
竜宮彩香:「本当に好きな人なら、彼女のために体調を整えるべきではなくて?」
蓮原ミコト:「まず、どこからその話を?」
竜宮彩香:「本人から。」にこりと笑う
蓮原ミコト:「……………先輩……」
蓮原ミコト:「……いや、先輩なら言うか……隠さないよな……」
竜宮彩香:「あなたが何でもかんでも助けたがる欲張りさんなのは百も承知だけど、」
竜宮彩香:「せめて、優先順位を付けなさい。」
蓮原ミコト:「……何度も言うけど」少しだけ言葉から強張りが抜ける。「僕はそういう類の聖人君子じゃない」
竜宮彩香:「じゃあ物好きね。この私ですら助けたんだもの。」
竜宮彩香:「普通、あんなこと言わないわよ。」
蓮原ミコト:「誰かを助けるために動ける自分でいたいだけだ。基本、助ける相手のことすら考えられてない」
竜宮彩香:「………。」脳裏に、蓮原ミコトの”願い”が浮かぶ
蓮原ミコト:「……けど。ああ、だから」
蓮原ミコト:「嬉しかったんだ。そうだ、お礼を言い忘れてた」
蓮原ミコト:「僕のことを、……優しくて、暖かくて、誰かを護れる手、と言ってくれたこと」
蓮原ミコト:「ちょっとだけ、見直さなきゃな、と思いました。」
蓮原ミコト:「こういうことも。言う通り、体調管理も、きちんと出来るように」
竜宮彩香:「………。」指がミコトの頬に触れる
竜宮彩香:「私の手は、血塗られてて、冷たくて、誰かから奪うことしか知らない手。」
竜宮彩香:「……でも、あなたはそれでもいいと言った。当のあなたの心まで奪おうとしても。」
竜宮彩香:「私からも、ありがとう。」
蓮原ミコト:「奪われないけども。……じゃあ、これで、おあいこってことで」
蓮原ミコト:「なんか、そう考えると、似てるんだな。僕たち」
蓮原ミコト:「自己評価が低くて、過去の自分の行いに囚われてた」
竜宮彩香:「お似合いってこと?」くすくすと笑う
竜宮彩香:「口が上手くなったわね。」
竜宮彩香:不意に席を立つ。このまま帰るつもりかと思われた刹那、
蓮原ミコト:「良い反面教師だってことだよ。お互いに−−」
竜宮彩香:ぎし、とベッドが軋む。それと同時に、ミコトは腹部に重量を感じるだろう。
竜宮彩香:彩香が馬乗りになったのだ。
蓮原ミコト:「!」
竜宮彩香:「体調を整えたほうがいいって言ったもう一つの理由は、」
竜宮彩香:「”こう”されても抵抗できなくなるからよ。」
竜宮彩香:奪うことしか知らない手が、ミコトの頬をなぞり、顎に触れ、首を撫でる。
蓮原ミコト:「…………」
蓮原ミコト:いつかの臨海学校の記憶を思い出す。一つだけ違いがあるのは、
蓮原ミコト:前よりも、冷静になっている。彼我の戦力差の見極めを。
蓮原ミコト:「……よい」 竜宮さんの腕の下から手を通し、自らも立ち上がりつつ。
蓮原ミコト:「しょっ、と」引き剥がしながら、持ち上げる。
竜宮彩香:「あ、ちょっと」ミコトに持ち上げられ、足がぷらんと浮く
蓮原ミコト:「君も僕も、パワー型のオーヴァードじゃない。」
蓮原ミコト:「あとは、単純に、僕の方が体重は重いし、背も高い」 ぐっと腰に回して持ち上げる。
竜宮彩香:「ひゃ」
竜宮彩香:思わぬ反撃に間抜けた声が出てしまう。
蓮原ミコト:そのまま、入れ替わりにベッドに腰掛けさせる。「……遠慮さえしなきゃ、普通に出来るから」
竜宮彩香:「…………。」すとん、とベッドに降ろされる。
竜宮彩香:意外な逞しさを目の当たりにして、優しい腕に抱かれた一瞬を思い返し、
竜宮彩香:かあ、と顔が赤くなる。
竜宮彩香:「………ごめんなさい。」素直な謝罪の言葉
蓮原ミコト:「あと、そうやって身体を使うのも……」言い掛けて、素直な謝罪の言葉に毒気を抜かれる。
蓮原ミコト:「あ。いや。こっちこそすみません、ガサツで」
竜宮彩香:「いえ、その……優しかったわ。」
蓮原ミコト:「またそんなお世辞……」
蓮原ミコト:(いやなんだこの会話!!)
蓮原ミコト:ずざ、とベッドから距離を取る。
竜宮彩香:「………あ、すぐにどくわ。」こちらもベッドから立ち上がり
竜宮彩香:カーテンに手を掛ける。
蓮原ミコト:「とりあえず、調子は戻ったんで、先生が戻ってきたら僕は帰ります」
竜宮彩香:「……過去を思い出して辛い時は、」
竜宮彩香:「話してね。……似た者同士なら、少しは分かるかもしれないから。」
竜宮彩香:後ろを向いていても、耳が赤いのが分かるだろう。
蓮原ミコト:つられて、こちらまで頬が赤くなる。
蓮原ミコト:「竜宮さんも。何かあったら言って下さい。僕も無茶はしませんし、めぐ先輩は僕より遥かに頼りになるので」
竜宮彩香:こくりと頷く
竜宮彩香:「あ、あと、」
竜宮彩香:「次は、もっときつく抱いて。……次があれば、だけど。」
竜宮彩香:それだけ言って保健室から出ていく。
蓮原ミコト:「…………」
蓮原ミコト:「…………山羊さん山羊さん お願いがある」
蓮原ミコト:「あの時、『かかってこい』っつった馬鹿な僕を」
蓮原ミコト:「今すぐぶっ飛ばさせてくれ……!」
GM:子供の頃の黒歴史は乗り越えた。だが、新たな過去の過ちが立ち塞がる。
蓮原ミコト:「戦え……アンサーシェイド……戦え……!」
GM:二人の戦いは続く。まだしばらくは。
GM:−−−−−−−−−−−−−−−−−−

エンディングフェイズ:シーン18

どどんとふ:「六条院めぐみ」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
GM:【個別エンディング④ 六条院めぐみ】
GM:ナインゴーツ事件は解決し、日常が戻った。
GM:児童養護施設『千尋の谷』も、ひとまず代理となる建物も確保でき、当面の活動は保証されている。
GM:そして今日は、あの崩壊現象の日に、中途で終わってしまった子供の。
GM:誕生日パーティをもう一度やろう、ということで、その準備が行われていた。
GM:あの日と同じく、手伝いに回っているミコトに付き合う形で、六条院さんも手伝っていた。
GM:というわけで、紙リングとかを作っていると良いと思います。
子供たち:「なーなー」「おねーちゃん」
子供たち:ミコトが別の場所にいる隙に、子供たちが来る。
六条院めぐみ:「おおっ!?先輩に何か用事かな?」
六条院めぐみ:紙を切っていた手を止め、ハサミを置く。
六条院めぐみ:「みんなわたしの後輩みたいなものだからね!じゃんじゃん頼ってくれたまえ!」
子供たち:「あのさ。おねーちゃんって、ミコにいの彼女ってホント?」
六条院めぐみ:「……もちろんさっ!本当だよ!」
子供たち:「うわーっ」「きゃあっ!」「えー!ホントなんだー!」
六条院めぐみ:「おお、誰が言ったんだろうねっ。いやー。めぐ先輩も一人の女の子だから照れちゃうなっ。」
六条院めぐみ:だいぶ自分で言いふらしていたのだが、そのことは置いておく。
GM:隠密して風の噂とはな……
子供たち:「え、え、どっちからコクったの?」「ミコにいはやめた方が良いって!」「あいつ、口うるさいもん!」
子供たち:興味津津だ。子供らしい食いつき方。
六条院めぐみ:「そりゃあもちろん、ミコちんは言うべき時は言う人……」 上機嫌で子供に色々と話している。
子供たち:「ほら、ほら、こっち!」
六条院めぐみ:「ん?」
蓮原ミコト:「ああもう、何だよ。もうすぐケーキが来るから受け取らなきゃ……」
蓮原ミコト:子供たちに引っ張られてくる。
六条院めぐみ:「あれ?どうしたのかなみんな。ミコちん連れてきてさ。」
子供たち:「カノジョなんだろー!」「言えよー!」「ショーカイ! ショーカイ!」
蓮原ミコト:「うぇっ!? 誰から聞いたんだよそれ! 先生か……!」
子供たち:「誰から聞いた?」「俺はユウトから!」「あれ、ミサからじゃなかった?」「色つきの風が言ってたよね?」
六条院めぐみ:「いやー、人の口に戸は立てられぬってやつだねっ。」 自分でそれとなく広めたはずだが、しれっと
蓮原ミコト:「くっ、かっ、ああもう、子供め……!」
蓮原ミコト:「……彼女で恩人のめぐ先輩です。失礼のないように!」
六条院めぐみ:「はい!ミコにいの彼女で先輩のめぐ先輩だよ!みんなよろしくねっ!」
子供たち:「すげーっ!」「蓮原のくせに!」「あたしたちのミコにいがー!」「やめろよめぐ先輩さん! どうせこんなやつ将来ニートだよ!」
蓮原ミコト:めぐ先輩の後ろに回って肩を掴む。「失礼のないようにっつったろ!あと誰が将来ニートだこら!」
六条院めぐみ:子供たちの反応を見てものすごくニヤけている。
蓮原ミコト:「すいませんめぐせんぱ……めちゃくちゃ楽しそうだよこの人!」
六条院めぐみ:「え?そりゃそうだよ。めぐ先輩がミコちんの彼女だってことが周知されてるってことだしねっ。」
六条院めぐみ:「彩香ちんに負けてらんないからね!」
蓮原ミコト:「情報戦をしかけている!?」
子供たち:「ねー、カレシカノジョならキスはー?」 
六条院めぐみ:「おっと!確かにめぐ先輩は数日前からそれとなーくミコちんの彼女が誰かとか、そういう噂を流してた気がしなくもないけど……っと。ん?」
六条院めぐみ:「……キス?」
子供たち:「あたし知ってるよ!月刊リボーンに書いてあったもん!」
六条院めぐみ:「おお、少女漫画だっけ。姫ちんが詳しそう。」
子供たち:「恋人なら、キスとかするんだって!」
蓮原ミコト:「ばっ、こっ、おまえ」
六条院めぐみ:「……」
子供たち:「知ってる! ひるどら!」「観覧車!」「キース!」「とーじんぼー!」「ゆけむりさつじんじけん!」
子供たち:「みことー、どうなんだよー」「きーみはだーれとー」
蓮原ミコト:「くそ、これだから嫌だったんだ……! 子供なんだから!」
六条院めぐみ:「あはは。なるほどねー。こりゃめぐ先輩も予想外だ。」
蓮原ミコト:「すいませんめぐ先輩、こいつらは谷底(※ ペナルティ掃除当番の意)に投げとくんで」
六条院めぐみ:「ほらほら、みんなみんな。ミコちん照れちゃうってさ。」
六条院めぐみ:「わたしもちょっと照れちゃうな!ミコちんとの仲を盛り上げてくれるのは嬉しいけどねっ。」
子供たち:「えー。ヘタレー」「ヘタレミコトー」「ヘタミコトー」「ミコトのピーマン残しー」
蓮原ミコト:「う、る、さ、い、!ピーマン残しをいつまでも言うなよ! もう食えるよ!」
六条院めぐみ:「うーん。子供って残酷だねっ。」
蓮原ミコト:「ああもう、行きましょうめぐ先輩!」
蓮原ミコト:背中を押して部屋から出ていこうとする。
六条院めぐみ:ミコちんが背中を押しても、不思議なことに微動だにしない。
六条院めぐみ:「ねえねえみんな。さすがのわたしもみんなの前でキスは照れちゃうから、こういうのはどうだい?」
六条院めぐみ:いつの間にか、その辺に放り出されていた月刊リボーンを手に持ち、
六条院めぐみ:その中のあるページを開く。
六条院めぐみ:男の子に女の子がお姫様だっこをされているページ。
子供たち:「あーっ、ひめだ!」「ひめー!きゃーっ」
蓮原ミコト:「めぐ先輩? いやいや、変な悪ノリをしないで下さいって!」
蓮原ミコト:「そういうの、エスカレートしますからこいつら……!」
六条院めぐみ:「ほう?ひょっとしてミコちんはめぐ先輩を持ち上げる自信がないのかい?」
六条院めぐみ:「……彩香ちんは持ち上げたのに……あー。ごほんごほん。」
六条院めぐみ:子供たちには聞こえない程度の声でぼそっと言う。
蓮原ミコト:「!?!!!?!」
六条院めぐみ:「おっと、独り言が出ちゃったかなっ。」
蓮原ミコト:「……(どこから……いや、違う!)」
蓮原ミコト:「どこまで……やり取りして……!」
子供たち:「ひーめ!」「ひーめ!」「めぐ先輩ひめー!」「ミコト王j……」「ミコト騎s……」
子供たち:「ミコにい、姫の部下!」「もんばん!」「でっち!」
蓮原ミコト:「誰が丁稚だ!」
六条院めぐみ:「ミーコちん!ミーコちん!」
六条院めぐみ:子供たちに合わせて手をパンパン叩く。
蓮原ミコト:「めっちゃ混ざってるーーー!」
蓮原ミコト:「ああいえ、やりますよ! やりますとも!」
六条院めぐみ:「えへへ……」
六条院めぐみ:ここまで煽っておきながら何だかんだ照れている。
蓮原ミコト:「やらいでか! いつかの桜寺支部長にも負けないところを見せてやります!」
蓮原ミコト:距離を取る。
六条院めぐみ:「おお?」
六条院めぐみ:子供たちに混じっていた状態だったが、そこからは少し離れる。
蓮原ミコト:両手を広げる。「どうぞ。飛びこんできて下さい」
六条院めぐみ:「……ふふっ。なるほどね。めぐ先輩も勇気を出さないとってわけだ。」
六条院めぐみ:腰の後ろで手を組んで立っていたが、その手をほどき、
子供たち:「ごくり……」「ねえ、これせんせいに怒られない?」「やれー!ぶったおせー!」
六条院めぐみ:ミコちんに向かって一歩一歩、踏みしめるように近付く。
六条院めぐみ:「……」 ミコちんの前に辿り着いて、
蓮原ミコト:大人しく待ち構える。
六条院めぐみ:「わたしのわがままを聞いてくれてありがとう。ミコちん。」
蓮原ミコト:正気に戻ったあとにまた恥ずか死するだろうな、という予感がある。
六条院めぐみ:ぎゅっと抱きつくよ。
六条院めぐみ:「大好きです。」
六条院めぐみ:「大好きです。ミコちん。」
蓮原ミコト:「…………」
蓮原ミコト:「ぇあ」
蓮原ミコト:持ち上げる回路が不意打ちによってエラーを起こし、とりあえず抱き返す。
子供たち:「…………わー!」
子供たち:「ひゅーひゅー!」「きゃー!きゃー!」「すげー、こくはくだ!」
六条院めぐみ:「へゃっ!?えっ、あ、あれ?ミコちん?」
六条院めぐみ:持ち上げられると思ってたので不意を突かれて動揺する!
子供たち:「ミコにい真っ赤ー!」「ミコにいがー!うわーん!」
蓮原ミコト:「え、あ、っと、そういう話でした」
六条院めぐみ:「う、うん。そ、そうそう。抱っこだもんね。その、はい。」
蓮原ミコト:腰に手を回して、持ち上げる。身長差はそこまでない。
蓮原ミコト:額がこつんと当たる。
蓮原ミコト:「……正面に居る相手を持ち上げて、姫抱きに移行するの、どうやるんですか?」
六条院めぐみ:「……ん?ああ、気が利かなかったね。よいしょっと。」
六条院めぐみ:さっと機敏に動くと、
六条院めぐみ:次の瞬間にはミコちんの両腕にわたしの体重を支える感覚が。
蓮原ミコト:慌てて合わせ、足の方に片手を回す。
蓮原ミコト:「さて」 準備そっちのけで騒ぐ子供たちを見る。「これ、もう大人しくならないな」
六条院めぐみ:「よし!予定ど……ゴホン、」
蓮原ミコト:「とりあえず逃げます」
六条院めぐみ:「あー、うん。そうだね。」
六条院めぐみ:「それじゃみんな!ちょっとミコちんと一緒にケーキを取りに行ってくるからねっ!」
六条院めぐみ:「みんな大人しく待ってて!めぐ先輩との約束だよーっ!」
六条院めぐみ:ミコちんの首に両腕をかけて抱きついたまま、子供たちに声をかけている。
蓮原ミコト:「あとで由美子先生から雷が落ちると思うので、その前に返します」
蓮原ミコト:めぐ先輩を抱えて部屋を出ていこう。
GM:−−−−−−−−−−−
蓮原ミコト:ふう。とりあえずほとぼりが冷めるまでここに」
蓮原ミコト:周辺に建物の少ない、裏庭の一角。早めの星が出始めている。
蓮原ミコト:植え始めたばかりの花壇や家庭菜園もある。
六条院めぐみ:「はぁーっ。おつかれさまっ。ミコちん。」
六条院めぐみ:とても上機嫌だ。
蓮原ミコト:「ああもう、めぐ先輩は本当に……」
蓮原ミコト:苦笑しながら、めぐ先輩を降ろす。
六条院めぐみ:素直に降ろされる。
蓮原ミコト:「……このタイミングでする話、でもないんですけど」
蓮原ミコト:「本当に、その、ごめんなさい」
六条院めぐみ:「……」 ストン、と花壇のふちに座ってミコちんを見上げる。
六条院めぐみ:「えーっと、そのごめんなさいっていうのは。」
蓮原ミコト:「事件に関すること全部……」
蓮原ミコト:「無謀したこと。連絡しなかったこと。僕の過去がやらかしたこと」
六条院めぐみ:「ふむふむ。」
蓮原ミコト:「あと、……竜宮さんについて」
蓮原ミコト:「その場で、三行半つきつけても、おかしくないでしょう。あんなもの」
六条院めぐみ:「うーん、まあ。うーん……」 それについては返事があいまいになる。
六条院めぐみ:「彩香ちんが放っておけなかったのは、まあ、わたしもだったからさ。」
六条院めぐみ:「ちゃんと謝ってくれるなら許すよ。」
蓮原ミコト:「あのやり方で正しかったのか……」
蓮原ミコト:「ごめんなさい。ありがとうございます」
六条院めぐみ:「あそこまでやらなくても、誰もミコちんを責めなかったとは思うけどね。」 苦笑してる。
六条院めぐみ:「正直、びっくりしたよ? こんな可愛い彼女がいるのに、かかってこいだなんて言っちゃってさ。」
六条院めぐみ:「……でもね。」
六条院めぐみ:「ミコちんがああしてくれなかったら、今頃はモヤっとした後味が残ってただろうね。」
蓮原ミコト:「…………」頭を抱える。本当に、頭がおかしい。
蓮原ミコト:「適切な距離を見極められないの、本当に弱点だな……」
六条院めぐみ:「え?」
六条院めぐみ:ミコちんの発言に首をかしげている。
蓮原ミコト:「あ、いえ。もっと上手いやり方がなかったのかなって」
蓮原ミコト:「今更ですから。気にしないで下さい」
六条院めぐみ:「……」 ミコちんの顔を見つめている。
六条院めぐみ:「……上手いやり方があったかは分からないけど、これだけは言えるよ。」
六条院めぐみ:「あの時のミコちんは、彩香ちんから"目をそらしてなかった"。」
蓮原ミコト:「…………」
六条院めぐみ:「……わたしがミコちんを好きなの、ミコちんはわたしを見てくれるからだと思ってた。でもね、それだけじゃなかったのさ。」
六条院めぐみ:「わたしは、見えない何かを必死に見ようとしてる蓮原ミコトが好きなんだ。」
蓮原ミコト:「…………」 
蓮原ミコト:眩しいものを見るように、目を細めて。
蓮原ミコト:泣きそうになって、慌てて俯く。
六条院めぐみ:「……」 スッと立ち上がって、
六条院めぐみ:俯くミコちんのおでこにそっとキスをする。
蓮原ミコト:「…………え」 
蓮原ミコト:泣きそうになるのを必死にこらえていた。
蓮原ミコト:額に当たった感触に、涙目のまま、上を向く。
蓮原ミコト:「せん、ぱい」
六条院めぐみ:「……」 ミコちんが顔を挙げると、目を逸らして顔を赤くしているわたしが見える。
蓮原ミコト:「ふふっ」 思わず、小さく笑う。
六条院めぐみ:「あ、えっと、その。勢いで……あれっ?」
蓮原ミコト:「先輩は、かみさまみたいな人だなあ」
六条院めぐみ:「……ふふっ。もちろんさっ!頼れるめぐ先輩は何でもお見通しだからねっ。」
六条院めぐみ:「……ミコちん。」
蓮原ミコト:「かみさまみたいなのに、でも、女の子だから」
蓮原ミコト:「僕は、そこに惹かれています」
蓮原ミコト:手を取る。
六条院めぐみ:「……」 手を取られる。
蓮原ミコト:ほそい腕に、キスをする。
六条院めぐみ:嬉しそうに目を細めて笑う。
六条院めぐみ:「……わたしも。憧れてもらえる先輩を続けるよ。ミコちんが見てくれてるからね。」
六条院めぐみ:「ミコちんも女心というものを分かって来たじゃないか。」
蓮原ミコト:「いつか、追いつきますよ。」
六条院めぐみ:「わたしに、だけじゃないよね?」
蓮原ミコト:「憧れるのも、追いかけるのも、追いつきたいのも、あなた一人ですよ」
六条院めぐみ:「ううん。わたしは欲張りだからさ。」 ミコちんの口に人差し指をあてる。
六条院めぐみ:「追いつくなら、わたしにも、彩香ちんにも。」
六条院めぐみ:「ミコちんが憧れて、目をそらさずに見てる、他の全部に。だよ。」
蓮原ミコト:「……じゃあ」
蓮原ミコト:「それら全部に相応しい人間になってから、あなたを貰いに行けばいいですか」
蓮原ミコト:「要求が多いんですから」
六条院めぐみ:「女の子は欲張りな生き物なのさ。」
蓮原ミコト:「頑張ります。男の子は意地っ張りな生き物なので」
蓮原ミコト:きゅ、と、取った手をそのまま絡める。
六条院めぐみ:目の前で輝く星に、最愛の人に、微笑む。
蓮原ミコト:「ああ」 空を見上げもせず言う。「星が、綺麗ですね」
GM:−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

エンディングフェイズ:シーン19

GM:【個別エンディング ?  或る水槽の記録】
竜宮彩香:まだ朝日も出たばかりの時間。社長室のPCのモニタが点灯する。
竜宮彩香:デスクには竜宮彩香が座っている。
竜宮彩香:CEOとしての日課である、普段通りのメールチェック。
竜宮彩香:朝起きて、身支度を整えた後デスクに座り、近況を確認する。
竜宮彩香:数年全く変わらぬルーチンだ。
竜宮彩香:ここ最近で変わった事といえば——
竜宮彩香:作業を終えPCを閉じ、椅子から立ち上がる。
竜宮彩香:社長室のデスクの背後には水槽。
竜宮彩香:その中を泳ぐ一匹のドクターフィッシュを見る。
竜宮彩香:ドクターフィッシュは竜宮を見返さない。
竜宮彩香:上を向いて泳いでいる。
竜宮彩香:——星を目指すように。
竜宮彩香:(元々、住むところが違うけれど。)
竜宮彩香:もう、水槽を見ても心は動じなくなった。
竜宮彩香:(私は、手を伸ばす。)
竜宮彩香:手を冷たいガラスに張り付けて、
竜宮彩香:向こう側にいるあの魚(ひと)に届くように、
竜宮彩香:水槽に唇を当てる。
竜宮彩香:「行ってきます。」
竜宮彩香:荷物を持って社長室の扉を開ける。
竜宮彩香:最近は、学校に行くのが楽しくなった。
GM:−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
GM:エンディング、全行程終了。
GM:『ナインゴーツ・ブラックアウト』、これにて終了となります。皆さん、長い間ありがとうございました!
竜宮彩香:ありがとうございました!お疲れさまでした!
興津和沙:おつかれさまでしたー!!
六条院めぐみ:おつかれさまでしたー!
二子玉川玲奈:お疲れさまでした……!